業務SEとして心得(その2)

業務SEとして心得(その2)
小さい文字がますます見えづらくなってきたTKです。 システムエンジニアとして20年以上対応してきた中で いろいろな業種の方と接してきました。 今回は製造業のお客様との接し方について 少しお話したいと思います。 それぞれの業種でも違いがあり大変ですが、 製造業の中でも多種多様なので まず何を製造しているのかを知らないと話になりません。 私も初めのころは〇〇を製造していると言われ 「ああ、そうなんだ。」で終わってしまいました。 そうなると、実際の打合せではちんぷんかんぷんになって わからないままの時間を過ごしていました。 システムを導入していく場合 まず現状分析を行い要件を確認し、構築を行っていくことになります。 製造業の場合、現状分析を行うには ①業種の一般的な仕組みを把握 →製造しているものが、主に組立て作成するもの 加工して作成するもの、配合して作成するものと 大きく3つに分かれるので、どの仕組みの業種かを把握します。 ②システム化が阻害されている要因を確認 →システム化ができていない要員が業務形態にあるのか 現場にあるのか、投資努力にあるのかを把握し まず阻害されている要因の解決を行います。 業務形態にある場合は、業務改善を含めた現行業務を見直し、 システムを導入しやすい環境を作成していきます。 現場にある場合は、汎用作業と特殊作業を分け 汎用作業のシステム化を行い、徐々に特殊作業をシステム化していきます。 投資努力にある場合は、まず部分的にでもシステム化を図っていくことを勧めます。 ③システム化による改善ポイントを把握 →システム化を行うことにより、どの部分がどのように改善されるか を把握し、お客様と会話ができる必要があります。 現状分析が終われば、要件確認の段階に入り 問題点の把握、改善案の提言を行い、要件定義書を作成します。 要件が確認できれば、システム構築となっていきます。 数えられない商品が製造されていますが、3パターンの業種をマスタすれば ある程度のシステム導入は可能なのではないかと思っています。 どの業種でも同じだと思いますが、製造業は業務の流れが多いので いろいろと覚えるのが大変ですが、システム導入をしたときの達成感はかなりあると思います。 次回は「運送業のお客様との接し方」について 書いてみたいと思います。