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超小型パソコン、NUCセットアップ編

Boot Camp領域の移行、Windows移行ツールの補足

SurfaceRT日本で3月15日に発売

マイクロソフトSurfaceの日本発売を予告

Boot Campの最適な移行方法

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研修テキスト WordPressのインストール

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研修テキスト WordPressのインストール

弊社もこの4月より新入社員を二名迎えることになりました。 その最初の研修として、WordPressインストールの方法を学んでもらいます。 そのテキストを公開します。 WordPressとは WordPressとは、現在さまざまなサイトで利用されている、CMS(コンテンツ管理システム)です。 コンテンツ管理システムとは、WEBサイト上のテキストや、画像、その他の情報を、アップロードや保存など、統合的に管理してくれるシステムです。 コンテンツ管理システムが登場する前は、テキストや画像などのコンテンツを手動で管理していましたが、コンテンツ管理システムが広がってから、WEBサイトの更新や構築はスマートに行えるようになりました。 アメブロや、ライブドアブログなどもCMSですが、Wordpressはオープンソースソフトウェアであり、だれでも取得して、独自で構築できるので、ブログ以外にも、さまざまな分野に利用されています。 企業サイトなどでも、カスタマイズされて多く利用され、システムキューブのコーポレートサイトもWordPressで作成されています。 WordPressをインストールする環境 これからWordPressをインストールしてもらう環境は、社内のサーバー機で動作する、Linuxの仮想マシンです。 仮想マシンとは、コンピュータの上で、別のコンピュータを動作させる仕組みです。仮想マシンを利用すると、まるで一台新しいパソコンを用意したかのように、動作するシステムを作り上げることができます。 仮想マシンですので、誰かが誤った操作をして、システム全体が動かなくなっても、途中で保存しておいた状態を復元することで、その段階まで戻すことができます。 仮想マシンから、仮想マシンがインストールされているシステムには影響を与えることができないので、なにか誤った操作で、社内のだれかが困ることはありません。そのために仮想マシンを使用しています。 ですので安心して、これからの操作を行ってください。 LAMP環境 WordpressはLinuxというオペレーティングシステム上で、ApacheというWEBサーバーを利用して動作します。 コンテンツを管理するためのデータベースはMySQL、WordPressはPHPというプログラミング言語で作成されています。 Linux+Apache+MySQL+PHPという言葉の頭文字をとって、LAMPという言葉をこれから何度も聞くことになるはずです。 このLAMP環境は基本的に無償で提供されているものを集めたものですので、知識さえあれば、機器を用意するだけで使用することができ、世界中の多くのWEBサービスはこのLAMP環境で動作しています。 FacebookやTwitter、Youtubeやmixiなど、さまざまなソーシャルネットワークなど、ほとんどがLAMPです。 今回WordPressの演習をしてもらう上で、このLAMP環境を事前に作っていますので、そこにログインして、WordPressをインストールしていきます。 TERATERMの導入 WordPressをインストールするサーバー環境へ、SSHという仕組みを作ってログインしてもらいます。 SSHとは安全にLinuxをリモート操作することのできる仕組みです。 ここからはアイコンや、マウスの使用をしない、コマンドラインというインターフェイスを利用して、サーバーとやり取りをします。 LAMP環境の構築はグラフィックでの操作ではなく、基本的にキーボードのみのコマンドラインを利用することになります。 今回はTera Termというアプリケーションを使います。 下記サイトより、TeraTermをインストールしてください。 http://www.forest.impress.co.jp/library/software/utf8teraterm/ これがサーバーをリモート操作する、SSHクライアントになります。 Windows用のSSHクライアントはPuTTYや、Poderosaといったものがあります。 インストールは下記の手順に従ってください。 契約内容をよく読み、同意して次へをクリック インストール先はそのままで次へをクリック 標準インストールを選んで次へをクリック 日本語を選択してクリック 標準のままで次へをクリック。 デスクトップにショートカットを作るようにしてクリック。 インストールをクリックしてインストールを行います。 SSHでLINUXに接続する TeraTermを起動して、下記のIPアドレスに接続します。 192.168.xxx.xxx これは仮想マシンに割り当てられたIPアドレスになります。 セキュリティ警告というのが出ますが、これは接続しようとしているサーバーが同じものかということを判別するためのホスト鍵指紋というものをうけとったことを示してます。 今回は社内のサーバーに接続するので不安はありませんが、今後社外のサーバーに接続するまでには、意味を調べておいてください。 ログイン名が求められるので、お渡ししたログイン名とパスワードを入力してもらいます。 ログインが成功すれば、このような文字が表示がされます。 ホームディレクトリという各ユーザーごとに割り当てられたディレクトリに入ります。 [bash] pwd [/bash] というコマンドで確認してください。 ディレクトリというのはWindowsでいうフォルダのようなものと考えてください。 データーベースの設定 まず、WordPressが利用するデータベースと、データベースユーザーを作成します。 ここで行うことは、この手順の中でも理解までに時間がかかる作業になりますが、指示通りに行ってください。 WordPressを独自に設置するためには必要な手順となります。 [bash] mysql –u root –p [/bash] でお教えするパスワードを入力し、MySQLにログインします。 これで管理者としてmysqlを操作できます。 この状態ではすべてのデータベースにたいして、あらゆる操作ができます。 間違って、動いているデータベースを丸ごと消去することもできます。 ですのでデーターベースを操作するには、必要な権限を持ったユーザーを作ることで、安全に利用することが必要になります。 ここではshimazakiというデータベースを作成し、shimazakiというユーザーを作って、このデーターベースに対する権限をすべて与えます。 まずは、Wordpress用のデータベースを作成します。 [text] create database shimazaki; [/text] このshimazakiの部分は、自分の名前にしてください。 Ouery OKと出れば成功です。 Query(クエリー)とは問い合わせ、データベースに対する指示です。これから仕事をするうえで、よく聞く言葉になります。 続いて、 [text] grant all privileages on shimazaki.* to shimazaki@sys-cube.co.jp identified by ‘パスワード’; [/text] と入力します。 翻訳すれば、 権限を与える(grant) 全て(all privileages)  データベースshimazaki内のすべてのもの(on shimazaki.*) を そのデータベースが動作しているサーバーにshimazakiというユーザーを(to shimazaki@sys-cube.co.jp) identified by ‘パスワード’;(‘パスワード’ で作成する) という意味合いになります。 これにもQuery OKがでれば成功です。 これでshimazakiデータベースにすべての権限を持つshimazakiアカウントが作成されます。 [text] show databases; [/text] と入力して、データベース一覧を見てください。今作成したデータベースがデータベース一覧の中で確認できます。 これでWordpressインストールのための、MySQLの操作は終わります。 [text] exit [/text] と入力して、MySQLから抜けてください。 WordPressのダウンロードとインストール これからの操作を行うために、とりあえず間違わないように、 cd と入力して、自分のホームディレクトリに戻ってください。 そこでWordPressの最新版をダウンロードし、展開し、web公開ディレクトリにインストールするまでを行います。 まず [bash] wget http://ja.wordpress.org/latest-ja.zip [/bash] と入力し、ダウンロードします。このlatest-ja.zipは常に最新版が置かれているアドレスですので、一番新しいバージョンが手に入ります。 wgetはWebなどで公開されているファイルをダウンロードするツールです。 ダウンロードが終わったら、 ls でディレクトリの中を確認します。 latest-ja.zipというファイルが見えるはずです。 これはzipというwindowsでも使われる圧縮ファイルですので、unzipで展開します。 [bash] unzip latest-ja.zip [/bash] すると、結構な量の文字が流れていき、ファイルが展開されるのがわかると思います。 これがCMS、WordPressのすべてのプログラムです。 ワードプレスの基本的な機能は、これだけのファイルで作られています。 最後まで展開されたら、 ls でディレクトリを確認してみましょう。 wordpress というディレクトリができています。 このディレクトリの内容を丸ごと、web公開ディレクトリpublic_htmlに移動しますします。 [bash] mv wordpress/* public_html [/bash] これで移動は完了です。 [bash] ls public_html [/bash] で確認すると、public_htmlにファイルが移動されているのがわかります。 次はWordPress設定ファイルの作成です。 WordPress設定ファイルの編集 [bash] cd public_html [/bash] でpublic_htmlディレクトリに移動し、 [bash] cp wp-config-sample.php wp-config.php [/bash] で設定ファイルをサンプルからコピーします。 これをviというエディタで編集します。 経験があれば、難しくはありませんが、初めてだと、戸惑うかもしれません。 [bash] vi wp-config.php [/bash] ここで画面が切り替わり、テキストエディタになります。 味気ない画面ですが、windowsのメモ帳のようなものと思って、気楽にいきましょう。 カーソルキーを使って、画面をスクロールさせていきます。 MySQL設定という部分に入ったら、ここから編集します。 編集モードにするにはiを押してください。編集モードから抜けるにはESCキーです。 define(‘DB_NAME’,’先ほど作ったデータベース名’); define(‘DB_USER’,’先ほど作ったユーザー名’); define(‘DB_PASSWORD’,’先ほど登録したパスワード’); これでWordPressをMySQLに接続させる準備はできました。 さらに画面をスクロールさせ、認証用ユニークキーという部分を見つけます。 ここではランダムな文字列を使って、不正なアクセスなどを行いにくくするための設定をします。 ここでTera Termを離れ、ウェブブラウザを開きます。 https://api.wordpress.org/secret-key/1.1/salt/ ここで乱数を自動的に生成してくれるので、これをすべてコピーします。 再びTera Termをに戻り、これを右クリックで貼り付けます。 もともとおかれていたdefine部分はバックスペースできれいに消しておいてください。 これでwp-configの設定は終わりです。保存方法は、ESCキーを押し :wq で上書き保存して終了です。 WordPressの起動と初期設定 これでTera Termによる操作は終わりです。 設定ファイルがうまく作れていれば、あとはWebブラウザからの操作になります。 それを確認するまで、TeraTermの接続は残しておくといいでしょう。 http://192.168.xxx.xxx/~ユーザ名/ でアクセスしてください。ワードプレスのロゴとようこそが表示されていれば、成功です。 サイトのタイトルと、adminのパスワード、メールアドレスを入力してください。 WordPressをインストールをクリックして、成功しました!という表示になれば、インストール完了です。 自分専用のWordPressをインストールすることができました。 ここまでできたら、教えてください。 管理者の私が、サーバーの管理者権限で必要な操作を少し行います。 ここまでの実習の意義 WordPressは個人のブログから、企業サイトまで、さまざまなサイトで利用され、Webを彩っています。 しかしこれらは基本、文字ベース(CUI)のLAMPサーバーで動作していることを理解してもらうことが大事です。 Webサイトは、ブラウザとWebサーバーがテキストをやり取りすることで、表示したり、入力したり、結果を返したりしています。 WordPress以外にもLAMP環境で動作するプログラムはたくさんあり、今後LAMP環境での開発などもお願いすることもあるはずです。 その時に常にSSHを利用してログインしなくとも、便利なツールを使うことで開発できますが、それは今回行ったような操作を自動で行うものである、ということを理解してもらうことが、ここまでの実習の意義です。 WordPressを使ってみる さっそくログインしてみましょう。 ユーザー名にadmin、パスワードに先ほどのパスワードを入力すれば、ダッシュボードという管理画面に移ります。 WordPressの操作はすべてこのダッシュボードで行えるようになっています。 投稿、新規追加を選んで最初の投稿をいきなり行ってみます。 一度でもブログというものを使ったことがあれば、簡単にわかると思います。 ここでタイトル、本文、を入力して、公開ボタンを押せば、公開されます。 投稿を公開しました。投稿を表示する、と上部に表示されるので、投稿を表示するをクリックします。 これで最初の投稿は完了しました。 これが今インストールしたばかりのWordPressの画面です。 ここで一つ注意してほしいのは、このブログは社内のネットワークの中でだけ公開されているものです。 普通のブログのように、世界中に公開されているものではありませんので、自宅のパソコンで見ることはできません。 社内の人だけが見られるWordpressですので、気後れせず、好きなようにカスタマイズして、投稿してもらうことが目的です。 ここで、これから知ったことや、学んだこと、その日行ったことなどを、投稿していってください。 社内のみんなが、これからの投稿を見て、あなたの理解度などがわかるようにしてもらえると、助かります。 たとえ間違ったことを書いていても、よっぽどおかしなことをしてしまってWordPressがうまく動かなくなっても、なんとかしますので気を楽にしてください。 テーマやプラグインをインストールしてみる 一番最初のカスタマイズを行います。 WordPressには、全体の見え方や構成を設定する「テーマ」と、機能を拡張する「プラグイン」で、用途に合わせたものに作り上げていきます。 企業向けのカスタマイズは、お客様の要望に応じて行いますので、既存のテーマをそのまま使うということはほとんどありません。 最初の一歩として、自分のブログの見栄えや機能を変更してみましょう。 ダッシュボードから外観を選び、テーマを選択します。 テーマのインストールのタブを選ぶと、いくつかのテーマが表示されます。 さまざまなテーマが用意されていますが、これから一つを選択します。 obandesというテーマを選んでみました。インストールを押すと、インストールが始まります。 インストールが完了すれば、有効化をクリックします。 これでブログを表示すれば、先ほど文字ばかりだったのが、ちょっと華やかなテーマに変更されています。 このテーマをもとに、たとえば、ヘッダ画像などを変更するなどで、自分向けにカスタマイズすることは、あまり難しくはありません。 今後の課題として、いろいろ試してみてください。 次はプラグインを追加してみます。 ダッシュボードのプラグインから、新規追加を選びます。 動画を表示するためのプラグインをインストールします。 Viper’s Video Quicktagsというプラグインを選択してみました。 検索してこのプラグインを見つけたら、今すぐインストールをクリックします。 インストールが終わったら、有効化します。 WordPressはテーマやプラグインをインストールしても、有効化、無効化で、利用できるかどうかを選ぶことができるようになっています。 これで投稿から、新規追加を行ってみます。 Youtubeのアイコンが追加されています。 このYoutubeアイコンをクリックし、お気に入りのYoutubeの動画のURLをテキストボックスにコピーし、Okayをクリックしてください。 [youtube][/youtube]で囲まれたYoutubeのアドレスが投稿部分に表示されます。 これでプレビューを見てみましょう。 Youtubeの動画が貼り付けられています。 公開を押して、公開してみてください。 プラグインを使わなくても、Youtubeの動画を張り付けることができますが、このプラグインのおかげで、URLをコピーするだけでかなり簡単に貼り付けができるようになったことがわかると思います。 プラグインはこのようなもので、用途に合わせて、WordPressの機能を強化していくものです。 実習の終わりに これから、いろいろなテーマや、プラグインを自由にインストールしてみてください。 なにか不具合があっても、社内ネットワークの外に出ていくことはありませんので、気にせず行ってください。 これで既存のプラグインで何ができるか、そして何ができないかを知っておくことが、これからお客様のご要望に応じて、WordPressのカスタマイズを行うときに、役に立ちます。 一つだけ注意点があります、WordPressの公式サイト以外からプラグインやテーマを持ってきて使うことは避けてください。 Webのさまざまな場所で公開されているテーマなどには、ウィルスや勝手に情報を送信してしまう有害なコードが含まれていることが多いです。 そのようなものを用いて何かあった場合、会社としての信頼を失ってしまうので、それはかならず避けてほしいです。 仕事として物事を進めるときには、信頼やセキュリティということを意識していくことが、大事になります。 今回の実習は気兼ねなくワードプレスを使ってもらうこと、基本的な仕組みを理解してもらうことが要点ですので、積極的に使ってみてください。 以上でWordPressのインストールの実習を終わります。 お疲れ様でした。

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『MacType』でWindowsフォントを綺麗に表示させよう!

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『MacType』でWindowsフォントを綺麗に表示させよう!

Windowsの標準フォントって、かなり見づらいですよね。 Macと比べると、その差は歴然です。 「この見づらい文字、なんとかならないのか!」 と日夜ディスプレイにヘッドバッドを喰らわせている人も多いのではないでしょうか? そんな方にお勧めするのがフリーのフォントレンダラ「MacType」です。 このソフトを導入すると、Windowsのフォントが綺麗に表示されちゃうのです。 (※あくまでディスプレイに表示される文字のみです) 実際どんなふうになるの? ってなわけで、自環境に導入してみましたので、その手順をさくっとご説明いたします。 インストール https://code.google.com/p/mactype/ まずは↑のページにアクセスして、ページ下部の「Download」をクリック! 続いて表示されるページの「MacTypeInstaller~.exe」をクリック! ↓こんなファイルがダウンロードされるので、実行します。 言語選択が表示されます。 もちろん「日本語(日本)」を選択して「OK」をクリックします。 セットアップウィザードが表示されるので、「次へ」をクリック! 続いて、セットアップタイプの選択画面。 よく分からない人は、一番上の標準を選択しましょう。 準備完了画面が表示されるので、レッツインストール! 「MacTypeを起動する」のチェックが外れていることを確認して、完了をクリックします。 (※チェックがついていると、エラー表示されることがあります。なぜだ・・・) 設定 無事インストールが完了すると、デスクトップに↓こんなショートカットが作成されます。 中国語表記で怪しさ全開ですが、恐れずクリック! MacTypeウィザードが表示されます。ここでは起動モードを設定します。 いくつかモードが選択できますが、僕は「MacTrayロード」を選択しました。 (※メモリの少ないパソコンだと動作が重くなるかも知れません) 続いて、プロファイルの選択が表示されます。 ディスプレイの種類についての選択画面ですね。 とくにこだわりがなければ「Default」を選択して、完了をクリック! 確認画面が表示されるので、「OK」をクリック! これで導入は完了です。 すぐに反映されますが、念のため再起動したほうがいいようです。 ちなみに、起動モードが「MacTrayロード」の場合、 画面右下のタスクトレイに↓のようなアイコンが表示されています。 右クリックすると↓のようなメニューが表示されます。 起動・停止もここで選択できます。各種設定を変更する際はここで弄っちゃいましょう。 で、結局のところどうなるのん? ということで、参考までに導入前後の比較画像を↓に載せてみました。   なんとなく見やすくなったなあと、お感じなられたでしょうか? 実際に導入していただくと、よりその効果を実感できると思います。 興味を持たれた方は、ぜひお試しあれ。

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Google Readerから考えるRSS

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Google Readerから考えるRSS

Googleが2013年7月にブラウザベースのRSSリーダーであるGoogle Readerを終了すると発表しました。 RSSリーダーを使っている方には、かなりシェアがあったようで、不便になる、移行先がすぐに見つからないという意見がネットで多く見られました。 RSSとは一体何かご存じない方も結構いらっしゃると思いますので、簡単な説明をしてみたいと思います。 RSSってなんですか RSSはWebサイトから、記事内容だけを取り出したもので、サイトサマリーと呼ばれます。 個別の記事についてはフィードと呼ばれ、RSSリーダーはWebサイトからRSSフィードを取得して、新しい更新があれば、新着記事として表示します。 この仕組みができてから、Webサイトの更新を素早くキャッチする方法ができて、Webが便利になりました。 登録しておいたサイトのHTMLが更新されているかをチェックするアプリなどもありましたが、それに比べてもよほどスマートな方法です。 しかし、あらゆるWebサイトがこのRSSフィードを持っているわけではありません。 CMS(コンテンツ管理システム、いわゆるブログエンジンなど)、とくにMovable Type(ムーバブルタイプ)が流行するようになってから、その存在は取り上げられるようになりました。 Movable TypeはXMLというデータ形式を利用した、RSS、トラックバック、XML-RPCなどを標準的な機能として備えていることが新しく、売りの一つでありました。 Movable TypeがRSSを実装してから、個人や企業のBlogの更新チェックをRSSを用いて行えるようになり、CMSの利用でそれまでのWEBページよりもハイペースで更新できることとあわせて、RSSは広く使われるようになりました。 Movable Type以降、各種ブログサービスや、WordpressなどもMovable Typeをならうことが当然のようになり、RSSは様々な場面で使われるようになりました。 個々のパソコンに、RSSリーダーをインストールするよりも、GoogleReaderのようなオンラインのリーダーを利用することで、未読記事管理などを一元化して行うことができたので、完成度の高いGoogleReaderに人気が集まりました。 Google Readerが終了する訳 Google Readerが終了する理由として、利用者の減少をGoogleはあげていますが、理由はそれだけではないと感じます。 一番はGoogleとしてもRSSリーダーで収益性をあげるのは難しいという点でしょう。 RSSは簡単にいえばサイトの要約です。 Webサイトから装飾や、見栄えなどテーマ、サイドバーなど固定要素を取り払い、内容だけ取り出したものです。 RSSフィードに記事の内容すべてを出力するように設定しておけば、個別にWebサイトに訪れることなく、RSSリーダー内で記事をすべて読んでしまうことができます。 その際、読者の目線から取り除かれるのは、テーマだけではありません。バナーやテキストの広告も当然のように取り除かれます。 そのため、ブログサービスなどで、RSSに広告を混ぜるということを行うものもあります。 RSSでサイトの情報を得たい人にとって、RSS広告ほど邪魔なものはありません。 更新情報と思って開いてみれば、ただの広告があがっているだけということになります。 広告を見て、クリックしてくれる読者と、RSSリーダーで情報収集をすませてしまう読者とは、完全に別の層です。 広告業者としてGoogleをみる場合、どちらを優先すべきかは、言うまでもないことでしょう。 RSSは使われなくなるのか 一部サイトのRSSに広告が載るようになって、筆者としてはRSSの人間向けの役目としては、ほぼ終わってしまった印象を受けました。 シンプルな情報収集手段の中に、冗長な広告が挟まってしまうようでは、何の意味もありません。 RSSは簡単に新着情報と記事内容を手に入れる方法ですが、それは人間のためだけではありません。 RSSを利用して、ブログ間で更新情報を共有したり、ブログのサイドバーなどにニュースサイトの新着記事を載せることができます。 機械が読むためにはHTMLは冗長ですので、XMLデータ形式を利用したRSSはサイト間の連携などに多く使われています。 TwitterもRSSをごく最近まで取得できるようになっていて、ブログなどと連携できたり、FacebookのウォールにRSS情報を連携させ、Blogを更新すると、Facebookにも自動的に更新するような仕組みのFacebookアプリもあります。 RSSは効率よく情報を収集するためのものとして、これからもGoogle Reader以外の様々な方法で利用されていくものと思います。 またWEBサイト間の効率の良い情報交換の仕組みとして、今後も廃れることなく使われていくでしょう。

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超小型パソコン NUC、パフォーマンス、コスト感編

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超小型パソコン NUC、パフォーマンス、コスト感編

NUCの組み立て編に引き続き、超小型パソコンのコスト感、パフォーマンスなどなどについて、思いつくところを書いてみたいと思います。 パフォーマンス 今回セットアップしたIntelのベアボーンキットは下記のような機器構成になっております。 プロセッサ 第3世代Core i3-3217U(2Core 4Thread) 1.8GHz グラフィック HD4000 メモリ DDR3 8GB ストレージ SSD 256GB Wi-Fi、Bluetooth付き。 このPCにWindows7をインストールし、エクスペリエンスインデックスを計測してみます。 CPUはCore i3のノート用低電圧版を利用しています。 ファンは内蔵されていますが、筐体が小さく、排熱のために大きなスペースを割けないため、デスクトップ用のCPUの搭載は難しかったものと思います。 グラフィックはCore i3内蔵のHD4000。デスクトップパソコンでも同一のものが使われていますが、こちらも省電力化のためにパフォーマンスは抑えられています。 メモリは最新型のDDR3メモリですので、この辺りのパフォーマンスはプロセッサの能力に依存します。 ハードディスク性能は、さすがのSSDで、ハードディスクドライブが現在PCの最大のボトルネックになっていることを考えると、体感速度に大きな差を与えそうです。 これらの数値を他のノート型PCと比較してみます。参考程度にご覧ください。 NUC C2D Core i5 プロセッサ 6.3 6.0 7.2 メモリ 7.2 5.5 7.5 グラフィックス 4.9 3.4 6.4 ゲーム用 6.3 3.4 6.4 ディスク 7.9 5.5 5.5 C2Dは3~4年前の15インチCore2Duoノート、Core i5は13インチ第3世代Core i5ノートです。 プロセッサとしては、4年前のエントリーモデルノートブック用のCPUより少し早い、という感じです。 コア数は同一といえ、スレッド数は増えていますので、マルチスレッドが必要な用途では、数値以上のパフォーマンスの差が出るかも知れません。 2.6GHzで動作するCore i5のノートPCとはそれなりの差があります。 メモリ性能はおおよそプロセッサの世代と性能によって、変化します。メモリ読み書き性能がCore2Duoに比べて向上しているので、同じ処理をする場合でもパフォーマンスの違いは感じられそうです。 グラフィック性能は、チップセット内蔵のCore2Duoとは世代の差を感じます。同一のグラフィックコアのCore i5とは動作クロックの差が出ているようです。 ゲーム用は3Dの性能などですが、グラフィックチップの差となるようです。フォトレタッチソフトのGPU処理などで差が出るのかもしれませんが、検証していないので不明です。 ディスクについてはmSATA接続のSSDとして突出しています。2.5インチハードディスクとは大きな差が出ています。 参考までにCrystalDiskMarkによるSSDのスピード計測の結果です。 コスト感 ネット通販で、パーツ一式総額6万円弱、セルフでの組み立てですのでメーカー保証なし、OS無しです。 ほぼ同一スペックなノートパソコンであれば、Windows7HomePremiumつき、メーカー保証一年付きでこの値段でもあります(当然ながらハードディスクです) 一体型デスクトップPCとして考えれば、+ディスプレイが必要となります。これは1~2万前後から手に入りますので、8万円ぐらいでしょうか。 一体型PCでも8万円あれば、DELLを参考にすると、OS付きで、Core i5プロセッサを利用したモデルが手に入ります。 デスクトップ型は排熱などがNUCよりも設計しやすいためです。 こう考えると、NUCは割高というイメージがあります。割高感の一つとして、内蔵ドライブがSSDであることが挙げられるでしょう。 今回の構成でも256GBのSSDが総額のおよそ三分の一になっています。 この小さい筐体に収めるために、プロセッサの能力などは抑え目、Core2Duoの世代と同程度の処理速度ではありますが、内蔵ドライブの高速さで、補うということがNUCの設計の肝であるように思います。 SSDの良さの一つとして、熱を持たないということもあり、この小さい筐体内の排熱についても貢献しています。 デスクトップ型のCore i7機とNUCで同時にPhotoshopを起動した際、起動までにかかる時間はNUCが若干早いという印象です。 あらためてNUCの使い方 このスペックで、これだけの処理速度を持つのは、第3世代のCore i3の基礎的な力があってこそのものです。 スペック/価格比でいえば、一体型デスクトップの方が高いです。 一体型デスクトップに比べたNUCの利点としては、本体と別個にメンテナンス・拡張できる、省電力である。という点です。 用途に応じて、ディスプレイを増設、大画面化も容易に行えます。 HDMI端子が2つあるモデルでは、必要であれば27インチディスプレイをデュアルで使うこともできますし、省スペースに重きを置けば、19インチ程度の小さいディスプレイにマウントすれば、かなりのコンパクトにまとまります。 場面に応じた流動的な運用が可能です。 省電力、省スペースを利用して、フルサイズのPCを設置しにくい場所に、Wi-Fiを利用してLANに接続するなど、そういった用途にも使えそうです。 たとえば、工場、倉庫などの一角で、ネットワークケーブルが敷設されていない場所に設置するなどにも良いかもしれません。 120cm幅のデスクに2台置くことができ、ケーブルなどに多くのスペースを割かなくてもよいので、レイアウトなどに制限ある場合も使いやすいです。 現在弊社では、比較的一般的なデスクトップPCとしてNUCを使用していますが、これからどういった用途を割り当てることができるか、という点については様々に考えることができそうです。 また運用上に気が付いたことなどがあれば、投稿してみたいと思います。

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超小型パソコン、NUCセットアップ編

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超小型パソコン、NUCセットアップ編

弊社でもNUCを購入し、セットアップを行ってみました。 NUC(Next Unit Computing)は過去記事 超小型PCの使い方 https://www.sys-cube.co.jp/1440 でも紹介しました。 今回社ではデザイン、WEB制作部門でいきなり実戦投入するため、スピード勝負でセットアップしました。 組み立てPCの経験があればあるに越したことはありませんが、なくても難しいものではありません。 筆者としてはITXマザー、ATOM搭載の省電力PCを組み立てて以来の2年ほどのブランクがあります。 つたない写真とともに、セットアップの方法を追いかけてみます。 購入したもの Intel NUC Kit BOX DC3217IYE Intel純正のNUCベアボーンキットです。 CPUとマザーボード、ケース、ACアダプタ、VESAマウンタのセットです。 メモリとSSDをそろえれば、一通り動作するもので、自作PCとしても簡単な部類です。 DC3217IYEはHDMIポートが二つと、ギガビットLANポート、USB2.0が3ポートあります。 本体の大きさはこのぐらいです。 手のひらサイズです。 Cruicial 256GB mSATA接続 SSD mSATA接続はPCI-E MiniCardスロットに直接差し込むタイプで、非常に小型のSSDです。 2.5インチのドライブなどを収容するスペースがありませんので、SSDを内蔵する場合はmSATA接続のものを選ぶことになります。 Trancend ノート用DDR3メモリPC3-12800 8GB 第3世代Core i3で動作する、ノートパソコン用のメモリを選択してください。 スロットは二つありますが、今回8GB一枚で様子を見てみます。 Intel Centrino Advanced-N 6235 Wi-Fi/Bluetooth Combo Card ベアボーンキットにはワイアレス接続用のアンテナが付属していますが、ワイアレス通信機能は含まれていません。 そのためminiPCI-Eスロットに接続するタイプのワイアレスLAN、Bluetooth兼用の通信カードを使用します。 有線LANポートはあり、USBも3ポートありますので、無線機能を必要としない場合は必要ありません。 HDMI-DVI変換ケーブル HDMI出力をDVI接続のディスプレイに接続するための変換アダプタです。 HDMI対応のディスプレイに接続する場合はHDMIケーブルを使用します。 BUFFALO 電源ケーブル3ピンメス:2ピンプラグ0.2m ACアダプタには電源プラグまでのケーブルがついていません。電源プラグの形状が各国によって異なるため、省コストの為でしょう。 これがないと、電源が入らないので、必要です。いわゆるミッキー型といわれる形状です。なにがミッキーなのかは察していただきたいです。 組み立て 組み立て自体は非常に簡単でした。 Wirelessボードのアンテナ接続が少し難しかったぐらいでしょうか。 小さいので手先の器用でない筆者には難しかっただけかもしれません。 必要な工具は精密ドライバーがあれば大丈夫です。ホームセンターの安いものでも大丈夫です。 メモリの装着 メモリは斜めにさして、カチッと下げる感じで装着します。 固いということはなく、簡単です。この状態で刺さっているのはSLOT2となるようです。 Wirelessカードの装着 PCI-Eスロットの装着順序として、SSDよりも下に小さいWirelessカードを装着します。 固定用に一本プラスのねじがついていますので、それを外して、スロットに装着し、ねじ止めを行います。 そこからアンテナケーブルを端子に差し込みます。アンテナケーブルは端子に押し込む感じです。 力の入れ加減が難しいですが、うまくはまれば、簡単には抜けなくなります。 SSDの装着 SSDも固定用のねじで固定します。 これでminiPCI-Eスロットはすべて埋まってしまいます。 内蔵できるストレージはこれ一つとなっています。 システムドライブとして、容量を小さくしておいて外付けのHDDにデータを保管するのも一つの考え方ですが、小ささがスポイルされてしまうので、ある程度の容量を確保しておくことをお勧めします。 後から増設できない部分でもありますので、用途に応じて選ぶようにしてください。 これでふたを閉めると、組み立ては完了です。 ディスプレイへのマウント ディスプレイにはVESAマウントという、ディスプレイアームなどを装着する規格があります。 対応しているディスプレイで、ほかに自立するスタンドがあれば、NUCをディスプレイ裏に装着することができます。 VESAマウントには7.5cmと10cmの二つの規格がありますが、両方に対応しています。 ここにボックス付属の金属製のマウンターをねじ止めします。 マウンターをディスプレイ裏に装着した状態です。 外側が10cm、内側が7.5cm。矢印の方向に従って装着します。 NUCの裏面に、固定用のねじを接続します。このねじをマウンターにひっかけて固定します。 固定され、HDMIケーブルを接続した状態がこのようになっています。 いい意味で存在感のない、ディスプレイと一体化した状態です。 ディスプレイは23インチのものですので、比較してかなり小さいと感じられると思います。 正面から見ればこの状態です。 キーボードとマウスはBluetoothで接続し、ケーブルを少なくまとめると、NUCの良さが感じられると思います。 以上で機器的なセットアップは完了です。 慣れた方なら、一時間はかからない作業です。 ドライバ等 ドライバは他のPCを使用して、Intelのサイトから一通りダウンロードして、USBメモリに入れておくとスムーズに利用できます。 ネットワークのドライバもWindows7では標準で持っていないので、インターネットにすぐにはつながらなく、何らかの媒体経由でインストールする必要があります。 ドライバのディスクなどは付属していません。 単体では完結できないので、他のPCが利用できるのは最低限の条件です。 インテル・ダウンロード・センター http://downloadcenter.intel.com/Default.aspx?lang=jpn こちらで、一式のドライバとBIOSアップデータなどをダウンロードし、インストールします。 すべてアップデートしないと、ワイアレスボードなどが認識しません。 デスクトップボード-ネクスト・ユニット・コンピューティング・キット-型番を選択します。 ワイアレスボードのドライバは別途ダウンロードすることで使用できます。

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Boot Camp領域の移行、Windows移行ツールの補足

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Boot Camp領域の移行、Windows移行ツールの補足

Boot CampからWindowsへの移行について、補足の説明になります。 以前の記事、 Boot Campの最適な移行方法 https://www.sys-cube.co.jp/2515 での、Windows移行ツールによる方法で、一点気を付けておくべき点を記述します。 HFS+領域を移行しない HFS+はOS Xによるフォーマット形式で、Boot Campの一般的な設定であれば、エクスプローラーに D: Macintosh HD などという形で見えている領域です。 Boot Campドライバが正常にインストールされていれば、この領域を読みだすことができますが、Windows環境の移行において不要な部分です。 これがWindowsの移行ツールでは、共通のデータとして、移行するセットに設定されています。 このDドライブの各フォルダのチェックを外し、Dドライブ自体をコピーしないようにします。 Dドライブ以外にもMacの管理領域があれば、これを移行しないようにチェックを外します。

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SurfaceRT日本で3月15日に発売

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SurfaceRT日本で3月15日に発売

日本マイクロソフトよりWindowsRTを搭載したタブレット、SurfaceRTが3月15日より発売されることになりました。 SurfaceRT 32GBが49,800円 SurfaceRT 64GBが57,800円 タッチカバーがセットで+8,000円。 別売りでは9,980円。 米国での発売価格が32GBモデルで、$499で円安が反映されたのか、少々高めです。 タッチカバーは$119.99なので、価格が抑えられており、タッチカバーとのセットでの購入にお得感があります。 SurfaceRTがお勧めな方 新しいもの好き、ガジェット好きな人にはおすすめです。電子機器に目新しさを求めている方には、面白いアイテムになると思います。 マイクロソフトが出したiPad、Android対抗機、というだけでわくわくしてしまう人には、今回の国内発売は喜ばしく迎えられていることでしょう。 iPadが出たときに、何に使えばいいのかわからないけれど、とにかく使ってみよう、とおもって購入に至った方ならば、この感覚は分かりやすいと思います。 筆者自身も、どのようなものなのかは非常に興味深く、これからのタブレットがどうなるのかという関心もあり、使ってみたいという気持ちは強いです。 SurfaceRTがお勧めできない方 いまWindowsを普段使っていて、Windows8の安い型のタブレットパソコンを、と考えておられる方にはおすすめできません。 Windows8と見た目は似ていても、同等品ではなく、Officeも搭載されていますが、サブセットですべての機能を備えているわけではありません。 安価なノートパソコンを求められている方には、普通のノートパソコンの購入をお勧めします。 また一度買ったからには長期間使い続けたい方にも、お勧めできません。 壊れやすいわけではありませんが、スマートフォンを使っておられる方ならご存知のように、このような電子機器は世代交代が早いのが常です。 公式サイトはこちら http://www.microsoft.com/japan/surface/default.aspx オンラインや大規模家電店舗での発売からの開始となるようです。 お勧めできない人、と注意点を書きましたが、必要でない方が間違って買ってしまわないようにするための注意ということで、SurfaceRTの発売を心待ちにしている人には、朗報です。 これで国産ストアアプリの充実が図られれば、WindowsRTはよくなっていくと考えます。 再生したいメディアや、アプリがあってのタブレット。これからの動向が楽しみです。 関連記事 Windows8とWindowsRTの違い Surface with Windows 8 Proの北米での発売日決定 マイクロソフトSurfaceの日本発売を予告

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マイクロソフトSurfaceの日本発売を予告

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マイクロソフトSurfaceの日本発売を予告

マイクロソフトが日本でのタブレット型パソコン、Surfaceの発売を予告しています。 SurfaceにはRT版とPro版がありますが、どのような差があるか、またどのようなスペックかをまとめてみようと思います。 RTとPro共通の機能 タッチカバーというSurfaceの特徴的なキーボード、トラックパッド兼カバーは、ProとRT共通のオプションです。 外部拡張は、USBポートが一つ、無線はWi-Fi(802.11/a/b/g/n)、Bluetooth4.0。 イーサネットポートはなし。 microSDXCカードリーダー、ヘッドフォンジャック。ビデオ出力端子が一つ。 内蔵マイクが二つ、ステレオスピーカー。 カメラは全面と背面に二つ搭載。 センサは環境光センサ、加速度センサ、ジャイロ、コンパス。 それと充電用端子がついています。 RTとProの違い https://www.sys-cube.co.jp/1315 こちらにも投稿しましたが、表形式でまとめてみたいと思います。 RT Pro 解像度 1366x768ピクセル 1920x1080ピクセル ディスク容量 32GB,64GB 64GB,128GB CPU NVIDIA Tegra3 第3世代Core i5 RAM 2GB 4GB USBポート USB2.0 USB3.0 外部ビデオ出力 独自規格 miniDP バッテリ容量 31.5W-h 42W-h 重さ 680g 908g Office 付属 なし 従来のソフト 動作しない 動作する ペン入力 なし 対応 プリンタ 対応プリンタのみ Windows8同等 米国価格 $499 $899 大まかな違いとしてはこのようになります。 今回日本で発売されるSurfaceはPro版か、RT版かという情報は今のところありません。 筆者の予想としてはいままでのWindowsアプリの動作するPro版ではないかと思いますが、確かなところではありません。 事前に考えておくべきこと ポートが少ないこと 双方ともUSBポートが一つで、イーサネットポートもありませんので、Wi-FiやBluetooth環境を整えておく必要がありそうです。 唯一のUSBポートをマウスに占有させてしまうのももったいないので、Bluetoothマウスや、タッチカバーが不十分な場合Bluetoothキーボードなどが必要でしょう。 DVDの再生について RT版はUSBのDVDドライブをつないでもDVDを再生する能力はありません。スマートフォンやタブレットのように再生可能形式に変換して、コピーする必要があります。 Pro版はMediaCenterを別途購入することで、再生可能となります。標準の機能としては持っていません。 アプリケーションや周辺機器の引継ぎについて RT版は従来のアプリケーション、周辺機器などをWindowsパソコンからは引き継ぐことができないと考えておくと、いいでしょう。 RT版は従来のWindowsとは全く別の独立したOSと考えていただくほうが、わかりやすいと思います。 RTでは、USBハードディスクや、USBメモリなど、ストレージデバイスは問題なく使えますが、別途ドライバインストールが必要なものは、RTで動作するかは事前の確認は欠かせません。 Pro版であれば、従来のアプリケーションは、インストールメディアがあれば、DVDドライブを接続してインストールするほかに、他のパソコンでISOイメージに変換してUSBメモリなどに書き出し、読み込ませることでインストール可能です。 Pro版の周辺機器との互換性はWindows8に対応しているかどうかを確認しておくことで、使用の可否がわかります。 使用可能な記憶領域について RT版もPro版もストレージはフラッシュメモリドライブですが、容量のうち30GBほどはOSとプリインストールのOfiiceなどで占められています。 音楽や写真、ビデオを入れて楽しもうと考えている場合は、多い目の容量のモデルを選んでおくべきでしょう。 SkyDriveというネットワークストレージが標準で備わっているので、他のWindowsPCとのファイル連携はこれを使うと便利になりそうです。 ウィルスについて ウィルス対策について、SurfaceシリーズはWindowsディフェンダーによって保護されています。 SurfaceRTはその他のウィルス対策ソフトはインストールできない仕組みになっています。 しかし、WindowsRTに感染するウィルスが全く現れないわけではありません。 システムの中の脆弱性をつく方法が現れた場合、アップデートが行われるますので、アップデートのチェックと適用を欠かせてはいけないのは従来通りです。 iOSなどでも脱獄やJailBreakと呼ばれるものはシステムの脆弱性をつくものであり、WindowsRTにもほころびが生まれることは十分予想できることです。 Proは一般のWindows8ですので、従来通りのウィルス対策で問題ありません。 Windowsストア AppleのAppStore,AndroidのGooglePlayなどのような、Windowsストア経由のアプリはRT版でもPro版でも使用できます。 有料アプリ、無料アプリなどがあり、これは5台までのPCやSurfaceなどと共有できます。 Windowsユーザーの生産性を著しく下げてきたおなじみのマインスイーパーも、Surfaceには付属していませんので、無料アプリをインストールするおためしにもいいかもしれません。 1.ゲームのカテゴリを選択 2.マインスイーパーを選択 3.購入用マイクロソフトアカウントを登録あるいはサインアップ。五台までというのはこのアカウントに紐づくものです。 4.インストールが終わると、スタート画面に入ります 5.内容はいつものマインスイーパーです マイクロソフト社としては、このWindowsストアを盛り上げていきたいようですが、今後どうなるのか、それがSurfaceのこれからにかかってくるのではないかと考えています。

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Boot Campの最適な移行方法

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Boot Campの最適な移行方法

MacのBoot Campから他のMacやPCへデータなどを移行する方法について、何パターンかをまとめてみたいと思います。 Boot CampはIntel Mac上でWindowsを実行するためのユーティリティです。 Macのパーティーションを分けることになるので、使っているうちに容量が不足となったり、あたらしいMacにそのまま移行したい、というケースは多くなってきていると思います。 Boot Camp領域をどうやって他のMacやPCに移行するのかという点は、簡単なようでいて、意外と難しいです。 MacOSの管理する領域はTimeMachineバックアップでバックアップし、新しいMacへ簡単に移行することができます。 その際もBoot Camp領域はバックアップに含まれませんので復元されません。 押さえておくべきポイントをまとめてみたいと思います。 Windows移行ツールを利用する Windows転送ツールを使ってみました この記事でも書きましたが、一番手堅い方法です。 手順としては、以下の通りになるはずです。 1.移行元Boot CampでWindows転送ツールを起動し、USBハードドライブに移行データを保存します。 2.移行先環境を整えます。OSをセットアップし、必要なアプリケーションをインストールします。 これはBoot Campでもいいですし、Windowsパソコンでも構いません。 3.移行先環境で、Windows転送ツールを起動し、USBハードドライブからデータを転送します。 以上の操作を行い、必要なアプリケーションの動作や、ファイルの転送漏れがないかを確認します。 (3/11追加) Boot Camp領域の移行、Windows移行ツールの補足 Windows移行ツールがうまくいかない場合は、上記の記事を参考にしてみてください。 VMWareによる仮想化を行う Bootcamp領域をVMwareで仮想化する こちらの記事に、詳しい手順を書いています。 仮想化のメリットは、Boot Campのように再起動する必要がないことで、シームレスにWindowsとMacの環境を行き来できることでしょう。 仮想化ソフトウェアのための費用が掛かることと、Windowsの仮想化に関するライセンスについては確認する必要があります。 ゲーム等ハードウェア性能に依存するものには仮想化は向いていません。互換性の問題は一番注意すべきポイントです。 移行前の環境をアプリごと移行できるので、作業量としては最も少なくすることができる方法です。 WinCloneを用いる 筆者は実際に試していないのですが、Boot Camp領域からBoot Camp領域へ、Windowsのシステムイメージを移行するためのMacのアプリケーションです。 Boot Camp領域を拡張する際などにも用いられ、頻繁にBoot Campを利用するユーザーには必携といえるツールのようです。 実例が多くWeb上に見ることができます。 バックアップにも用いられているようですので、かなり有益なツールと言えそうです。 失敗した例 Windowsの「バックアップと復元」で取得したシステムイメージを復元するのは大変難しいです。 バックアップと復元では、システムイメージを仮想ハードディスクの形式で保存しますが、環境に依存した部分もそのままコピーしますので、まったく別の環境上で復元するのは簡単なことではありません。 Boot CampはWindowsパソコンでパーティーションを分割して、マルチブートするものとはかなり違ったものと考えておくべきです。 Boot CampからBoot Camp上のWindowsにバックアップと復元で取得したシステムイメージを復元することはできません。 Windowsのインストールディスクを入れて、確保したBoot Camp領域にシステムイメージを復元することもできませんでした。 また仮想化ソフトウェアではBoot Campの特殊なパーティーションをイメージのままで扱うことができません。 VMwareやHyper-V上で作成した仮想マシンに、バックアップと復元で取得した仮想ハードディスクを、起動ディスクとしてマウントしても、起動には至りませんでした。 Norton Ghostを利用したイメージのバックアップと復元も、Boot Camp領域ではうまくいきませんでした。 仮想ハードディスクとして、既存のPCあるいは仮想マシンにアタッチする方法ではデータの取り出しはできるかもしれませんが、それではイメージ化する意味は、あまりありません。 バックアップと復元で取得できるデータファイルのバックアップは、ユーザーデータのバックアップのために定期的に取得しておくことは有益でしょう。 まとめ もっとも手堅い方法で、Windows移行ツールを利用するのが、ベストと考えます。 費用も別途かかるものではありませんし、インストールするアプリケーションの整理も同時にできるのだと考えれば、環境構築に少しの時間を割くのも、無駄ではありません。 仮想マシン化は、メモリが多めに搭載されているコンピュータであれば、十分実用に耐えます。 注意が必要なのは使用しているアプリケーションの互換性です。 WinCloneは体験版があればぜひ試してみたいとは思います。 その他、失敗例として挙げた方法でも、移行する手立てはあるように思いますが、複雑な手順となりそうですので、深く追求しませんでした。 このような例が、今後Boot Campを使っていくうえで、なにかの助けとなればうれしいです。

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Windows転送ツールを使ってみました

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Windows転送ツールを使ってみました

Windowsパソコンの引っ越しのために、Windows転送ツールというものが、WindowsVista移行には付属しています。 WindowsXPなど旧型のパソコンからデータを抜き出し、新しいパソコンに移行するためのものです。 WindowsXPの延長サポート期限も来年に控え、これを使う方法や、どういう仕組みで転送しているかなどを調べてみました。 XPからWindows転送ツールでの移行 XPには標準で転送ツールは付属していませんので、ダウンロードする必要があります。 http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=7349 上記URLからダウンロードしてください。 これを実行します。 インストーラーが立ち上がります。 手順に従ってインストールを進めます。 インストール終了し、転送ツールを立ち上げます。 ここで基本的にユーザーデータのバックアップであることが表示されます。 転送方法は、外付けハードディスクをお勧めします。 USB2.0のバスパワーのハードディスクでも十分使用に耐えますし、途中で失敗したときも、やり直しが簡単で、理由がわかりやすいです。 ここでは選択肢は一つしかありません。XPは移行元になるだけです。 移行するユーザーアカウントと、共通項目で、バックアップに使用される転送量が計算されます。 ここでカスタマイズを選ぶと転送に利用するデータを選ぶことができます。 ビデオや音楽データなどが大きすぎるなどの場合、これらを外してドキュメントのみを移行させることもできます。 さらに共通項目の詳細設定を選ぶと直接フォルダを選択して、保存できるようになります。 Program Filesなどは選択されていませんが、ここで選択に含むことができます。 ただ、Program Filesをそのまま移行しても、インストーラーを経由して、正常に使用できないアプリケーションも多いと思われます。 この共通項目には標準でAllUsersの設定も、システムドライブ直下においてあるフォルダなども含むようです。 パスワードを求められるので、必要な場合には入力してください。 移行ツールファイルを必要な場所に保存します。 移行先のWindows7側では「これは新しコンピューターです」を選ぶことによって、移行ツールファイルを新しいパソコンに展開することができます。 これが完了すると、デスクトップやマイドキュメント、インターネットエクスプローラーのお気に入り、OutlookExpressのメールがLiveメールに移行され、普段と変わりなく操作することができます。 あらかじめOfficeなどがインストールされていれば、すぐにExcelのファイルなどを開いて作業することもできます。 メールの接続のパスワードなどはセキュリティ的な面を考慮して、移行できないようですので、手動で入力する必要がありました。 移行ツールファイルの中身 移行ツールファイルは、MIGという形式の圧縮ファイルとなっていて、これをusmtutilsというツールで展開することができます。 usmtutilsはWindows アセスメント & デプロイメント キット (Windows ADK)に含まれます。 http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=30652 Windows8では上記URLからダウンロードできました。 これをインストールすると、usmtutils.exeが利用できるようになります。 usmtutilsの使い方については http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh824962.aspx を参照しました。 使用方法はコマンドプロンプトを管理者権限で開き、 C:\Program Files (x86)\Windows Kits\8.0\Assessment and Deployment Kit\User State Migration Tool\amd64 Windows8 64ビットであれば上記の場所(例)にあるusmtutils.exeを実行します。 usmtutils /extract [migファイル] [展開先] と入力し実行すると、指定した展開先にMIGファイルが展開されます。 展開先のフォルダには、移行データがフォルダ構造で保管されています。 例を挙げると、Outlook Expressのメールのデータなどであれば、 C:\展開フォルダ\USMT\File\C$\Documents and Settings\username\Local Settings\Application Data\Identities\{(省略)}\Microsoft\Outlook Express にdbxファイルが保管されているので、おそらく移行先の移行ツールでこれらをLiveメールの形式に変換しているのではないかと考えます。 とくにインポートやエクスポートなどを考える必要なく、ツールを手順に従ってクリックするだけで移行してくれるので、非常に便利なツールといえます。 これらの配置場所については、USMTフォルダ以下にあるcatalog.migやmigstate.datによって管理されているようです。 migファイルを展開することによって、どういったものがどのようにコピーされるかということが理解できましたので、ケースに応じて移行ツールを使っていけそうです。

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