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ソーシャルゲームのこと

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ソーシャルゲームのこと

今日本では、Wiiやプレイステーションなど据え置き型のゲーム市場よりも、スマートフォンで遊べるパズル&ドラゴンズのようなソーシャルゲームが大きく売り上げを伸ばしています。 このことについて、積極的に遊んでいる方も、関心がない方も、どちらかといえばよくないと考えておられる方もいるはずです。 よくないと考える方の、よくないと思う理由として、課金を前提とした射幸心を煽るシステムであること、また据え置き型ゲームの衰退を憂う、などの理由があると思います。 たしかに、ヒットすれば開発費用をはるかに上回る売り上げを出せるソーシャルゲームは、日本中の若手エンジニアにとって就きたい業界になっています。 このような状況について筆者の思うところを書いてみたいと思います ソーシャルゲームまでのゲーム 日本のゲーム業界で据え置き型ゲーム機は、古くはカセット、DVD−ROMなど、一本の完結したメディアでのリリースをされていました。 これは開発環境一式をゲーム機メーカーから貸与、あるいは購入し、開発を終えた後にメーカーの審査をうけライセンスを与えられて発売されるというサイクルがありました。 ソーシャルゲームは、スマートフォンの開発ツールとアプリストアの審査基準さえ通過すれば、個人でも始めることのできるものです。 参入障壁の低さもあり、新興の中小企業でもあらたな参入の余地があります。 据え置き型のゲームは一本のメディアの中で完結しているので、ゲーム機の性能に依存し、追加的な要素は与えられないものでした。 現在コンピュータはほとんどがインターネットに接続されていて、インターネット上のサーバーと、ゲームソフトというクライアントに分かれ、オンラインで楽しむ作りが取り入れられています。 ただ、日本は世界的な流行の中で、オンラインゲームについては幾分かの遅れがありました。 世界中のユーザーをターゲットにした大規模なオンラインゲームはとても負荷が高く、障害などを起こさず運用するためには、十分な技術をもった、たくさんのデータベースエンジニアやサーバーエンジニアのチームが必要となります。 運用費で莫大な費用が必要であれば、パッケージとして完結する据え置き型のゲームの方が売り切り型で楽な部分もあります。 しかしオンラインのゲームのユーザーが増加するにつれ、日本のゲーム業界は世界の流れに乗れなくなってきていました。 ソーシャルゲームとエンジニア ソーシャルゲームはソーシャル、人とのつながりが大きな要点になっています。 ネットワークを介し、複数人数で遊ぶためには、ゲームというクライアントとサーバーの形をとらざるを得ません。 サーバーに必要とされるのは、ユーザーの情報、ユーザーの利用するキャラクターやアイテムの情報、ユーザー間のメッセージのやり取りを蓄えることで、大きな役目を持つのはやはりデータベースとなります。 ユーザーがゲームを起動するたびに、このスマートフォンとデータベースサーバーとのやり取りが始まりますので、同時にどれぐらいの人数がアクセスするかで、サーバーの能力を決定しなければいけません。 その見積もりを間違えれば、サーバーとの通信障害でユーザーが離れてしまいます。 サーバーとゲームがずっとデータのやり取りをしていると、その間の通信も発生しますし、サーバーにも大きな負荷を与えてしまいますので、一度クライアントにデータを渡して、接続を切らなければいけません。 そこからゲームを始める際に、ユーザー側のキャラクターの組み合わせや、挑戦するゲームのコースなどから、ゲーム内で現れる敵などとゲームの結果をクライアントに送り、再度クライアントの接続を切ります。 あとはユーザーがゲームに成功するかどうかで、ユーザーのデータにアイテムなどを追加するか、追加しないかを受け取って、再度サーバーとゲームの接続を切ります。 現在はクラウドのような、スケールアップできるサーバーの基盤があり、少ないスペックのサーバーからでもゲームをリリースでき、ユーザーが増加するにつれ、サーバースペックを強化していく方法をとれます。 またイベントなどアクセス集中の際に、適宜サーバー能力を強化し、あまりアクセスのない時間帯はサーバー費用を節約するために能力を低下させるような動的な管理も必要となります。 そのうえでサーバーとクライアントの通信の最適化も必要となり、データベースや、ネットワークエンジニアにはたくさんの課題があります。 こういった一般消費者向けの、動的なサーバ管理を必要とするオンラインサービスはあまり沢山ない状態で、このソーシャルゲームの隆盛は多くの経験あるエンジニアを育てているのではないかと考えます。 ゲームの価値 コンピュータゲームは生まれた時から、コンピュータの実用とは正反対の形で存在し、娯楽のために提供されるものです。 かつてファミコンが世界中でブームになった際も、賛否の意見はあったはずです。 特に電子媒体にお金を支払う、ということ自体に抵抗があった時代です。物としての玩具ではなく、プログラムとデータに支払われるお金です。 現在はこのような抵抗はほぼなくなってきてはいますが、ゲームのユーザーも拡散してしまい、1パッケージとしてのゲームの売り上げが低下しています。 そんなかで、ゲームメーカーとして利益率の高い製品を販売する必要の中で生まれてきたもの、それがソーシャルゲームでしょう。 それを選択するかどうかは、ユーザー次第で、それはいつの時代も変わらないことです。

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スマートフォンで遊んでますか?

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スマートフォンで遊んでますか?

 スマートフォンを手に入れて、スケジュール、カメラ、天気予報、地図、さまざまな標準のアプリが生活の役に立っています。  スマートフォンを手に入れてから、普段持ち歩くものを一つ二つ減らすことができたり、様々な実用面でのプラスがあると思います。  それ以外にもスマートフォンは様々な楽しい用途にもアプリを追加すれば対応できます。SNSやゲームなどです。  コンピュータがゲームのために使われる歴史はかなり古いものがあり、コンピュータとともにゲームは一緒に育ってきたと言っても過言ではありません。 ごく初期のコンピュータゲーム  スペースウォー!というコンピュータゲームがマサチューセッツ工科大学で作成されたのは1960年代のことです。当時数億円する大型コンピュータPDP-1上で動作するコンピュータゲームで、グラフィックスを利用した今でいう据え置き型のゲームのようなものです。  このころのコンピュータゲームは、ただ遊ぶためではなく、コンピュータでできることの可能性を切り開くことでもありました。  しかしやはりゲームが人を惹きつけるからこそ、当時の技術を駆使したゲーム作成が可能となり、またこのゲームの開発に携わった人は、その後のコンピュータ科学やエンジニアとしてコンピュータの世界を牽引してきました。 エンジニアを育てたゲームたち  スタートレックは1970年代に同名のSFテレビドラマをテーマにしたコンピュータゲームです。そのテーマとも相まって、多くの人がこのゲームを遊びたいと思い、これをきっかけにBASIC言語を学び、ゲームを自分が使うことのできるコンピュータに移植しました。かつて別の規格のパソコンに互換性のあるものを作るときに移植と呼びました。  ローグはUNIXのプラットフォームで動作する、ロールプレイングゲームで、現在でも遊ばれているトルネコの大冒険などをはじめとする、ローグライクゲームのオリジナルとなりました。OSに備え付けでコンピュータとともに出荷されるぐらいに普及し、このゲームから多くの学生やエンジニアがUNIXとC言語を学び、普及させるきっかけになりました。 ゲームとモチベーション  コンピュータの普及とゲームとの関係は切っても切れないものです。  これはやはり新しいものに対しての触れるきっかけ、モチベーションを維持する為に必要なことだからでしょう。  Windowsも普及当時、マインスイーパーとソリティアは欠かせないものだったと筆者は考えます。これはエンジニアを育てたものではありませんが、Windowsの操作、特にマウスでの左右のクリック、精密な操作や、ドラッグアンドドロップの概念をわかりやすく普及させるのには最適のゲームであったと感じます。  スマートフォンでも、その操作を覚えるためにはまずはゲーム、というのも悪くありません。無駄に使っているように見えて実は伝統的なコンピュータの入り口なのです。

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そのメール、安全ですか?

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そのメール、安全ですか?

 電子メールはビジネスには欠かせないものになって、もう十年以上は経つでしょう。  FAXは少なくなり、重要なものは封書で送られているでしょうが、見積書や、図面、設計書など様々な業務に関するデータも送信されています。  電子メールについては、かなりの方が安心感を持って利用されていると思いますが、やりとりされているほとんどの電子メールは暗号化をされていません。  通販サイトでもメールでのクレジットカードのやり取りはおやめください、と注意されるのはそれが理由です。  Webブラウザで鍵のマークが表示されているSSL通信は完全に送受信について暗号化されていて、送信先サーバーも保証されています。そうでなければクレジットカードの情報などは安心して送ることができません。  メールについては、ほとんどのやりとりがこのような安全対策を取られていないのが現実です。 メールの暗号化  メールをライブメールや、Thunder Birdそのほか様々なメールクラアントがありますが、これで社内やプロバイダのメールを送受信されている方は、メールの設定の際にPOP3やSMTPなどの用語はお聞きになったことがあると思います。  これを暗号化したものがPOP3SやSMTPSになりますが、多くの方がこれを利用されていないと思います。  ポート番号がわかれば、POP3が110番、SMTPが22番や587番を指定されている場合は、よっぽどのことでない限り、サーバーとクライアント間で暗号化されていません。  宅内や、事務所内、固定回線を引いて、あるいはスマートフォンで3Gや4Gインターネットをしている場合、ほとんど気にする必要はありません。  危険な可能性があるのはフリーのWi-Fiスポットや、暗号化されてないWi-Fiにただ乗り、もしくは勝手に接続している場合です。  この場合、Wi-Fiスポット運営者に悪意があれば、すべての暗号化されていない通信は盗聴でき、また盗聴されたことを気がつく方法もありません。  最近スマートフォンやノートパソコンでWi-Fiスポットなどを利用するシーンが増えてきましたので、かつてよりも暗号化されていないメールのやり取りのリスクは高まってきています。 双方向の暗号化  これは送信側の問題だけではなく、受信側も同じで、送信側が暗号化されたメールを送っても相手がたのメールサーバーで一度暗号化されていない形に復号されます。  そこから暗号化されていないPOP3やIMAP4でパソコンやスマートフォンで受信する場合は、暗号化されていない状態でのやり取りになります。  送信側が安全な状態であっても、受信側が危険な状態で受信している限りは、盗聴されている可能性がある、ということです。   安全なメールの運用  もっとも簡単で、安全にメールを送受信する方法として、ブラウザ型のメールクライアントを利用することです。  GmailやOutlook.comなどのWebサービス側のメールクライアントでであれば、サーバーへの送信、サーバーからの受信についてはSSL通信で守られているため、盗聴の危険性はありません。  Webメールクライアントにも他のアカウントのPOPやIMAPを設定することができるものもあり、Webサービスと、他のアカウントのサーバーとの通信に盗聴が入る可能性はとても低いです。  ただWebサービス運営会社に預けるのが怖い、という方もいらっしゃると思います。その辺りはサービス運営会社との信頼関係になります。  ただ、送受信の双方が安全な経路を使っていないことのリスクも高まってきてはいますので、どちらが安全で、どちらが危険とは一概に言えない状況です。

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モバイル生活の注意点と対策

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モバイル生活の注意点と対策

 この度、生活の場を移すにあたり、光回線の工事が行われるまで二週間の期間が必要でした。  その間の仕事については、スマートフォンのテザリングなどで通信量からも十分やりとりできるだろうと考えていましたが、何点かの落とし穴がありました。  一週間以上、モバイルルーターやテザリングなどで仕事などを行う場合にわかった注意点を書いてみたいと思います。 制限について  パケット通信にはほとんどのキャリアでは上限が設定されています。月間の上限や、直近三日間の上限など条件はあらかじめ確認しておくことが必要です。  この上限を超えてしまうと、あらかじめ設定された制限期間内通信が制限され、小さな画像でもダウンロードするまでに時間がかかります。  動的なWEBページなどでは操作が可能になるまでかなりの時間がかかってしまいます。  むやみに動画などを見ているとこの通信制限に簡単に引っかかってしまいます。 自動アップデートは切っておく  OSや、スマートフォン、アプリの自動アップデートは、全て事前に済ませておき、テザリングなどでの環境では、自動アップデート、自動ダウンロードは切っておきましょう。  ここで数百MB以上のパケットを意識せずに使ってしまうと、一気に通信制限に引っかかってしまう恐れもあります。  もちろんアップデートはセキュリティなどで重要なことではあります。 フォルダ同期アプリケーションは止めておく  DropboxやGoogleDriveアプリ、BOXなどのファイル同期アプリケーションはできるだけ同期を止めておいたほうがいいでしょう。同期されていないデータがあれば、気づかずに同期を始めてしまいます。  またこういったアプリは、再起動時には一時停止状態から、同期状態に変更して起動してきますので、PCの再起動には注意が必要です。  これらサービスはWEBブラウザによる操作も可能ですので、アップロードやファイルの取得はブラウザから行うことで最低限の通信量に抑えられます。 クラウドバックアップなども切っておく  iPhoneのiCloudバックアップなどはWi-Fiに接続された状態で電源ケーブルを接続していれば、自然とバックアップが始まります。  この間にアプリ内で編集されたデータや写真などはすべてアップロードされますので、撮影枚数などによってはかなりのパケットを使ってしまいます。  もちろんデータを失うのは最も避けたいところですので、その辺りの切り分けは判断しなければなりません。  パソコンにつないでバックアップができるなどの場合は、そちらを選択するべきでしょう。 対策:フリーWi-Fiスポットなどを利用する  フリーのWi-Fiスポットなどを利用するのは、多少のリスクがある方法ですが、わかりやすい対策です。  フリーWi-Fiスポットでは、httpsなどのSSL通信のみ行うようにすれば、よほどフリーWi-Fiスポット運営者に悪意がない場合は問題ないと考えていいでしょう。  アップデートやバックアップ、クラウドとの同期はほぼ100%SSL通信を利用しています。  場所によっては公的なものや、企業が運営するものなどがありますので、接続に問題なさそうであればこれを使うのも良いかと思います。  やはりクレジットカード番号や、パスワードなどセキュリティーに気を使う情報を扱うのであれば、利用しないことをお勧めします。 対策:Wi-FiテザリングよりもBluetoothテザリングを使う  スマートフォンによってはBluetoothテザリングを利用できるものもあります。  BluetoothテザリングはWi-Fiテザリングよりも低速なので、Webブラウズや、Webアプリの操作は少し時間がかかりますが、通信量を抑えておくことができます。 Wi-Fiテザリングであれば、SSIDとパスワードを覚えているPC、スマートフォン、タブレットは自動でつなぎに行ってしまいますが、Bluetoothテザリングであれば、これを回避できます。 対策:モバイルルータを事前にレンタルする  旅行者や出張用にモバイルルータのレンタルする業者があります。  これを利用するのも一つの方法です、1日¥400~でレンタルできますので、Webで調べてみてください。  そちらである程度カバーすることで、スマートフォンなどの通信制限を回避することができます。  ただレンタルモバイルルーターにも通信制限がある場合が多いので、事前の確認が必要です。 Wi-Maxなどのレンタルであれば、無制限など、レンタルするものによって制限が違いますので、エリア内などうかなど下調べをしていく必要があります。

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魔法ではないコンピュータ

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魔法ではないコンピュータ

 最近世の中で最も出荷されているコンピュータは、スマートフォンやタブレットです。  アップルが魔法のようなデバイス、という言葉をキャッチコピーにしていましたが、パソコンとほぼ同じことのできる、パソコンではないもの、というイメージをお持ちの方もいらっしゃると思います。  子供がタブレットなどでゲームやユーチューブを見ているかぎり、これがコンピュータというものだという認識もないのかもしれません。  しかしこれらもれっきとしたコンピュータで、様々なDaemonやプロセス、デバイスドライバが読み込まれ、実行されています。 教育用コンピュータとしてのRapsberry Pi  ワンボードで一式のコンピュータとして動作するRaspberry Piを子供向け教育用途に利用する、というお話は耳にします。  Raspberry Piは公式に提供されているOSはLinuxで、起動時に様々なDaemonやデバイスの認識、ネットワークの設定などが、文字でずらっと表示れされます。  セットアップしてすぐはCUI、キーボードと文字だけで操作する状態です。  ユーザーとパスワードを聞かれ、ログインします。  ネットワークに接続し、OS内部のパッケージをアップデートします。  そしてstartxとキーボードで入力して、ようやくマウスを利用したWindowsのようなOSとして操作することができます。  それでもWindowsよりはよほど貧弱な見た目と機能です。  普段使っている、パソコン、スマートフォン、タブレットが見えないところでこのようなプロセスを経て実行されていることを理解してもらうことが、教育用途として用いられる一つの理由です。 とっつきにくさの隠蔽  ここまでのプロセスを経てコンピュータが起動しているということを、LinuxなどのテキストベースのOSに触れていないと知らないことなのかもしれません。  Windowsのマークが表示されている間に、Windowsが何をしているかというと、様々なサービスを実行し、機器構成を調べて認識し、ドライバをインストールしたり、といったことを行っています。  ただ、それをユーザーに提示すれば、難しい機械として嫌われます。  その辺りのプロセスが隠蔽され尽くしたのがスマートフォンやタブレットでしょう。  Windowsも3.1やそれ以前のバージョンでは、もっと隠蔽しきれていない部分があり、グラフィック表示の向こう側が見え隠れするものでした。  それがWindows95以降どんどんと洗練され、魔法のような機器に近づこうとしています。  見せ方や操作性の工夫をしていても、その向こう側では、パッケージをインターネットから探し、インストールスクリプトを実行するなど、コンピュータのあり方は旧来から変わってはいません。それはスマートフォンやタブレットでも同じことです。   魔法のようであることの良い点、悪い点  良い点としてはもちろん、ユーザーの裾野が広がって誰もが高度なコンピュータを目的に応じて、より気軽に使えるようになることです。  例えば、コンピュータを音楽制作に使いたい方に、まずコンピュータのコマンドから覚える必要がある、ではよほど根気のある人しか使わないでしょう。  タブレットなどであれば、音楽制作用のアプリをアプリストアからダウンロードするだけですぐに使えるようになります。これはとても重要なことです。  悪い点、と言っていいのかはわかりませんが、これだけコンピュータの環境が整備されると、今後コンピュータのエンジニアを目指す方がよりハードウェアに近い部分に興味関心を持たなくなってしまうのではないかということです。  タブレットなどもタッチパネルや様々なセンサーなどと統合したOSを搭載していますので、ハードウェアに近い部分のエンジニアの技術が欠かせません。  OSの上で動作するソフトウェアにしか関心がなくなってしまうと、新しいエンジニアもコンピュータの機械の部分への理解が薄くなり、なぜこのようなことができないのか、どのようにすればできるようになるのか、ということが見えなくなってしまう恐れがあります。  

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意外と知られていないメモ帳の使い方

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意外と知られていないメモ帳の使い方

メモ帳は単純なテキストを書く際にすぐに立ち上がり、書いて保存するには一番使いやすいのではないかと思います。 またWindowsのアプリなどの設定ファイルの読み書きなどにも使われることが多いです。 このメモ帳であまり知られていないかもしれない使い方があります。 すべての書式を取り除くことができるというものです。 ワープロやインターネットのブラウザの文書から書式を取り除く Wordなどのワープロソフトや、インターネットブラウザのテキストをコピーすると、そのテキストから書式ごとコピーされます。例えば文字の大きさ、フォント、色などを含めた要素をコピーしてクリップボードに保存します。 これらを複数別のWord文書にコピーすると、非常に読みにくく、再度書式をWordなどで設定しなければいけません。 これを一度メモ帳にペーストしてから、再度コピーすると、書式が全て削除されます。 メモ帳には書式という情報を持っていないので、内容のテキストのみを取り出してメモ帳に書き出します。 Wordやブラウザ、PDF文書から必要部分をコピーする時、選択しCtrl+Cでコピー、メモ帳にCtrl+Vで貼り付け、再度全選択Ctrl+AしてWordなどにCtrl+Vで貼り付けるなどの操作を筆者はよく行います。 Excelデータの貼り付け Excel表からコピーしたものはそのままWordに貼り付けると、Excelのシートの状態や、罫線などをそのままの状態でコピーします。 Excel表からメモ帳にコピーペーストすると、TAB区切りテキストに変換されます。 一つ一つの列がTAB記号で区切られ、一行一行が改行で区切られたものになります。 例えばA列のデータのみをコピーする場合は、A列をコピーして一度メモ帳に貼り付ければ、それぞれの行がそのままメモ帳の中で行として扱われたテキストになります。上記と同様に書式は一切コピーされません。 Excelなどのの列から、文字列のみを取り出すには最も手っ取り早い方法になります。Excelから一行一行をコピーして貼り付けていくなどの必要はありません。

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Googleドキュメントを使う理由

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Googleドキュメントを使う理由

このところPCでの文章作成はGoogleドキュメントを使うようにしています。 理由の一つとしてはシステムキューブでGoogle Apps for Workを利用しているので、使ってみようというのはあります。 それまではMacのテキストエディタを利用していました。Macのテキストエディタは自動保存かつ履歴管理をされていたからです。 履歴管理がされていれば、変更点まで巻き戻ることができます。 あとテキストエディタに重要なのは安定性です。書いていたものがテキストエディタのクラッシュにあって失われてしまうと、時間と内容を、なによりやる気を失ってしまいます。 これまで利用してきた中で、シンプルなテキストエディタの方が安定性が高く感じます。 これに自動保存と履歴管理されていると、テキストエディタの利便性が大きく向上します。 Mac OSでは履歴管理と自動保存はOSが行っていますので、テキストエディタとしてはごくシンプルなままです。 ただやはりパソコン間の同期は面倒で、Dropboxなどを利用して他のPCと同期する流れを作っておかないといざ編集したいときにないということも起こりがちでした。 GoogleドキュメントであればどこでもGoogleにサインインすればすぐに編集に入ることができます。 ファイルとして実体はGoogleのクラウド内にありますので、Googleドライブの容量制限を受けずに使うことができます。これは個人用アカウントでも同じです。 Googleドキュメントも履歴管理と自動保存はされていますし、Chromeブラウザで使う限りは安定性はかなり高いです。 Wordのようなワードプロセッサとしての一通りの機能は揃っていますし、PDFの作成やdocx形式への変換してダウンロードすることもできます。 特殊な書式のWordファイルなどから変換をかけるのは難しいですが、基本的な文書と文書構造であれば変換をかけることもできます。 欠点といえばオンライン状態でないと使えないということでしょうか。 外出先のノートパソコンであってもテザリングやモバイルWi-Fiルータを利用すればどこでも編集できますが、通信なしで使うよりはバッテリの消費が激しくなりますので、電源を貸してもらえにくい状態でその場で議事録を取ろうとするなどは厳しいかもしれません。 また一つ、一番大事なことかもしれませんが、Googleドライブの中でGoogleの検索と同じ使い方で文書の内容の検索ができます。 タイトルなしの書きかけの文章でも、内容に心当たりのあるキーワードを検索窓に入れればすぐに開くことができるので、ちょっとしたメモでも見失うことはありません。 個人でもGmailアカウントがあればGoogleドキュメントは使うことができますので、一度試してみてはいかがでしょうか。

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Raspberry Pi 2とWindows10

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Raspberry Pi 2とWindows10

Raspberry Pi(ラズベリーパイ)という、手のひらサイズのワンボードで、一式のコンピュータが開発され、世界様々なところで、教育用途や、機器の制御などに利用され始めています。 HDMI端子からディスプレにつなげばGUIでの操作も可能で、USBポート、LANポートも用意されおり、パソコンとして利用することができます。 このRaspberry Piに新機種Raspberry Pi2が登場し、性能大幅アップとともにWindows10が無償提供されることが発表されました。 Windows10が提供される意味 Raspberry Piはもともと開発元からDebian LinuxをベースにしたOSが提供されていました。これをハードディスク代わりのSDカードに書き込み、起動する形をとっていましたが、今回はMicrosoftからWindows10がそのディスクのイメージとして提供されるようです。 Windows10のコンセプトは、今まで別々のプロジェクトであったパソコン用のWindowsや組込型のWindows、スマートフォン用のWindowsの基礎となる部分を共通化する、というものがあります。 Raspberry Piは小さなコンピュータですから、フルセットのWindows10を載せるわけではないと思われます。 Windows10は様々な機器の中核になることを目指しています。 Internet of Things(物のインターネット化)という言葉があります。様々なものにインターネットを接続させようという考え方です。 かつてユビキタスというような言葉でも語られていましたが、いま超小型でも十分な性能をもつコンピュータ、スマートフォンやタブレットのようなものが世の中に溢れています。 かつて携帯電話を持っていた人たちが、今続々とその手にコンピュータを持つようになっています。 そんな流れの中、Raspberry PiをWindowsのプラットフォームにすれば、Windowsの開発者にとっては、特別な技術の習得なくVisualStudioのような既存の開発環境で様々な機器と接続させるプログラムを開発することができます。 マイクロソフトの戦略 現在iPhoneであればObjective-C、アンドロイドであればJava、Raspberry PiであればLinuxで動作するCやスクリプト、WebサーバーであればPHPやJavascriptなど、マイクロソフトはビジネス用アプリ以外が相対的に増えていく中で、比率として縮小しています。 この新しいソフトウェアの中にマイクロソフトが食い込んでいくためには、積極的にWindowsの動作する機器を増やしていくことです。 Windows Phoneなどもまだ日本で発売されていない状態でもあり、スマートフォン市場の中でかなり苦戦を強いられています。 .Netのオープンソース化でも書きましたが、Windows開発者が他のプラットフォーム開発に移ってしまうまえに、またマイクロソフトの提供する開発ツールの優秀さで新たな開発者を呼び込むことができるように、という思惑があります。 実際にWindows PCがここまでビジネスの世界で浸透した大きな理由のなかに、開発の容易さが含まれていることは確かです。 プラットフォームとしてのWindowsが今後どのような広がりを見せ、開発者に受け入れられていくか、Raspberry Pi2へのWindows10無償提供は、動向を伺う一つの指標になりそうです。

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.NETのオープンソース化

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.NETのオープンソース化

マイクロソフトが自社のアプリケーション実行環境.NET Framework(ドットネット フレームワーク)のソースコードを公開する方針を明らかにしました。 これは一部分を公開するのではなく、広く開発者の参加を求め、.NET Coreとよばれる機能の中枢部分を公開して作成するというものです。 この決定はかなり大きな発表で、業界内での反響は大きいです。 .NETを公開する意義 .NETはC#やVisualBasic.NETなどで作成されたアプリケーションを動作させるために必須のもです。 これが今後Windows以外のプラットフォーム、LinuxやMac OSなどでも動作するようになります。 とはいえ今回公開されるのはCore部分とよばれる、いわゆるフォームなど画面の機能を省いたもので、サーバー側で動くサービスを作成するために提供される形になります。 .NETはJavaよりも新しい製品なので、より生産性の高くなる仕様を盛り込んでおり、さまざまなスキルの開発者に多くの機能を提供しています。 これをマイクロソフトは、Windowsの業界内での地位を確固とするための基盤としていました。比較的新しいC#やVisual Basic.NETも開発者の総数はとても大きいものです。 昨今のクラウドや、タブレット、スマートフォンの登場により、よりサーバー側で機能を大きく持ち、パソコンよりも非力なクライアント上で動作するサービスが増えてきています。 そうなるとサービスや、アプリケーションを構築する際に、サーバー側にコストが偏ることになります。 現在Windowsの動作するクラウドWindows Azureをマイクロソフトは公開しており、それが.NETが唯一動作するクラウド環境でした。クラウド業界ではコストパフォーマンスでAmazonなどが大きなシェアを占めるようになり、トータルのコストを考えるとインフラはAmazon、サーバーOSはLinuxが選ばれることが多くなりました。 そうなれば自然とLinuxで動作するソフトウェア開発、実行環境が選ばれますので、それまでは大多数だったWindowsだけのエンジニアの比率は小さくなっていってしまいます。 Linuxでリッチな開発環境と機能をもつ.NETが動作するとなると、.NET技術者をサーバー側のソフトウェア開発者にも充てることができるようになり、スマートフォンやタブレットなどのマルチプラットフォームを相手にしたサービス開始までの選択肢が広がります。 これはエンジニアとしても活動の範囲が広がり、より.NETの習得に意義を見いだすことができます。 オープンソースとマイクロソフト Windows Serverのセールスポイントの一つであったActive DirectoryをLinuxのプロジェクトSambaに提供するなど、マイクロソフトはLinuxと協調的な姿勢を示しています。 サーバー、クライアント、すべてをWindowsで固めると割高になるために、マイクロソフトの技術を避けた社内システムを構築する方向性もみられ、それがGoogle Appsなどのクラウド製品の導入のきっかけになりつつあります。 マイクロソフトも自社で開発した技術が無用なものになれば、それまでの研究開発費は無意味になってしまいます。 業界内でも最高度の品質と性能を持つマイクロソフトの技術を、Windows環境の普及と囲い込み、という目的だけでは守りきれないという判断もあるのではないでしょうか。 使いこなすことのできるエンジニアあっての技術です。エンジニア数が減ればプロジェクトの維持が難しくなりますので、自然と技術のシェアも低下していきます。 このようなオープンソースなどの取り組みは、マイクロソフトの技術力の高さを業界内でも大きく示すことになり、エンジニア離れを減らす効果が期待できそうです。 機材費、開発費、運用費など、トータルの判断で.NETなどマイクロソフトの技術を選ぶのであれば、プラットフォームもWindows ServerやWindows Azureを使うことの意義が出てきます。 より長期の戦略において、今回の.NETオープンソース化はマイクロソフトの今後に大きな影響を与えそうです。

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Chromebook 国内一般向け発売

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Chromebook 国内一般向け発売

Googleが開発したChromeOSを搭載した廉価版ノートパソコン、Chromebookが法人だけでなく一般向けに発売開始されました。 Chromebookの特徴としては、起動が非常に早いこと、Windows搭載パソコンにくらべて安価なこと、軽量で長時間バッテリーが持続すること、などが挙げられます。 ChromebookはGoogleアカウントでログインすることと、オンランで使用することが最低限の条件になっています。 またWindowsに比較してChromeOSはいろいろと制限がありますので、その違いを意識して利用する必要があります。 Chromebookと比較するもの 価格帯、性能、制限など様々なことを考えるとChomebookは様々な競合があります。 一つはWindows搭載ノートパソコン、ひとつはiPadやAndroidタブレットです。 Windowsノートパソコンはこの三つの中では、ほぼオールマイティで、Chromebookやタブレットにできて、ノートパソコンにできないものはありません。ただOffice、携帯性、バッテリ持続時間などをすべて満たすには、それなりの費用がかかります。 Chromebookは安価なノートパソコンとして使うことができるものです。制約が多いですが、制約内で使うのであれば十分なノートパソコンとして作業性を持ちます。 タブレットは携帯性、デザイン性、バッテリ持続時間などがこの中ではトップになりますが、その分作業性は最低限のものになります。 WEB閲覧・メール・SNS・Youtubeなど Chromebookではオンライン利用が前提で、そもそもChromeブラウザを基として作られていますので、パソコンのChormeブラウザで実現できていることはすべて実現できます。 この分野ではタブレットの方が携帯性などで優れていることと、マルチタッチパネルでの操作に慣れてしまうと、トラックパッドを利用した従来のノート型を選ぶ理由は減少するかもしれません。 この辺りについては、すでにスマートフォン含め、どんな機器でもできることなので、特段にChromebookが強い、弱いということは見当たりません。 ChromebookにはFlashプレイヤーが組み込まれていますので、タブレット機器でFlashに強いものは少なく、Flashで動作するゲームや、Webアプリケーションについてはタブレットよりも強い部分になります。 アプリ利用 Chromebookはあくまでオンラインでの利用が前提になっていますので、オフラインのアプリ利用はかなりの制限を受けます。 タブレットのアプリも、サーバー依存しないものであればオフラインで使用できますので、Chromebookよりは自由度は高いと言えるかもしれません。 Windowsは従来型のオフラインのアプリが充実しており、とくにOfficeのような強力なソフトがファイルとともに内蔵の大容量ハードディスクから利用できるのは未だ強力な部分です。ネットワーク環境の利用不可、という条件ではWindowsノートパソコンより有利なものはおそらくないでしょう。 入力・出力 キーボードによる入力ができることは、やはりタブレットに比較すればビジネス用途として大きなアドバンテージです。 タブレットにBluetoothキーボードなどで入力手段を強化する方法もありますが、その利用頻度が高いのであれば、フルピッチのキーボードを持つChromebookに利があります。 出力、とくに印刷という面に関しては、Chromebookはタブレットとほぼ同等で不得意分野、と考えて間違いありません。USB型のプリンタを接続することはできません。Wi-Fi接続のプリンタにも直接の接続は不可能です。 Chromebookに対応したプリンタドライバが時間が経てば登場する、ということもおそらくありません。 おおよそほとんどのプリンタについてドライバが用意されているWindowsパソコンとは比べることはできません。 Chromebookはクラウドの端末機器ですので、思想としてはペーパーレスを目指すものになります。 一部対応のプリンタにWi-Fiで接続できるタブレットの方が印刷面では有利といえます。 ファイル共有 ファイル共有という点について、タブレットとChromebookはほぼ同等です。なんらかのオンラインストレージを利用した共有が必須です。 Google DriveというサービスがGoogleアカウントを持つユーザーには提供されていますが、これを利用し限定した相手にファイルを共有する場合は、共有相手もGoogleアカウントの保有が必須です。 同じネットワークに接続してもWindowsファイル共有を使うことができないのは、Chromebookとタブレットに共通の特徴でしょう。 ChromebookはUSBメモリやハードディスクは接続できますので、それを介したパソコンとのファイルのやり取りは可能です。 出先用パソコンとしてのChromebook Chromebookの能力を最大限発揮するためには、普段使うWindowsパソコンや、MacなどでChromeとGoogleアカウントを利用していて、出かける時にChromebookを持って行くという形になりそうです。 そうすれば、Googleドキュメントやスプレッドシートなどのファイルの続きをシームレスに編集することができますし、パソコンでインストールしたChromeで動作するアプリも使用可能、ほぼ閲覧専用に近いタブレットなどに比べれば、作業性は非常に高くなります。 それまで手書きのメモ帳に書いていた内容などもGoogleドキュメントに素早く入力し、必要な人にはGoogle Drive内のアドレスをメールで伝達すれば、情報共有ができます。 省電力なChromebookはバッテリも長持ちしますので、電源ケーブルなども持たず、スマートフォンなどでのテザリングの環境さえ持ち運べばそれで十分、普段のパソコンの出先利用ができます。 出先までプリンタを持って行って印刷するということはあまりないケースでしょうから、プリンタの問題も発生しません。 印刷や他のOfficeなどとの連携は、帰社・帰宅後に普段のパソコンから行えば出先での作業の後工程として行えそうです。 自宅用にタブレット一台で十分間に合っている、という方には、Chromebook一台でも置き換えはできるかもしれませんが、置き場所のとらなさ、軽さなどではChromebookに優位性はあまり感じられません。 あくまで持ち出し用途のサブノートパソコンとしてChromebookをつかえば、コストパフォーマンスでWindowsパソコンより優位になりえます。

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