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新しいMacBookのターゲット

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新しいMacBookのターゲット

新しいMacBookが発表され、USB端子が一つだけ、プロセッサがCore Mと省電力に重点を置かれたものであることが話題になっています。 新しいMacBookはユーザーを選ぶ、ということに間違いはありません。 いまMacBook Proを利用している筆者が新しいMacBookに乗り換えるとすれば、現在使っている機材を変更していく必要があります。 例えば現在持っているプロジェクタなどに接続するためのminiDisplayPort - VGAアダプタは新しいMacBookでは利用できません。 プロジェクタに接続するためにUSB3.1からHDMIなどに変換するアクセサリの購入が必須であれば、本体価格+アクセサリの費用となります。 ThunderBoltの接続が可能なMacBook ProやMacBook Airであれば、この追加投資はなく使えることになります。 またバックアップに使っているUSBポータブルハードディスクを自宅で常時接続の必要があるとすれば、USB3.1規格に適合したハブが必要になるでしょう。 USB機器をつないだままだと、バッテリはUSBへの給電にかなりのバッテリを消耗してしまいますので、一つのポートに電源ケーブルかハードディスクかどちらかしか選べないとすると頻繁に繋ぎ変えなくてはならず、不便どころの話ではありません。 SDカードのリーダーが本体についていないのもまたデジカメデータの取り込みの際に苦労をしてしまいそうです。 どういった方に向いたノートパソコンなのでしょうか MacBookの誕生とターゲット MacBookはAppleのノートパソコンの歴史からいうと、iBookからスタートするコンパクト軽量で安価なラインナップです。 iBookはMacがIntelベースに切り替わる際にMacBookと名称を変えています。 MacBook ProはPowerBookから続くハイエンドでパワフルなラインナップ、MacBook AirはAppleのノートパソコンがMacBookという名称になって以降にできたモバイルに特化したモデルです。 iBookのターゲット層はMacを初めて購入する人や、学生さん、教育向けという目的がありました。 AppleはAppleIIが教育の現場に取り入れられたころから、学校や教育の現場を意識したモデルを投入しています。 新しいMacBookはおそらくこのラインナップからは外れていない製品です。 教育の現場では、拡張性はあまり求められないことが多く、メンテナンスやサポートコストの低さを求められます。 ユーザーが学生さんであれば業務に利用するほどのヘビーユーズではなく、どちらかといえば講義やレポート作成、ホビーなどに重点が置かれるでしょう。 MacBookから個人所有のノートパソコンを持つ場合、これができないとダメ、という部分はあまり大きくない要素かもしれません。 そういった部分で見ると、価格的にMacBook Airの方が有利に見えますし、実際に見比べてMacBook Airを選ばれる方も多いだろうと思います。 今回iPhoneやiPadのようなカラーバリエーションがあり、皆同じものを使っている感覚は少しは軽減されます。 実際に勉強会やセミナーなどに行っても、層によってほぼ全員MacBook Airなどという状況がありますので、同じ機械でも少しは個性を出すことができるのを望む層に向けられているのかもしれません。 2台目Macとして 2台目の持ち運び用Macとして購入するユーザーを見据えているのは誰もが感じるところだと思います。 特に現在Appleが推し進めるiCloudドライブといったオンラインストレージにファイルを保存すれば、2台のMac間で同じデータを使うことができます。 音楽や写真ライブラリをiPhoneなどiOS機器とともにiCloudに保存する流れをAppleは作っています。 ローカルドライブではなく、クラウド上のデータを利用する方向であれば、出先でネットの環境があれば、おおよそのことはできるようになります。 ただiCloudの無償容量ではこの使い方は厳しく、追加の容量を買う必要はありそうです。 全てクラウド上でデータを取り扱うのであれば、ChromeBookなどは安価で強力な競合になります。 実際にGoogle Appsを使っているとDropboxなどのローカル保存を介したファイル同期でさえ面倒なぐらいで、全てブラウザ上でできてしまうありがたみを感じます。 ただChromeブラウザでできることの限界はおおよその方は思い当たる通りで、パソコンにインストールして動作するアプリには操作性や機能、互換性ではかなわないものです。 クラウドとローカルの両方使えるパソコン、持ち運びが簡単なもの、そして液晶ディスプレイの解像度が高く使いやすいもの、その上でMac OSが動作するものを求めるのであれば、新しいMacBookは十分な選択肢になります。 ノートパソコンはそれを持って歩くのであれば、100gでも軽い方が体への負担は少なくなります。 Bootcampとの親和性 BootcampでWindowsを動作させるパソコンとしては、新しいMacBookはあまり適切ではないかもしれません。 新しく用意された感圧式のトラックパッドなどがWindowsが対応することはあまり期待できないでしょうし、USB3.1が一つしかないのも、OSの互換性や拡張性に不安を感じます。 BootcampでWindowsを動作させる場合、デメリットがメリットを上回るような見込みを感じます。 Mac OSではマルチタッチのジェスチャを利用できるトラックパッドもWindowsではそのような使い方はできないので、使い慣れたものをということで有線のUSBマウスを繋げばそれでたったひとつのUSBポートは埋まってしまいます。 やはりMacはMac OSで利用することが前提で仕様を決定されているので、今回の新しいMacBookについては今の所向いていない、と言わざるを得ません。    

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Apple Watch

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Apple Watch

Apple Watchが製品の詳細と2015年4月24日の発売が発表されました。 ファッションアイテムでもあり、iPhoneの一部となる機器でもありフィットネスの機能を備えてもいます。 ファッションアイテム ファッションアイテムとしての側面をみれば、Apple Watch Editionは18金を使い、200万円を超えるモデルもあります。 この野心的な試みが成功するのか、デジタルガジェットに100万円以上の価値があるのか、おおよそのユーザーがない、あるいはわからない、と答えることになるでしょう。 もっとも安価なApple Watch Sportは42800円からのラインナップです。それでも全く0から始めるには十分野心的といってもいいでしょう。 新奇性は十分でも、毎日充電が必要で、やがて機器のアップデートもあるものが時計としてどれぐらい役に立つのかは全く未知数です。 iPhoneの拡張機器 iPhoneの一部となる機器であることは、これがYosemiteにも搭載されたHands off機能の本命となるものでしょう。 iPhoneで受け取ったメッセージや写真、音楽、カメラの操作、通知などApple Watchで操作することもでき、またSiriの端末など、ユーザーがiPhoneを取り出して日常的に行うことはApple Watchでおおよそをまかなうことができます。 Hands offはMacとの連携でiPhoneの電話、メッセージ通知、ブラウザなどを連携させiPhoneを取り出さずパソコンでの作業ができるものでしたが、本来Apple Watchのために用意された機能のように感じます。 このHands offはApple Watchの肝心なところで、Apple Watch上で動作するアプリも実質的にApple Watchをディスプレイとセンサーとして利用する仕組みになっていて、iPhoneで動作するものです。 ヘルスケア ヘルスケア、これは米国の方と日本での考え方がかなり違いますが、Apple Watchの大きな機能の一つです。 iPhoneユーザー層は、世界各国では収入が高い方に偏りがちです。海外では比較対象は中国製の安価なスマートフォンなどで、高価なものとして扱われています。 収入が安定すると健康が大きな話題になり、AppleはiPodのころからNikeと連携し、ヘルスケア製品としての売出しも行っています。 これを全面に押し出し、おそらく三大機能の一つとしてあげられるものですが、これが日本市場でどう受け入れられるかは興味があるところです。 iPhoneと連携する時計を買ったことで、突然ジョギングを始めるきっかけになるかどうかです。   このApple Watchにユーザーがどのような価値を見出すのか、あるいは見出さないのか、どのような受け入れられ方をするのか。 発売日以降の動きが楽しみです。iPhoneも発売されるまでは受け入れられないという意見が多かったように記憶しています。

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MacBook再起動

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MacBook再起動

2015/3/10のAppleのイベントにて、新しいMacBookとApple Watchが発表されました。 新しいMacBookはAirでもなくProでもない、完全に一から作り上げられたモバイルノートパソコンです。 MacBookシリーズの中でも最軽量、最薄のモデルです。ディスプレイは12インチのRetinaディスプレイ。 SSDの容量に合わせて148,800円からです。 カラーは従来のシルバーに加えて、iPhoneのようにゴールドとスペースグレイが用意されています。 ProでもないAirでもない、MacBookは従来教育用や学生向けに用意されているラインナップでもあり、価格的にも機能的にもそのターゲットを見据えていると感じます。 もっともiPadに近いノートパソコン スペックや内部の構造、Retinaディスプレイであること、解像度、10時間バッテリで動作可能という点で、iPadにとても似ていると感じました。 もちろんMac OSが完全な形で動作しますし、デスクトップアプリケーションも使用できます。 キーボードも新たに設計され、タッチパッドも感圧式に更新されるなどノートパソコンとしての能力を向上させています。 iPadにもっとも近似していると感じるのはUSB3.1ポートが一つだけしか用意されていず、そこで充電も全て賄うところです。 本体内部も最新型のIntel Core Mプロセッサでファンレスを実現し、ロジックボードもとても小さく設計されて、内部はほとんどバッテリーです。 USB3.1が一つだけで拡張性の問題はないのか、というところがユーザーのもっとも疑問なところでしょう。 iPadはキーボード、ヘッドフォン、バックアップ、音楽ライブラリ、写真ライブラリをすべてワイアレスで利用できます。 それを踏まえて今回のMacBookは開発されたのでしょう。 拡張性への考え方 拡張性とノートPCの重さ、大きさ、壊れやすさなどは密接な関係にあると言っていいでしょう。 DVDドライブがないとダメ、イーサネットコネクタがないとダメ、USBは4ポートないとダメ、SDカードリーダーがないとダメ、と挙げだすときりがないですが、それ一つ一つの大きさにノートパソコン自体が厚みや重量などサイズを合わせなければなりません。 また部品点数が多いほど壊れやすくもなります。Apple独自のアルミ一体型成型のノートパソコンは強度としてプラスチックなどを使っているパソコンより強いですが、ポート周りはどうしても弱点になってしまいます。 そこをUSB3.1に一つにまとめてしまえば、自ずと厚みや重さはそれに従うことになり、軽く薄くなります。 外部の機器をどうやってつなぐのか?Appleの模範解答としてはこうでしょう。 バックアップはTimeCapsuleにWi-Fi経由で。 キーボード、マウス、ヘッドセット、スピーカー、iPhoneのテザリングなどはBluetooth。 ネットワークは802.11acの高速アクセスで十分。 SDカードリーダーは、iPhoneの写真をiCloudで共有できるので不要。 ディスプレイはRetinaディスプレイを最大解像度で使えば不要で、副ディスプレイはAppleTVを使えばフルHDまでは可能。 もちろんそれでうまくいかない部分はあります。出先のプレゼンテーションでプロジェクターにつなぐためにAppleTVを持っていくのも不自然です。 それであればMacBook Airなどもラインナップに残していることや、USB3.1からの拡張端子で可能です、ということになるでしょう。 それまでのポートを廃止してしまうのはAppleユーザーでも独善的と感じるところはあります。 iPadがコンピュータの新しい形としてユーザーに提示されたように、突き詰めればこうなる、という想像を一歩先取りするのがAppleらしいやり方です。 そのAppleらしいやり方にユーザーがついていくのかどうかは、今後の売り上げの動向を見ていくことになりそうです。

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Twitterの乗っ取りについて

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Twitterの乗っ取りについて

Twitterユーザーは一度は耳にすると思いますが、Tiwtterの乗っ取りや、Twitterのウィルスという言葉があります。 自分も明日には乗っ取られているのではないか、感染してしまうのではないか、という恐れを持っている方もいらっしゃると思います。 Twitterの乗っ取りといわれるものは実際は乗っ取りではなく、ユーザーが意図せずに連携を許可してしまっている、という状態です。 パスワードの情報などは一切取得されていません。 Tiwtterは様々なサービスや、アプリなどと連携するために認証の仕組みがあります。 Tiwtterに対して認証用の申請をすると、自動的に認証用のキーが発行されます。ここに審査はありません。 実際に認証が行われるときは、明示的に画面が認証用のものに切り替わり、パスワードなどの入力を求められます。 このアプリ認証を、気にすることなく行ってしまうと認証先のアプリによって、ユーザーの利用しているTwitterのRTなどの機能を利用して広告や、アプリ認証を促すツイートがRTされていきます。 連携を促す画面とはこのようなもので、Twitterのデータを利用したサービスを受ける場合、他のSNSと連携を行う場合、キャンペーンのプロモーションを促進するため、などに用意された機能です。 これを記事の続きが読みたければ、連携するように促すものがいわゆるスパムツイートというものです。 おおよそのスパムツイートは 「XXXXXがついに、XXX 詳細はこちら-> (短縮アドレス) (画像) 」というフォーマットを取っており、この短縮アドレスが連携を行うページへユーザーを誘導します。 おおよそ内容としてはスキャンダラスなものや、その時話題になっているものが多いです。このような内容のツイートのリンクをクリックしないことが大事です。 気づかずに認証ボタンを押してしまっても、それはユーザーの意思であることになります。 これを連携してしまった場合は、TwitterのWeb画面から設定へすすみ、アプリ連携を解除します。 アプリ連携を見ても、例えばYahoo!のアイコンを勝手に使っていたり、XXニュースなどという当たり障りのないものとして紛れ込んでいます。 Twitterと連携した覚えのないアプリはひとまず解除してしまうのが良いと思います。 その後必要な連携があるのであれば、もう一度その連携を行えばいいはずです。

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SSDがメモリ必要量を減らす

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SSDがメモリ必要量を減らす

SSD(ソリッドステートドライブ)はハードディスクに変わり、新しいパソコン向けの記憶装置として出回るようになり、それなりの時間が過ぎました。 SSDはフラッシュメモリという半導体(SDカードなどにも利用されているもの)を使用した記憶装置です。 このSSDを搭載したパソコンは、メモリをあまりたくさん搭載していなくても比較的問題なく使える印象を持ちましたので、その意味を考えてみます。 メモリが足りなくなると メモリが足りなくなると、パソコンは一時的にメモリ外、ハードディスクなど遅い装置にメモリ内容を書き出し、メモリを実質的に拡張するように振る舞います。 これをスワップメモリや、仮想記憶と呼びます。 これが発生すると、メモリの読み書きスピードと、ハードディスクなどの読み書きスピードの差異で、急に処理が止まってしまったり、のろのろと動くよう印象を受けます。 かといって仮想記憶の仕組みを止めて、システムが利用できるメモリが0になってしまうと、システムのクラッシュを招きます。 ですので、メモリをたくさん利用するアプリケーションを実行する場合は他のメモリを使用しているアプリケーションを終了させて、という流れになります。 64bitのWindowsなどOSの普及によりメモリ搭載の上限は大きくなりましたので、たくさんメモリを搭載して、このスワップメモリの発生を防ぐという方法もありますが、機器費用としてはメモリに大幅にウェイトが置かれることになります。 ハードディスクとSSDの差 このスワップメモリは、メモリの代わりをするものですから、読み出しや書き込みをする場所の指定を受ければ、そこに直接アクセスしに行かねばなりません。 ハードディスクは構造的に高速で回転する磁気円盤の上をヘッドと呼ばれる装置が移動して、読み書きを行います。 直接アクセスを行う場合は、まずシークといってその場所が磁気円盤のどこにあるかを探し、ヘッドを移動して円盤が回転してくるのを待ちます。メモリの読み書きに比べて数百倍は時間が掛かるものです。 スワップが発生すると、その数百倍の遅さが積み重なって、動作が耐えられないぐらい遅くなったり、止まってしまったかのように見えます。 そもそもハードディスクは動画などの大きなデータを順番に読み取っていくなどの動きに適していて、このようなランダムな場所を直接読み書きするのには適していません。 SSDはハードディスクに比べて、このランダムな読み書きにとても強い性質を持っています。 物理的に動く装置がそもそも内部にありませんので、データは電子的なやりとりとなります。 物理的に見るとメモリと同じ仕組みでのデータの読み書きになり、スワップメモリのようなものにも強くなります。 SSDはハードディスクを接続するSATAよりも高速なPCIエクスプレスへの接続のものが多くなっており、読み書きの高速さからこの仕組みが採用されることが多くなっています。 SSDの寿命について SSDには書き込み上限がある、ということを気にされる方もいらっしゃいますが、現状そのようなことを気にする必要はありません。 SSDが非常に高額で、容量がごく少なかった頃の慣例にすぎなく、よほど弱点を抱えたSSDでなければパソコンそのものの機材の寿命よりもSSDの寿命の方が長いです。 それでも寿命が気になるという場合、失いたくないのは作業効率、データ、SSDのどれかということになります。 効率を失いたくないためにはSSDをスワップメモリの置き場所にすべきですし、データを失いたくない場合はバックアップです。 SSD本体を大事にしたい場合はそれに意味があるのであれば、スワップメモリの苦手なハードディスクにスワップメモリを置くべきでしょう。 メモリ搭載量が多くても64bitOSは贅沢なメモリの使い方をしますので、ユーザーがメモリ使用量を気にしてしまうこともしばしばあります。 そのようなことにとらわれたくない場合は、システムとスワップメモリの置き場所をSSDにすべきでしょう。

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FREAK脆弱性

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FREAK脆弱性

SSL通信にFREAKと名付けられた脆弱性が公開されました。 このところSSL通信で未知の脆弱性が発見され、公開、報告されることが多くなっています。 OpenSSLというオープンソースで構築されたWebサーバーの暗号化に使われているソフトウェアの、実装上の問題です。 OpenSSLを使ってないサービスには問題はなく、またOpenSSLでも正しく設定されていれば影響を受けないものですが、世界中で普及している方式ですので、何割かのサーバーでこの対策が取られていないことが推測されます。 SSLなど暗号通信は、歴史的に見ると米国では軍事技術とみなされていて、他国に暗号化通信の仕組みのあるソフトウェアを輸出する際に、弱いグレードの暗号化しか使わないようにする施策が取られていました。 暗号化通信の仕組みのあるソフトウェアとはInternet Explorerを組み込んだWindowsや、その他様々な暗号化通信を行うソフトウェアがこの規制の対象になっていました。 この弱いグレードの暗号化は、パソコンを利用しても暗号化を破り、平文解読できるぐらい弱いものでした。 現在はこの輸出規制が取り除かれて、十分な長さの鍵長をもつ暗号化鍵を利用できるようになっていますが、当時全てのパソコンがこの強い暗号化に対応していないことを見越して、グレードの低い暗号化で一時的なやりとりする仕組みがOpenSSLに組み込まれていました。 今回の脆弱性はこの頃に実装された暗号化ダウングレードの際の脆弱性を突いています。 暗号化通信の傍受には中間者と言ってサーバーとクライアントの間に、なんらか通信の傍受を意図した者が、その通信を捉え続け介入する必要があります。 あらゆる通信についてこの傍受を行なうと非常にコストが高いですが、ターゲットを定めた特定のやり取りの中に入り込むことで重要な情報を傍受することができ、傍受された側はそれを察知することができなく、記録も残らないものです。 ですので現在のところ一般の方に大きなリスクをもたらすものではありませんが、今回この脆弱性を公開したグループは、かつて暗号の輸出規制を定めた米国国家安全保障局のWebサーバーにもこの脆弱性があることを公開しています。

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Adobe Creative Cloudの料金プラン

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Adobe Creative Cloudの料金プラン

AdobeがCreative Cloud(CC)を開始してから、全製品セットと、ほぼ全ての製品の単体購読プランを販売しています。 購読とは月額の支払いによって、契約中はソフトウェアを自由にダウンロードして使えるものです。2台までにインストール可能です(同時利用不可) Photoshop、Illustrator、InDesignなどプロ用のアプリケーションを単体で2,180円/月で利用することができます。 フルパッケージであれば4,980円/月必要ですので、使用するアプリケーションが二つまでの場合は二つを契約する方が安価になるようです。 Photoshopのみであれば、フォトグラフィプランというものが個人向けに用意されていますので、PhotoshopとLightroomを合わせて980円/月で利用することができます。 WEBの媒体であれば版組ソフトのInDesignや動画編集のPremiere、After Effectsなどは不要でしょうし、紙であればDreamweaverなども使わないなど全て使っているという方も多くはないと思われます。 現在CCバージョンが開発されていないFireworksは単体購読性の中には含まれていませんのでフルパッケージを購読する必要が有ります。 FireworksのCC版の開発は伝えられていませんが、フルパッケージでの提供がされている間は最新のOS対応とセキュリティーアップデートは行われますので、安心して使い続けることができそうです。 購読制は常に最新のバージョンを初期投資なく使い始めることができることが利用者のメリットです。 Adobeのような業界内でデファクトスタンダード化されているアプリケーションがこの制度を利用すると、業界内でのシェアを維持しつつリーチできていなかった層にも販売することができます。またAdobeがこの方式をとったことで、ますます競合としては展開が難しくなったのでは思います。 すでに買い切りのライセンス版の販売をやめてしまっているため、買い切り版とのCC版の費用対効果の比較というお話も過去のものとなっています。 どうしてもAdobe製品は過去のバージョンで作成したファイルとの互換性などの話が付きまとうイメージがありますが、CSがリリースされたのがもう12年前です。旧ファイルの使い回しよりも、サポートされている製品を使い続けることが、業務継続の安定を考えれば大事なことだと考えます。

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新しいものに飛びつくということ

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新しいものに飛びつくということ

新しいデジタル機器、たとえば出回りだした頃のスマートフォン、これから増えていくかもしれないスマートウォッチなどのウェアラブルデバイス、新しくサービス開始したSNSのようなものなどに、すぐに飛びつく方と、様子を見られる方の二つに分かれると思います。 圧倒的多数が様子を見られる側だと思いますが、すぐに飛びつく人もいて、ブログに公開したり、SNSで共有したり、どのように楽しんでいるかなどをレポートしてくれたりもします。 中には鳴かず飛ばずのまま、消えていくものがあります、というよりも、鳴かず飛ばずの方が多いかもしれません。ヒットメーカーと思われているAppleも一年を待たずして販売や提供をやめてしまったものも多くあります。鳴り物入りでリリースされたメガネ型デバイス、Googleグラスも一度仕切り直しを必要とされています。 そういった場合は、楽しんだ分はよいとして、実用性としては無駄に終わってしまうことも多いです。 それが順調に軌道に乗った場合、初期ユーザーには有利な部分もあります。普及を進める段階ではユーザーに有利な条件を与えておいて、普及が広がるにつれ大きな利益を得られるように収益性を改善していくことが多いからです。 スマートフォンもごく初期の頃は現在ほどの通信料の高額さはなかったように、誰もがスマートフォンを欲しいと思うまでの間は新しいものに飛びつく人にとっては有利な状態がおおいです。 それが新しいもの好きへのインセンティブのようなものになります。 筆者も大きな更新の際はiPadを新しいものに変えていて、初代から始めて、現在まで4つのiPadを購入しています。まだタブレットというものの普及率は高くはありませんが、これから新しいことができるようになるのを実感できるのではないか、という期待感が大きく占められています。 結局タブレットは、多くのユーザーに訴求しなかった、ということになるかもしれません。小さく安価なノートパソコンの方が望まれていた、ということもあり得ます。 ただ、新しいものに飛びつくものとして、その楽しみ方を慎重派の方に伝えていくのも一つの役割ではないかと考えてはいます。 特にITに携わる者として、ITでこんな可能性がある、こんなに楽しいことや便利なことができる、ということを精一杯伝えていくことに取り組んでいきたいと常に考えています。

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Googleのモバイルサイト評価基準

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Googleのモバイルサイト評価基準

Googleが今後、スマートフォンなどモバイル機器からの検索結果において、モバイル対応されたページであるかを評価の基準として、表示順位に関わるという記事を公開しました。 モバイル対応サイトとは、一般のパソコン向けのホームページとは違い、主に縦長な画面サイズに最適化され、十分な文字の大きさがあり、拡大縮小などをしなくてもリンクやボタンのタップが行いやすいものということになります。 このような最適化がされていないと、スマートフォンでのWebシステム、例えばショッピングサイトや、手続き、申し込み、問い合わせなどの操作が非常に行いにくくなります。 パソコンの画面は特に昨今横長になる傾向があり、縦長の画面比率を持つスマートフォンとは全く逆方向のデザインになりがちです。 パソコンのブラウザを基準にWebサイトを作成されている場合は、スマートフォン用の表示を振り分けるか、レスポンシブデザインなどで共通化を図ることが必要になります。 レスポンシブデザインとは、画面サイズを読み取り、サイズに合わせてサイドメニューをたたむなど、表示するブラウザの画面サイズによってレイアウトが可変になるデザインのことを言います。 このような変更を加え、Googleが満たすモバイルフレンドリーを満たせばスマートフォンからのGoogle検索で順位が上がることが明言されています。 モバイルフレンドリーなサイトかどうかはGoogleが基準にのっとって自動判別します。 スマートフォンの検索からWebサイトへのリーチがかなりの数になってきたので、Googleとしても使いにくいサイトよりも使い易いサイトにユーザーを案内したほうが、ユーザーの利便性につながります。 またGoogleはスマートフォンサイト向けの広告もサービスとして提供していますので、スマートフォンに最適化されたサイトからの広告収入も見込んでの施策であろうと思います。 スマートフォンからは電話番号のタップですぐに電話へ誘導できるなど、電話と統合された機器であることを生かせばより有利なマーケティングなどが行えるはずです。 今後スマートフォンなどからの集客を予定しているサイトは、早急にGoogleの示すモバイルフレンドリーなサイトを目指す方が良さそうです。

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エンジニアとプログラム言語

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エンジニアとプログラム言語

コンピュータエンジニアにとって、これから業務に使うプログラム言語や環境というものは手段にすぎなく、コンピュータのプログラミングについて考え方はどれも同じです。 小さい単位のアルゴリズム(並び替えや、データの検索など)を組み合わせ、ロジックという実際に実現したいプログラム内容を構築するのが開発で、その考え方はどの開発環境、言語でも同じです。 Accessで例えるなら、一つ一つのクエリをアルゴリズム、最終的なデータベースをロジックと考えればわかりやすいかもしれません。 ですからプログラミング言語はロジックを達成するために使う方言のようなものです。 ただこれについて、流行り廃りではありませんが、時代に合わせた潮流というものがあります。 objective-CというほぼMac用の言語が、iPhoneの普及で大きなシェアを得たり、それと入れ替わるように従来型の携帯電話のプログラマーの数が減ったりということです。 業界内の開発者のシェアが増えれば、その分たくさんのノウハウが蓄積されていきます。 PHPやVBA、JavascriptのようなWebサイトでも多くのノウハウを見つけることのできる言語以外に、ごく限られた業界の中でだけ蓄積されているノウハウというのは沢山あります。 先ほどの例でも挙げた従来型携帯の開発、Symbian上の開発などの情報は守秘義務などもあり、ほとんど表に出回ることはありません。 エンジニアのシェアが低くなると、こういった業界内部でのノウハウを持ったエンジニアも散り散りになってしまいます。 COBOLなどは歴史のある言語ですが、今でも金融などを中心に基幹系のシステムには必要不可欠な存在です。 やがてスマートフォンより魅力ある一般向けの機器がリリースされる未来にも、COBOLは一定の需要が引き続き残っているのではないでしょうか。 パソコン向けの業務アプリケーションはこの潮流の影響を大きく受けます。 歴史の長いC++や、.Net製品のVisualBasicやC#は開発工数が比較的小さく、その他javaにもクライアント側とサーバー側があり、別なものと言っても過言ではありません。 またブラウザ経由で利用するWEBアプリをデスクトップで利用することも多くあり、主流はPHPやASP.netなど、要望や予算に応じて様々なものが選ばれます。 やはりノウハウや他の開発者間のコミュニティーが充実している方が、開発者としても習得が早く、効率を上げやすいので、そちらを選ぶエンジニアも多くなります。 依頼も少なくなる見込みの技術からは、やはりエンジニアは離れていき、ノウハウなども分散して減っていきます。 それがやがて一般のユーザのニーズにも変化を及ぼすことがありますので、マイクロソフトは.Net、AppleはObjective-Cをより使い回しのできるプログラム言語として強化しています。 エンジニアは最新の潮流と技術のシェアを常に視界に入れていますが、システムを発注する側にしてもある程度の知識を持っていた方がいいでしょう。 一般のユーザーにとっても時々かいま見えるそれが、今後利用するサービスや機器のトレンドになっていくかもしれません。

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