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Adobe Creative Cloudの展開

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Adobe Creative Cloudの展開

Adobeが自社製品Creative Suiteをクラウド型購読制のCreative Cloudに完全に移行し3年が経過しました。 Adobeの通年決算の発表があり、Creative Cloudの会員数の純増が83,300件に上り、26億ドルの経常収益となったということです。 Creative SuiteからCreative Cloudへの移行は順調と言えるものでしょう。 それまでソフトウェアパッケージとして販売されていたPhotoshopやIllustratorなどの販売をやめ、Creative Suiteという月額での契約制一本に絞りました。 契約を結んでいる期間中はWindowsあるいはMac2台までのパソコンにインストールでき、アカウント情報でログインすればダウンロードして利用を開始できます。 アカウントの契約を終了すると非アクティブ化されインストールされた状態でも利用できなくなります。 Adobe Creative Cloudの全製品が月額4,980円で利用できます(個人プラン)。 こういったパッケージ式でないアプリケーション提供は、配布やライセンス管理についてメーカーや代理店は非常に扱いやすくなります。 流通のコストを無くし、不正コピーなども不可能です。 購入するとサポートされる限り使い続けることができる従来のものよりも割高と考えるユーザーもいますが、普及速度から見て販売形式の移行はほぼ抵抗なくできたのだろうと想像できます。 プロ用にも使われるソフトウェアですので、人員の配置などが流動的な法人でも取り扱いが簡単になり、また導入状況やライセンス管理のためのコストも削減されます。 ソフトウェアのライセンスキー管理は数が増えてくると、ライセンス認証などとても煩雑になりますので、管理部門としても購読制の方が受け入れやすいはずです。 MicrosoftのOffice365などもMicrosoft Officeを購読制にしたもので、今後業界標準と呼べるソフト販売のあり方が購読制に切り替わることは予想できることです。

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Flashプレイヤーのアップデートが必要な理由

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Flashプレイヤーのアップデートが必要な理由

今インターネットをパソコンで使う最低限のセキュリティとして、Windows Update、Flashプレイヤー、Adobeリーダーの三つの最新版へのアップデートは欠かせません。 WindowsアップデートはWindowsそもそものものですが、なぜFlashプレイヤーなどのアップデートがそこまで重要視されるのでしょうか。 FlashプレイヤーとAdboeリーダーのアップデートが不可欠なのは、ほぼ自動的にWebブラウザで開いてしまうものだからです。 Flashプレイヤーは他のアプリケーションなどに比べ、特別に脆弱なものというわけではありません。 ただWebブラウザとFlashプラグインというセットで利用しているユーザーの数は大変多いものです。 Flashプレイヤーがなければ表示できないWebサイトやサービスもたくさんありますので、FlashプレイヤーはWebサイト閲覧に必須と言っても良いものでしょう。 ウィルスなどのマルウェア作者にとって、利用者の多いところをターゲットにするのはそれに悪意があればなお当然のこととなります。 マルウェアを知らずに実行する怖さ 事前に脆弱性情報のないゼロデイ攻撃で最も恐ろしいのは、それを自動的に開いてしまうことです。 かつてMSブラスターという名のコンピュータウィルスがWindows XP以前のOSで大量の感染を引き起こしたことがありました。 これはOSにプリインストールされているメーラーOutlook Expressの脆弱性をついたもので、メールをプレビューするだけでシステムにウィルスが侵入するものでした。 アイコンのダブルクリックやOKボタンを押すなど明示的に実行を意識せず、ワンクリックでウィルスメールのタイトルをクリックするだけで感染してしまうウィルスは非常に拡散力の強いものでした。 この脆弱性はすぐに改修されましたが、後々Windowsのセキュリティにとって利用者やシステム管理者にとって不安を残すものとなりました。 FlashはFlashの枠の中をクリックする、などを行わなくともページを開いたと同時に自動実行されます。 Adobe社による脆弱性の解決のためのアップデートは頻繁に行われていますが、すでにアップデートされた内容の脆弱性は、悪意を持つマルウェア作者には逆手にとって利用できるものです。 一つバージョンが古いだけでも、その脆弱性を利用したマルウェアの実行は行われてしまうかもしれません。 それが現実になってしまった場合、最悪感染したことを意識せずに利用し続けることになります。 それらのリスクを抑えるために最低限行っておくべきことが、FlashプレイヤーとAdobeリーダーのアップデートです。  

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コンピュータの文字認識

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コンピュータの文字認識

コンピュータが紙に書かれた文字を認識して読み取ることをOCR(光学文字認識)と呼びます。 OCRは紙の文書化された文字を読み込んでデータ化する目的のために作られたものです。 もともとは英文タイプライターの文書を読み込むものを目的としているので、複雑な字形を読み取るのが難しいのは仕方がありません。 日本語手書きの文書などをコンピュータが完全に読み込むのはまだまだ先の話になるでしょう。 試験やアンケートで利用される選択式のチェックシートなどはOMRというマーク認識のソフトウェアで処理され、間違いの許されない分野ではまだまだ利用されており、日本語のOCRが大規模に実用されるということはほとんど事例がないでしょう。 国勢調査用紙などでも一部OMR、一部OCRなど部分によって分けていたりします。 記述式のアンケート用紙や申し込み用紙などは、人間の目と手を介したパンチ入力の形でデータ化されていることがほとんどです。 現在スマートフォンなどで、かなりの精度で名刺の内容を読み取って連絡先に追加するアプリが複数出ています。 これは名刺の特性を生かして、ある程度読み取りミスを補完できるためです。 「代表取締役」を代ミ取締役などと読み取ってしまっても、前後の文字列から正しく補完することができます。 氏名についても、名刺の中で強調されている部分、かつ日本人の名前の辞書を持っていれば、かなりの精度で補完することができます。 このようなアシストがあってかつ、活字やプリンタで印刷されたものでないと実用的ではないでしょう。 日本では公的な書類からレシートなどでも罫線などが多用されているので、罫線を誤って文字の一部として読み取ってしまうことはとても多いです。 Google DriveでOCRしてみる Google Driveを利用してOCRを試してみることも可能です。 Google Driveへ文書を、スキャナやカメラなどで読み取った画像の形でアップロードします。 この際、コントラストを調節したり、歪みを補正したり、シャープネスなどの加工しておくと読み取りの精度は増します。 アップロードした画像を右クリックし、アプリで開く-Google ドキュメント、と操作するとOCRされた文字列が入力された状態になります。 罫線や、読み取り時のノイズなどはあらかじめ省いておくとより良い状態になります。 また文章の折り返しなどがある場合や二段に組まれている場合など、ほとんどの場合うまく読み取れないので、一文は連続している方が良いです。 上記の読み取りが難しい部分のないものであれば、かなり上手くOCRしてくれることもあります。 紙の文書をパンチ入力してデータ化する場合、一度このOCR機能を試してみる価値はあるかも知れません。  

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データベースの成り立ち

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データベースの成り立ち

データベースという言葉は、非常に頻繁に聞く言葉です。 OracleやMySQLなど現在主流のデータベースはリレーショナルデータベースと呼ばれる種類のデータベースです。 コンピュータはプログラムがデータを扱う、という仕組みによって動作します。 データは業務のものや、機器を制御するためのデータ、様々なデータを対応するプログラムが扱います。 データはプログラムの内部にあっても良いのですが、プログラム外部にデータを保管することで、追加や変更、他のプログラムからの利用が簡単になります。 そのデータの置き場所がデータベースで、そもそもはデータの先頭から読み出していく順次的なものでした。これをシーケンシャルアクセスと呼びます。 データベースの成り立ちはコンピュータの記録装置の歴史を辿ることになり、ハードディスク、フロッピーディスク以前にオープンリールなどのテープ装置が使われていました。 テープ装置はテープ先頭からの順次の読み出しが基本で、他にプログラムからの制御によって早送り、巻き戻しを行います。 データの保存はデータの最後尾に追加するか、既存のデータの上書きになります。 テープから読み出されたデータはメモリに格納され、プログラムによる処理が行われます。 この方式では処理に時間がかかることと、メモリの制約を受ける範囲内でしかデータは扱えません。 ハードディスクがコンピュータに備えられるようになって、データは自由にどこからでもアクセスできるようになりました。ランダムアクセスと呼びます。 ランダムアクセスによってデータの読み書きの効率は非常に高くなり、ハードディスクによって大量のデータが保管できるようになりました。 そこでデータとデータの間を連結リストなどのアルゴリズムを利用してデータの並び順を作ることで、データベース内のデータを素早く探索できるような仕組みが出来上がりました。これはインデックス(索引)と呼ばれます。 必要なデータを読み出す際、一定の項目によって順番に並んでいる時、バラバラに配置されたデータをすべて読み出して見つけるのとは比較できないぐらいの高速になりえます。 データの探索が高速で効率良くできることによって、二つのデータベースを関連付けるなどの効率が実用的となり、現在一般的に利用されているリレーショナルデータベースが主流となっていきました。 SQLというデータ呼び出し言語が多くのリレーショナルデータベースに付属しています。 それまでは各プログラムがデータを読み出して抽出、加工していたものを、簡易な言語によってデータベース側で実行できるようになりました。 もともとはプログラム側でプログラミング言語によって書かれていたアルゴリズムが、SQLによって簡易に記述できるようになり、データベースを扱う複雑なプログラムが隠蔽されるようになりました。 これにデータの読み出し、書き出しの要求を逐次処理するためのトランザクションも組み込まれて、複数の呼び出しなどにも正確に対応します。 これら機能が集約することにより、リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)は汎用性を持ち、各業務プログラムから独立してデータの読み込み、書き込みを担当するミドルウェアとして活用されています。

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「完全シャットダウン」をしよう

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「完全シャットダウン」をしよう

先日、Excel2013を起動したときのことです。 急に以下のようなメッセージが表示されました。 申し訳ございません。エラーが発生したため、Excelが正常に機能できなくなりました。 Excelを終了する必要があります。 今すぐ修復しますか? 「今すぐ修復」というボタンがあったので、とりあえず押してみたところ、 とくに何事もなく強制終了。。。 これ以降、ExcelやWordなどのOffice製品を起動させると、 必ず上記のメッセージが表示されて強制終了してしまうことに。。 これは一体、どういうこと? ということで、あれこれ調べてみたところ、 どうやらWindows8/8.1、Windows10などでこの症状が出るようです。 症状 PCを再起動しても、Office製品を起動させると、すぐに強制終了しまう 症状に陥ってしまいました。 よくよく見てみると、ExcelやWordを起動したとき、 ヘッダーに以下のような表記がされておりました。 "非商用目的" "ライセンスのない製品" 我が社では、もちろん正規に購入した製品を使っていますので、 これはつまり、何らかの影響でライセンス認証に失敗したということでしょう。 素直に再インストールすればいいかな、と思ったのですが、 ネットで調べてみると、それ以外の方法もあったので、紹介したいと思います。 対処方法 対処方法は 「完全シャットダウン」 です。 「完全シャットダウン」とは何ぞや? と思われる方も多いと思います。 Windows8/8.1やWindows10には「標準シャットダウン」と「完全シャットダウン」の 2種類のシャットダウン方法があります。 ・標準シャットダウン 高速でOSを起動するために、前回の動作情報を保持したまま、休止状態になる。 起動は速いが、誤った情報を保持しつづける場合もある。 ・完全シャットダウン 従来のOSのシャットダウン。完全に電源が切れる。 起動は遅い。 通常、Win8/8.1やWin10でシャットダウンする場合、デフォルト設定では 「標準シャットダウン」になっております。(そのおかげで起動時が速い) おそらく、今回のケースは、ライセンス認証に失敗したという情報を ず~っと保持し続けていたため、Office製品が起動できなかったのでしょう。 「標準シャットダウン」では、失敗したという情報がクリアされないようです。 逆に「完全シャットダウン」では、情報がクリアされるので、症状が改善する、というわけです。 というわけで、実際に「完全シャットダウン」を行ってみましょう。 完全シャットダウンの実行 デスクトップ画面で「Windows」キーと「I」キーを同時押しすると、 画面の右の方に「設定チャーム」が表示されます。 右下の「電源」アイコンをクリックし、「Shift」キーを押しながら「再起動」をクリックします。 しばらくすると、「オプションの選択」 画面が表示されるので、 「PC の電源を切る」 をクリックします。 これで完全シャットダウン完了です。 再起動後 Office製品を起動させると、ヘッダーに表記されていた "非商用目的" "ライセンスのない製品" という文字も消え、無事に使えるようになりました。 この「完全シャットダウン」はデバイスが正常に認識されないときにも有効だそうです。 高速OS起動もいいですが、たまには「完全シャットダウン」を行ってみるのも 良いかも知れませんね。

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IT資産の管理

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IT資産の管理

IT資産とは、コンピュータの機器や、ソフトウェア、保管されているデータ、記録メディアなどのことを指します。 コンピュータを業務に導入している限りは複数のIT資産を保有していることになります。 これを慎重に扱うかどうか、機器の盗難だけを対策していればいいか、少しのデータの持ち出しをも制限しなければいけないか、などそれら資産の管理体制というのは現場によって千差万別です。 ただ従業員の個人情報、連絡網や給与関係、これからはマイナンバーの管理を含めて、改ざん、破損、盗難にあわないように企業が管理すべきデータが増えています。 IT資産を漠然と把握しているだけでは、持ち出されてはいけない情報を、USBメモリなどに格納していつの間にか持ち出されているかもしれません。 また持ち出されてしまったことさえ気が付かないことになります。 IT資産管理ソフトウェアというものがあり、株式会社システムキューブではHitachi IT Operations Directorというものを利用しています。 これがDirectorの管理者画面です。現在一つのパソコンに新規のUSBハードディスクが接続されたことがわかります。 許可されたものだけを許可し、無許可のUSBメモリなどを接続させない、というセキュリティポリシーを適用すれば、不明なものの接続を抑止できます。 Winnyに相当するファイル交換など危険な使用禁止のソフトウェアが動作しているかどうかも一目で確認し、動作を抑止できます。 このようなことが管理画面から一括で操作することができます。 その他OSのバージョンアップは正当に行われているか、不正なアプリケーションを利用していないか、不正な操作をしていないかなどを簡単に管理することができます。 ここのパソコンについては、エージェントをインストールするだけで、この操作は一度ですみます。 あとはエージェントが個々のパソコンの状態を管理サーバーに送信するため、ユーザーは普段通りに何一つ意識せずに利用することができます。 どのような資産がどのパソコンに接続され、ソフトがインストールされているか。USBメモリなどの利用頻度はどのぐらいかなどはすぐに一覧で見ることができます。 資産管理という言葉を知って、何から手をつければ良いか、何をすべきかわからない管理者にとっても、一つずつステップアップして管理していくことができます。 全く管理されていない状態から、IT Operations Directorを導入するだけで、様々なIT資産管理を簡単に始めることができます。

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クラウドストレージの今後

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クラウドストレージの今後

Dropbox、OneDrive、Google Drive、iCloud Driveなど、クラウド上にデータを保管するクラウドストレージは複数のサービスから目的に合わせて様々なものが選べるようになりました。 無償でも5~20GBほど、有料プランであれば500GBや1TBを月額課金で選択できるものが多いです。 また写真だけであればGoogle Photosが写真だけであれば無制限にアップロードできるという単一の目的に合わせたサービスも始まっています。 写真無制限アップロードについてについてはFacebookがサービスを2012年ごろから始めています。 サイズは縮小されてしまいますが、ディスプレイで見る分には縮小前と遜色ない程度の縮小です。 Facebookの写真無制限アップロードはFacebookにユーザーを惹きつける方策としてとても有効なものでした。 それがきっかけとなってFacebookユーザーのアクティビティが増えることは、Facebookの事業展開にも有益なものになりました。 Google+もそれに続く形を取っていましたが、SNSであるGoogle+から写真ライブラリの機能を独立させたものがGoogle Photosになります。 写真アップロードは、近年スマートフォンでのみ写真を撮る方が増えましたし、その場合にとても有益で、スマートフォンの少ないストレージ容量から写真をアップロードして本体からは消してしまうことで、容量の圧迫から解放されます。 Dropboxもこれと同じように、複数のプラットフォームから写真をすべてDropboxにアップロードすることを促進しています。 写真や、動画、音楽などのメディアファイルはスマートフォンやパソコンでも一番に容量を必要とするものですので、これをクラウドに保存すれば追加ハードディスクなどの必要がなくなる他、インターネットアクセスができればどこからでも見られる利便性があります。 今後どうなるのか クラウドストレージの無償プランは今から多少の増減はあっても、あくまでユーザーを獲得するためのお試し程度の容量に設定されると思われます。 まずは利便性を理解してもらい、魅力を感じてもらうためのプランです。 利用者が増えることによって、企業もさらにデータセンターに投資を行って、有償プランはさらに増量されることになるでしょう。 一度クラウドストレージにファイルを預けると、それを再びローカルのハードディスクにダウンロードして使おうとは、よっぽどのことがなければならないです。 スマートフォンの写真などで容量を節約しているのであれば尚更のことです。 今は様子を見ておくのも選択肢の一つです。サービスの利用者が順調に増えれば、これからさらにコストパフォーマンスの良い有償プランが提示されるでしょう。 現在有償プランを契約しているとしても、今後同一価格での増量や、月額料金が安く改定されるなどの改善はあると考えられますので、必要性があれば様子見をせずに課金をしてみるのも良いのではと考えます。 クラウドストレージは企業にとってもユーザーの囲い込みがしやすい分野ですので、競争力を維持するためのサービスの発展や低価格化は望めます。

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Windows XPとWebサイトのセキュリティ

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Windows XPとWebサイトのセキュリティ

Windows XPがサポートを終了してから1年半を超え、さすがにもうユーザーはいないはず、と言いたいところですが、まだまだ様々な理由でご利用の方はいらっしゃいます。 Windows XPはセキュリティアップデートもない非常にリスクの高い状態が続いていますが、Webサイトのセキュリティを担うSSLの対応状況にも問題があり、クレジットカード情報などが暗号化されずにサイトに送信されてしまう危険性を持っています。 Windows XPで動作するInternet Explorerは開発時期が古く、対応していない機能がたくさんあり、今後も改良やアップデートされることはありません。 その未対応な機能の中で、SSL SNIにWindows XPが対応できていないことが大きな問題になります。 SSL SNIは一つのサーバーの中に複数のSSL証明書を持ち、同じサーバーで二つ以上のドメインでSSLを運用するための仕組みです。 Windows XP上で動作する最新のバージョンInternet Explorer 8やそれ以下のバージョンではSSL SNIを正しく認識できないため、危険なサイトとして判別してしまいます。 もちろんサーバー側の設定としては完全で、危険な状態でなくとも、Internet Explorer上ではその表示になってしまいます。 SSL SNIが正しく設定していてもアクセス先が危険と表示される以上、その他サポート継続中OSのユーザーに対して表示するページと、Windows XPユーザーのページを切り分けて表示する、あるいはWindows XPユーザーの非対応を表示するかの対応が必要になります。 本来httpsでセキュアな通信であるべきサイトが、httpの暗号化されていないページとして利用せざるを得ない状況は今後増えていくことになります。 SSLが設定されている場合は、ドメインのなりすましなども不可能になりますが、SSL SNIが利用できない以上、Windows XPに対してはなりすましが可能という状況が生まれます。 Webブラウザだけでも様々な機能が遅れをとり、またアップデート、サポート対象外となるWindowsXPからの早急な移行が必要です。

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仮想化とは何か

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仮想化とは何か

最近IT関連で、仮想化という言葉、仮想マシン、仮想サーバなどという言葉をよく耳にするかもしれません。 仮想化技術により、一台のコンピュータは、その中に複数のコンピュータが存在するかのように振る舞います。 パソコンで例えるなら、一台のパソコンの中にWindows7とWindows8、Windows10をインストールした3つのパソコンが独立して存在しているように見え、それぞれを個別に操作しアプリなどを立ち上げることができるようになります。 主にサーバの世界で、規模の大きいコンピュータのなかに複数のサーバーが存在して、それぞれが個別の役割(複数のWebサーバ、DBサーバなど)を果たすように使われることが多いです。 仮想化の仕組み パソコンは大まかに切り分けると、機器、OS、アプリケーションの三つの層で動作しています。 機器はCPU、メモリ、ハードディスク、DVDドライブ、USBポート、電源など機械としてのコンピュータそのものです。 OSはアプリケーションの操作を受け取り、機器を認識し、電気的な信号を用いて制御し、応答を待ちます。 これらの機器がセットになったコンピュータをパソコンの上にソフトウェアで作り出したものが仮想機械、仮想マシンと呼ばれるものです。 仮想化はOSに仮想マシンを認識させ、機器を制御するための信号を仮想マシンが受け取り、仮想マシンが応答を返します。 OSから見れば、正しく認識でき、制御、応答してくるものがあれば、それを機器とみなし動作します。 仮想化ソフトウェアはCPUの演算、メモリの読み書き、ハードディスクの読み書きなどこれらの処理を、実機、物理的に存在するコンピュータに割り当てます。 仮想化ソフトウェアがハードディスクへの書き込みの処理を仮想マシンから受けた場合、実機のハードディスクへ書き込みが行われるまでにワンクッションを置くことになります。 その分、実機で直接動作するOSよりも動作の遅れが発生しますが、これを解消するためにハイパーバイザという技術も採用されています。 ハイパーバイザは仮想マシンが直接実機の機器へアクセスするための手法です。 仮想化のメリット 仮想化のメリットとしては、機器を複数台メンテナンスせず、複数のサーバを運用することができるようになることです。 Webサーバ1、Webサーバ2、DBサーバ、3台のサーバが同時に動作していないと正常に動作しないシステムがあるとします。 これら3台のうち、1台でも故障になれば動作しなくなるのであれば、3台の非常に堅牢なサーバーを用意するか、それぞれにバックアップのためのサーバを運用して6台を動作させ続けなければならないことになります。 実際はもっと複雑ですが、ここでは単純な考え方を使います。 ここに3台分の処理能力を持つ高性能なサーバを用意し、それぞれ3つのサーバを仮想化して動作させるとすれば、バックアップ機を用意するとしても、運用に必要なコストは3分の1になります。 機器購入の初期費用も、ある程度は高性能なサーバーになりますので高くなりますが、それでも3台分の費用と比べると格段に安価になります。 このような形でWebサーバーのホスティングなどを提供するVPSなども、専用サーバーと価格差を強調できるのでレンタルサーバー運営企業がユーザー向けに提供しています。 開発などでも仮想化は便利に利用され、開発環境ごとに別々の仮想マシンを利用すれば、再インストールの手間を省いて全く別の環境を同じパソコンの上に作り出すことができます。

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パソコンと記録メディア

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パソコンと記録メディア

コンピュータに必ず必要なのは記録メディアです。 情報処理の勉強をしていれば外部記憶装置という名称で学びます、電源を切れば主記憶装置(メモリ)の内容が消えてしまうコンピュータでは欠かすことができないものです。 磁気テープ、フロッピーディスク、CD−RやDVD-R、ハードディスク、様々な用途で様々なメディアが利用されてきました。 磁気テープ 磁気テープ記録は、パソコンで音楽用カセットテープにライン入出力を利用してデータを書き込んでいる情景が、パソコン利用が長い人であれば古い記憶にあるかもしれません。 磁気テープはデータセンターのバックアップや、企業や政府機関などの大容量データのバックアップにも現役で利用されています。 製造技術の向上によりテープ一本で容量は数TBに登ります。 ロボットアームで必要なテープを取り出すテープライブラリというものもあり、調べてみると奥深いものがあります。 テープライブラリ(Wikipediaへのリンク) フロッピーディスク フロッピーディスクはパソコン内蔵ハードディスクが一般化する以前、どこにでもあるものでしたが、本当に消えてしまったメディアです。 保存アイコンのフロッピーディスクでさえ何をかたどっているのかわからなくなっていることに驚きます。 とにかく遅かったのと記録密度の低さです、1.4MBではWebの画像一つ記録できないのに驚きますが、かつてはOSまでもこの一枚に収めることができました。 ファームバンキングなどでは今でもフロッピーディスクは活用されているのかと思います 光学メディア CD-RやDVD−R、BD-REなどの光学記録メディアはハードディスクやフラッシュメモリが低価格化する中で需要や用途は減っているように感じます。 光学記録メディアの最大の欠点は書き込み時間の長さでしょう。 低速で回転するディスクに順次的に書き込みをする以上は仕方ないところですが、他のメディアとの差がつきすぎてしまったように思います。 大容量化したとはいえ一枚のメディアをフルに書き込みするために20分以上かかるのは頻繁に扱うにはあまりにも低速です。 また光学記録メディアは磁気によらない記録であるために長期間の保存に耐える、ということについても、あまり信頼しすぎるのは良くありません。 保存状態にもよりますが媒体の材質の劣化やコーティング剥離などによって、保管しているだけでも読み取り不能になるためです。 ハードディスク ハードディスクは容量あたりの単価が飛び抜けて安いので、これからも主流の記憶装置になります。 ディスクの破損やクラッシュは避けて通れない部分はデメリットではありますが、それを他のハードディスクでバックアップすることでも十分コストパフォーマンスが出ますので、当分の間主役の座を奪われることは無いでしょう。 信頼性ではSSDに遅れをとるようになりましたが、ハードディスクは運用によって元々高くない信頼性を補う体制が整えられていることが最も重要です。 壊れないハードディスクを作るのはおそらく不可能ですが、データを失わないための手段はいくつも用意されノウハウも蓄積されています。 フラッシュメモリ USBメモリやSDカード、SSD、などフラッシュメモリによる記録媒体が現在の花形と言えそうです。 USBメモリ、SDカードなどとSSDは信頼性に大きな差があります。 フラッシュメモリは元々書き込み回数による制限があり、劣化するとほぼ全てのデータが読み出しも不可能になります。 SSDはハードディスクと同等に利用できるように読み書き速度とともに信頼性を高めていますが、SDカードやUSBメモリは容量あたり単価を重視しています。 USBメモリやSDカードは個体差や使い方によりますが耐久性の限界を超えてしまうと書き込めないばかりか、内容が読み出せなくなりますので、これもまたバックアップがとても重要です。 USBメモリだけにしか保存していないデータはUSBメモリの劣化によって失われることを想定しておかなければなりません。 このトラブルはすぐに起こることではないので、思うほどリスクが周知されていないように感じます。 クラウド 今後注目されるのはクラウドです。 クラウド以前にもWebDAVなどインターネットを介した外部記憶がありましたが、とにかくレイテンシーが高く、記録するにも読み出すにも時間がかかりストレスだったことなどで全く普及しませんでした。 Dropboxはローカルにデータを置いた上で定期的にサーバーと同期するという方法で、レイテンシーの問題を意識させない方法でうまく解決しています。 またGoogle AppsやOffice Onlineのようにローカルにデータを置かず、クラウド上にあるデータを編集することによって記録というものをそもそも意識させないアプリケーションも増えてきました。 ネットワークの高速化と普及を考えると、生産性アップのためにはクラウド化が最終的な解決になるのだろうと想像します。 利用者の増加によってクラウドを構成するデータセンター群にはより多くの記録媒体が必要になり、それには冗長化された大量のハードディスクや、SSDが利用されていくことになります。 データセンター向けのハードディスクはパソコン向けのものとはグレードが違いますので、メーカーとしても価値の高いものに軸足を移すことができるようになるでしょう。 そもそもクラウドはハードディスク含めた機器障害によるダウンタイムの低減を求めたものですので、個別のパソコンへの保管よりも安全性も可用性も高まります。

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