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Bash on Windows!

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JUNET

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JUNET

今回は、JUNETについて書こうと思います。 JUNETは、日本のインターネットの起源とされるネットワークで私が知ったのは学生の頃でした。 当時の研究室にSUN3というワークステーションとアライドテレシス製のモデムがつながれており上位のホストから着信があり電子メールとニュースのデータをUUCP(Unix to Unix Copy Protocol)というプロトコルでデータ交換を行い広域ネットワーク全体にデータが伝わるという方法でした。 上位ホストと下位ホストはツリー上の構成になっており複数のホストを通過するのに結構な時間がかかるためメールを送って相手先に着くのに数日、相手からの返信に数日かかるという今では考えられない様な時間がかかっていました。 電子メール自体も今はだれでも使えますが、JUNETの頃は特殊な立場でないと使えない代物でした。 このような実験ネットを経て今のインターネットへと変貌してきました。 ネットワークの普及で連絡手段も様々になり、さまざまなサーバーが動くインターネットはとても便利になったものですね。

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視認範囲のインプレッション単価(vCPM)

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視認範囲のインプレッション単価(vCPM)

Googleの大きな役割であり、現在も利用者が増えているGoogle Adwords広告でvCPMという言葉が作られました。 vCPMは視認範囲のインプレッション単価(viewable Cost Per Mille)の略で、実際にユーザーの視認可能な範囲に広告が表示された場合に、広告主に対して課金をするという意味合いがあります。 Googleの広告ネットワークGDNで表示されるディスプレイ広告で有効な課金体制で、広告の面積の50%が1秒以上表示される、あるいは動画広告では2秒以上表示されることを、視認範囲と定義しています。 従来は表示あたりに課金されるディスプレイ広告ですが、ページ内の配置などによってユーザーに見えない形でもインプレッション単価が広告主に課金されていました。 パソコンでは画面の高解像度化が進む一方、スマートフォンの登場によりディスプレイの小型化も並列して進んでいます。 スマートフォン最適化されたページをサイト運営者に進めていく中で、広告が実際に表示されることはGoogleにとっても課題であり、ユーザー行動のトラッキングが詳細にできるようになる中でvCPMが実現するようになったようです。 広告主にとっては無駄な課金を減らすことができ、Googleとしてはより広告が表示されやすい広告掲載メディアを選んで広告を掲載させることができます。 GDNはウェブサイトだけでなく、Youtubeを始めとする動画広告、スマートフォン内のアプリ広告など掲載先のメディアを拡大しています。 ウェブサイトのスマートフォン最適化によって広告表示が少なくなるのであれば、GoogleとしてもAdsenseに支払う費用を他の広告メディアに移していくことができます。 スマートフォン最適化をしたウェブサイトもまた、広告表示についても最適化していかないとAdsenseからの収益がなくなってしまいます。 GDNの中でもアプリ広告などはアプリ起動中など確実にvCPMを発生させる仕組みを作りやすいです。 広告表示とクリックについて、Googleは今後パソコン以上にモバイルを重視していく一つの基準を作り上げたものだと考えます。

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GoogleマップがGMailやGoogleカレンダーと連動すること

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GoogleマップがGMailやGoogleカレンダーと連動すること

先日、個人の旅行でGMailアカウントを利用して航空機手配と宿泊の予約をした際、GoogleカレンダーやGoogleマップ上でそのスケジュールが表示されるのを見て驚きました。 そのような機能が実装されていることを知らなかったため、なかなか気が利いているなと思う反面、自動的にされると嫌な方もいらっしゃるだろうと感じました。 Googleにしてみれば、機械によってメールの内容からスケジュールやホテル名を取り出して、カレンダーやマップと連動させるだけで良いということで、実装には躊躇なかっただろうと思います。 Googleも検索エンジンだけでなく、企業向けクラウドGoogle AppsやAndroidの中核となるインフラですから、そのユーザーに対して利便性を提供するためにソフトウェアの改良を行っているのでしょう。 特に出張や旅行などでスマートフォンが使えれば、多くのユーザーにとっては紙の予定表が必要なくなり、荷物を減らすことができ大変便利です。 エンジニア的な感覚があれば、メールの中からスケジュールと場所の情報を取り出す仕組みはわかるので、大きな抵抗はありません。 ただプライバシーの観点から言えば、機械によってでも一度メールの内容を読み取られてしまうということに危機感を覚える方もいらっしゃるだろうなと思われます。 Googleカレンダーでスケジュールを登録する際に、場所の情報を一緒に入力しておけば、カレンダーの画面から経路地図を呼び出すことができ非常に便利ですので筆者は頻繁に使っています。 それが自動化されるのであればなお便利と感じます。 ただ個人としてそれを利用している場合、プライバシーに不安があればGoogle以外のメールアドレスを利用するなどが良いのではないかと考えます。

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IntelがAtomプロセッサーから撤退か?

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IntelがAtomプロセッサーから撤退か?

Intelが省電力性を重視したプロセッサーラインナップのAtomの開発計画をキャンセルしたという内容の報道が流れています。 そのため実質的にAtomプロセッサー開発から撤退してしまうのではないかという憶測があります。 具体的な内容の発表がIntelから現時点ではないようですが、複数の報道がそのように伝えているようです。 Atomプロセッサーは現在主力製品であるCore iシリーズなどとは別途設計されたものです。計算性能よりコンパクトさと低消費電力に重点が置かれています。 安価なWindowsノートパソコンやWindowsタブレット、一部Androidスマートフォンなどにも利用されています。 Atomの競合製品は、ARMアーキテクチャのプロセッサーです。 ARMアーキテクチャが主流のスマートフォン、タブレット市場に対して、Intelが独自のプロセッサーでシェア拡大を狙ってAtomを改良しリリースしていました。 AtomがARMアーキテクチャに比較する最大のメリットはIntel Core iシリーズなどと同じマイクロコードが動作することです。このようなことをバイナリ互換性と呼ぶこともあります。 Atomプロセッサを利用しWindowsパソコンと同じ規格で造られたタブレットでは、パソコンと同じWindowsをインストールでき、アプリケーションも使い回すことができます。 ただ省電力性を重視していること、また別途設計されていることから、バイナリ互換性はあっても動作速度については主力のCore iシリーズやその廉価版Celeronには及ばないものとなっています。 Core iシリーズを低消費電力化を推し進めたCore Mプロセッサーが今後Atomプロセッサーの後釜を埋めるとも考えられています。 どのようなプラットフォーム上でどのようなアプリケーションが動くかということについて、長らくOSやプロセッサーの組み合わせによって語られてきました。 Intelのプロセッサで動作するWindowsやWindowsサーバー、Intelのプロセッサで動作するMac、ARMで動作するAndroidタブレット、ARMで動作するiOS機器、Atomで動作するWindowsタブレット、ARMで動作するWindowsタブレット、などなど。 どれかの組み合わせでないと動作しないアプリケーションなどがあれば、それに応じてプラットフォームを変えなければなりませんでした。 最近の流れとして、一度プログラムコードをかけば、他のプラットフォームでも同じように動作する、という開発環境が充実してきています。 そもそもプロセッサの違いに応じて実行形式のファイルを書き出す部分についてはコンパイラなどが対応すべきであり、プラットフォームに合わせて開発側が対応するという時代は終わりを迎えそうです。 従来のIntelプロセッサーとのバイナリ互換性という独自性を打ち出した低消費電力プロセッサーでしたが、特にモバイル用途において大きなアドバンテージにならなくなってきた表れなのかもしれません。  

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BootcampとWindows10

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BootcampとWindows10

BootcampはMacコンピューターでWindowsのシステムを利用するためにAppleが用意した仕組みです。 ハードディスクにWindows用の領域を作成し、そこにWindowsをインストールします。 最新のOS X El Capitanが2008年以降のMacでも利用できます。 しかしながらBootcampについては最新のWindowsをサポートしている機種は限られます。 現在最新のWindows10については主に2012年以降発売のMacだけが正式な対応を表明されています。 https://support.apple.com/ja-jp/HT204990 それ以前のMacでWindowsを利用していてアップデートした場合、最新のドライバが得られないのでサポートなしの状態になってしまいます。 また非対応機種でのWindows10への新規導入もできません。 このところWindows7以降のOSについてWindows10へのアップグレードが頻繁に求められます。 BootcampはあくまでAppleが機能として提供しているだけで、従来のMacでサポートし続けると明言していません。 Appleの方針として追加してサポートということもほぼ考えられないでしょう。 Bootcamp利用者は慎重にWindowsを利用する必要があります。 Windows7以降のサポート期限終了は2020年以降とまだ余裕があります。 AppleはOSをほぼ年に一度ずつメジャーアップデートを行い、旧バージョンのサポートを打ち切りサポートコストを削減する形をとって5年以上経っています。 Windowsもリリーススケジュールなどがそれに近いものになっていて、このような機種の対応に一層気をくばる必要がありそうです。

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人工知能の進歩

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人工知能の進歩

先日、Google参加のGoogle Deepmindの開発する囲碁プログラムAlaphaGoがプロ棋士イ・セドルを4勝1敗で下すということが起こりました。 AlphaGoと呼ばれる囲碁のプログラムは、プロの棋士が説明できないような複雑な手を繰り出して、最終的にプロ棋士を下しています。 このGoogle Deepmindのプロジェクトはハイパフォーマンスコンピューティングと呼ばれる計算スピードに特化したコンピュータを利用し、事前に膨大な数の対局をコンピュータ自身とこなして囲碁について学習しました。 その自ら学んでアルゴリズムを強化していく仕組みは深層学習と呼ばれ、人間の脳が行う学習をモデルにして発展しています。 人間の作ったアルゴリズムでプロ棋士に勝ることは当面ないだろうと言われていました。囲碁というゲームは要素数と可能性のパターンがあまりに多く、総当たりで全ての手を検証していくことに限界があると考えられていたからです。 AlphaGoは自分自身や過去のデータとの対局の中で幾度も負けることによって、囲碁で負けないようにするアルゴリズムを学習し強化していきました。 そのため、AlphaGoは総当たりによって可能な全ての手を検証しなくとも、現実的な計算時間で勝つための手を考えることができるようになったのです。 これはコンピュータが思考を獲得したと言っても間違ったものではないですが、あくまで囲碁に特化した思考の獲得です。 今回は人間とコンピュータのやりとりが、囲碁という共通のものが使えて、それは交互にお互いの石を碁盤に置く、という分かりやすいルールがあることでその能力を発揮することができました。 このような深層学習により、様々な分野、ビジネスなどでも応用されることが今後可能になってくるはずです。 ただ囲碁のようにコンピュータと人間とのやりとり(インターフェース)として簡単なルールがない分野ではまだまだ先の長いお話になりそうです。 近年マーケティングなどに利用されるようになった大きなデータの解析などについては、効果を発揮しそうと考えています、そこには人間が見つけられていないパターンがあるかもしれず、深層学習によって明らかになるかもしれません。 人間がパターンを見つけてアルゴリズムを作成する従来のものとは違い、コンピュータがパターンを見つけてアルゴリズムを作成するものは、ただのプログラムではなく人工知能(AI)と呼んで間違いないものだと思います。 ただSFの描く人工知能のようにあらゆる部分で人間を超えるということはなく、あくまで一定の答えにたどり着くために現実的な計算量で計算するプログラム、という意味合いのものだと考えています。 人間の思考をシミュレーションするということについてはあくまでSFの物語の中だけの話でしょう。

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Facebookがメッセンジャー向けbotを開始

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Facebookがメッセンジャー向けbotを開始

Facebookが自社のメッセージアプリに利用できるbot(自動返信プログラム)のプラットフォームを発表しました。 FacebookメッセンジャーはFacebookを利用する人の間で、ショートメッセージのやり取りによく利用されています。 このbotは企業向けに提供され、Facebook利用者から送られてくるメッセージに対して自動返信を行い、ユーザーからのアクションを受け付けます。 bot自体は開発者の組み込むアルゴリズムや利用者のメッセージに対して学習し、より自然な対応をするようになります。 iOSのSiriやAndroidのOK Googleのような音声認識したユーザーの指示に対して、Web検索の結果を返したり、アプリを立ち上げる機能が搭載されています。 これも多くの指示を学習するうちに、どんどん多くの言葉の組み合わせに対して適切な答えを返すようになります。 このような自然言語の学習を文字ベースで個々の企業が持つことができます。 例えばレストランなどであれば「明日の19時から4名予約できますか?」という入力に対して可能であれば「予約しました、ご来店お待ちしています」と回答し、店側に予約を伝える仕組みを作ることができます。 小売業などでも、在庫の有無を聞かれて在庫がない場合に発注しますか、などと問い返すことができたり、他のブランドの商品をオススメするなど、プログラミング次第でどのようなbotにもすることができます。 コンピュータ機器などのメーカーも事例さえ多く入力しておけば、簡単なトラブルシューティングはbotが受け持つことができるようになります。 もちろん複雑すぎる指示に対しては、わかりません、あるいは間違った答えなどを返してしまうことはあるでしょう。それを基にして、新たにbotは自己学習、あるいは開発者の指示で適切な答えを回答することができるようになります。 これはBtoCのプラットフォームとしては、検索広告以降に現れた大きな変化になるかもしれません。 botが相手であれば24時間世界中に対応できるというメリットもあり、また対応するのがbotであれば心のハードルが下がるというメリットがあります。 定型的な問い合わせなどに対してコールセンター人員の負担が軽くもなり、また潜在的な顧客や顧客ニーズを掘り起こすことができるようになりそうです。 今後はSkypeやTwitterのSNSでも同じくbotによる対応がBtoCのマーケティングの潮流になるかもしれません。 Facebookと一つになったメッセンジャーを持つFacebookが企業むけマーケティングのプラットフォームで力強さをさらに持つことになりそうです。

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Wi-Fiの電波の選び方

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Wi-Fiの電波の選び方

Wi-Fi機能付きルータの普及率もスマートフォンをきっかけにして広がってきたように感じます。 無線LANルータなどとも呼ばれています。 屋内のWi-Fiで通信すれば、携帯電話でのデータ転送が発生しないため、ノートパソコンや離れた部屋での利用、タブレットなどと合わせて利用されている方も多いと思います。 現在発売されているWi-Fi機器はGとAというような名前で二つのアクセスポイントが見えるようになっているものも普及してきました。 これはそれぞれIEEE802.11g、802.11aとそれぞれの上位互換の規格が搭載されていることになります。 802.11b/g/nは2.4GHzという周波数を使い、802.11a/acは5GHzという周波数を利用します。 802.11b/g/nの利点は対応機種が多い、室内でも広い範囲に到達しやすい、などがあります。 ノートパソコンでは内蔵Wi-Fiで今も2.4GHz帯を使うものが多く、普及台数としてはこちらの方がはるかに多いです。 802.11b/g/nのデメリットとしてはWi-Fiといえばほとんどがこちらなために、特に集合住宅などではアクセスポイントが密集します。 アクセスポイントが狭い範囲に密集すると電波干渉が起こり、結果的に電波の強さは弱まってしまいます。これによって通信スピードの低下や到達範囲が狭くなる、などが起こります。 2.4GHz帯は電子レンジなどとも干渉するため、電子レンジ利用中は通信できなくなったり、極端に遅くなったりします。 5GHzは対応機種が少ないため、普及が広がっていないこと、到達範囲が2.4GHz帯に比べて狭いことがデメリットとしてあげられますが、逆に集合住宅などでは到達範囲が狭いこととアクセスポイントが少ない分干渉が起こりにくいことがメリットになります。 5GHz帯を利用する802.11a/ac電波の干渉が起こりにくいことと、通信スピードが速いというメリットもあります。 スマートフォンやタブレットなどでは802.11a/ac規格の普及も進んでいるので、自宅のアクセスポイントにa規格のものがあれば、そちらのアクセスポイントとの接続を設定しておくと、快適になるかもしれません。 あまり広い家屋だと遠い部屋では届きにくくなるかもしれませんが、アクセスポイントの近くではかなりの高速を実感できるのではないかと思います。

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ケーブル接続

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ケーブル接続

こんばんわ、システム部川瀬です。 最近のPCはネットワークにつながっているためPC間のファイルの転送も簡単に行えます。 昔のPCでは、単独で動くPCがほとんどであったためPC間のファイル転送は 今は見なくなったフロッピーディスク等の記録メディアにファイルをコピーしてファイルを移す方法がありました。 しかしこれは、記録メディアの容量以上のファイルを送りたい場合、ファイルを分割してメディアに記録して転送先でつなぎ合わせるというような方法をとるしかなく大きなファイルを転送する場合結構面倒な操作をする必要がありました。 別の方法としては、PC間にケーブルをつないでファイル転送する方法がありました。 当時のPC同士をケーブルで接続する方法としては、 2つありモデム等をつなぐシリアルポートを使う方法(SLIP接続)、 もう一つはプリンタ用のパラレルポートを使う方法(PLIP接続)があり この方法は今のWindowsでもLinuxでも使うことができるはずです。 この時に使うケーブルは、通常使うものと違いPC同士の通信に使う場合はクロスケーブルが必要になります。 LANの場合ハブを通してPC同士をつなぎますが、PC同士をLANケーブルで直接つなぐ場合 やはりクロスLANケーブルが必要です。 最近のLANカードは、賢くなっているのが多いため通常のLANケーブルでつないでもいいものがあるようですが、少し古めのPCだとクロスケーブが必要なものが多いでしょう。 なので出張でデータセンターに出かけるようなときは通常LANケーブルとクロスLANケーブルを1本ずつ持っていくのがおすすめです。 ハードウエアファイヤーウォールやサーバーに直接PCをつないで操作するような場合に役立ちます。

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Bash on Windows!

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Bash on Windows!

Microsoftが開催する開発者むけのイベントで、Linuxなどで標準的に利用されているシェル、BashがWindowsで動作することができるようになるアップデートが公開されることを明らかにしました。 オープンソースのLinux開発を行っているUbuntuと協力し、WindowsのコマンドラインからBashを立ち上げ、Ubuntu Linuxと同じコマンドで同じ操作ができるようになります。 aptなどを利用してオープンソースのバイナリパッケージを取得したり、Bashでemacsやvimなどのメジャーなものを含むUbuntu Linuxで動作する様々なツールを利用することができます。 現在でもgccをapt-getで取得し、ソースコードをコンパイルしてBashから呼び出すことが可能になっているようです。 これは仮想マシンとは違い、Linux側からのOS機能の呼び出しをWindowsのOS機能呼び出しに変換しているということで、WindowsのサブシステムとしてLinuxが動いているということになります。 以前OpenSSHがWindows PowerShellでもサポートされる旨の発表があったのですが、一歩前へ進んだWindowsとLinuxの融合と言えるでしょう。 https://www.sys-cube.co.jp/5154 Bash on Windowsの持つ意味 これはサーバーやクラウドの設定に最高のパフォーマンスを発揮します。 Linuxと同じ操作環境やツールを使ってWindowsをリモート操作できるからです。 Windowsからクラウド上のLinuxにSSHを使って安全にログインし、そのLinuxから同じクラウド上にあるWindowsサーバーにシームレスにログインしてリモート操作することができる。 Linuxサーバと同じ設定をWindowsにも境目なく設定することができることは大変な効率化になります。 LinuxはWindowsと比べても非常に先進的かつ堅牢な部分があり、Windowsはそれに互換性を持たない方針でした。 無償のOSである以上にその部分がネックになって、多くのWebサーバーではLinuxが大きなシェアを持っています。 その垣根がここまで大胆に取り払われることになるとは多くの方にとって想定外な出来事でしょう。 最近のMicrosoftはMS SQL ServerのLinux対応、 https://www.sys-cube.co.jp/8556 Visual Studioのマルチプラットフォーム対応、.NETコアのマルチプラットフォーム対応など、非常にアグレッシブな動きを続けています。 従来の保守的なWindowsのためのWindowsの企業という枠組みを捨ててしまえば、様々なプラットフォームで良質なサービスとサポートを行える強力な企業としての存在感が様々な分野で出てきます。 ほとんどのWindowsユーザーにとっては小さな機能追加と思いますが、Windowsの方向性としては大きな変化だと感じています。 Eat own dog foodの精神 Microsoftの社内で、かつてEat own dog foodという言葉が社訓のように用いられていると聞いていました。 自分のドッグフードを食べろ、といういう直訳になるのですが、自分で作ったドッグフードでも自分で一度食べてから商品にしなさいという大まかな意味です。 このところのMicrosoftはユーザーの意向をあまり汲まない方向での製品づくりが主力のWindowsでも目立っていました。 憶測ですがMicrosoft社内でも、Linuxサーバ利用やWebプログラミングをするときはLinuxやMacで、簡単なWebサーバであればLinuxのサーバを利用して、などと自社製品Windowsを使わずに行うことがエンジニアの間で増えていたのかもしれません。 Windowsの開発元としてWindowsに無くて不便な部分を改善しようという思考を持つことは、再びEat own dog foodの精神を取り戻しているのではないかと考えるところです。

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