プログラミングスクールの費用相場とは?費用を抑える方法
「プログラミングスクールの費用相場が知りたい」
「なるべく費用を抑えて、プログラミングを学びたい」
プログラミングスクールへの入学を検討している方の中には、このような悩みを持つ方もいるでしょう。
プログラミングスクールの費用相場は、約20万円〜50万円とされています。費用はカリキュラムの内容や期間などによって異なるため、自分に合った開発スキルを効率的に学ぶ方法や目標へ到達できるかどうかなども視野に入れつつ、情報を集めながら予算を考慮することが大切です。
この記事ではプログラミングスクールの費用相場やなるべく安くプログラミングスクールに通う具体的な方法などをご紹介します。安価なプログラミングスクールの紹介もしているので、ぜひ参考にしてください。
プログラミングスクールの費用相場
プログラミングスクールの費用相場は、学べるプログラミング言語や受講期間、サポート内容などによって大きく異なります。一般的な受講料は数カ月で約20万円~50万円で、受講期間が長くなるほど高額になる傾向にあります。
受講料のほかに教材費や入学金、システム管理費などが別途かかることも少なくありません。通学制のスクールの場合は交通費や外で食べる食事代、オンライン制の場合は環境の整ったパソコンやインターネットなども必要です。
スクール入学の際は入学時の初期費用だけではなくこれらのランニングコストなども考慮して、必要な総費用を算出しましょう。
プログラミングスクールの費用を抑える方法
プログラミングスクールの費用を抑える方法として、以下の4つが挙げられます。
- 給付金制度を活用する
- 割引・キャンペーンなどを利用する
- 無料スクールを選ぶ
- オンライン限定コースを選択する
それぞれの内容を、確認してみましょう。
給付金制度を活用する
多くのプログラミングスクールが、教育訓練給付制度を設けています。この制度は雇用の安定と就職の促進を目的としてつくられた制度で、厚生労働大臣の指定を受けたプログラミングスクールを修了した場合、最大70%の補助金が給付されます。
プログラミングスクールの費用負担を抑えたい方は、ぜひ活用しましょう。
ただし教育訓練給付金を受け取るには、以下の条件があります。
- 雇用保険の加入期間が2年以上ある
- 退職1年以内である(妊娠・出産。育児や病気などの理由で適用対象期間の延長を行った場合は、最大20年以内)
- 被保険者期間が2年以上ある(2回目の申請者の場合は前回の受講開始日から雇用保険の加入期間が3年以上、さらに前回の支給日から今回の受講開始日までに3年以上経過している)
教育訓練給付制度は最初に全額を生徒が負担しなくてはなりません。在学中に支払われる補助金は受講費用の50%で、残りの20%は卒業後1年以内に雇用保険の被保険者として採用された場合に支給されます。
割引・キャンペーンなどを利用する
プログラミングスクールによっては、「友だち紹介割引」や「期間限定キャンペーン」などを展開しているところもあります。
割引やキャンペーンを活用することで、プログラミングスクールの受講価格を削減できます。
これらの内容は、スクールのホームページやSNSなどで告知されるケースがほとんどです。入学を希望するスクールがある場合は、定期的にチェックしておきましょう。
無料スクールを選ぶ
プログラミングスクールには、受講料無料で入学を受け付けているところもあります。
入学無料のスクールと聞くと、詐欺を疑う方もいるかもしれません。しかしプログラミングスクールの受講料無料は、スクールが企業と提携していることで実現しているのです。
企業がスポンサーとなり受講料無料のスクールに生徒を集め、一定以上のスキルを身につけさせます。その後、自社に就職・転職させることで、企業は人件費を抑えながら専門知識を持った人材を育てることがかなうのです。さらにスクールは安定した運営を実現でき、生徒は無料でスキルを学べるため、それぞれがwin-winの関係となります。
このように、無料スクールは詐欺や悪徳ではなく、企業のビジネス体系の1つです。就職・転職先は提携している企業に限定されますが、プログラミングスクールの費用を抑えて技術を身につけたい方にとって、有効な選択肢といえます。
オンライン限定コースを選択する
プログラミングスクールの費用を削減するにあたって、オンライン限定のコース「オンラインプログラミングスクール」を選ぶのもおすすめです。
オンライン限定コースは広い教室の維持費や教師の交通費などが必要ないことから、通学制のスクールよりも安価な傾向にあります。
オンラインスクールであっても、学べる内容は通学制とそれほど大きな差はない場合がほとんどです。目標や目的に沿ったスクールやコースを選択することで、充実した学びを得られるでしょう。
費用の安いプログラミングスクール5社|料金比較
プログラミングスクールを受講するにあたって、なるべく費用を抑えたいと考える方も多いと思います。
以下は、受講費用の安さとカリキュラムの質の高さが人気のプログラミングスクールです。
プログラマカレッジ | TechAcademy | 忍者CODE | RUNTEQ | DMM WEBCAMP | |
受講料 | 無料 | 18万9,600円〜 | 9万8,000円〜 | 月額2万6,400円〜 | 月額1万4,900円〜 |
受講期間 | 60日〜90日 | 4週間~24週間 | 3カ月 | 1,000時間 | 4週間〜16週間 |
それぞれのスクールの特徴や口コミなどは、以下の記事で紹介しています。ぜひ、参考にしてみてください。
プログラミングスクールの費用が高額な理由
プログラミングスクールは、その他の習い事やスクールに比べて受講費用が高額な傾向にあります。
なぜ、プログラミングスクールの費用は高額になりがちなのでしょうか。その理由を、 見ていきましょう。
スキルと経験の豊富な講師を採用している
プログラミングスクール費用が高額な理由の1つが、人件費が発生しているためです。
スクールによっては、現役のエンジニアやIT企業の元社員などの専門家を講師として採用しているケースもあります。スキルや経験が豊富な講師はプログラミングスクール業界では需要が高いため、自社の講師として雇用するには多額の費用が必要になります。
ただし経歴や経験が豊かであっても、指導力に欠けているケースもあります。高額な受講料に納得するためにも、入学前に学校の評判や口コミなどから講師のスキルやレッスンの様子などを確認しておいたほうが安心です。
教材やカリキュラムが充実している
教材やカリキュラムが充実しているスクールも、受講料が高額になる傾向にあります。
教材やカリキュラムの質や内容は、スクールによって異なります。インターネットで調べればわかるような内容を教材としている学校もあれば、複数の専門家が修正や校正を重ねて教材を用意しているところもあります。
教材やカリキュラムの作成に関わる人の数が増えれば、費用も高額になるでしょう。
就職・転職のサポートが手厚い
就職や転職をゴールとするスクールでは、エントリーシートや面接対策、企業とのマッチングサービスなどを提供しています。
こうしたサポートを実現するにあたって、専任のスタッフが必要になり、その人件費が受講料に反映されます。その分就職・転職サポートが手厚いスクールが紹介する就職・転職先は、学んだスキルを活かせたりスクールで培った内容をさらに伸ばせたりと、実りある企業が大半です。
費用が高額であっても、就職活動を成功し満足度の高い企業に入社できれば、高額な受講費用は無駄にはならないといえるのではないでしょうか。
また、就職に有利に運ぶなら長期インターン経験は、非常に大きなプラス要素として採用企業から評価されます。
ココシロインターンは長期インターンシップに特化した求人情報を提供しています。就職活動のアピールにも長期インターンはおすすめです。
費用の無駄?「プログラミングスクールはやめとけ」と言われる理由
プログラミングスクールの受講を「やめとけ」という声もあります。これは、IT企業に努める人やプログラミングスキルを持つ人ほど、そういった意見を持つ傾向にあるようです。
なぜ、プログラミングスクールに関して否定的な意見が生まれるのでしょうか。その理由は、プログラミングスクールの質に関係しています。
プログラミングスクールには、多額の受講費用を受け取っているにも関わらず、レベルの低いカリキュラムしか提供してないスクールもあります。そのため「独学でも十分身につけられるような内容を、高額な費用を払って学ぶ必要はない」と考えるプロフェッショナルの方も多いようです。
しかし費用とカリキュラムのレベルが合っていないスクールはほんの一部です。大半のスクールは講師が生徒としっかり向き合い、スキルアップのサポートを行います。独学では身につけるのが難しいプログラミングのノウハウや仕組みなども、取得できるでしょう。
悪徳のプログラミングスクールは「やめとけ」ですが、教育やサポート体制が整っており料金と学びのバランスの良いスクールであれば、安心して受講できるのではないでしょうか。
費用を無駄にしないためにできること
どれだけ優れたプログラミングスクールに通っても、自身の学びの姿勢や努力の有無などによっては思ったようなスキルが身に付かず、費用が無駄になってしまうことも考えられます。
プログラミングスクールの受講には、多額な費用が必要です。無駄にしないために次の点に注意しましょう。
目標を到達するための学習ができるスクールを選ぶ
プログラミングスクールを受講する理由は、人によって異なります。「就職・転職したい」「フリーランスになりたい」「副業に活かしたい」など、理由はそれぞれあるでしょう。
プログラミングスクールを選ぶ際、自身の目標を明確にすることで、必要な学びや勉強内容、適切なコースなどが見えてきます。
目標に沿った学習をすることで、受講費用が無駄になったり入学後に後悔したりすることをなくせます。
挫折しないためのサポート体制の有無を確認する
プログラミングスクール入学後、モチベーションを維持できず挫折してしまう方も少なくありません。スクールの修了まで完走できなければ、支払った受講料が無駄になってしまいます。
プログラミングスクールに入学する際は、自身のモチベーションを維持できる体制が整っていることも確認しておきましょう。
たとえば、複数人での勉強会や生徒同士のコミュニティやチームなどがあるかどうか。カウンセリングやチャットサポートなど、学校のスタッフや講師に頼れる環境が整っていることも、モチベーションの維持において重視すべき要素です。
また、社会人向けの講座の受講や短期集中や平日以外にも受講できる土日講座など、ライフスタイルに合わせた受講形式も挫折をしないためには大切です。
仕事につながるスクールを選ぶ
転職や就職のサポートが充実しているスクールを選ぶことで、卒業後の就職の不安を減らせます。また、優良な企業に就職できれば、スクールにかかった費用以上の収入を短期間で得られるかもしれません。
スクールの費用を無駄にしないためにも、転職や就職のサポートが整い、収入アップにつながるスクールを優先して選ぶことをおすすめします。
また、IT業界での転職を目指す方にはキャリアアップにつながる講座の選択が重要です。たとえばPythonやJava、HTML/CSS、SQLなどが学べるスクールは人気があり、これらのデータ活用スキルやアプリ開発スキルを持つ人材は高い需要があります。
独学でプログラミングを学んだ場合の費用
プログラミングスクールの費用を節約するために、独学を検討する方もいると思います。
独学でプログラミングを学ぶ場合、PCとインターネット環境のほかに、教材の購入が必要です。しかし最近では無料のオンライン教材や動画、WEBサイトやアプリなども多いため、教材費用の心配はほとんど必要ないでしょう。
つまりPCとインターネット環境さえ整っていれば、プログラミングの独学における費用はほとんどかからないといえます。
しかし独学は基礎しか学べなかったり、専門家の支援や相談、添削なども活用できません。そのため、十分なスキルを習得するのは難しいことも考えられます。現場や市場で活躍できる実務スキルを身につけるには、スクールの受講を検討することをおすすめします。
以下の記事では、独学でプログラミングを学ぶ方法やメリットデメリットなどを解説しているので、ぜひ参考にしてください。
まとめ|費用と受講内容のバランスを見てスクールを選ぼう
プログラミングスクールの費用相場は、20万円〜50万円です。しかし相場より安くても良質な知識を獲得できる学校やキャリアに繋がるカリキュラムが組まれている学校などもあります。
スクール選びで費用はとても大切なポイントですが、受講内容とのバランスを見てスクールを決めることが大切です。