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マイクロソフトは、Windows7のプリインストールPCを、Professionalを除いて2014年10月31日をもって販売終了とする事をアナウンスしました。
現在Windows8の次期バージョンであるWindows8.1も発売されていますので、マイクロソフトとしては特別に早い対応でも、遅い対応でもありません。
プリインストール終了後もWindows7へのダウングレードなどの措置は、今まで通り可能となるはずです。
しかしProfessional版は当面存続する事が確定しました。
これは何故でしょうか。
それはPCメーカーからの強い要望があるためでしょう。
Windows8の最初の印象で、受け入れがたいと感じた部分は筆者にもあります。
それはシャットダウンを行うために、画面右上か右下の角にマウスポインタを当てる必要があるという部分です。
これは、人に説明するのが大変だ、と思いましたし、これを最初は一番多く聞かれる事になるだろうと思いました。
このような操作はホットコーナーといわれていて、筆者もMac OSで経験がありましたが、直感的でないために使わない機能でした。
タッチスクリーンであれば、画面右端からのスワイプでチャームというツールバーを出す、という風に説明できますが、ホットコーナーは今までのWindowsで前例がない操作なので、何故そうなのか、というところからまず説明しなければいけません。
パソコンを起動する。メールをみる、ブラウザをつかってWEBで調べ物をする、フォルダを開いてエクセルファイルの編集をする、シャットダウンする。
これらの事は、Windowsの基本機能を既に覚えている方であれば、Windows7までは迷いなくできる事でした。
それはスタートボタンにすべての機能が集約されていたからです。
よく使い慣れたユーザーであればウィンドウズキー+Iでシャットダウンできますよ、といえば覚えられる事でも、マウス主体で使っている人に、ショートカットキーについて覚えて常用してもらう事は簡単ではありません。
Windows8.1ではスタートボタンが復活しましたが、ひとまずの最低限ができるようになったというだけで、Windows8でがっかりしてしまった人の信頼感を取り戻すまでには至っていないでしょう。
Windows8プリインストールPCを購入した顧客からのサポートとして電話対応するメーカーとしては、かなりの出費となります。
マイクロソフトとしてはマルチタッチパネルを利用した新しいパソコンの普及を促したい気持ちはあっても、ユーザーとしては現行のまだまだ使えるパソコンを使いたい、あるいはマウス主体の操作を続けたい、という要望は強いでしょう。
マイクロソフト独自のタッチパネルを備えたハードSurfaceはかなりの数売れているようですが、Windowsを必要としているユーザーの数からいえば、わずかな割合となります。
パソコンのメーカーとしては、主に企業用のProfessionalだけでもプリインストールモデルを続けてほしいという強い要望がマイクロソフトに寄せられていても、無理はない事です。
とはいえ、やがてWindows7も定められた期間を持って、サポートの終了を迎えます。マイクロソフトもようやくWindowsXPの長いサポート期間を終えて、ふたたびWindows7の現役期間を延長するのは難しいでしょう。
ただ簡単な事で、マウス主体で使うか、タッチパネル主体で使うかだけを選んで、モードを変化させれば良いはずです。
しかしそうすれば、ユーザーがどのような選択をおこなうか、マイクロソフトはわかっているからこそ、ユーザーやメーカーと駆け引きをしているのでしょう。
Windows8.1に加えられたスタートボタンや、デスクトップからの起動などの方向性をみると、次期Windowsの方向性がある程度見える感もあります。
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