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もう、どのような企業でもパソコンを、コミュニケーションや、資料作成、オンラインバンキングに使わない、ということのほうが珍しくなってきています。
長らくの間、このような状況が続いているようにも思いますが、これはここ15年程度、長くても20年程度の歴史しかありません。
いま成人されたぐらいの方は、中高生時代からなじみのあるコンピュータですが、それ以上の方は、ビジネスの現場に突然現れたコンピューターに戸惑った覚えのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
パーソナルコンピューターの出現、インターネットの普及により、これらをビジネスに取り込むための変化がさまざまに起こってきています。
二十年前、たとえば決済の必要な書類、見積書、請求書などを電子メールで送る、ということを当たり前、と考えていた方はごく少数派でした。
まずそのような書類については、紙で起こして、印鑑を押し、封書で送付するのが当たり前でした。
もちろん、現在でも書類について、厳密なポリシーを貫かれている企業様もいらっしゃいます。
それでも、より素早くやり取りをするために、企業に電子メールの文化がもたらされました。
実際に十年前、サポートが今年早々にも打ち切られるWindowsXPがリリースされてから、本格的にビジネスに導入された方には、まだ記憶に新しいところかもしれません。
他社が一つの決済をとるために、二日かけているところを数十分で終わらせてしまう。
あるいは長時間の電話でのやり取りの中で、抜け落ちた情報を言った言わない、などを防ぐために電子メールを使うことが、最適な物事の範囲が増えていきました。
この間、わずか二十年もかかっていないことです。商習慣が二十年の間に、一気に変わったといえます。
二十年前は、電子メールのマナーという言葉も、ごく一部の人だけが知るものだったのです。
最初から常識ではありませんでした。
弊社は現在、お知り合いになれた企業様に対し、さまざまな分野でのクラウド導入をおすすめしています。
これについて、現在電子メールとオフィスアプリで間に合っているものを、変更する必要がない、と考えていらっしゃる方も多いことを知りました。
この状況に、失礼かもしれませんが、筆者は既視感を感じざるを得ません。
筆者は最初に勤務した企業で、パソコンをいち早く業務に取り入れ、集計などの作業を正確に行うための努力をしましたが、紙と計算機で間に合っている、ほかの人が使えない、そのようなものが信頼できない、なかでは遊んでいるようにしか見えない、という意見のもと、制止されたことがあります。
たしかに時期としては早すぎたのかもしれません。そのころはまだ、フロッピーディスクが主流で、ネットワーク機能も備えていないパソコンが多かったからです。
ですが筆者が退職後、いまでもその企業が、集計や計算を紙と計算機だけで、上司やお客様とのやり取りを電話や封書のみで行っているとは思いません。
変化の時は訪れているのだと、考えます。
クラウドという新たなインフラが企業に持ち込まれるとき、最初は旧来のルールに従うことが多いでしょう。
ただ、その際、最も効率のいい新しいルールを編み出すことができた所が、頭一つ抜き出ることになるのは、おそらく間違いありません。
このようなクラウドの仕組みはほとんどの場合、北米からスタートしています。
これはIT企業がビジネスチャンスをつかみやすい、ということ以外に、効率化のために古い習慣を捨てる、という決断を下すことができる経営者が多くいるためでしょう。
それは今まで日本人がビジネスの中で行ってきたさまざまな習慣に慣れた目から見れば、あまりにも大雑把で、おもちゃのような仕組みに移るかもしれません。
ビデオチャットのようなもの、LINEのようなインスタントメッセージを、ビジネスで使うにはあまりにも幼稚ではないか。
出先でスマートフォンやタブレットを持ち出すのは、お客様にとって失礼なのではないか。
しかし、これらを受け入れ、すでにビジネスに使われている方にとって、目指すべきゴールが見えているのだと、筆者は思います。
守るべきなのは、社内のルールなのか、お客様の満足度なのか。
もちろん大雑把なものを大雑把に使えば、必ず間違いが生じ、お客様にとっても良い印象をもたれることはないでしょう。
しかし、特性を生かし、欠点を見定めれば、古い習慣を捨てることができないことよりも、スピードを持ち、信頼を得ることができるはずです。
この決断へのお手伝いを、わずかながらにでもさせてもらえる企業になることを、弊社システムキューブは目指しています。