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Windows8の後継である、Windows8.1のプレビュー版が公開されています。
このWindows8.1で最も注目すべきと思われる、デスクトップからの起動について書いてみます。
http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows-8/preview-iso
上記アドレスから、ISOファイルを入手し、仮想マシンとしてインストールを行いました。
現在使っているWindows8をプレビュー版で上書きしてしまうのは、さすがに支障が出ると困ります。
Store経由であれば、回復用のメディアを利用すれば、上書きしてしまっても戻すことができるようですが、ISO版を利用して上書きしてしまった場合は、戻すことはできなくなります。
くれぐれも注意事項をよく読んで、影響のない範囲でインストールしてみることをお勧めします。
今回、大きく取り上げられるのは、タスクバーにスタートボタンが復活したことでしょうか。
スタートボタンをクリックすると、標準ではタイル状のスタート画面に戻るだけで、スタートメニューは依然表示されません。
これを右クリックすると、シャットダウンや、コントロールパネル、タスクマネージャといった、システム的な機能に直接操作することができます。
ここでタスクバーを右クリックすると、
このようなタスクバーとナビゲーションのプロパティという画面が呼び出されます。
Windows8のころは、タスクバーのプロパティでありましたので、ナビゲーションというタブ自体が新設されたものです。
ここで「サインイン時にスタート画面ではなくデスクトップに移動する」というチェック項目があります。
これをチェックすると、起動時など、サインインした際にデスクトップから作業を開始することができます。
上記のような操作が可能になります。
またModernUIアプリ主体のスタート画面とアプリケーションの一覧であるアプリビューが分割され、スタートボタンを押した際に、スタート画面ではなく、アプリビューを呼び出すことができるようになります。
こちらがスタート画面、主にModernUIスタイルアプリという、Windows8と独自のフルスクリーンアプリが並びます。
こちらがアプリビュー。アプリの使用頻度や、アプリの名前順などでソートし、アプリを検索することができます。
かつてWindows95以降、慣れ親しんだスタートメニューはなくなってしまう方向性はこれで確定したように思いますが、ここ数か月Windows8を主として使ってきた筆者としては、デスクトップから起動するようになるだけでも、十分な恩恵があります。
それは、デスクトップから立ち上げたい、という要望を持った方に対して、タスクバーから設定できますよ、とお伝えすることができるようになったことです。
ClassicShellという拡張ソフトを入れて、という話をするのと、もともとの設定で持っているのとでは、意味合いは大きく変わってきます。
あとは、アプリビューを使いやすく並び替えることで、普段のデスクトップワークを行い、それらの用が済めば、たとえばキーボードとマウスを取り外して、タブレットとしてModernUIアプリを使う、Windows8でマイクロソフトの本来提示したかった、タブレットパソコンとしての機能を使いやすく分けることでできるようになりそうです。
従来のWindows8はStoreアプリの充実を待たずに、タブレットとしての機能を表に出しすぎていたために、従来のデスクトップを主として使うユーザーからの反発を招きかねないものとなっていました。
Windows8.1はWindows8ユーザーに無償でアップグレードが提供されるとのことですが、バランスよくユーザーインターフェイスがまとまったWindows8の上位バージョンとして、アップデートをお勧めできるものになりそうです。