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お子さんを育てている方で、iPhone、iPadなど、タッチスクリーンデバイスに対して、お子さんが強い興味を示し、機会があれば触ろうとする経験があるかたも、多くいらっしゃるのではないでしょうか。
それは操作が直観的だから、という答えも用意されていますが、もうちょっと自分なりに考えてみたことを書いてみたいと思います。
あまり役に立たないコラム的な記事ですが、気分転換にでも読んでいただけたらと思います。
幼児はテレビを触ります。子供が触れないように対策していなければ、まずつかまり立ちができるようになれば、テレビを触ります。
子供は成長の過程で、どういう世界の中にいるのか把握するために、自分からのアクションに対して、どういう反応があるか、自分が感じるか、ということを積み重ねていきます。
そんな中で、言葉も通じない中、テレビは一方向のメディアであることは、当然わかりません。
両親に対して、両手を伸ばせば抱き上げられるように、テレビに対してもこちらからアクションを起こせば、何らかの反応があると思っているはずです。
当初は画面の切り替わりや、出演者の動き、音などがアクションに対する反応ではないか、と考えますが、やがて、テレビのガラス一枚向こうの世界はこちら側からのアクションに対して、何ら反応を示していないということを理解し始めます。
テレビの向こう側には干渉できない、そういった現実を受け入れるうちに、黙っておとなしく、テレビの中の出来事を見るようになります。
タッチスクリーンを備えるiPadをはじめ、タブレットや、スマートフォンは、ガラスの向こう側の世界に、直接触って、干渉することができます。
画面を横にフリックすれば、画面がスムーズにスクロールし、アイコンをタップすれば、画面が切り替わってゲームやアプリが立ち上がる。AngryBirdを引っ張れば、かわいらしいキャラクターが気持ちいいように飛んでいく。
タブレットデバイスは、触る人にとって、想像以上の反応が返ってきます。そのために、従来のパソコン利用者にとっては、大げさとも思える演出、なめらかすぎる動きや、アプリの起動、切り替えのアニメーションが設計され、実装されたのではないでしょうか。
テレビの向こうの世界とガラス一枚で隔てられていた、幼児や、そこから成長したあらゆる人にとって、それは真に求めていた体験だったのではないかと思っています。
テレビが誕生して以来、テレビにはみんな触ってみたかった。
それが叶えられたからこそ、Appleのいう魔法のようなデバイス、という言葉が実感を持って受け入れられたのではないでしょうか。