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2014年4月のWindowsXP延長サポート終了まであと一年を切りました。
WindowsXPはかなりの普及台数であり、継続的に利用しているPCであれば、まだまだ多くの職場や家庭で動作しているはずです。
WindowsXPの発売は2001年ですから、実に12年あまりのサポート期間でした。
OSとしてはかなりの長い寿命で、他のOSでそこまでの製品寿命を持っていた製品はなかなか見当たりません。
その間セキュリティアップデートが行われてきただけでも、かなりお買い得な製品であったということについては、過去記事、
WindowsXPのお得感の謎
https://www.sys-cube.co.jp/blog/1779.html
でも書きました。
これに対してどうすればよいでしょうか。
結論から言いますと、最新のWindows製品と置き換えましょう。
更なる延命措置を期待しても、おそらく期待外れに終わるでしょう。
WindowsXPのセキュリティアップデートで止まってしまうと、大きい確率で、WindowsXPの未知の脆弱性をついた攻撃方法がネット経由で出回ります。
アンチウィルスソフトや、外部のソフトウェアはしばらく対応を続け、アップデートは続くでしょうが、根幹の部分に脆弱性を抱えたまま、実運用を続けるのは危険です。
アンチウィルスソフトも、未知のウィルスについては、即時対応できるものではなく、所謂ゼロデイ攻撃(対応までに猶予がゼロの攻撃)やスピア型攻撃(不特定多数ではなく攻撃対象を絞った攻撃)にはほとんど対処できません。
アンチウィルスソフトは、実際に発見された検体と呼ばれるサンプルをもとに、パターン定義が更新されるためです。
ではインターネットにつながなければ大丈夫でしょうか?
インターネットにつながなければ、たとえばブラウザや、メール経由でのウィルスなどの心配は軽減されます。
しかし、日常の使用の中で、USBメモリやUSB接続ハードディスクなどでの、ファイルのコピーなどでも感染の危険性はあります。
実際にUSBメモリや、外付けハードディスクの製造工程で、ウィルスが入ったまま出荷されていることは、しばしば起こっています。
Windows7(32bit)への更新が、特に企業利用であれば、無難な選択といえます。
2009年の発売で、4年を経て、かなりドライバやアプリケーションの対応も広がっています。
現時点で、まったくドライバなどが対応されていない周辺機器については、あきらめたほうがよさそうです。
その周辺機器の更新に費用がかかるところが、移行が難しいポイントではありそうですが。
Windows7の延長サポートは2019年いっぱいまでは続きます。
延長サポートとはいえ、6年間あれば、現在のPCの更新サイクルから言えば、十分ではないでしょうか。
Windows8も選択肢として、十分なものです。
導入コストが安いというのもその一ポイント、サポート終了まで10年の期間があるということもポイントになります。
特に導入コスト面でWindows7に勝っていると考えるのはWindows7のUltimateと同等の機能を、Windows8Proが備えている点です。
敬遠されている方が思っているほど、悪いものではありません。慣れればむしろ使いやすい部分も見えてきます。
ただ今までに気が付いたことというと、比較的古いネットワーク機器との相性が悪いことがあります。
互換性についてはメーカーサイトなどを確認しておくといいかもしれません。
パソコンを導入する上で重要なのは、機材の更新間隔を考えておくことです。
OSサポート期間だけに限らず、機器としての寿命なども併せて考えるとよさそうです。
長く使うことで、費用としては節約になっているようで、最新のソフトウェアを使う上で、動作が遅く待ち時間が発生し、作業効率の低下を招いているような場合は、逆に人件費などでマイナスになっていることも考えるべきです。
PCの選び方としても、短期的にみるとCeleronなどを利用した安価なラインナップのほうが、初期導入コストは抑えられますが、更新間隔としては短くなりがちです。
適切な更新間隔(一般的には3~5年程度)をあらかじめ設定しておくことで、年割でどのぐらいのコスト感で、最新の作業環境が維持できるのか、という考え方を持っておくと、古いOSのサポート終了で、あわてないといけないことも少なくなります。