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GmailのExchange Active Syncによる同期の無償提供が、来年1月30日をもって終了するという発表がありました。
現在使用している方は、すぐに使用できなくなるわけではありませんが、この期限を超えて、新規の端末に登録することはできなくなるということで、実質使い続けることはできなくなると考えて良いと思われます。
Googleもこのところ、様々に拡大したサービスをコアな部分に集中させつつあり、GoogleAppsの無償提供の中止など、サービスを収益化する方向に転換しつつあります。
iPhoneでGmail、カレンダー、連絡先のプッシュ同期を使っているかたはどうすればよいのでしょうか。
Googleから提供されているGmailアプリをiPhoneにインストールすれば、着信時に通知を受けることができます。
Gmailだけであれば、これを代替手段として用いてほぼExchangeと同様に着信をリアルタイムで知り、メールを読むことができます。
問題があるとすれば、カレンダー、連絡先の同期がリアルタイムでなくなることと、標準のメールアプリにメールを集約できないことでしょうか。
Gmailでしかメールを使っていない方にとっては後者は問題がないかもしれません。
iCloudや他のメールを標準メールアプリで受けている方にとっては、メールアプリが二つ必要になり、受信したメールによって、アプリを切り替える必要があるので、煩雑さが増します。
Gmailは他アカウントのPOP3の受信しかできないので、IMAPしか提供していないiCloudのメールをGmailにまとめるには、転送の設定が必要となるでしょう。
月額600円、年額一括6000円のGoogleApps有料プランを利用すれば、Exchange Active Syncの提供は継続して行われるようです。
Google Appsの無償提供の終了とほぼ変わらない時期に発表されたことから、Google Apps有料版への移行を促すためにActive Syncの無償提供を打ち切ったという印象を受けます。
年額6000円を高いと考えるか、妥当な金額であると考えるかは、どれぐらいの頻度で利用しているかにもよりそうです。
業務などでメールやリアルタイムのカレンダー共有などを活用している場合は、有料プランの選択は価値はあると思います。
プッシュによる同期にこだわらなければ、IMAPやCalDAVなどといった方式で、Gmailやカレンダーとの同期はできます。
ExchangeではなくGmailの設定から設定しなおす必要があります。
この設定を行うと、フェッチといってiPhone側がGoogleのサーバーに一定間隔で情報を取りに行くことになるので、リアルタイムの着信ではなくなります。
Mail着信の通知が欲しければ、Gmailアプリを入れて通知を有効にしておき、通知をみて標準Mailアプリで受信を行うように操作すれば、メールアプリにメールを集約することはできます。
カレンダー同期もリアルタイムの変更が必須でなければ、このプッシュ同期にこだわる必要はないかもしれません。
Microsoft社のHotmailやoutlook.comはExchange Active Syncに対応しています。
メールアドレスなど変更する必要もあり、すぐに移行することは難しいかもしれませんが、Googleの方針転換により常用しているサービスの継続に不安を感じる場合は、徐々に移行していくプランを持っておくことも一つの方法といえるでしょう。