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WEBサーバーを手軽に公開するためにホスティング企業と契約し、レンタルサーバーを借りることがWEBの初期から行われてきました。
レンタルサーバーがあるおかげで企業ホームページや個人ホームページが少ない費用で開設でき、WEBの発展に役立ってきました。
現在レンタルサーバー企業でVPSのサービスを行っているところは少なくありません。
VPSとはバーチャルプライベートサーバーを省略したもので、一つのサーバーの中に複数の仮想サーバーが格納されたものです。
仮想サーバーは多くの場合固定のIPアドレスを一つ与えられ、ユーザーは管理権限を持つことができるのでサーバー内で様々なことを設定したりソフトウェアをインストールすることができます。
レンタルサーバーではホスティング企業がWEBサーバーの環境を整え、例えばPHPやMySQLのバージョンはどれかというのは固定か用意された複数の中からの選択になります。VPSであれば古いバージョンのOSや最新バージョンのOS、最新のPHPやMySQLのバージョンを選択したり、WEBサーバーにnginxなどApache以外を選択することができたりなど、どのような組み合わせを選ぶことも可能です。
そのため一般のレンタルサーバーでインストールできないWEBシステムなども、システム構築ができれば導入することができます。
ただ難しい点としては扱うOSについてそれなりの知識が必要なことや、セキュリティについて自ら行わねばならないなどがあります。また自由に設定できるものであるため、サポートは限定的です。それぞれ何を行ったかのログなどはホスティング企業には残されないため、利用者はサーバー内での障害や機能の衝突などについてサポートに解決してもらうことはほぼ不可能です。
自己責任という部分が非常に大きくなりますが、自由度とのトレードオフになります。
レンタルサーバーでもシェアの大きなWEBアプリはほとんど動作しますので、それ以上に難しいものやニッチなものについてはVPSを使うなどが選択肢になります。