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2007年1月に初代iPhoneが発表され、10年が経ちました。
その時に発表された初代iPhoneは通信の規格で国内で発売されず、国内初のiPhone発売は2008年でした。
当時の筆者の気持ちを思い出して書いてみます。
特許取得情報から全面タッチパネル型のiPodが発売されるのでは、という情報はそれ以前からありました。それが実際発表された時に、携帯電話になるということは想像していませんでした。
初代iPhoneの情報を知った筆者の気持ちとしては、面白い試みだがこれが大きくなることはないだろうというものでした。
写真や、音楽、ミュージックビデオのメディアプレイヤーとして、iTunesと同期して出先で楽しむことができるという部分について電話と一体になっている必要はないのでは、という考えです。
当時の言葉で言えば「フルブラウザ」であるSafariが使えることは面白い試みと思えました。また国内のフィーチャーフォンではあまり機能として持っていなかったPOP3などを使ったメール受信ができることはパソコンの代わりのように使うこともできそうだなと思いました。
しかしながら当時の国内でのフィーチャーフォンは高機能だったこともあり、初期iPhoneのカメラ機能はとても貧弱で、トータルで考えれば国内メーカーのフィーチャーフォンで十分だと考えました。
iPhoneが新たな盛り上がりを見せたのは2008年のiPhone 3G発売とともに開始されたApp Storeです。これにより、2008年からスマートフォン開発が爆発的な広がりをみせ、様々な可能性を見出すことができるようになりました。
スマートフォン開発というものが現実的になると、iPhoneの意味合いが大きく変わってきます。アプリを追加して様々な用途を持つことができます。もはや筆者の見立てであったメディアプレイヤー機能を持つ電話という見立ては通用しなくなりました。
2008年前後にTwitter、Facebookの日本語対応、Instagramが2010年開始など、各種のSNSの発達がスマートフォン普及における最大の魅力となり、追い風となりました。
それぞれ情報をリアルタイムにシェアして、リアルタイムに受け取るというコミュニケーションの新たな形がiPhone 3G以降その成長を押し上げていくことになりました。その時点でカメラ機能は高性能ではありませんでしたが、リアルタイム性という点ではどんなデジタルカメラよりも優れていました。
この10年、販売台数は10億台超ということです。Appleの収益の大部分がiPhoneとなりました。Appleの開発者カンファレンスもiOSが主となり時代の変化を感じさせました。
10年を経てこれは新たなパーソナルコンピュータであると認識し、2007年の1月がコンピュータの歴史の大きな分かれ目だったのだなと感じます。