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超小型パソコン、NUCセットアップ編

Boot Camp領域の移行、Windows移行ツールの補足

WindowsPEによる救出ディスク作成

マイクロソフトSurfaceの日本発売を予告

Boot Campの最適な移行方法

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Btrieveのファイルを開きたい

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Btrieveのファイルを開きたい

Btrieve(ビートリーブ)とは1990年代に、パソコンを使ったクライアント/サーバシステムのデーターベースとしてよく使われていました。 このBtrieve自体は、現在OracleやMS-SQLServerなどRDBMS(リレーショナル型データベース)全盛の時代では、あまりメジャーな存在ではなくなりつつありますが、現在でもPervasive PSQLとして製品ラインは続いています。 このBtreiveをPervasive PSQLにリプレースする場合、同じデータベースファイルをそのままに使えるので、移行には手間はかからないようです。 Pervasive PSQL製品版を持っていない場合は、このファイルを開くことができません。 ファイルの中を見ると、おそらく固定長のファイルであることは、わかるのですが、データベースがどういう定義で保存されているのかわからない場合、データを紐解くことは難しいです。 Accessもバージョン2.0の時代はBtrieveのデータベースを開く機能もあったようですが、2013年の現在Access2.0のソフト本体も、動く環境もそろえることは難しくなっています。 これを読み取るものがないものか、ネットを探してみたところ、オープンソースのソフトウェアでBtrieveFileSaverというものを見つけることができました。 これはBtrieveやPervasiveのランタイムやライブラリは必要とせずに動作するもののようです。 BtrieveFileSaver http://sourceforge.net/projects/btrievefilesave/ リポジトリを見ますと、VisualC++.netで開発されたソフトウェアです。 最新版をダウンロードすると、windows形式のexeがいくつか展開されます。 readme.txtとliesmich.txt(ドイツ語でライセンス)をよく読んで利用してください。 Visual_btrieve_file_saver_trial_en(de).exeは、トライアルバージョンのようで、GUIで操作できますが5件までの出力に、限られているようです。 コマンドライン版のBTrieveFileSaver.exeをコマンドプロンプトを利用して、実行します。 利用方法は、 [text] BtrieveFileSaver –brtin data.dat –brtout data.dat.dmp –format 1 [/text] のようにして利用します。 -brtinには読み込み元のBtrieveのファイル、-brtoutには出力先ファイル名を指定します。 -formatオプションは 1 BUTIL(Btrieveのコマンドラインユーティリティー)形式での出力です。先頭にレコード長、レコード区切りはCR+LFで出力されるようです。 2 BUTIL形式から、レコード長を取り除いた形式のようです。 3 HEX DUMP(16進ダンプ)をテキスト形式で出力します。CRCということはチェックサムが付加されているものかもしれません。ファイルサイズとしては、一番大きくなります。 4.HEX DUMP(16進ダンプ)をテキスト形式で出力します。 上記の4つのオプションを使用することができます。 実行すると1レコードごとに処理ログが出力されます。 改行区切りはCR+LFなので、メモ帳などで読むと、テキストフィールドはかなりきれいに並んだ状態で読めます。 またレコード長などもはっきりしますので、実際のデータのプリンタ出力やバイナリエディタと合わせて使えば、レコード定義を理解することもできそうです。 Btrieve形式のデータベースを、サードパーティーのアプリで開くものもなかなか見つかりませんので、このようなソフトウェアを利用するのも、方法の一つかもしれません。

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『MacType』でWindowsフォントを綺麗に表示させよう!

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『MacType』でWindowsフォントを綺麗に表示させよう!

Windowsの標準フォントって、かなり見づらいですよね。 Macと比べると、その差は歴然です。 「この見づらい文字、なんとかならないのか!」 と日夜ディスプレイにヘッドバッドを喰らわせている人も多いのではないでしょうか? そんな方にお勧めするのがフリーのフォントレンダラ「MacType」です。 このソフトを導入すると、Windowsのフォントが綺麗に表示されちゃうのです。 (※あくまでディスプレイに表示される文字のみです) 実際どんなふうになるの? ってなわけで、自環境に導入してみましたので、その手順をさくっとご説明いたします。 インストール https://code.google.com/p/mactype/ まずは↑のページにアクセスして、ページ下部の「Download」をクリック! 続いて表示されるページの「MacTypeInstaller~.exe」をクリック! ↓こんなファイルがダウンロードされるので、実行します。 言語選択が表示されます。 もちろん「日本語(日本)」を選択して「OK」をクリックします。 セットアップウィザードが表示されるので、「次へ」をクリック! 続いて、セットアップタイプの選択画面。 よく分からない人は、一番上の標準を選択しましょう。 準備完了画面が表示されるので、レッツインストール! 「MacTypeを起動する」のチェックが外れていることを確認して、完了をクリックします。 (※チェックがついていると、エラー表示されることがあります。なぜだ・・・) 設定 無事インストールが完了すると、デスクトップに↓こんなショートカットが作成されます。 中国語表記で怪しさ全開ですが、恐れずクリック! MacTypeウィザードが表示されます。ここでは起動モードを設定します。 いくつかモードが選択できますが、僕は「MacTrayロード」を選択しました。 (※メモリの少ないパソコンだと動作が重くなるかも知れません) 続いて、プロファイルの選択が表示されます。 ディスプレイの種類についての選択画面ですね。 とくにこだわりがなければ「Default」を選択して、完了をクリック! 確認画面が表示されるので、「OK」をクリック! これで導入は完了です。 すぐに反映されますが、念のため再起動したほうがいいようです。 ちなみに、起動モードが「MacTrayロード」の場合、 画面右下のタスクトレイに↓のようなアイコンが表示されています。 右クリックすると↓のようなメニューが表示されます。 起動・停止もここで選択できます。各種設定を変更する際はここで弄っちゃいましょう。 で、結局のところどうなるのん? ということで、参考までに導入前後の比較画像を↓に載せてみました。   なんとなく見やすくなったなあと、お感じなられたでしょうか? 実際に導入していただくと、よりその効果を実感できると思います。 興味を持たれた方は、ぜひお試しあれ。

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超小型パソコン NUC、パフォーマンス、コスト感編

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超小型パソコン NUC、パフォーマンス、コスト感編

NUCの組み立て編に引き続き、超小型パソコンのコスト感、パフォーマンスなどなどについて、思いつくところを書いてみたいと思います。 パフォーマンス 今回セットアップしたIntelのベアボーンキットは下記のような機器構成になっております。 プロセッサ 第3世代Core i3-3217U(2Core 4Thread) 1.8GHz グラフィック HD4000 メモリ DDR3 8GB ストレージ SSD 256GB Wi-Fi、Bluetooth付き。 このPCにWindows7をインストールし、エクスペリエンスインデックスを計測してみます。 CPUはCore i3のノート用低電圧版を利用しています。 ファンは内蔵されていますが、筐体が小さく、排熱のために大きなスペースを割けないため、デスクトップ用のCPUの搭載は難しかったものと思います。 グラフィックはCore i3内蔵のHD4000。デスクトップパソコンでも同一のものが使われていますが、こちらも省電力化のためにパフォーマンスは抑えられています。 メモリは最新型のDDR3メモリですので、この辺りのパフォーマンスはプロセッサの能力に依存します。 ハードディスク性能は、さすがのSSDで、ハードディスクドライブが現在PCの最大のボトルネックになっていることを考えると、体感速度に大きな差を与えそうです。 これらの数値を他のノート型PCと比較してみます。参考程度にご覧ください。 NUC C2D Core i5 プロセッサ 6.3 6.0 7.2 メモリ 7.2 5.5 7.5 グラフィックス 4.9 3.4 6.4 ゲーム用 6.3 3.4 6.4 ディスク 7.9 5.5 5.5 C2Dは3~4年前の15インチCore2Duoノート、Core i5は13インチ第3世代Core i5ノートです。 プロセッサとしては、4年前のエントリーモデルノートブック用のCPUより少し早い、という感じです。 コア数は同一といえ、スレッド数は増えていますので、マルチスレッドが必要な用途では、数値以上のパフォーマンスの差が出るかも知れません。 2.6GHzで動作するCore i5のノートPCとはそれなりの差があります。 メモリ性能はおおよそプロセッサの世代と性能によって、変化します。メモリ読み書き性能がCore2Duoに比べて向上しているので、同じ処理をする場合でもパフォーマンスの違いは感じられそうです。 グラフィック性能は、チップセット内蔵のCore2Duoとは世代の差を感じます。同一のグラフィックコアのCore i5とは動作クロックの差が出ているようです。 ゲーム用は3Dの性能などですが、グラフィックチップの差となるようです。フォトレタッチソフトのGPU処理などで差が出るのかもしれませんが、検証していないので不明です。 ディスクについてはmSATA接続のSSDとして突出しています。2.5インチハードディスクとは大きな差が出ています。 参考までにCrystalDiskMarkによるSSDのスピード計測の結果です。 コスト感 ネット通販で、パーツ一式総額6万円弱、セルフでの組み立てですのでメーカー保証なし、OS無しです。 ほぼ同一スペックなノートパソコンであれば、Windows7HomePremiumつき、メーカー保証一年付きでこの値段でもあります(当然ながらハードディスクです) 一体型デスクトップPCとして考えれば、+ディスプレイが必要となります。これは1~2万前後から手に入りますので、8万円ぐらいでしょうか。 一体型PCでも8万円あれば、DELLを参考にすると、OS付きで、Core i5プロセッサを利用したモデルが手に入ります。 デスクトップ型は排熱などがNUCよりも設計しやすいためです。 こう考えると、NUCは割高というイメージがあります。割高感の一つとして、内蔵ドライブがSSDであることが挙げられるでしょう。 今回の構成でも256GBのSSDが総額のおよそ三分の一になっています。 この小さい筐体に収めるために、プロセッサの能力などは抑え目、Core2Duoの世代と同程度の処理速度ではありますが、内蔵ドライブの高速さで、補うということがNUCの設計の肝であるように思います。 SSDの良さの一つとして、熱を持たないということもあり、この小さい筐体内の排熱についても貢献しています。 デスクトップ型のCore i7機とNUCで同時にPhotoshopを起動した際、起動までにかかる時間はNUCが若干早いという印象です。 あらためてNUCの使い方 このスペックで、これだけの処理速度を持つのは、第3世代のCore i3の基礎的な力があってこそのものです。 スペック/価格比でいえば、一体型デスクトップの方が高いです。 一体型デスクトップに比べたNUCの利点としては、本体と別個にメンテナンス・拡張できる、省電力である。という点です。 用途に応じて、ディスプレイを増設、大画面化も容易に行えます。 HDMI端子が2つあるモデルでは、必要であれば27インチディスプレイをデュアルで使うこともできますし、省スペースに重きを置けば、19インチ程度の小さいディスプレイにマウントすれば、かなりのコンパクトにまとまります。 場面に応じた流動的な運用が可能です。 省電力、省スペースを利用して、フルサイズのPCを設置しにくい場所に、Wi-Fiを利用してLANに接続するなど、そういった用途にも使えそうです。 たとえば、工場、倉庫などの一角で、ネットワークケーブルが敷設されていない場所に設置するなどにも良いかもしれません。 120cm幅のデスクに2台置くことができ、ケーブルなどに多くのスペースを割かなくてもよいので、レイアウトなどに制限ある場合も使いやすいです。 現在弊社では、比較的一般的なデスクトップPCとしてNUCを使用していますが、これからどういった用途を割り当てることができるか、という点については様々に考えることができそうです。 また運用上に気が付いたことなどがあれば、投稿してみたいと思います。

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超小型パソコン、NUCセットアップ編

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超小型パソコン、NUCセットアップ編

弊社でもNUCを購入し、セットアップを行ってみました。 NUC(Next Unit Computing)は過去記事 超小型PCの使い方 https://www.sys-cube.co.jp/1440 でも紹介しました。 今回社ではデザイン、WEB制作部門でいきなり実戦投入するため、スピード勝負でセットアップしました。 組み立てPCの経験があればあるに越したことはありませんが、なくても難しいものではありません。 筆者としてはITXマザー、ATOM搭載の省電力PCを組み立てて以来の2年ほどのブランクがあります。 つたない写真とともに、セットアップの方法を追いかけてみます。 購入したもの Intel NUC Kit BOX DC3217IYE Intel純正のNUCベアボーンキットです。 CPUとマザーボード、ケース、ACアダプタ、VESAマウンタのセットです。 メモリとSSDをそろえれば、一通り動作するもので、自作PCとしても簡単な部類です。 DC3217IYEはHDMIポートが二つと、ギガビットLANポート、USB2.0が3ポートあります。 本体の大きさはこのぐらいです。 手のひらサイズです。 Cruicial 256GB mSATA接続 SSD mSATA接続はPCI-E MiniCardスロットに直接差し込むタイプで、非常に小型のSSDです。 2.5インチのドライブなどを収容するスペースがありませんので、SSDを内蔵する場合はmSATA接続のものを選ぶことになります。 Trancend ノート用DDR3メモリPC3-12800 8GB 第3世代Core i3で動作する、ノートパソコン用のメモリを選択してください。 スロットは二つありますが、今回8GB一枚で様子を見てみます。 Intel Centrino Advanced-N 6235 Wi-Fi/Bluetooth Combo Card ベアボーンキットにはワイアレス接続用のアンテナが付属していますが、ワイアレス通信機能は含まれていません。 そのためminiPCI-Eスロットに接続するタイプのワイアレスLAN、Bluetooth兼用の通信カードを使用します。 有線LANポートはあり、USBも3ポートありますので、無線機能を必要としない場合は必要ありません。 HDMI-DVI変換ケーブル HDMI出力をDVI接続のディスプレイに接続するための変換アダプタです。 HDMI対応のディスプレイに接続する場合はHDMIケーブルを使用します。 BUFFALO 電源ケーブル3ピンメス:2ピンプラグ0.2m ACアダプタには電源プラグまでのケーブルがついていません。電源プラグの形状が各国によって異なるため、省コストの為でしょう。 これがないと、電源が入らないので、必要です。いわゆるミッキー型といわれる形状です。なにがミッキーなのかは察していただきたいです。 組み立て 組み立て自体は非常に簡単でした。 Wirelessボードのアンテナ接続が少し難しかったぐらいでしょうか。 小さいので手先の器用でない筆者には難しかっただけかもしれません。 必要な工具は精密ドライバーがあれば大丈夫です。ホームセンターの安いものでも大丈夫です。 メモリの装着 メモリは斜めにさして、カチッと下げる感じで装着します。 固いということはなく、簡単です。この状態で刺さっているのはSLOT2となるようです。 Wirelessカードの装着 PCI-Eスロットの装着順序として、SSDよりも下に小さいWirelessカードを装着します。 固定用に一本プラスのねじがついていますので、それを外して、スロットに装着し、ねじ止めを行います。 そこからアンテナケーブルを端子に差し込みます。アンテナケーブルは端子に押し込む感じです。 力の入れ加減が難しいですが、うまくはまれば、簡単には抜けなくなります。 SSDの装着 SSDも固定用のねじで固定します。 これでminiPCI-Eスロットはすべて埋まってしまいます。 内蔵できるストレージはこれ一つとなっています。 システムドライブとして、容量を小さくしておいて外付けのHDDにデータを保管するのも一つの考え方ですが、小ささがスポイルされてしまうので、ある程度の容量を確保しておくことをお勧めします。 後から増設できない部分でもありますので、用途に応じて選ぶようにしてください。 これでふたを閉めると、組み立ては完了です。 ディスプレイへのマウント ディスプレイにはVESAマウントという、ディスプレイアームなどを装着する規格があります。 対応しているディスプレイで、ほかに自立するスタンドがあれば、NUCをディスプレイ裏に装着することができます。 VESAマウントには7.5cmと10cmの二つの規格がありますが、両方に対応しています。 ここにボックス付属の金属製のマウンターをねじ止めします。 マウンターをディスプレイ裏に装着した状態です。 外側が10cm、内側が7.5cm。矢印の方向に従って装着します。 NUCの裏面に、固定用のねじを接続します。このねじをマウンターにひっかけて固定します。 固定され、HDMIケーブルを接続した状態がこのようになっています。 いい意味で存在感のない、ディスプレイと一体化した状態です。 ディスプレイは23インチのものですので、比較してかなり小さいと感じられると思います。 正面から見ればこの状態です。 キーボードとマウスはBluetoothで接続し、ケーブルを少なくまとめると、NUCの良さが感じられると思います。 以上で機器的なセットアップは完了です。 慣れた方なら、一時間はかからない作業です。 ドライバ等 ドライバは他のPCを使用して、Intelのサイトから一通りダウンロードして、USBメモリに入れておくとスムーズに利用できます。 ネットワークのドライバもWindows7では標準で持っていないので、インターネットにすぐにはつながらなく、何らかの媒体経由でインストールする必要があります。 ドライバのディスクなどは付属していません。 単体では完結できないので、他のPCが利用できるのは最低限の条件です。 インテル・ダウンロード・センター http://downloadcenter.intel.com/Default.aspx?lang=jpn こちらで、一式のドライバとBIOSアップデータなどをダウンロードし、インストールします。 すべてアップデートしないと、ワイアレスボードなどが認識しません。 デスクトップボード-ネクスト・ユニット・コンピューティング・キット-型番を選択します。 ワイアレスボードのドライバは別途ダウンロードすることで使用できます。

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Boot Camp領域の移行、Windows移行ツールの補足

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Boot Camp領域の移行、Windows移行ツールの補足

Boot CampからWindowsへの移行について、補足の説明になります。 以前の記事、 Boot Campの最適な移行方法 https://www.sys-cube.co.jp/2515 での、Windows移行ツールによる方法で、一点気を付けておくべき点を記述します。 HFS+領域を移行しない HFS+はOS Xによるフォーマット形式で、Boot Campの一般的な設定であれば、エクスプローラーに D: Macintosh HD などという形で見えている領域です。 Boot Campドライバが正常にインストールされていれば、この領域を読みだすことができますが、Windows環境の移行において不要な部分です。 これがWindowsの移行ツールでは、共通のデータとして、移行するセットに設定されています。 このDドライブの各フォルダのチェックを外し、Dドライブ自体をコピーしないようにします。 Dドライブ以外にもMacの管理領域があれば、これを移行しないようにチェックを外します。

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WindowsPEによる救出ディスク作成

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WindowsPEによる救出ディスク作成

ウィルスで正常に起動しなくなったパソコンからウィルスを取り除き、正常な状態に復旧する方法を再び考えてみます。 AVGレスキューCDを使用したマルウェア(File Restore)からの回復例 この例ではAVGレスキューCDという最小限のLINUXに、AVGというアンチウィルスソフトがインストールされたCDを利用して作成しました。 今回WindowsPEというマイクロソフト製のCDなどから起動できるトラブルシューティングツールを利用してみたいと思います。 WindowsAIKのダウンロード http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=5753 http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=5188 Windows7上で作業しますので、上記URLからISOイメージをダウンロードして、DVDに書き込みます。 そのDVDからセットアップを実行し、インストールを行います。 WindowsAIKセットアップを選択 インストール中 セットアップ終了後に、二枚目のDVDからセットアップフォルダに上書きを行うと、WindowsPE3.1を利用できるようになります。 起動用のUSBメモリの準備 今回、起動用CDイメージが固まるまではUSBメモリーを一つつぶして、テスト用にしてみたいと思います。 毎回CD-Rを書き込んで、修正していくよりはUSBメモリを利用して、環境を固めていく方が効率的です。 まず、USBメモリを起動可能な形で操作します。 この操作にはDISKPARTというコマンドを利用しますが、利用方法を誤ると、使用中のパーティーションを失ってしまいますので、記述されている内容をよく理解できなければ、実行しないでください。 管理権限で実行したコマンドプロンプトから [text] diskpart [/text] と入力すると、diskpartが起動します。 [text] list disk [/text] で容量などから加工すべきUSBメモリのディスク番号がわかりますので、 [text] select disk [番号] [/text] で選択します。ここでディスク番号を間違うと、必要なデータの入ったドライブを削除してしまうことになります。 [text] clean [/text] ですべての内容を削除します。 [text] create partition primary [/text] でパーティションを作成します。 [text] list partition [/text] でプライマリのパーティションが一つ作成されていることを確認します。 [text] select partition 1 [/text] で選択し、 [text] active [/text] でアクティブ化します。これで起動ディスクとして利用できます。 [text] format quick fs=fat32 [/text] でFAT32形式でクイックフォーマットし、 [text] assign [/text] でドライブレターが割り振られ、windows上ではUSBメモリを接続したときのような、ポップアップが上がってくると思います。 ここでDISKPARTの作業は終わりです。 WindowsPEイメージの作成 Deploymentツールのコマンドプロンプトを管理者として実行します。 そこからWindowsPEのイメージ作成用のディレクトリにイメージの元をコピーします。 下記のコマンドでは、x86アーキテクチャのイメージをc:\peに作成します。 レスキュー用としてはx86を選んでおくのが無難でしょう。 作成先は既に存在するディレクトリでは作成されません。 [text] copyre x86 c:\pe [/text] 作成されると作成先のディレクトリに移動しますので、イメージのマウントまでをコマンドで行います。 [text] copy winpe.wim c:\pe\iso\sources\boot.wim dism /mount-wim /wimfile:c:\pe\iso\sources\boot.wim /index:1 /mountdir=c:\pe\mount [/text] これでboot.wimのイメージがc:\pe\mountへ展開されマウントされます。 このようにmountフォルダ内にはWindowsPE実行時のディレクトリが展開されます。 ここに追加するプログラムなどを加えていき、再度イメージ化する、という手順を行います。 今回フリーのアンチウィルスソフトClamWinのポータブル番をインストールしてみたいと思います。 portbleapps.comというUSBなどから起動できる形に加工してくれているアプリのサイトから、ClamWinのポータブル版をダウンロードします。 http://portableapps.com/apps/security/clamwin_portable exeファイルがダウンロードされますので、実行し、わかりやすい場所に展開します。 これをc:\pe\mount\program filesにコピーします。 これだけではClamWinはWindowsPE上から実行できません。 WindowsPEは実行イメージをRAMディスク上に展開するのですが、RAMディスクのフリーエリアが少なく、ClamWinのウィルス定義ファイルが保存できません。 [text] dism /image:c:\pe\mount /get-scratchspace [/text] でスクラッチ領域を取得すると、32MBしかありません。ここは512MBまで広げることができますが、あまり大きくすると搭載RAMの小さいPCでは実行できなくなってしまいます。 [text] dism /image:c:\pe\mount /set-scratchspace:256 [/text] で256MBに拡張します。 これを確定してイメージ化します。 マウント解除に失敗しないように、エクスプローラーを閉じておきます。 [text] dism /unmount-wim /mountdir:c:\pe\mount /commit [/text] commitで確定、破棄する場合はdiscardを記述します。 これでc:\pe\iso\sources\boot.wimが更新されます。 このisoフォルダの中身をそのままUSBメモリにコピーすると、起動用USBメモリの完成です。 PCのBIOSからブートドライブをUSBメモリに変更して、USBからブートします。 StartingWindowsと表示され、プログレスバーが表示されれば、成功です。 起動すると、x:\windows\system32ディレクトリをカレントディレクトリとして、コマンドプロンプトが起動しています。 このxドライブがRAMディスクとして展開されたWindowsPEドライブです。 ここで、 [text] cd x:\Program Files\ClamWinPortable\ ClamWinPortable.exe [/text] というように、インストールディレクトリからClamWinを実行します。 このWindowsPEはそのままであれば有線ネットワークしか認識しないので、ウィルス定義ファイルのダウンロードにはイーサネットケーブルをつなぎます。 このようにウィルス定義ファイルをダウンロードすることで、最新の定義ファイルを保存し、スキャンすることができます。 これでうまく動作するイメージが作れれば、ISOイメージを作成します。 [text] oscdimg -n -bc:\pe\etfsboot.com C:\pe\iso C:\pe\WindowsPE.iso [/text] WindowsPEを使う意味 アンチウィルスだけであれば、AVGレスキューCDを利用するほうが簡単です。 WindowsPEはマイクロソフトが提供していることもあり、Windowsのファイルシステムを操作するには、LINUXのライブCDをつかうよりは安心感があります。 またその他Windowsアプリも複雑なもの(様々なDLLや.netフレームワークなどを必要とするもの等)以外は、インストールして、救出、復旧作業用にインストールすることができます。 ファイラーを入れれば、起動しなくなったり、ウィルス感染したシステムドライブから、ウィルスを除去してから、USBハードドライブに必要なファイルをバックアップ。 その後リストア・復旧作業を行うなど、様々なカスタマイズが可能で、それを1CDで行えるWindowsPEはかなり魅力的であるといえます。

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マイクロソフトSurfaceの日本発売を予告

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マイクロソフトSurfaceの日本発売を予告

マイクロソフトが日本でのタブレット型パソコン、Surfaceの発売を予告しています。 SurfaceにはRT版とPro版がありますが、どのような差があるか、またどのようなスペックかをまとめてみようと思います。 RTとPro共通の機能 タッチカバーというSurfaceの特徴的なキーボード、トラックパッド兼カバーは、ProとRT共通のオプションです。 外部拡張は、USBポートが一つ、無線はWi-Fi(802.11/a/b/g/n)、Bluetooth4.0。 イーサネットポートはなし。 microSDXCカードリーダー、ヘッドフォンジャック。ビデオ出力端子が一つ。 内蔵マイクが二つ、ステレオスピーカー。 カメラは全面と背面に二つ搭載。 センサは環境光センサ、加速度センサ、ジャイロ、コンパス。 それと充電用端子がついています。 RTとProの違い https://www.sys-cube.co.jp/1315 こちらにも投稿しましたが、表形式でまとめてみたいと思います。 RT Pro 解像度 1366x768ピクセル 1920x1080ピクセル ディスク容量 32GB,64GB 64GB,128GB CPU NVIDIA Tegra3 第3世代Core i5 RAM 2GB 4GB USBポート USB2.0 USB3.0 外部ビデオ出力 独自規格 miniDP バッテリ容量 31.5W-h 42W-h 重さ 680g 908g Office 付属 なし 従来のソフト 動作しない 動作する ペン入力 なし 対応 プリンタ 対応プリンタのみ Windows8同等 米国価格 $499 $899 大まかな違いとしてはこのようになります。 今回日本で発売されるSurfaceはPro版か、RT版かという情報は今のところありません。 筆者の予想としてはいままでのWindowsアプリの動作するPro版ではないかと思いますが、確かなところではありません。 事前に考えておくべきこと ポートが少ないこと 双方ともUSBポートが一つで、イーサネットポートもありませんので、Wi-FiやBluetooth環境を整えておく必要がありそうです。 唯一のUSBポートをマウスに占有させてしまうのももったいないので、Bluetoothマウスや、タッチカバーが不十分な場合Bluetoothキーボードなどが必要でしょう。 DVDの再生について RT版はUSBのDVDドライブをつないでもDVDを再生する能力はありません。スマートフォンやタブレットのように再生可能形式に変換して、コピーする必要があります。 Pro版はMediaCenterを別途購入することで、再生可能となります。標準の機能としては持っていません。 アプリケーションや周辺機器の引継ぎについて RT版は従来のアプリケーション、周辺機器などをWindowsパソコンからは引き継ぐことができないと考えておくと、いいでしょう。 RT版は従来のWindowsとは全く別の独立したOSと考えていただくほうが、わかりやすいと思います。 RTでは、USBハードディスクや、USBメモリなど、ストレージデバイスは問題なく使えますが、別途ドライバインストールが必要なものは、RTで動作するかは事前の確認は欠かせません。 Pro版であれば、従来のアプリケーションは、インストールメディアがあれば、DVDドライブを接続してインストールするほかに、他のパソコンでISOイメージに変換してUSBメモリなどに書き出し、読み込ませることでインストール可能です。 Pro版の周辺機器との互換性はWindows8に対応しているかどうかを確認しておくことで、使用の可否がわかります。 使用可能な記憶領域について RT版もPro版もストレージはフラッシュメモリドライブですが、容量のうち30GBほどはOSとプリインストールのOfiiceなどで占められています。 音楽や写真、ビデオを入れて楽しもうと考えている場合は、多い目の容量のモデルを選んでおくべきでしょう。 SkyDriveというネットワークストレージが標準で備わっているので、他のWindowsPCとのファイル連携はこれを使うと便利になりそうです。 ウィルスについて ウィルス対策について、SurfaceシリーズはWindowsディフェンダーによって保護されています。 SurfaceRTはその他のウィルス対策ソフトはインストールできない仕組みになっています。 しかし、WindowsRTに感染するウィルスが全く現れないわけではありません。 システムの中の脆弱性をつく方法が現れた場合、アップデートが行われるますので、アップデートのチェックと適用を欠かせてはいけないのは従来通りです。 iOSなどでも脱獄やJailBreakと呼ばれるものはシステムの脆弱性をつくものであり、WindowsRTにもほころびが生まれることは十分予想できることです。 Proは一般のWindows8ですので、従来通りのウィルス対策で問題ありません。 Windowsストア AppleのAppStore,AndroidのGooglePlayなどのような、Windowsストア経由のアプリはRT版でもPro版でも使用できます。 有料アプリ、無料アプリなどがあり、これは5台までのPCやSurfaceなどと共有できます。 Windowsユーザーの生産性を著しく下げてきたおなじみのマインスイーパーも、Surfaceには付属していませんので、無料アプリをインストールするおためしにもいいかもしれません。 1.ゲームのカテゴリを選択 2.マインスイーパーを選択 3.購入用マイクロソフトアカウントを登録あるいはサインアップ。五台までというのはこのアカウントに紐づくものです。 4.インストールが終わると、スタート画面に入ります 5.内容はいつものマインスイーパーです マイクロソフト社としては、このWindowsストアを盛り上げていきたいようですが、今後どうなるのか、それがSurfaceのこれからにかかってくるのではないかと考えています。

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Boot Campの最適な移行方法

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Boot Campの最適な移行方法

MacのBoot Campから他のMacやPCへデータなどを移行する方法について、何パターンかをまとめてみたいと思います。 Boot CampはIntel Mac上でWindowsを実行するためのユーティリティです。 Macのパーティーションを分けることになるので、使っているうちに容量が不足となったり、あたらしいMacにそのまま移行したい、というケースは多くなってきていると思います。 Boot Camp領域をどうやって他のMacやPCに移行するのかという点は、簡単なようでいて、意外と難しいです。 MacOSの管理する領域はTimeMachineバックアップでバックアップし、新しいMacへ簡単に移行することができます。 その際もBoot Camp領域はバックアップに含まれませんので復元されません。 押さえておくべきポイントをまとめてみたいと思います。 Windows移行ツールを利用する Windows転送ツールを使ってみました この記事でも書きましたが、一番手堅い方法です。 手順としては、以下の通りになるはずです。 1.移行元Boot CampでWindows転送ツールを起動し、USBハードドライブに移行データを保存します。 2.移行先環境を整えます。OSをセットアップし、必要なアプリケーションをインストールします。 これはBoot Campでもいいですし、Windowsパソコンでも構いません。 3.移行先環境で、Windows転送ツールを起動し、USBハードドライブからデータを転送します。 以上の操作を行い、必要なアプリケーションの動作や、ファイルの転送漏れがないかを確認します。 (3/11追加) Boot Camp領域の移行、Windows移行ツールの補足 Windows移行ツールがうまくいかない場合は、上記の記事を参考にしてみてください。 VMWareによる仮想化を行う Bootcamp領域をVMwareで仮想化する こちらの記事に、詳しい手順を書いています。 仮想化のメリットは、Boot Campのように再起動する必要がないことで、シームレスにWindowsとMacの環境を行き来できることでしょう。 仮想化ソフトウェアのための費用が掛かることと、Windowsの仮想化に関するライセンスについては確認する必要があります。 ゲーム等ハードウェア性能に依存するものには仮想化は向いていません。互換性の問題は一番注意すべきポイントです。 移行前の環境をアプリごと移行できるので、作業量としては最も少なくすることができる方法です。 WinCloneを用いる 筆者は実際に試していないのですが、Boot Camp領域からBoot Camp領域へ、Windowsのシステムイメージを移行するためのMacのアプリケーションです。 Boot Camp領域を拡張する際などにも用いられ、頻繁にBoot Campを利用するユーザーには必携といえるツールのようです。 実例が多くWeb上に見ることができます。 バックアップにも用いられているようですので、かなり有益なツールと言えそうです。 失敗した例 Windowsの「バックアップと復元」で取得したシステムイメージを復元するのは大変難しいです。 バックアップと復元では、システムイメージを仮想ハードディスクの形式で保存しますが、環境に依存した部分もそのままコピーしますので、まったく別の環境上で復元するのは簡単なことではありません。 Boot CampはWindowsパソコンでパーティーションを分割して、マルチブートするものとはかなり違ったものと考えておくべきです。 Boot CampからBoot Camp上のWindowsにバックアップと復元で取得したシステムイメージを復元することはできません。 Windowsのインストールディスクを入れて、確保したBoot Camp領域にシステムイメージを復元することもできませんでした。 また仮想化ソフトウェアではBoot Campの特殊なパーティーションをイメージのままで扱うことができません。 VMwareやHyper-V上で作成した仮想マシンに、バックアップと復元で取得した仮想ハードディスクを、起動ディスクとしてマウントしても、起動には至りませんでした。 Norton Ghostを利用したイメージのバックアップと復元も、Boot Camp領域ではうまくいきませんでした。 仮想ハードディスクとして、既存のPCあるいは仮想マシンにアタッチする方法ではデータの取り出しはできるかもしれませんが、それではイメージ化する意味は、あまりありません。 バックアップと復元で取得できるデータファイルのバックアップは、ユーザーデータのバックアップのために定期的に取得しておくことは有益でしょう。 まとめ もっとも手堅い方法で、Windows移行ツールを利用するのが、ベストと考えます。 費用も別途かかるものではありませんし、インストールするアプリケーションの整理も同時にできるのだと考えれば、環境構築に少しの時間を割くのも、無駄ではありません。 仮想マシン化は、メモリが多めに搭載されているコンピュータであれば、十分実用に耐えます。 注意が必要なのは使用しているアプリケーションの互換性です。 WinCloneは体験版があればぜひ試してみたいとは思います。 その他、失敗例として挙げた方法でも、移行する手立てはあるように思いますが、複雑な手順となりそうですので、深く追求しませんでした。 このような例が、今後Boot Campを使っていくうえで、なにかの助けとなればうれしいです。

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Windows転送ツールを使ってみました

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Windows転送ツールを使ってみました

Windowsパソコンの引っ越しのために、Windows転送ツールというものが、WindowsVista移行には付属しています。 WindowsXPなど旧型のパソコンからデータを抜き出し、新しいパソコンに移行するためのものです。 WindowsXPの延長サポート期限も来年に控え、これを使う方法や、どういう仕組みで転送しているかなどを調べてみました。 XPからWindows転送ツールでの移行 XPには標準で転送ツールは付属していませんので、ダウンロードする必要があります。 http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=7349 上記URLからダウンロードしてください。 これを実行します。 インストーラーが立ち上がります。 手順に従ってインストールを進めます。 インストール終了し、転送ツールを立ち上げます。 ここで基本的にユーザーデータのバックアップであることが表示されます。 転送方法は、外付けハードディスクをお勧めします。 USB2.0のバスパワーのハードディスクでも十分使用に耐えますし、途中で失敗したときも、やり直しが簡単で、理由がわかりやすいです。 ここでは選択肢は一つしかありません。XPは移行元になるだけです。 移行するユーザーアカウントと、共通項目で、バックアップに使用される転送量が計算されます。 ここでカスタマイズを選ぶと転送に利用するデータを選ぶことができます。 ビデオや音楽データなどが大きすぎるなどの場合、これらを外してドキュメントのみを移行させることもできます。 さらに共通項目の詳細設定を選ぶと直接フォルダを選択して、保存できるようになります。 Program Filesなどは選択されていませんが、ここで選択に含むことができます。 ただ、Program Filesをそのまま移行しても、インストーラーを経由して、正常に使用できないアプリケーションも多いと思われます。 この共通項目には標準でAllUsersの設定も、システムドライブ直下においてあるフォルダなども含むようです。 パスワードを求められるので、必要な場合には入力してください。 移行ツールファイルを必要な場所に保存します。 移行先のWindows7側では「これは新しコンピューターです」を選ぶことによって、移行ツールファイルを新しいパソコンに展開することができます。 これが完了すると、デスクトップやマイドキュメント、インターネットエクスプローラーのお気に入り、OutlookExpressのメールがLiveメールに移行され、普段と変わりなく操作することができます。 あらかじめOfficeなどがインストールされていれば、すぐにExcelのファイルなどを開いて作業することもできます。 メールの接続のパスワードなどはセキュリティ的な面を考慮して、移行できないようですので、手動で入力する必要がありました。 移行ツールファイルの中身 移行ツールファイルは、MIGという形式の圧縮ファイルとなっていて、これをusmtutilsというツールで展開することができます。 usmtutilsはWindows アセスメント & デプロイメント キット (Windows ADK)に含まれます。 http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=30652 Windows8では上記URLからダウンロードできました。 これをインストールすると、usmtutils.exeが利用できるようになります。 usmtutilsの使い方については http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh824962.aspx を参照しました。 使用方法はコマンドプロンプトを管理者権限で開き、 C:\Program Files (x86)\Windows Kits\8.0\Assessment and Deployment Kit\User State Migration Tool\amd64 Windows8 64ビットであれば上記の場所(例)にあるusmtutils.exeを実行します。 usmtutils /extract [migファイル] [展開先] と入力し実行すると、指定した展開先にMIGファイルが展開されます。 展開先のフォルダには、移行データがフォルダ構造で保管されています。 例を挙げると、Outlook Expressのメールのデータなどであれば、 C:\展開フォルダ\USMT\File\C$\Documents and Settings\username\Local Settings\Application Data\Identities\{(省略)}\Microsoft\Outlook Express にdbxファイルが保管されているので、おそらく移行先の移行ツールでこれらをLiveメールの形式に変換しているのではないかと考えます。 とくにインポートやエクスポートなどを考える必要なく、ツールを手順に従ってクリックするだけで移行してくれるので、非常に便利なツールといえます。 これらの配置場所については、USMTフォルダ以下にあるcatalog.migやmigstate.datによって管理されているようです。 migファイルを展開することによって、どういったものがどのようにコピーされるかということが理解できましたので、ケースに応じて移行ツールを使っていけそうです。

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Outlook.comの不可解な点

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Outlook.comの不可解な点

マイクロソフトがWindows Live Hotmailの後継として正式リリースしたOutlook.comですが、ベータ提供時から使ってみました。 webメールとして最新のユーザー体験をもたらすということについて、成功しているとは思いますが、開発方針がよくわからない部分がありますので、私見ですが書いてみたいと思います。 Outlook.comの良い点 Outlook.comは、GoogleのGmail対抗サービスとして、フリーメールのシェア拡大するために、Hotmailから大幅なリニューアルが行われました。 上記は差出人欄に、マウスカーソルを乗せた状態、コンピュータ用語ではHoverで表示されるメニューです。 これは同じくメールにマウスカーソルを乗せると、未開封にするアイコンと、ごみ箱のアイコンが表示されます。 これはメールを右クリックしたときにでるメニューです。 Googleなどでは、メールを個別にチェックボックスで選択したうえで、表示されるボタンをクリックすることで操作できることが、ボタンをクリックせずにサクサクと使用できます。 Webアプリケーションでここまで充実したインターフェイスを実現した点は素晴らしいところで、Gmailを置き換える、よりモダンなwebメールとして成り立っていると考えます。 マイクロソフトは何を目指しているのか しかしこれはすべて間違いと感じます。 タッチパネルでは、マウスカーソルをホバーさせることも、右クリックすることもできません。 Windows8はタブレットPCとして売り出したはずです。タッチ操作だけでもユーザーを満足させるために開発されたものと認識しています。 このWebアプリのOutlook.comをマウスで使用した後では、Windows8の標準メールアプリがあまりにも機能不足で、チープに感じてしまいます。 結局LiveMailをデスクトップ画面で使うしかないのでしょうか。 Windows8のインターネットエクスプローラーでOutlook.comを使う際は、タッチパネルから手を放して、マウスでの旧来の操作に戻らないとストレスを感じます。 iPadなどでOutlook.comをブラウザで開いた場合は、スマートフォン用のような簡易なインターフェイスとなり、このような様々な機能に到達するのはさらに難しいです。 マイクロソフトによく考えてほしい点 従来型のPCの利用するユーザーに対して、ユーザー体験が損なわれるようなことをあえて行う必要はありません。 しかしタブレット、タッチ操作を前面に押し出したWindows8を主力商品として売り出していく以上は、そういった新しいユーザー体験の向上をまずは目指していくべきではないでしょうか。 マウスからタッチパネルへの操作体系の移行は、誰にとっても簡単なものではありません。 ユーザーにとっても、このまま慣れ親しんだマウスとキーボードを主としたコンピュータにとどまるべきか、割り切ってタブレットを利用すべきかということを悩んでいる時期ともいえます。 そこでタッチ操作を前面に押し出し、Windows8では、従来のコンピュータの操作を、ここまで気持ちよく快適に行える、というものを提供すべき時期ではなかったのかと考えます。 GmailからWebメールのシェアを奪いたいばかりに、Windows8の魅力をあえてスポイルするようなリリースをする理由が筆者にはよくわかりません。 筆者がWindows8ユーザーでOutlook.comのメールアドレスを気持ちよく使いたいのであれば、ブラウザで表示させたものをマウスで使って、タッチパネルには一切触れることはないと言い切れます。 それとともに、Windows8標準のメールアプリも不要になるので、スタート画面からピン留めを外してしまうでしょう。 せめてWindows8の評価が固まるまでは、ぶれないでいてもらいたいと思うのはユーザーのわがままでしょうか。

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