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視認範囲のインプレッション単価(vCPM)

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視認範囲のインプレッション単価(vCPM)

Googleの大きな役割であり、現在も利用者が増えているGoogle Adwords広告でvCPMという言葉が作られました。 vCPMは視認範囲のインプレッション単価(viewable Cost Per Mille)の略で、実際にユーザーの視認可能な範囲に広告が表示された場合に、広告主に対して課金をするという意味合いがあります。 Googleの広告ネットワークGDNで表示されるディスプレイ広告で有効な課金体制で、広告の面積の50%が1秒以上表示される、あるいは動画広告では2秒以上表示されることを、視認範囲と定義しています。 従来は表示あたりに課金されるディスプレイ広告ですが、ページ内の配置などによってユーザーに見えない形でもインプレッション単価が広告主に課金されていました。 パソコンでは画面の高解像度化が進む一方、スマートフォンの登場によりディスプレイの小型化も並列して進んでいます。 スマートフォン最適化されたページをサイト運営者に進めていく中で、広告が実際に表示されることはGoogleにとっても課題であり、ユーザー行動のトラッキングが詳細にできるようになる中でvCPMが実現するようになったようです。 広告主にとっては無駄な課金を減らすことができ、Googleとしてはより広告が表示されやすい広告掲載メディアを選んで広告を掲載させることができます。 GDNはウェブサイトだけでなく、Youtubeを始めとする動画広告、スマートフォン内のアプリ広告など掲載先のメディアを拡大しています。 ウェブサイトのスマートフォン最適化によって広告表示が少なくなるのであれば、GoogleとしてもAdsenseに支払う費用を他の広告メディアに移していくことができます。 スマートフォン最適化をしたウェブサイトもまた、広告表示についても最適化していかないとAdsenseからの収益がなくなってしまいます。 GDNの中でもアプリ広告などはアプリ起動中など確実にvCPMを発生させる仕組みを作りやすいです。 広告表示とクリックについて、Googleは今後パソコン以上にモバイルを重視していく一つの基準を作り上げたものだと考えます。

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GoogleマップがGMailやGoogleカレンダーと連動すること

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GoogleマップがGMailやGoogleカレンダーと連動すること

先日、個人の旅行でGMailアカウントを利用して航空機手配と宿泊の予約をした際、GoogleカレンダーやGoogleマップ上でそのスケジュールが表示されるのを見て驚きました。 そのような機能が実装されていることを知らなかったため、なかなか気が利いているなと思う反面、自動的にされると嫌な方もいらっしゃるだろうと感じました。 Googleにしてみれば、機械によってメールの内容からスケジュールやホテル名を取り出して、カレンダーやマップと連動させるだけで良いということで、実装には躊躇なかっただろうと思います。 Googleも検索エンジンだけでなく、企業向けクラウドGoogle AppsやAndroidの中核となるインフラですから、そのユーザーに対して利便性を提供するためにソフトウェアの改良を行っているのでしょう。 特に出張や旅行などでスマートフォンが使えれば、多くのユーザーにとっては紙の予定表が必要なくなり、荷物を減らすことができ大変便利です。 エンジニア的な感覚があれば、メールの中からスケジュールと場所の情報を取り出す仕組みはわかるので、大きな抵抗はありません。 ただプライバシーの観点から言えば、機械によってでも一度メールの内容を読み取られてしまうということに危機感を覚える方もいらっしゃるだろうなと思われます。 Googleカレンダーでスケジュールを登録する際に、場所の情報を一緒に入力しておけば、カレンダーの画面から経路地図を呼び出すことができ非常に便利ですので筆者は頻繁に使っています。 それが自動化されるのであればなお便利と感じます。 ただ個人としてそれを利用している場合、プライバシーに不安があればGoogle以外のメールアドレスを利用するなどが良いのではないかと考えます。

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人工知能の進歩

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人工知能の進歩

先日、Google参加のGoogle Deepmindの開発する囲碁プログラムAlaphaGoがプロ棋士イ・セドルを4勝1敗で下すということが起こりました。 AlphaGoと呼ばれる囲碁のプログラムは、プロの棋士が説明できないような複雑な手を繰り出して、最終的にプロ棋士を下しています。 このGoogle Deepmindのプロジェクトはハイパフォーマンスコンピューティングと呼ばれる計算スピードに特化したコンピュータを利用し、事前に膨大な数の対局をコンピュータ自身とこなして囲碁について学習しました。 その自ら学んでアルゴリズムを強化していく仕組みは深層学習と呼ばれ、人間の脳が行う学習をモデルにして発展しています。 人間の作ったアルゴリズムでプロ棋士に勝ることは当面ないだろうと言われていました。囲碁というゲームは要素数と可能性のパターンがあまりに多く、総当たりで全ての手を検証していくことに限界があると考えられていたからです。 AlphaGoは自分自身や過去のデータとの対局の中で幾度も負けることによって、囲碁で負けないようにするアルゴリズムを学習し強化していきました。 そのため、AlphaGoは総当たりによって可能な全ての手を検証しなくとも、現実的な計算時間で勝つための手を考えることができるようになったのです。 これはコンピュータが思考を獲得したと言っても間違ったものではないですが、あくまで囲碁に特化した思考の獲得です。 今回は人間とコンピュータのやりとりが、囲碁という共通のものが使えて、それは交互にお互いの石を碁盤に置く、という分かりやすいルールがあることでその能力を発揮することができました。 このような深層学習により、様々な分野、ビジネスなどでも応用されることが今後可能になってくるはずです。 ただ囲碁のようにコンピュータと人間とのやりとり(インターフェース)として簡単なルールがない分野ではまだまだ先の長いお話になりそうです。 近年マーケティングなどに利用されるようになった大きなデータの解析などについては、効果を発揮しそうと考えています、そこには人間が見つけられていないパターンがあるかもしれず、深層学習によって明らかになるかもしれません。 人間がパターンを見つけてアルゴリズムを作成する従来のものとは違い、コンピュータがパターンを見つけてアルゴリズムを作成するものは、ただのプログラムではなく人工知能(AI)と呼んで間違いないものだと思います。 ただSFの描く人工知能のようにあらゆる部分で人間を超えるということはなく、あくまで一定の答えにたどり着くために現実的な計算量で計算するプログラム、という意味合いのものだと考えています。 人間の思考をシミュレーションするということについてはあくまでSFの物語の中だけの話でしょう。

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Google検索とSSL

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Google検索とSSL

Googleが検索エンジンの上位に表示される条件の一つとしてSSLがサイトに適用されている、という項目を挙げています。 SSLが適用されているページはWebサイト上でhttps://というアドレスで表示され、またブラウザによって鍵のマークが出るなど、何らかSSLを利用したサイトであることが表示されます。 SSLは個人情報の入力や、クレジットカード、オンラインバンキングの利用などでは必須となっています。 それを一般のWebサイトにも適用しているサイトをGoogleは信頼性のあるサイトとして判断するということです。 SSLを利用する大きなメリットは、Webサーバーとブラウザの間の通信が暗号化されていて、解読が極めて難しいことと、そのアドレスが正しいサーバーに接続されていることが証明されることです。 暗号化は秘密鍵を明らかにされていなければ二者間の通信の途中に入り込んでも解読のリスクはほぼありません。 通常の運用では秘密鍵はサーバ内に格納されており漏洩することはありえません。 公共Wi-Fiなどで不正な中継や盗聴があったとしても中の情報は一切取ることができません。 アドレスバーに入力したアドレスが正しいサーバーに接続されていること、これは当たり前のことのように感じますが、その当たり前をついた攻撃が行われやすい部分でもあります。 アドレスのドメイン名からサーバのIPアドレスに変換(解決と呼びます)されるためにはDNSサーバーに問い合わせをするのですが、そのDNSサーバーが不正に設置されたものであったり、脆弱性を抱えている場合は、IPアドレスの解決を誤ったサーバーに変更してしまうことができます。 銀行のサイトのURLを正しく入力したとしても、フィッシングサイトに接続されてしまっている、という状況です。 公的認証局でのSSLの登録はドメイン名とサーバのIPアドレスは偽造できなくなっています。 ドメイン名を解決するために一度認証局に問い合わせをして、サーバーの証明書が正しいものかを判断するためです。 公的認証局で証明された証明書以外を持つサーバーは危険なサイトとしてブラウザが判断する仕組みができています。 ユーザーが正しいサイトに接続されている、という保証をWebサイト側で提供していることになりますので、Googleはこれを重んじているものと思われます。

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コンピュータの文字認識

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コンピュータの文字認識

コンピュータが紙に書かれた文字を認識して読み取ることをOCR(光学文字認識)と呼びます。 OCRは紙の文書化された文字を読み込んでデータ化する目的のために作られたものです。 もともとは英文タイプライターの文書を読み込むものを目的としているので、複雑な字形を読み取るのが難しいのは仕方がありません。 日本語手書きの文書などをコンピュータが完全に読み込むのはまだまだ先の話になるでしょう。 試験やアンケートで利用される選択式のチェックシートなどはOMRというマーク認識のソフトウェアで処理され、間違いの許されない分野ではまだまだ利用されており、日本語のOCRが大規模に実用されるということはほとんど事例がないでしょう。 国勢調査用紙などでも一部OMR、一部OCRなど部分によって分けていたりします。 記述式のアンケート用紙や申し込み用紙などは、人間の目と手を介したパンチ入力の形でデータ化されていることがほとんどです。 現在スマートフォンなどで、かなりの精度で名刺の内容を読み取って連絡先に追加するアプリが複数出ています。 これは名刺の特性を生かして、ある程度読み取りミスを補完できるためです。 「代表取締役」を代ミ取締役などと読み取ってしまっても、前後の文字列から正しく補完することができます。 氏名についても、名刺の中で強調されている部分、かつ日本人の名前の辞書を持っていれば、かなりの精度で補完することができます。 このようなアシストがあってかつ、活字やプリンタで印刷されたものでないと実用的ではないでしょう。 日本では公的な書類からレシートなどでも罫線などが多用されているので、罫線を誤って文字の一部として読み取ってしまうことはとても多いです。 Google DriveでOCRしてみる Google Driveを利用してOCRを試してみることも可能です。 Google Driveへ文書を、スキャナやカメラなどで読み取った画像の形でアップロードします。 この際、コントラストを調節したり、歪みを補正したり、シャープネスなどの加工しておくと読み取りの精度は増します。 アップロードした画像を右クリックし、アプリで開く-Google ドキュメント、と操作するとOCRされた文字列が入力された状態になります。 罫線や、読み取り時のノイズなどはあらかじめ省いておくとより良い状態になります。 また文章の折り返しなどがある場合や二段に組まれている場合など、ほとんどの場合うまく読み取れないので、一文は連続している方が良いです。 上記の読み取りが難しい部分のないものであれば、かなり上手くOCRしてくれることもあります。 紙の文書をパンチ入力してデータ化する場合、一度このOCR機能を試してみる価値はあるかも知れません。  

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広告ネットワーク

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広告ネットワーク

インターネットブラウザで様々なWEBサイトを見ていると必ず目にするものは、WEB広告です。 WEB広告は、新聞の広告など大きなメディアではなく、例えば個人のブログなどを見ていても目にするものです。 また新聞紙面の一等地が一番広告料金が高く、効果があるというものでもなくなってきています。 誰もが1日一度は必ず目にするサイト、例えばポータルサイトなどでも多種多様となってきているからです。 かつては、このサイトのこの部分にバナー広告を出すスポンサーを募集、という形を取っていた時代はありましたが、現在様相は一変しています。 ネット上の広告代理店は、WEBサイトや、アプリ内広告など様々な広告の組み合わせを行い、もっとも最適な広告を個人向けに出すための技術を発展させています。 GoogleやYahoo!などは、その人の検索履歴や、サイト訪問などの個人の履歴を保持していて、それに合わせた個人向けの広告を行っています。 あるいはショッピングサイトの楽天なども、個人の商品閲覧履歴を見て、自社で持っている広告ネットワークを利用して、再度ショッピングサイトを訪問するような動線を作ります。 これら情報の蓄積が広告ネットワークを形作っています。どのようにしてユーザーの情報を広く集め、最適な広告を出せるかという部分がネット広告代理店の生命線となります。 GoogleやYahoo!も個人名、住所、年齢、性別、勤務先などの情報を入力しないと検索できないなど露骨すぎる個人情報収集はユーザー離れを起こしてしまうので、様々な工夫やビッグデータの活用で広告ターゲットを作っています。 チェックインなどができる位置情報アプリなども、ユーザーの行動範囲や、好きな店舗の傾向などを集め、有益な広告を出すためのデータ収集ができます。 Facebookの広告が今の所、個人情報と広告のむすびつきでは最も優位に立っているかもしれません。 Facebookは出身校や、居住地、勤務先、役職、家族構成、チェックイン情報などを持っていますので、それに準じた広告ネットワークを築くことに成功しています。 それら個人情報が悪用されるということについては、あまり神経質にならなくても良いのではと考えます。 世界中、毎日数千万人からの複雑に関係性を持たされたデータを処理するために巨大なデータセンターを保有しているので、そこから個々人の情報を抜き出すことは困難なことですし、コストに見合わないことだと思われるからです。

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Googleのモバイルサイト評価基準

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Googleのモバイルサイト評価基準

Googleが今後、スマートフォンなどモバイル機器からの検索結果において、モバイル対応されたページであるかを評価の基準として、表示順位に関わるという記事を公開しました。 モバイル対応サイトとは、一般のパソコン向けのホームページとは違い、主に縦長な画面サイズに最適化され、十分な文字の大きさがあり、拡大縮小などをしなくてもリンクやボタンのタップが行いやすいものということになります。 このような最適化がされていないと、スマートフォンでのWebシステム、例えばショッピングサイトや、手続き、申し込み、問い合わせなどの操作が非常に行いにくくなります。 パソコンの画面は特に昨今横長になる傾向があり、縦長の画面比率を持つスマートフォンとは全く逆方向のデザインになりがちです。 パソコンのブラウザを基準にWebサイトを作成されている場合は、スマートフォン用の表示を振り分けるか、レスポンシブデザインなどで共通化を図ることが必要になります。 レスポンシブデザインとは、画面サイズを読み取り、サイズに合わせてサイドメニューをたたむなど、表示するブラウザの画面サイズによってレイアウトが可変になるデザインのことを言います。 このような変更を加え、Googleが満たすモバイルフレンドリーを満たせばスマートフォンからのGoogle検索で順位が上がることが明言されています。 モバイルフレンドリーなサイトかどうかはGoogleが基準にのっとって自動判別します。 スマートフォンの検索からWebサイトへのリーチがかなりの数になってきたので、Googleとしても使いにくいサイトよりも使い易いサイトにユーザーを案内したほうが、ユーザーの利便性につながります。 またGoogleはスマートフォンサイト向けの広告もサービスとして提供していますので、スマートフォンに最適化されたサイトからの広告収入も見込んでの施策であろうと思います。 スマートフォンからは電話番号のタップですぐに電話へ誘導できるなど、電話と統合された機器であることを生かせばより有利なマーケティングなどが行えるはずです。 今後スマートフォンなどからの集客を予定しているサイトは、早急にGoogleの示すモバイルフレンドリーなサイトを目指す方が良さそうです。

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Googleドキュメントを使う理由

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Googleドキュメントを使う理由

このところPCでの文章作成はGoogleドキュメントを使うようにしています。 理由の一つとしてはシステムキューブでGoogle Apps for Workを利用しているので、使ってみようというのはあります。 それまではMacのテキストエディタを利用していました。Macのテキストエディタは自動保存かつ履歴管理をされていたからです。 履歴管理がされていれば、変更点まで巻き戻ることができます。 あとテキストエディタに重要なのは安定性です。書いていたものがテキストエディタのクラッシュにあって失われてしまうと、時間と内容を、なによりやる気を失ってしまいます。 これまで利用してきた中で、シンプルなテキストエディタの方が安定性が高く感じます。 これに自動保存と履歴管理されていると、テキストエディタの利便性が大きく向上します。 Mac OSでは履歴管理と自動保存はOSが行っていますので、テキストエディタとしてはごくシンプルなままです。 ただやはりパソコン間の同期は面倒で、Dropboxなどを利用して他のPCと同期する流れを作っておかないといざ編集したいときにないということも起こりがちでした。 GoogleドキュメントであればどこでもGoogleにサインインすればすぐに編集に入ることができます。 ファイルとして実体はGoogleのクラウド内にありますので、Googleドライブの容量制限を受けずに使うことができます。これは個人用アカウントでも同じです。 Googleドキュメントも履歴管理と自動保存はされていますし、Chromeブラウザで使う限りは安定性はかなり高いです。 Wordのようなワードプロセッサとしての一通りの機能は揃っていますし、PDFの作成やdocx形式への変換してダウンロードすることもできます。 特殊な書式のWordファイルなどから変換をかけるのは難しいですが、基本的な文書と文書構造であれば変換をかけることもできます。 欠点といえばオンライン状態でないと使えないということでしょうか。 外出先のノートパソコンであってもテザリングやモバイルWi-Fiルータを利用すればどこでも編集できますが、通信なしで使うよりはバッテリの消費が激しくなりますので、電源を貸してもらえにくい状態でその場で議事録を取ろうとするなどは厳しいかもしれません。 また一つ、一番大事なことかもしれませんが、Googleドライブの中でGoogleの検索と同じ使い方で文書の内容の検索ができます。 タイトルなしの書きかけの文章でも、内容に心当たりのあるキーワードを検索窓に入れればすぐに開くことができるので、ちょっとしたメモでも見失うことはありません。 個人でもGmailアカウントがあればGoogleドキュメントは使うことができますので、一度試してみてはいかがでしょうか。

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Chromebook 国内一般向け発売

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Chromebook 国内一般向け発売

Googleが開発したChromeOSを搭載した廉価版ノートパソコン、Chromebookが法人だけでなく一般向けに発売開始されました。 Chromebookの特徴としては、起動が非常に早いこと、Windows搭載パソコンにくらべて安価なこと、軽量で長時間バッテリーが持続すること、などが挙げられます。 ChromebookはGoogleアカウントでログインすることと、オンランで使用することが最低限の条件になっています。 またWindowsに比較してChromeOSはいろいろと制限がありますので、その違いを意識して利用する必要があります。 Chromebookと比較するもの 価格帯、性能、制限など様々なことを考えるとChomebookは様々な競合があります。 一つはWindows搭載ノートパソコン、ひとつはiPadやAndroidタブレットです。 Windowsノートパソコンはこの三つの中では、ほぼオールマイティで、Chromebookやタブレットにできて、ノートパソコンにできないものはありません。ただOffice、携帯性、バッテリ持続時間などをすべて満たすには、それなりの費用がかかります。 Chromebookは安価なノートパソコンとして使うことができるものです。制約が多いですが、制約内で使うのであれば十分なノートパソコンとして作業性を持ちます。 タブレットは携帯性、デザイン性、バッテリ持続時間などがこの中ではトップになりますが、その分作業性は最低限のものになります。 WEB閲覧・メール・SNS・Youtubeなど Chromebookではオンライン利用が前提で、そもそもChromeブラウザを基として作られていますので、パソコンのChormeブラウザで実現できていることはすべて実現できます。 この分野ではタブレットの方が携帯性などで優れていることと、マルチタッチパネルでの操作に慣れてしまうと、トラックパッドを利用した従来のノート型を選ぶ理由は減少するかもしれません。 この辺りについては、すでにスマートフォン含め、どんな機器でもできることなので、特段にChromebookが強い、弱いということは見当たりません。 ChromebookにはFlashプレイヤーが組み込まれていますので、タブレット機器でFlashに強いものは少なく、Flashで動作するゲームや、Webアプリケーションについてはタブレットよりも強い部分になります。 アプリ利用 Chromebookはあくまでオンラインでの利用が前提になっていますので、オフラインのアプリ利用はかなりの制限を受けます。 タブレットのアプリも、サーバー依存しないものであればオフラインで使用できますので、Chromebookよりは自由度は高いと言えるかもしれません。 Windowsは従来型のオフラインのアプリが充実しており、とくにOfficeのような強力なソフトがファイルとともに内蔵の大容量ハードディスクから利用できるのは未だ強力な部分です。ネットワーク環境の利用不可、という条件ではWindowsノートパソコンより有利なものはおそらくないでしょう。 入力・出力 キーボードによる入力ができることは、やはりタブレットに比較すればビジネス用途として大きなアドバンテージです。 タブレットにBluetoothキーボードなどで入力手段を強化する方法もありますが、その利用頻度が高いのであれば、フルピッチのキーボードを持つChromebookに利があります。 出力、とくに印刷という面に関しては、Chromebookはタブレットとほぼ同等で不得意分野、と考えて間違いありません。USB型のプリンタを接続することはできません。Wi-Fi接続のプリンタにも直接の接続は不可能です。 Chromebookに対応したプリンタドライバが時間が経てば登場する、ということもおそらくありません。 おおよそほとんどのプリンタについてドライバが用意されているWindowsパソコンとは比べることはできません。 Chromebookはクラウドの端末機器ですので、思想としてはペーパーレスを目指すものになります。 一部対応のプリンタにWi-Fiで接続できるタブレットの方が印刷面では有利といえます。 ファイル共有 ファイル共有という点について、タブレットとChromebookはほぼ同等です。なんらかのオンラインストレージを利用した共有が必須です。 Google DriveというサービスがGoogleアカウントを持つユーザーには提供されていますが、これを利用し限定した相手にファイルを共有する場合は、共有相手もGoogleアカウントの保有が必須です。 同じネットワークに接続してもWindowsファイル共有を使うことができないのは、Chromebookとタブレットに共通の特徴でしょう。 ChromebookはUSBメモリやハードディスクは接続できますので、それを介したパソコンとのファイルのやり取りは可能です。 出先用パソコンとしてのChromebook Chromebookの能力を最大限発揮するためには、普段使うWindowsパソコンや、MacなどでChromeとGoogleアカウントを利用していて、出かける時にChromebookを持って行くという形になりそうです。 そうすれば、Googleドキュメントやスプレッドシートなどのファイルの続きをシームレスに編集することができますし、パソコンでインストールしたChromeで動作するアプリも使用可能、ほぼ閲覧専用に近いタブレットなどに比べれば、作業性は非常に高くなります。 それまで手書きのメモ帳に書いていた内容などもGoogleドキュメントに素早く入力し、必要な人にはGoogle Drive内のアドレスをメールで伝達すれば、情報共有ができます。 省電力なChromebookはバッテリも長持ちしますので、電源ケーブルなども持たず、スマートフォンなどでのテザリングの環境さえ持ち運べばそれで十分、普段のパソコンの出先利用ができます。 出先までプリンタを持って行って印刷するということはあまりないケースでしょうから、プリンタの問題も発生しません。 印刷や他のOfficeなどとの連携は、帰社・帰宅後に普段のパソコンから行えば出先での作業の後工程として行えそうです。 自宅用にタブレット一台で十分間に合っている、という方には、Chromebook一台でも置き換えはできるかもしれませんが、置き場所のとらなさ、軽さなどではChromebookに優位性はあまり感じられません。 あくまで持ち出し用途のサブノートパソコンとしてChromebookをつかえば、コストパフォーマンスでWindowsパソコンより優位になりえます。

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Chromebookのビジネスでの利用

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Chromebookのビジネスでの利用

GoogleがChromebookを国内市場でも展開する事を発表しました。 ChromebookはGoogleが独自に開発したOSを搭載したノートパソコンで、ノートパソコンの中でも安価で提供されます。 当面は企業と教育機関向けの提供となるようですが、ビジネスでこのChromebookがマッチするのはどのような場合かを考えてみます。 最大の目的は持ち込みモバイルPCの廃止 Chromebookが企業内で大きな役割を果たすのは、BYODの廃止でしょう。 BYODとはBring your own deviceの略で、従業員が私的なモバイル機器を持ち込み業務に利用することです。 従業員規定でこれを禁止する企業も多くあり、日本国内ではあまり諸外国に比べて割合は多くありません。 日本国内でBYODの率が低いのはWinnyのような不正ファイル共有ソフトの蔓延なども原因の一つでしょう。 持ち込み機器に社内データを入れる事は、利用者に悪意がなくとも、置き忘れ、盗難などでそのまま漏洩の危険性を伴う事になります。 ただ既に多くの持ち込み機器が利用されている場合、これをすべて企業が購入する事になると、WindowsとOfficeが搭載されたパソコンで一台あたり10万円前後からの費用が必要となります。この費用が大きく、BYODを認めざるを得ない企業もあります。 Chromebookの効果 Chromebookはクラウド型ノートパソコンと呼ぶべきもので、Googleのアカウントにログインし、Googleの提供するオフィスアプリと、Googleの提供するクラウドストレージを利用します。 Chromebookは内蔵のストレージをほとんど持たず、基本的にクラウド上にあるファイルを開き、保存する形になります。 これはGoogle Appsという企業向けGoogleのサービスとともに利用される事によって効果を上げる事ができます。 Google Appsでは管理者がユーザー一人一人に対して、Google Appsの利用権限を制限したり、端末ごとのログインの不可を簡単に即時行えるようになっています。 このクラウドストレージへの保存と、アカウントの管理権限により、社外持ち出しで置き忘れ、盗難、不正利用があったとしても、端末単位、ユーザー単位でアクセスを許可できないようにできますので、情報を保全する事ができます。 WindowsとActiveDirectoryを組み合わせたもの程詳細な設定管理はできませんが、管理者はWeb画面からLAN外の端末に対して管理できるメリットはあります。 ログイン時にGoogleにログインすれば、Googleの提供するサービスは別途ログイン不要なシングルサインオンの機能により、ユーザーの利便性は確保されています。 ChromeBookのコスト Chromebookは国外では$300からの提供となり、機材コストは相当抑えられ、また新たにソフトウェアを購入しなくともワープロ、表計算、プレゼンテーションなど、一般的なオフィス業務に使える機能は持っています。 ただGoogle Appsが提供するオフィススィートはMicrosoft Officeとの互換性はあまり高くなく、主に書式やマクロについては、インポートしてもほとんどそのまま使う事ができないでしょう。またMicrosoft Officeを購入しインストールして使う事はできません。 文書については、Microsoft Officeで作成されている場合、Google Appsで利用可能な形式に置き換えが必要となり、そこに大きなコストが発生することを想定しなければなりません。 国内では社内文書でも罫線を多用する文化なので、この辺りの対応能力はMicrosoft Officeに大きく遅れを取っています。 Chromebookでコストを抑えていく為には、まずは社内文書からGoogle Appsで取り扱える形に変更してしまう必要があります。 Google Appsの文書はクラウドで管理されており、ファイルサーバーよりも広い範囲で共有し、また複数人での同時編集などの機能を備えています。 これら機能から、社内文書などは基本的にペーパーレスでのやり取りを促進するものであろうと想像されます。 プリンタは他のWindowsPCなどから共有したものしか使えなく、直接Chromebookにプリンタを接続しても印刷する事はできません。 この辺りはクラウドでの利用を前提にしていることと引き換えの不便さとも言えるものでしょう。外見上はノートパソコンでもタブレットのような拡張性と考えなければなりません。 Chromebookの導入と導入後 Googleの方針から見て、国内企業の個別のニーズに対応していくことはあまり考えられません。 Chromebookを導入する事とともに、社内での文書のやり取り方法などを同時に考え直す必要がありそうです。 ただこのGoogle AppsやChromebookの考え方に社内業務を合わせる事ができれば、それ以降高価なWindowsパソコンやサーバーに業務を囲い込みされないので、それ以降の機材導入や更新コストを長期にわたって抑えていく事ができるようになります。 最初に乗り越えるべき山は高いですが、一度超えてしまえば社内の情報機器のコストは長期間にわたって抑え続ける事ができそうです。