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iTunes Matchを一年使って

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iTunes Matchを一年使って

日本では2014年5月にスタートしたiTunes Matchですが、もうすぐサービス開始から1年が経ちます。 開始してすぐに契約し、およそ20GBあった音楽ライブラリをiCloudで保持するようになりました。 年間¥3,980と契約当初は使い方が未知数なものに対して高く感じていましたが、一年間使ってその金額は妥当か使い方によっては安価にも感じます。 iTunes Matchの仕組み iTunes MatchはiTunesライブラリの中にある音楽ファイルをiTunes Storeにある音楽と照合(マッチ)します。 マッチしたものはiTunes Match使用ユーザーの所有ファイルとして記録され、いつでも利用可能になります。 マッチされなかったものも一定の曲数を越えなければアップロードされます。 これでiTunes Matchに送信されたものは、おなじiTunesのアカウントが登録されているiPhoneやパソコンでいつでも利用できるようになります。 デバイスへのダウンロードも可能ですし、ダウンロード保存しなくてもストリーミングを利用して再生することもできます。 iTunes Matchを使って良かったところ iTunes Matchの良さはデバイスへのファイルの保存をせずに、音楽ライブラリとプレイリストの同期ができるところにあると感じています。 iTunes Storeで購入したものはいつでも再度ダウンロードが可能ですが、iTunes Matchを利用すれば全てがiTunes Storeで購入したのと同じように使うことができます。 iTunes Matchを使い始めて以来、音楽ファイルのためにデバイスの容量を割かず、またiTunesとの同期も不要になりました。 必要なプレイリストの曲を一括ダウンロードして以降の通信を行わず利用することもできますし、必要なくなればダウンロードしたファイルを消して容量を空けることもできます。 iPhoneやiPadなどは16GB、32GBとストレージを大きく取ると本体価格が高価になりますので、本体価格を控えめにして容量をやりくりするにもiTunes Matchは最適のように感じます。 それまでiTunesから同期していた曲数だけがiPhoneの音楽から見えるだけでしたが、iTunes Matchを利用し始めてからライブラリ全ての音楽を検索して聞くことができるようになるのは非常に便利です。 もうすぐ一年で契約更新になりますが使い続けたいと思っています。

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Apple製品の分解サイトiFixit

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Apple製品の分解サイトiFixit

先日発売が開始された新しいMacBookの分解記事がiFixitで公開されています。 https://www.ifixit.com/Teardown/Retina+Macbook+2015+Teardown/39841 筆者はいつでもAppleから新製品が発売されるたびにこのiFixitが分解記事を掲載するのを楽しみにしています。 Apple Watchも入手できるようになればすぐにiFixitで分解記事が掲載されると思います。 Apple製品はオンラインストアでのカスタマイズ以外に個人での部品交換などが不可能な構造で発売しています。 バッテリ交換の可能なモデルも現在はないので、Apple製品にドライバーなどを使う機会はありません。 そして分解した場合はAppleからの修理は受けられなくなってしまいます。 ただ保証が切れてしまった場合、Appleから提供される修理でなく自分の力で直したいという需要はありますので、iFixitはそのために分解記事を作成し公開しています。 専用の工具がないと修理できないものばかりですので、そのためのツールをiFixitは販売しています。 筆者は修理のためでなく、どんな構成で作られているのか、どんなチップやパーツが選ばれているのかなどを興味深く読ませてもらっています。 iPadもほとんどがバッテリーであることに驚きましたが、今回のMacBookもバッテリーの装着点数の多さに驚かされました。 もともとApple製品の分解というとApple情報サイトの中でもKODAWARISANという日本の方が運営されているサイトがファンの間では知られていました。 http://www.kodawarisan.com/ ハードウェアという観点からパソコンやスマートフォンを見ることも少ないと思いますが、どちらも工業製品として作られていることを思い出す意味でも一度いろいろ眺めてみるのも楽しいかもしれません。

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Yosemiteの写真(Photos)リリース

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Yosemiteの写真(Photos)リリース

YosemiteにiOSと統合された写真(Photos)という機能が搭載されました。 これはiPhotoなどに変わるApple製写真アプリで、取り込み、閲覧、アルバム、編集などの機能を備えています。 iPhotoから追加された新しい機能で最も大きいものはiCloudでの写真の同期です。 Macでデジタルカメラから取り込んだ写真も、iPhoneで撮影した写真や動画もiCloudにアップロードされて、iPhoneでもiPadでもMacでも利用できることがメリットです。 これまではPhotoStreamという形で直近の1000枚の写真だけが共有されていましたが、今後はすべての写真が共有され、どのデバイスでも利用できるようになります。 iOSも同時にアップロードされ、iCloudに写真という項目が増えています。 PhotoStreamはある程度サイズを縮小して共有されていましたが、今回のiCloudの写真機能では縮小しないサイズの同期が可能です。 Photosの機能で気になっていたこと ・iCloudの容量が不足するのではないか Photosがリリースされるということで、気になっていたのはiCloudの容量が足りるのかということでした。 現在パソコンで取り込んだ写真をすべてアップロードすれば、現在契約している容量では不足です。 iCloudはiOSのバックアップにかなりの容量を使っていますが、このバックアップを削除したくありません。 今回iCloudへの写真機能を使用するとiOSバックアップから写真データがすべて写真に移されるようです。 それまでは写真をすべて含んだ形でバックアップされていましたので、容量を使っていましたが写真機能によりかなりサイズはスリムになっています。 その分写真のための容量ができましたが、ただiCloudの無料の契約2GBではよほど写真を利用しないという方でないと容量的に足りなくなるでしょう。 ・RAWはどうなるのか デジタルカメラでRAWというJPEGなどに縮小する以前のカメラが直接センサーから取得する形式の画像保存ができるものがあります。 RAW形式から加工すると、JPEGに圧縮加工する前のデータですでの、より自由に編集加工ができます。その分サイズはかなり大きくなります。 Macで写真を取り込むとRAWも自動的に取り込みiCloudに同期します。 RAWを利用するには右上の編集ボタンから編集モードに入るとRAWをオリジナルとして使用が利用できます。 現在Apertureのような細かい現像機能はないようですので、ある程度複雑な編集が必要な場合は他のアプリを使う必要がありそうです。 他のMacにもRAWファイルは同期されるようです。 ・iPhotoに比べてどうか iPhotoに比べれば、起動、取り込み、編集などあらゆる部分で軽快な印象を受けます。 フォトライブラリの格納方法はiPhotoやApertureのライブラリとほぼ同じ形式をとるようです。 iPhoneなどで写真を利用されている方にはほぼ直感的な操作と編集ができると思います。 Apertureの代わりになるかと言われるとハイアマチュア以上の方には機能不足の感は否めません。 共有機能にはApertureに追加というメニューがありますので、そういう必要性がある場合にはApertureに追加して作業するという流れを作りたいのかもしれないです。 デジカメやiPhoneで写真を撮って、トリミングや簡単な編集をしてSNSにアップロードして楽しまれている方が大多数を占めるはずです。 OS備え付けの写真アプリとしては十分使いやすいものではないかと考えます。  

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Apple Watchはスマートウォッチではない?

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Apple Watchはスマートウォッチではない?

Apple Watchの発売が4/24とあとひと月を切りました。 このデバイスがどういった層が買い求めるのか、あるいはAppleとして勝算があるのか、今欲しいと思うかどうか、など様々な意見をWebサイトで見ることができます。 伊勢丹新宿店にApple Watchの専門店がオープンするなど、Apple WatchはこれまでのApple製品の展開とは異なった動きを見せています。 ウェアラブルコンピュータ、スマートウォッチとして先行する製品は様々にあり、その中でも最上位モデルで200万円を超えるモデルも存在するApple Watchはどのような成果をAppleにもたらすのでしょうか。 Apple Watchの価値 Apple WatchがAppleの売り上げを大きく引き上げるかといえば、おそらくそのような効果はないと考えます。 少なくともこの2年、3年でApple WatchがAppleの収益の中で占めるシェアはわずかなもになるでしょう。 Appleは前4半期で700億ドル以上の売り上げを出していますが、Apple Watchはその中の一割まで育つものであるかは今のところ不明です。 iPodなどもたくさん出回っているように見えて、売上高の3%程度の「その他機器」というカテゴリに収まっています。 売上高としては、すぐにはiPodさえ超えることもできなさそうです。 AppleはApple Watchの存在価値を売上高に設定していないように思えます。 Appleのブランドとしての向上を目的に据えているように見えます スマートウォッチではなくリッチガジェット Apple Watchのことを、Appleはスマートウォッチとは表現していません。 Apple Watchの目指すところはリッチガジェット、ではないでしょうか。 ガジェットは様々なメーカーから時代に合わせて生まれては消えていく存在です。 そこにユーザーが求めるのは機能とコストパフォーマンスで、スマートフォン自体もその一つとみなしてもいいでしょう。 Apple Watchの目指すのは、スマートなウォッチではなく、腕時計のイメージを引き継いだリッチなガジェットなのではと考えます。 それは今までになかった製品カテゴリです。 スマートウォッチとして、スマートフォンと連携して通知を表示するものや、ランニングの補助などスポーツ機器としてのリストバンドはすでに何社からも出ています。 Apple Watchは機能としてこれらのものと似通っていますが、高級感を追い求めるガジェットとすれば、コンセプトがそもそも違います。 もっとも安価なApple Watch Sportは4万円代からですが、酸化被膜アルミニウム製と見た目としても一番質素な素材でできています。 Apple Watchが機能だけの従来のガジェットであればこのモデルで十分なはずですが、おそらくApple Watch SportでApple Watchを体験してしまうとワンランク上のステンレス製のApple Watchが必ず欲しくなる、そういう製品なのではと想像します。 Apple Watchが全くはまらない層にまでApple Watchを売り込むための戦略はなく、Apple Watchを必要とする層はやがてアイテムとしての価値を見出していく。 その過程で、Apple Watchに魅力を感じる層がApple Storeを訪れて、Apple Watch Editionなどのモデルを購入する動線ができます。 iPhoneユーザーのごく一部に訴求するだけでもApple Storeに訪れる層が変化する可能性があり、機能ではなく高級感を求めて来店する顧客が増えればAppleのブランドのイメージは向上します。 ガジェットとしての強み ガジェットは手に入れた人にとって、見せて回りたいもの、自慢したくなるものです。プロモーションはユーザーがしてくれる、というのがガジェットの強みです。 Apple Watchも初期に飛びついた人が、このプロモーションをしてくれますし、それは高額モデルほどその欲求は強くなるでしょう。 全く不要と思う層にとっては不発に終わったとしても、新しいもの好きで興味があればとりあえず手にとってみよう、使ってみようとなるきっかけになります。 やがてその何割かがApple Watchを気に入って、手に入れたモデルよりもより高額なモデルが欲しくなるというサイクルが作れれば、Apple Watchは広まり、価値を見出されていくようになるでしょう。 このようなものが他のブランド、例えばAndroidでスマートフォンのシェアをリードするGoogleに可能かといえば、そもそも製造メーカーではないので難しいのかもしれません。 かならずしもここで想定するようなものではなく、新奇性の強いガジェットだった、と過去形で語られるようになるかもしれません。 ただAppleが今持っているブランド力を元手にしてできる戦略としては十分な価値があるのではないかと思います。

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Bootcampの対応について

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Bootcampの対応について

BootcampはMacをWindowsとMac OSのどちらかで起動できるようにするAppleが正式に提供する仕組みです。 Appleが最新のMacBookシリーズでWindows8より前のバージョンはBootcampに対応しないと公表しました。 https://support.apple.com/ja-jp/HT204048 上記リンクにMacの機種ととWindowsの対応表が掲載されています。 その一世代前でもWindows7 64bit以降しか対応していないなど、古いWindowsはBootcamp対応できない機種が増えています。 BootcampはWindowsを起動させ、Windows用の領域を内蔵ドライブに作成する仕組みと、Macの内蔵機器のデバイスドライバのセットです。 Windowsは古ければ20年前の機器のドライバが今でも取得できますが、Appleはデバイスドライバをほとんど作成したがりません。 Appleはシステム一式の機器構成をコントロールする方針でパソコンを作成していますので、様々なメーカーのパソコンや機器に対応させるWindowsとは方向性が違います。 デバイスドライバも一度作成すれば良いというものではなく、OSのアップデートのたびに互換性を検証しなければいけないので対応機器が多ければそれだけ人員やコストも必要になります。 安価すぎる周辺機器などでは、コストが見合わずOSのアップデートにメーカー側で対応できないまま、ということも度々あります。 Macは機器の世代交代が行われると、インストールされているよりも古いバージョンのOSがインストールできないなど、機器とデバイスドライバーの組み合わせについてコントロールする方針を持っています。 Bootcampもこの仕組みに則っており、また当然ながらBootcamp上で動作するWindowsはあくまでサードパーティー製のOSという扱いです。 サードパーティーの資産を強みと考えるか、重荷と考えるかがMicrosoftとAppleの大きな差ではないかと思います。 MacでWindows7をずっと使い続けたいなら、現行の機種をずっと保持し続けなければならなく、故障や買い替えの時にどうするかは大きな悩みになります。 Bootcampは仮想マシンでない形で利用するWindowsなのでMacの性能を最大限活用できます。 ただここまで書いたような制約があるので、利用方法によってはVMWare FusionやParallesのような仮想マシンの方が適している場合もあります。 Bootcampを使わないとできないことを、今のうちに切り分けておくべきかもしれません。 Appleが今後もずっとBootcampを提供し続けるとは限らない、と考えておくのはAppleという企業との付き合い方の一つです。  

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VMWare Fusionのユーザー間移行

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VMWare Fusionのユーザー間移行

Yosemite上でVMWare Fusionを利用して、MacからWindows8.1の仮想マシンを実行しています。 Windowsでしかできないことはこのところあまりありませんが、Officeファイルのレイアウトなどを完全に再現したい場合や、そのまま修正をかけたい場合はWindows上で動作するOfficeを利用するのが一番確実です。 またWindowsでしか動作しないアプリのためにもこの仮想マシンは必要です。 Macで私用ユーザーと会社用ユーザーを分けた際に、もともと仮想マシンを作成したユーザーを私用としたので、会社用のユーザーの領域に仮想マシンを移動しました。 ですが、その仮想マシンを起動しようとしても権限の問題で起動することができません。 VMWareFusionの仮想マシンの権限 VMware Fusionの仮想マシンは一つのファイルとしてFinderに表示されますが、OS XではBundle(バンドル)という、一つのフォルダを一つのファイルのように表示させることができます。 ほとんどのアプリケーションもこのBundleの形を取っていますので、アプリケーションフォルダにコピーするだけでアプリとして動作させることができます。 フォルダの形をしているよりも一つの操作で気にせずに利用できますので、OS Xでは色々なファイルがBundleの形で保存されています。 OS XはUnix形式の権限の仕組みを持っていますので、このBundleの読み書き権限を移行先のユーザーに与えなくてはいけません。 権限がなければ、読み書きできなく、これはユーザーごとに設定されます。 仮想マシンの権限の移行 まず、仮想マシンはサスペンドではなく電源OFFの状態にし、共有やミラーフォルダの設定も外します。 Bundleのまま読み書き権限を与えてもBundle内部のフォルダやファイルに適用されないので、一度Bundleからフォルダの構造に戻します。 仮想マシンのファイルをクリックで選択し、コマンド+Iボタンで情報を表示させます。 情報の中で名前と拡張子のテキストボックスに、仮想マシン名.vmwarevmというバンドル名がありますので、そのvmwarevmを取り除きます。 そうするとFinderにフォルダとして表示されますので、これを選択しコマンド+Iで情報を表示させます。 一番下に「共有とアクセス権」という項目がありますので、ここの権限を新たに利用するユーザーと、staff、everyoneに与えます。 その上で歯車マークをクリックし、内包している項目に適用をクリックします。 コマンドがわかる人であれば、chown -Rの感覚です。 最後にフォルダの拡張子を.vmwarevmに変更すれば元のバンドルに戻ります これで準備はできました。 あとは移行先ユーザーの領域にコピーし、VMWare Fusionから開くで仮想マシンを開き、移動しました、を選択します。 これで無事起動すればユーザー間の以降は完了となります。

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新しいMacBookのターゲット

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新しいMacBookのターゲット

新しいMacBookが発表され、USB端子が一つだけ、プロセッサがCore Mと省電力に重点を置かれたものであることが話題になっています。 新しいMacBookはユーザーを選ぶ、ということに間違いはありません。 いまMacBook Proを利用している筆者が新しいMacBookに乗り換えるとすれば、現在使っている機材を変更していく必要があります。 例えば現在持っているプロジェクタなどに接続するためのminiDisplayPort - VGAアダプタは新しいMacBookでは利用できません。 プロジェクタに接続するためにUSB3.1からHDMIなどに変換するアクセサリの購入が必須であれば、本体価格+アクセサリの費用となります。 ThunderBoltの接続が可能なMacBook ProやMacBook Airであれば、この追加投資はなく使えることになります。 またバックアップに使っているUSBポータブルハードディスクを自宅で常時接続の必要があるとすれば、USB3.1規格に適合したハブが必要になるでしょう。 USB機器をつないだままだと、バッテリはUSBへの給電にかなりのバッテリを消耗してしまいますので、一つのポートに電源ケーブルかハードディスクかどちらかしか選べないとすると頻繁に繋ぎ変えなくてはならず、不便どころの話ではありません。 SDカードのリーダーが本体についていないのもまたデジカメデータの取り込みの際に苦労をしてしまいそうです。 どういった方に向いたノートパソコンなのでしょうか MacBookの誕生とターゲット MacBookはAppleのノートパソコンの歴史からいうと、iBookからスタートするコンパクト軽量で安価なラインナップです。 iBookはMacがIntelベースに切り替わる際にMacBookと名称を変えています。 MacBook ProはPowerBookから続くハイエンドでパワフルなラインナップ、MacBook AirはAppleのノートパソコンがMacBookという名称になって以降にできたモバイルに特化したモデルです。 iBookのターゲット層はMacを初めて購入する人や、学生さん、教育向けという目的がありました。 AppleはAppleIIが教育の現場に取り入れられたころから、学校や教育の現場を意識したモデルを投入しています。 新しいMacBookはおそらくこのラインナップからは外れていない製品です。 教育の現場では、拡張性はあまり求められないことが多く、メンテナンスやサポートコストの低さを求められます。 ユーザーが学生さんであれば業務に利用するほどのヘビーユーズではなく、どちらかといえば講義やレポート作成、ホビーなどに重点が置かれるでしょう。 MacBookから個人所有のノートパソコンを持つ場合、これができないとダメ、という部分はあまり大きくない要素かもしれません。 そういった部分で見ると、価格的にMacBook Airの方が有利に見えますし、実際に見比べてMacBook Airを選ばれる方も多いだろうと思います。 今回iPhoneやiPadのようなカラーバリエーションがあり、皆同じものを使っている感覚は少しは軽減されます。 実際に勉強会やセミナーなどに行っても、層によってほぼ全員MacBook Airなどという状況がありますので、同じ機械でも少しは個性を出すことができるのを望む層に向けられているのかもしれません。 2台目Macとして 2台目の持ち運び用Macとして購入するユーザーを見据えているのは誰もが感じるところだと思います。 特に現在Appleが推し進めるiCloudドライブといったオンラインストレージにファイルを保存すれば、2台のMac間で同じデータを使うことができます。 音楽や写真ライブラリをiPhoneなどiOS機器とともにiCloudに保存する流れをAppleは作っています。 ローカルドライブではなく、クラウド上のデータを利用する方向であれば、出先でネットの環境があれば、おおよそのことはできるようになります。 ただiCloudの無償容量ではこの使い方は厳しく、追加の容量を買う必要はありそうです。 全てクラウド上でデータを取り扱うのであれば、ChromeBookなどは安価で強力な競合になります。 実際にGoogle Appsを使っているとDropboxなどのローカル保存を介したファイル同期でさえ面倒なぐらいで、全てブラウザ上でできてしまうありがたみを感じます。 ただChromeブラウザでできることの限界はおおよその方は思い当たる通りで、パソコンにインストールして動作するアプリには操作性や機能、互換性ではかなわないものです。 クラウドとローカルの両方使えるパソコン、持ち運びが簡単なもの、そして液晶ディスプレイの解像度が高く使いやすいもの、その上でMac OSが動作するものを求めるのであれば、新しいMacBookは十分な選択肢になります。 ノートパソコンはそれを持って歩くのであれば、100gでも軽い方が体への負担は少なくなります。 Bootcampとの親和性 BootcampでWindowsを動作させるパソコンとしては、新しいMacBookはあまり適切ではないかもしれません。 新しく用意された感圧式のトラックパッドなどがWindowsが対応することはあまり期待できないでしょうし、USB3.1が一つしかないのも、OSの互換性や拡張性に不安を感じます。 BootcampでWindowsを動作させる場合、デメリットがメリットを上回るような見込みを感じます。 Mac OSではマルチタッチのジェスチャを利用できるトラックパッドもWindowsではそのような使い方はできないので、使い慣れたものをということで有線のUSBマウスを繋げばそれでたったひとつのUSBポートは埋まってしまいます。 やはりMacはMac OSで利用することが前提で仕様を決定されているので、今回の新しいMacBookについては今の所向いていない、と言わざるを得ません。    

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Apple Watch

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Apple Watch

Apple Watchが製品の詳細と2015年4月24日の発売が発表されました。 ファッションアイテムでもあり、iPhoneの一部となる機器でもありフィットネスの機能を備えてもいます。 ファッションアイテム ファッションアイテムとしての側面をみれば、Apple Watch Editionは18金を使い、200万円を超えるモデルもあります。 この野心的な試みが成功するのか、デジタルガジェットに100万円以上の価値があるのか、おおよそのユーザーがない、あるいはわからない、と答えることになるでしょう。 もっとも安価なApple Watch Sportは42800円からのラインナップです。それでも全く0から始めるには十分野心的といってもいいでしょう。 新奇性は十分でも、毎日充電が必要で、やがて機器のアップデートもあるものが時計としてどれぐらい役に立つのかは全く未知数です。 iPhoneの拡張機器 iPhoneの一部となる機器であることは、これがYosemiteにも搭載されたHands off機能の本命となるものでしょう。 iPhoneで受け取ったメッセージや写真、音楽、カメラの操作、通知などApple Watchで操作することもでき、またSiriの端末など、ユーザーがiPhoneを取り出して日常的に行うことはApple Watchでおおよそをまかなうことができます。 Hands offはMacとの連携でiPhoneの電話、メッセージ通知、ブラウザなどを連携させiPhoneを取り出さずパソコンでの作業ができるものでしたが、本来Apple Watchのために用意された機能のように感じます。 このHands offはApple Watchの肝心なところで、Apple Watch上で動作するアプリも実質的にApple Watchをディスプレイとセンサーとして利用する仕組みになっていて、iPhoneで動作するものです。 ヘルスケア ヘルスケア、これは米国の方と日本での考え方がかなり違いますが、Apple Watchの大きな機能の一つです。 iPhoneユーザー層は、世界各国では収入が高い方に偏りがちです。海外では比較対象は中国製の安価なスマートフォンなどで、高価なものとして扱われています。 収入が安定すると健康が大きな話題になり、AppleはiPodのころからNikeと連携し、ヘルスケア製品としての売出しも行っています。 これを全面に押し出し、おそらく三大機能の一つとしてあげられるものですが、これが日本市場でどう受け入れられるかは興味があるところです。 iPhoneと連携する時計を買ったことで、突然ジョギングを始めるきっかけになるかどうかです。   このApple Watchにユーザーがどのような価値を見出すのか、あるいは見出さないのか、どのような受け入れられ方をするのか。 発売日以降の動きが楽しみです。iPhoneも発売されるまでは受け入れられないという意見が多かったように記憶しています。

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MacBook再起動

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MacBook再起動

2015/3/10のAppleのイベントにて、新しいMacBookとApple Watchが発表されました。 新しいMacBookはAirでもなくProでもない、完全に一から作り上げられたモバイルノートパソコンです。 MacBookシリーズの中でも最軽量、最薄のモデルです。ディスプレイは12インチのRetinaディスプレイ。 SSDの容量に合わせて148,800円からです。 カラーは従来のシルバーに加えて、iPhoneのようにゴールドとスペースグレイが用意されています。 ProでもないAirでもない、MacBookは従来教育用や学生向けに用意されているラインナップでもあり、価格的にも機能的にもそのターゲットを見据えていると感じます。 もっともiPadに近いノートパソコン スペックや内部の構造、Retinaディスプレイであること、解像度、10時間バッテリで動作可能という点で、iPadにとても似ていると感じました。 もちろんMac OSが完全な形で動作しますし、デスクトップアプリケーションも使用できます。 キーボードも新たに設計され、タッチパッドも感圧式に更新されるなどノートパソコンとしての能力を向上させています。 iPadにもっとも近似していると感じるのはUSB3.1ポートが一つだけしか用意されていず、そこで充電も全て賄うところです。 本体内部も最新型のIntel Core Mプロセッサでファンレスを実現し、ロジックボードもとても小さく設計されて、内部はほとんどバッテリーです。 USB3.1が一つだけで拡張性の問題はないのか、というところがユーザーのもっとも疑問なところでしょう。 iPadはキーボード、ヘッドフォン、バックアップ、音楽ライブラリ、写真ライブラリをすべてワイアレスで利用できます。 それを踏まえて今回のMacBookは開発されたのでしょう。 拡張性への考え方 拡張性とノートPCの重さ、大きさ、壊れやすさなどは密接な関係にあると言っていいでしょう。 DVDドライブがないとダメ、イーサネットコネクタがないとダメ、USBは4ポートないとダメ、SDカードリーダーがないとダメ、と挙げだすときりがないですが、それ一つ一つの大きさにノートパソコン自体が厚みや重量などサイズを合わせなければなりません。 また部品点数が多いほど壊れやすくもなります。Apple独自のアルミ一体型成型のノートパソコンは強度としてプラスチックなどを使っているパソコンより強いですが、ポート周りはどうしても弱点になってしまいます。 そこをUSB3.1に一つにまとめてしまえば、自ずと厚みや重さはそれに従うことになり、軽く薄くなります。 外部の機器をどうやってつなぐのか?Appleの模範解答としてはこうでしょう。 バックアップはTimeCapsuleにWi-Fi経由で。 キーボード、マウス、ヘッドセット、スピーカー、iPhoneのテザリングなどはBluetooth。 ネットワークは802.11acの高速アクセスで十分。 SDカードリーダーは、iPhoneの写真をiCloudで共有できるので不要。 ディスプレイはRetinaディスプレイを最大解像度で使えば不要で、副ディスプレイはAppleTVを使えばフルHDまでは可能。 もちろんそれでうまくいかない部分はあります。出先のプレゼンテーションでプロジェクターにつなぐためにAppleTVを持っていくのも不自然です。 それであればMacBook Airなどもラインナップに残していることや、USB3.1からの拡張端子で可能です、ということになるでしょう。 それまでのポートを廃止してしまうのはAppleユーザーでも独善的と感じるところはあります。 iPadがコンピュータの新しい形としてユーザーに提示されたように、突き詰めればこうなる、という想像を一歩先取りするのがAppleらしいやり方です。 そのAppleらしいやり方にユーザーがついていくのかどうかは、今後の売り上げの動向を見ていくことになりそうです。

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YosemiteとAppleの生き残り戦術

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YosemiteとAppleの生き残り戦術

iPhoneはiOSを搭載した唯一のスマートフォンですが、おおきなスマートフォンのくくりの中で、特異な存在か、といえば、大半の方にとってたくさんの選択肢のうちの一つです。 Appleには他スマートフォンメーカーに比べると、ブランド力があるという点では一歩飛び抜けています。 元々Appleはパーソナルコンピューターのパイオニアとして持っていたカリスマ性や、ブランド力を一度失いかけ、スティーブ・ジョブズ氏復帰後の時代にそれを再び取り戻した経緯があります。 しかし近年iPhoneも退屈になったという声が聞かれる中で、このブランド力をどうやって維持していくのかが、今回のMac OSの最新バージョンYosemiteに現れていると考えています。 iPhoneの端末としてのMac iPhoneを様々な機器のハブにする戦略の中で、MacもiPhoneを通信のホストとして見立てた場合、端末としての機能が大幅に拡張されました。 これはかなり驚くべき事で、コンピュータにおけるホストと端末は、ホスト側の性能が大きいことが基本でした。 当然iPhoneは現在のパソコンと比べれば小さい規模のコンピュータです。ただ3G、LTE、VoLTE、GPS、Bluetooth4.0、Wi-Fiなど通信の機能をコンパクトサイズでリッチに持っています。 iPhoneに着信した通話、メッセージをMacで受けることができる。iPhoneのインターネット共有をMacからONにする。Macの作業をiPhoneで移動中に続け、移動が終われば再びMacでの作業に戻れる。 iOS8とYosemiteでこのような機能が追加されました。Yosemiteとしては受ける部分だけを作ればよいので比較的安定感がありますが、iOS8はホストになる側ですので、かなり大きな改修となった跡がいくつも見受けられます。 Macintoshが登場した時から通信機能は重視されており、かつてはケーブルの届く範囲、Wi-Fiの届く範囲から、現在世界中に広がる3GやLTEを使えば、どこからでもネットワークごしのサーバーを利用できます。 通信SIMを搭載できるノートパソコンなどは今までも多くありましたが、普及度として低いのはやはり用途が限定されるためでしょう。別に電話も持たねばなりません。 筆者のようにMacとiPhoneを合わせて利用していると、最大限に恩恵を受けるアップデートであることは確かです。 ただこのiPhoneとMacの融合が、現在圧倒的に多いMacを持たないiPhoneユーザーにとって必要でないことも確かでしょう。 iPhoneの付加価値と競争力 ハードウェア面で見れば、液晶ディスプレイの精細度、プロセッサメモリ搭載量、BluetoothやNFCなどの通信機能、AndroidとiPhoneの差はほとんどないと言っていいでしょう。 iOSはソフトウェアで拡張できそうなことは、なんでも実装していっています。健康管理のHealthKit、家電管理のHomekit、Mac OSから引き継いだCore AudioでDTMにも対応など、使い始めればiOSとiPhoneに囲い込まれてしまう独自機能をいくつも持っていますし、サードパーティーにも新たな商品展開ができる下地を作っています。 今回のYosemiteもBluetoothを使ったiPhoneの機能拡張の一つになります。 AppleWatchはAppleのiPhoneの付加価値を強化する戦略のようです。まだリリースまで時間があり、どれだけの効果を示すのかは今の所わかりません。 もうすでにスマートフォンは文房具のようにありふれたもの、コモディティであるとAppleは認識していると考えます。そもそもそうなることはリリース時から想定されていたでしょう。 IBMは現在のPC/ATというパソコンの規格を定めながらも、パソコン事業からは撤退しました。IBMはコンピュータ界の巨人でブランド力としては十分なものがあり、汎用機やサーバーとセットでパソコンを販売する相乗効果もありながらも、利益率の低いパソコン事業を売却しました。 利益率を下げてのシェア争いになれば、このような未来が見えます。土壇場まで追い詰められているわけではない今の状況から、いかにスマートフォンだけでないコンピュータ企業Appleとしてのブランドを強くし、広げていけるかという試行は続けられていくでしょう。

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