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タブレット元年

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タブレット元年

ご挨拶 2013年、明けましておめでとうございます。 日頃、当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。 本年も当ブログをよろしくお願いいたします。 タブレットラインナップの成熟 2012年はタブレットのラインナップが成熟し、より一層手に入りやすく、完成度の高い機種が出そろった感があります。 用途、好みに応じて、様々なシーンでのタブレットが使用できるようになり、これまでよりも多くの場所で目にする事になりそうです。 タブレットはパソコンを置き換えるものというよりは、コンピュータの利用者の裾野を拡大するという意味で、今後出荷台数を増やしていくものと考えています。 パソコン一式をそろえる事に対して、敷居が高いと感じていた層を取り込んで行くというのがタブレット普及の大きな原動力となるでしょう。 iPad miniの登場 長らくスティーブ・ジョブズ氏が9.7インチのiPadが最適なサイズであると言い続けてきた事から、iPadにminiは出ないのではないかという憶測が広がっていました。 しかし、これはiPodの時代からのAppleの戦略の一環だったようです。 iPod時代もiPodにビデオプレイヤー機能を搭載するつもりはない、と発言した後に、ビデオ再生機能を追加していました。 そういった背後で、すでにiPadの試作機が社内で制作されていたとの情報もあり、その頃からiTunesStoreによるビデオ販売を計画していたものと考えられます。 そのiPodもiPod miniの登場により、広いユーザーにiPodの存在を認知させた事から、iPadも普及型の意味合いでminiが登場する事は、想像されていた事でした。 Androidが先行していた7インチ市場では後発ですが、iOSのエコシステムをより強くする役割を十分果たしているようです。 タブレットサイズの差 9インチクラスのタブレットがより多様途で、より高機能になります。バッテリのために広い面積をとれるので、バッテリ容量がないと本来の性能を引き出す事は難しいためです。 その代わりに重くなり、手に持って使い続けるには重いので、主にデスクやテーブルに置くなどして使用する頻度が高くなります 7インチクラスのタブレットは、携帯性を重視し、その分パフォーマンスは9インチクラスよりも幾分かは低くなります。 7インチクラスのよいところは、手に持って使えるという点で、逆にテーブルに置いて使うと画面の小ささが気にはなります。 タブレットの役割 タブレットはパソコンの代わりであると同時に、紙の代わりという役目を持っています。 電子新聞や、電子書籍も紙の代わりと言う形の表れであり、オフィスにおいても、今後紙の書類を置き換えていくことになるでしょう。 米国のニューズウィーク紙が紙の雑誌を廃止しましたが、今後タブレットが一般普及品となる過程で、これに追従する雑誌や、新聞も表れる事になります。 基本使い捨てである紙という媒体を使うよりも、より安価なタブレットを一人一台所有し、書類を電子化する方法が、コスト削減の現実的な手段になるはずです。 この紙の代わり、という役割こそが、タブレット普及の最も大きな要因になります。 キーボード使うのに抵抗のある方でも、画面をタッチして、ページをめくるなどといった紙の使用感を模したタブレットには抵抗を感じない、という事はよく耳にします。 そういう方を取り込んで、パソコンを超える巨大な市場が、この2013年には形成されていく事でしょう。 タブレットの課題 現在のタブレットの一番の課題は、新興国に普及させるには、まだまだ価格が高いというところです。 マルチタッチパネルや高精細な液晶ディスプレイなど、最新技術を投入しているので、一台当たりの価格はそれなりのものになっています。 デスクトップパソコンの方がより安価に手に入るのであれば、タブレットの魅力は半減します。 量産の効果により価格が安くなっていくのと並列して、スペックを落とした、より安価なモデルの発売も考えられるでしょう。 利用者の裾野が広がれば広がるほど、アプリ開発者としてはメリットがあり、より多くの開発者を呼び込む事ができるようになると、アプリの数が増え、プラットフォームの基盤が強くなります。 そういう意味では、様々なメーカーにライセンスしているAndroidが強いと見ています。 Appleはブランドイメージを大事にする指向が強いので、安易なスペックダウンは嫌う傾向があるように思いますが、何らかの手だてを打つ可能性もあります。 それぞれのシェア争いが、よりよいタブレット普及にむけての原動力になってほしいと考えます。

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HTML5とWiiUブラウザ

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HTML5とWiiUブラウザ

ちまたで大人気(?)の「HTML5」。 その「HTML5」への対応度を500点満点で自動評価してくれるサイト 「The HTML5 test」の主要ブラウザ点数ランキングが、先日、ネットの一部で 話題となっていましたので、当ブログでも取り上げてみたいと思います。 で、肝心のランキング内容はといいますとーー。 1位:Chrome 22(PC):434 2位:Opera Mobile 12.10(スマホ):406 3位:Opera 12.00(PC):389 4位:iOS 6.0(スマホ):386 5位:Safari 6.0(PC):378 6位:Firefox 16(PC):372 7位:Nintendo Wii U(β版):323 8位:Internet Explorer 10(PC):320 9位:Windows Phone 8(スマホ):320 10位:Android 4.0(スマホ):297 1位はやはり「Chrome」。さすが世界No.1シェアのブラウザです。 そして、「Opera」「Safari」といったブラウザが続きますが、 全体的に、スマートフォンの割合が高いです。 (というか、スマートフォンの普及が「HTML5」を後押ししたので、 当たり前ではありますが) そんななか話題を呼んだのが、「Wii U」ブラウザの点数です。 なんと「Internet Explorer 10」の点数を上回っております。 あくまで「HTML5」の対応度ですが、ゲーム機搭載のブラウザとしては かなり優秀な部類に入ります。 「Wii U」ブラウザはWebkitをベースに開発され、「HTML5」だけでなく、 「h.264」の高画質動画にも対応しています。 ゲーム中にブラウザを起動することも可能とのことで、 これまでのゲームとは異なる楽しみ方が生まれるかもしれませんね。 そんな「Wii U」は先日、北米で発売され、日本でも12月8日に 発売予定となっております。 購入予定の方は、ゲームだけなく、ブラウザ機能にも注目してみてはいかがでしょうか?

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Wii Uにみるタブレット型コンピュータのありかた

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Wii Uにみるタブレット型コンピュータのありかた

任天堂から12月に発売されるWiiUは、タブレット型コンピュータのありかたの一つの形を提示していると考えます。 Wii U GamePadとは Wii U GamePadは、Wii Uと接続するゲーム用のタブレット端末です。 Wii Uのコンセプトとしては、テレビに接続する従来型の据え置きゲーム機ですが、途中でテレビを使用できない場合など、Wii U GamePadの画面でゲームを継続することができる、というものです。 GamePadと、Wii Uとの間は、専用の無線通信で接続されており、Miracastという技術に基づいたワイヤレスディスプレー兼コントローラーとして動作します。 そのため、Wii U GamePadは、映像の再生機能と、無線通信機能、タッチパネル及びコントローラーの操作のみの機能をもったものとなります。 リソースの外部化 コンピュータとしての処理能力、グラフィック性能などはWii U本体が持つことになります。 Wii U自体はACアダプタを通して、家庭用電源を利用しますので、一般のタブレットよりも処理性能の高い、パソコンにより近いハードウェアを用意することができます。 一般のタブレットはどうしても内蔵バッテリ容量と処理能力の兼ね合いとなりますので、処理能力よりも省電力性を重要視することになりますが、GamePadはワイヤレスディスプレー兼入出力端末として割り切ることで、安価でありながら、リッチなユーザー体験を提供することができるようになります。 このようなコンセプトは、家庭内で使うことに限定する場合、かなり有利な方法となります。 本体との通信可能な範囲に限定されますが、コンピュータ本体を別に置いたタブレット端末として、任天堂なりの将来を見据えた仕組みではないでしょうか。 今後のタブレット端末 このような主になるコンピュータを、家庭内に別に設置するような形のパソコンも、今後あり得る形の一つでしょう。 LTEなど高速ネットワークを利用すれば、タブレット端末からリモートで自宅のパソコンを操作できるようにもなるでしょう。 そうすれば、現在のモバイル性を有効に生かしつつ、より安価で、処理性能の高いタブレット端末ができます。 この考えが行きつく先には、現在クラウドといわれるような、ネットワークの先にあるコンピュータに計算能力を割り当て、それを月額料金や、処理時間当たりの費用でレンタルする形に落ち着くのかもしれません。 個人ごとにPCをメンテナンスするよりも、大規模で効率性の高い方法を取ることによって、価格競争力は十分得られるはずです。 ただそれを実現するだけのネットワークなどのインフラがない現状では、個々のパソコンやタブレットがそれぞれ処理能力を高めていく方向で推移していくことでしょう。 十分なインフラが整った先には、タブレット端末をはじめ、コンピュータのありようも変化することになるのではないかと考えます。

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Kindleストア日本でもオープン

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Kindleストア日本でもオープン

KindleとKindleストア Amazon社による、電子書籍ストアKindleストアのオープンと、電子書籍リーダーKindleシリーズの国内販売が開始されました。 電子ペーパーを利用したKindlePaperwhiteと、液晶ディスプレイを備えた多機能タブレットKindleFireとKindleFireHDというラインナップをそろえてきました。 KindlePaperwhiteはE-Inkスクリーンを使用しており、見た目としても最も紙に近いイメージです。また電力消費もページを送った場合のみで、数週間の利用に耐えます。筆者は出張途中の飛行機でこれの旧機種をみましたが、手軽さと読みよさで、現在電子書籍リーダーの中ではベストなものであるだろうと思います。 Kindleストアは日本語書籍も5万冊からのスタートとなり、小説、実用書、コミックなどさまざまなラインナップをそろえています。 価格的には、紙の書籍よりも一割程度安くなっているものもあり、商品画面で値引き額もわかるようになっています。 また、iPhone、iPad、AndroidでKindleで購入した書籍を読むこともできるアプリもリリースとなっています。 Amazonの狙い Amazonは徹底した小売りの会社です。書籍、CD、DVDの販売から開始し、現在では食品、家電などあらゆるものを販売しています。 そんな中で電子書籍は流通コストゼロで、在庫も持つ必要がなく、実際のところ、紙の本よりもこちらが売れてくれるほうが、Amazonとしてもメリットがあるのでしょう。 そのため電子ブックリーダーKindleシリーズは、同性能の機種と比べても、かなりお買い得な価格となっています。 今後Kindleプラットフォームが普及することによって、Amazonとしても版元に対して有利な交渉ができるようになり、電子書籍の間でも市場シェアを伸ばしていくことができるようになるのかもしれません。 電子書籍のこれから 版元としては、一度電子書籍の原版となるデータを作成すれば、あとはどこの電子書籍ストアに対してもほぼ同じような形式で販売することができるようになります。 現在出版社はコンピュータで製版しているので、これを電子データにすることは、特に難しいことはありません。 ただ収益の構造が変化していくことだけは確かで、出版社ー取次ー書店という関係がどうなっていくのか。実際に電子書籍ストアは書店が運営しているものも多いです。 また出版社を通さない新たな電子書籍の登場も、今後考えられうることで、そうなった際に出版社はどう生き残りをかけて、どのような動きを見せるのか。 米国では2007年にkindleが発表され、電子書籍が普及してきており、2011年からは紙の書籍以上の売り上げを見せるようになっています。 現在他社タブレット端末も含めれば、全世界で一億台以上のリーダーが存在する電子書籍市場で、読者と本との関係はどのように変化していくのでしょうか。 ようやく日本でも、その変化のきっかけが訪れたのかもしれません。

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