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マイクロソフトSurfaceの日本発売を予告

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スマートフォン・タブレットのアプリ作成

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スマートフォン・タブレットのアプリ作成

スマートフォンやタブレットのアプリは、iPhoneやAndroidのアプリストアに行けば無数に存在します。 それぞれアプリを企業や個人が作成し、アプリストアに申請して販売されていますが、作成する側にも幾つかの選択肢があります。 ネイティブ、Webアプリ、クロスプラットフォーム開発などと呼ばれるものが主な選択肢です。 ネイティブアプリとは ネイティブアプリはスマートフォン提供元が公開している、そのスマートフォンとOSのすべての機能を使い切ることができる開発方法です。 iPhoneであればObjective-C、AndroidであればJavaが開発言語になり、またそれぞれ一長一短があります。 この二つの開発言語には互換性がなく、素材などはそのまま使えたとしても、開発部分は別途行わなければなりません。 開発について両対応をネイティブアプリに求めれば開発にかかる費用は二倍になります。 この費用の増大が、スマートフォンアプリ開発を難しくし、ビジネスに規模を求められる要因の一つでしょう。 どんどん規模が大きくなり、商業化したサービス専用アプリや、ゲームのような商業的なアプリが市場を占めるようになります。 Webアプリとは Webアプリはスマートフォンには組み込みのWebブラウザがあり、アプリ内から組み込みのWebブラウザを呼び出すことで、Webページをあたかもアプリのように使う方法です。 それであればWebブラウザを利用すればいいとも感じますが、アドレスなどを入力する必要なくアプリを起動すればそのWebサイトをアプリとして利用することができます。 Webブラウザの機能を利用するので、互換性の問題は最も少ないです。現在はブラウザ経由でスマートフォン側のカメラや写真アルバムの内容、画面の向きなど、すべてではありませんが機器情報にアクセスできますのでスマートフォンらしいアプリを作成することができます。 ただWebサーバーにアクセスが集中すると遅くなったり動作しなくなったり、またスマートフォンとしての機能の利用が大幅に制限されるのであくまでWebアプリで十分な場合にしか利用されません。 クロスプラットフォーム開発とは PhoneGapやCordova、Titaniumなどの開発ツールを利用し、一つのソースコードでiPhoneとAndroidで利用出来るアプリを作成するものです。 Javascriptという汎用性が高く、Web開発でよく利用される言語を利用し、開発ツールがネイティブ言語との橋渡しをします。 Web開発に比べて、開発ツール側が対応すればスマートフォンの様々な機能やセンサを利用することができます。 スマートフォンとしてユーザーが求めている機能はほとんどの場合クロスプラットフォーム開発で実現可能です。 ただネイティブアプリに比べると動作が遅かったり、完全にスマートフォンをコントロールできない部分が実現したいアプリに適切でない場合もあります。 また開発は一つの言語でできても、思う通りに動作するか、エラーが発生しないかというテストはそれぞれの機器でテストしなければいけなく、それぞれ不具合がある場合はソースコードから修正しなければなりません。 テストはソフトウェアの開発で重要な工程ですが、クロスプラットフォーム開発でこの工程までも短縮できるわけではありません どれを選択するか 設計や開発の段階で、この三つの方法のどれかを選ぶわけですが、予算や工期が十分に取られている場合はネイティブアプリが選ばれます。やはり動作速度や安定性は利用者が最も優先するところです。 機能が複雑でなく、両対応が求められている場合などはクロスプラットフォーム開発を行うのが最適という場合もあります。 サーバー側で大きな機能をもたせているネットワークサービスで単純なクライアントを求めている場合にも、細かなサーバー側の変更に追従しやすいメリットがあります。 Webアプリについては、ほぼWeb側で機能を実現できている場合や、Webサービス側の機能が頻繁に変更されアプリストアの申請を待つ余裕がない場合などに使い勝手が良いです。 スマートフォンアプリも様々な方法が用意され、発注元や開発者にも最適な選択肢が用意されています。

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新しいものに飛びつくということ

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新しいものに飛びつくということ

新しいデジタル機器、たとえば出回りだした頃のスマートフォン、これから増えていくかもしれないスマートウォッチなどのウェアラブルデバイス、新しくサービス開始したSNSのようなものなどに、すぐに飛びつく方と、様子を見られる方の二つに分かれると思います。 圧倒的多数が様子を見られる側だと思いますが、すぐに飛びつく人もいて、ブログに公開したり、SNSで共有したり、どのように楽しんでいるかなどをレポートしてくれたりもします。 中には鳴かず飛ばずのまま、消えていくものがあります、というよりも、鳴かず飛ばずの方が多いかもしれません。ヒットメーカーと思われているAppleも一年を待たずして販売や提供をやめてしまったものも多くあります。鳴り物入りでリリースされたメガネ型デバイス、Googleグラスも一度仕切り直しを必要とされています。 そういった場合は、楽しんだ分はよいとして、実用性としては無駄に終わってしまうことも多いです。 それが順調に軌道に乗った場合、初期ユーザーには有利な部分もあります。普及を進める段階ではユーザーに有利な条件を与えておいて、普及が広がるにつれ大きな利益を得られるように収益性を改善していくことが多いからです。 スマートフォンもごく初期の頃は現在ほどの通信料の高額さはなかったように、誰もがスマートフォンを欲しいと思うまでの間は新しいものに飛びつく人にとっては有利な状態がおおいです。 それが新しいもの好きへのインセンティブのようなものになります。 筆者も大きな更新の際はiPadを新しいものに変えていて、初代から始めて、現在まで4つのiPadを購入しています。まだタブレットというものの普及率は高くはありませんが、これから新しいことができるようになるのを実感できるのではないか、という期待感が大きく占められています。 結局タブレットは、多くのユーザーに訴求しなかった、ということになるかもしれません。小さく安価なノートパソコンの方が望まれていた、ということもあり得ます。 ただ、新しいものに飛びつくものとして、その楽しみ方を慎重派の方に伝えていくのも一つの役割ではないかと考えてはいます。 特にITに携わる者として、ITでこんな可能性がある、こんなに楽しいことや便利なことができる、ということを精一杯伝えていくことに取り組んでいきたいと常に考えています。

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魔法ではないコンピュータ

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魔法ではないコンピュータ

 最近世の中で最も出荷されているコンピュータは、スマートフォンやタブレットです。  アップルが魔法のようなデバイス、という言葉をキャッチコピーにしていましたが、パソコンとほぼ同じことのできる、パソコンではないもの、というイメージをお持ちの方もいらっしゃると思います。  子供がタブレットなどでゲームやユーチューブを見ているかぎり、これがコンピュータというものだという認識もないのかもしれません。  しかしこれらもれっきとしたコンピュータで、様々なDaemonやプロセス、デバイスドライバが読み込まれ、実行されています。 教育用コンピュータとしてのRapsberry Pi  ワンボードで一式のコンピュータとして動作するRaspberry Piを子供向け教育用途に利用する、というお話は耳にします。  Raspberry Piは公式に提供されているOSはLinuxで、起動時に様々なDaemonやデバイスの認識、ネットワークの設定などが、文字でずらっと表示れされます。  セットアップしてすぐはCUI、キーボードと文字だけで操作する状態です。  ユーザーとパスワードを聞かれ、ログインします。  ネットワークに接続し、OS内部のパッケージをアップデートします。  そしてstartxとキーボードで入力して、ようやくマウスを利用したWindowsのようなOSとして操作することができます。  それでもWindowsよりはよほど貧弱な見た目と機能です。  普段使っている、パソコン、スマートフォン、タブレットが見えないところでこのようなプロセスを経て実行されていることを理解してもらうことが、教育用途として用いられる一つの理由です。 とっつきにくさの隠蔽  ここまでのプロセスを経てコンピュータが起動しているということを、LinuxなどのテキストベースのOSに触れていないと知らないことなのかもしれません。  Windowsのマークが表示されている間に、Windowsが何をしているかというと、様々なサービスを実行し、機器構成を調べて認識し、ドライバをインストールしたり、といったことを行っています。  ただ、それをユーザーに提示すれば、難しい機械として嫌われます。  その辺りのプロセスが隠蔽され尽くしたのがスマートフォンやタブレットでしょう。  Windowsも3.1やそれ以前のバージョンでは、もっと隠蔽しきれていない部分があり、グラフィック表示の向こう側が見え隠れするものでした。  それがWindows95以降どんどんと洗練され、魔法のような機器に近づこうとしています。  見せ方や操作性の工夫をしていても、その向こう側では、パッケージをインターネットから探し、インストールスクリプトを実行するなど、コンピュータのあり方は旧来から変わってはいません。それはスマートフォンやタブレットでも同じことです。   魔法のようであることの良い点、悪い点  良い点としてはもちろん、ユーザーの裾野が広がって誰もが高度なコンピュータを目的に応じて、より気軽に使えるようになることです。  例えば、コンピュータを音楽制作に使いたい方に、まずコンピュータのコマンドから覚える必要がある、ではよほど根気のある人しか使わないでしょう。  タブレットなどであれば、音楽制作用のアプリをアプリストアからダウンロードするだけですぐに使えるようになります。これはとても重要なことです。  悪い点、と言っていいのかはわかりませんが、これだけコンピュータの環境が整備されると、今後コンピュータのエンジニアを目指す方がよりハードウェアに近い部分に興味関心を持たなくなってしまうのではないかということです。  タブレットなどもタッチパネルや様々なセンサーなどと統合したOSを搭載していますので、ハードウェアに近い部分のエンジニアの技術が欠かせません。  OSの上で動作するソフトウェアにしか関心がなくなってしまうと、新しいエンジニアもコンピュータの機械の部分への理解が薄くなり、なぜこのようなことができないのか、どのようにすればできるようになるのか、ということが見えなくなってしまう恐れがあります。  

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Windows10とWindowsのこれから

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Windows10とWindowsのこれから

次期WinodwsはWindows10になることが決まるようです。 Windows10ではデスクトップを重視し、従来通りのスタートボタンを付けるという原点回帰が行われます。 やはりタイル状のタッチパネル向けユーザーインターフェースであることが、デスクトップやノート型PCのユーザにとって抵抗感のある部分でした。 このままではWindows XPのように、主に企業でのWindows7サポート期限切れまでまでの使用が目に見えていますので、マイクロソフトも何かしらアップグレードを促し、全体のサポートのコストを減少させていきたいはずです。 またWindows10ではWindows PhoneやWinodwsタブレットなどスマートデバイスと、デスクトップ、ノート型のWindowsを一つにまとめることが一つの重要な部分になっています。 Windowsバージョンアップの難しい部分 マイクロソフトはソフトウェア製品であるWindows、Windows ServerとOfficeがその大きな柱になっています。 ハードウェアはDELLやHPをはじめとした、ハード専業メーカーと連携することでパソコンの普及で大きな役割を果たしてきました。 ハードウェアメーカーからは、より高利益のパソコンを売りたいという要求があり、Windowsの世代交代ごとに必要最低限のスペックが高くなることが求められました。 よりメモリが必要で、最新のCPUが必要で、グラフィックス能力が必要なパソコンがたくさん売れれば、それらを抑えた廉価品よりも利益率は上がります。 要件はWindows98からXPに、XPからVistaに代替わりする際に大きく変わりました。98からXPは安定性などで大きなユーザーのメリットがありましたが、XPからVistaはVistaのリリース時のこなれてなさから、新しいパソコンに買い替えたのに遅い、という逆効果をもたらしてしまいました。 これがXP現役時代の異様な延長を生んだことは確かです。 タブレットPCとデスクトップPCの融合 マイクロソフトは一方で、iPad登場より遥か以前からタブレットPCの普及に何度か挑戦しています。 従来のWindowsの動作条件を満たすタブレットは、どうしてもノート型パソコン並みの部品点数と大きさ、重さが必要なので、タブレットでなくては実現できない、ということがない限りはノート型パソコンを置き換える理由がありませんでした。 専用ペンのタッチパネルから、静電式マルチタッチ、ハードディスクからフラッシュメモリ、超低電力で動作するプロセッサ、これらが整い、いまのWindowsタブレットはようやく一般利用者向けの製品として成立し始めています。 Windows10ではパソコン、タブレット、スマートフォンそれぞれのデバイス向けに別々の派生版Windowsとして提供していたものを、一本化していくという方針を打ち出しています。 そのためにマイクロソフトが取り組んでいるのは、Windowsの軽量化です。Windows10の必要最低限スペックはWindows Vistaとほぼ同等です。これはAtomなどの省電力ながら処理能力の低いプロセッサや、iPad相当の1GBのメモリでも動作することを目指しています。 ここを高く設定すればタブレット競争で勝ち残ることはできませんし、これに成功すればWindowsはタブレットの市場でもシェアを確保することができます。 デスクトップなどであれば、今まで通りの十分なパフォーマンスを発揮しつつ、スマートフォン、タブレットでも同等の使用感を提供する、という方向により大きくマイクロソフトは舵を切ろうとしているようです。

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iPadの出荷台数が減少する訳

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iPadの出荷台数が減少する訳

Appleが今年度第3四半期の決算を発表し、業績を発表するとともに、各製品の販売台数なども明らかにしました。 iPhone、Macは販売台数をのばす一方、iPadは前年度同期を、100万台あまり減らしています。 これはiPad自体に勢いがなくなった、という事ではなく、競合が多い、と考えられます。 どのようなものがiPadの競合として登場しているのでしょうか。 格安ノートパソコンが相次いで登場 Chromebook 日本ではようやく発売が決定された、GoogleのChrome OS搭載のChromebookは$300~500を価格の中心に据えた、格安のノートパソコンです。 米国ではシェアが急増しており、前年度比の伸び率も非常に高いです。 Googleが開発したLinuxベースのChromeOSが搭載されており、基本的にすべてのアプリをブラウザのChromeで利用するといったものです。 GoogleはChromeOSをGoogle AppsなどGoogleサービスの利用拡大に繋げたい意図がありますので、OSのライセンス料金は無償か僅かでしょう。 Chromebookは米国ではWindowsXP乗り換え需要にもうまく乗る事ができ、企業などへの大量導入も行われています。 Google Appsでオフィスワークがある程度完結できるようになれば、$800~$1000ドルのMS Office付きのWindowsパソコンのシェアを切り崩し、Officeも事実上の標準の立場を後退させる事になります。 事実Chromebookでパソコンで行いたい事はほとんどできてしまう方もいますので、そういった方はWindowsの必要性を今後感じなくなるでしょう。 Windows8.1 for Bing これに対抗するようにマイクロソフトもWindows 8.1 for Bingというライセンス料金0のWindows搭載パソコンの出荷をはじめています。 これはInternet Explorerの標準検索エンジンをマイクロソフトの提供するBingに設定している(変更可)という部分以外は、ごく普通のWindows8.1を搭載しています。 ですので、旧来のWindowsアプリケーションや、Windows Storeアプリケーションはそのまま使う事ができます。 Windowsパソコンが、Chromebookでシェアを落とさない為の対抗策として作られたものでしょう。 Windows8の評判が芳しくない事と、Chromebookの登場、そしてタブレットの台頭のタイミングが重なったことで、存在感を失ってしまわない為の施策と考えられます。 Windowsであれば、以前に購入したソフトや周辺機器など、過去の資産を活用できるユーザーのメリットがあります。 Chromebookやタブレットであれば、一からソフトや周辺機器をそろえる必要があり、価格は安くても、ある程度の追加出費は避けられません。 iPadはハイエンドのタブレット 本来、ノートパソコンとタブレットは、競合にならないものだと筆者は考えています。 ただ今のところ、価格帯や用途として重なる部分が多い為、安価なノートパソコンとタブレットがモバイル機として分類され、その中での選択になるのでしょう。 iPadはタブレットの中ではあくまでハイエンドのもので、価格としてもタブレットの中では高価な側に入ります。 iPad Airなら$500~$900ドルの価格帯の製品ですので、前述の格安ノートパソコンであれば、二台購入できる位のものです。 Appleは廉価版でシェアを稼ぐという戦略をとらないので、今後もこの価格帯は維持されるでしょう。ハードの利益を低下させる戦略を当面Appleはとるつもりはなさそうです。 Androidタブレットなら$300前後、Windowsタブレットであれば$400~500が中心の価格帯になります。 ハイエンドのものを誰もが選ぶという事は、ほとんど前例がありません。一過性のブームが過ぎ去れば、やはりエントリークラス移行の製品がもっとも販売ボリュームが大きいのが通常です。 パソコンが汎用品となりローエンド製品がシェアのほとんどを占め、利益率が低下した事で、かつて大きな核であったパソコン事業から撤退したIBMの例があります。 現在タブレット業界をリードするAppleはこのIBMと業務提携し、企業向けの販路を拡大していくという報道がありました。 iPadはタブレットとしては高価でありながら、品質とラインナップをApple自身でコントロールする事を最大の強みにしています。 格安の汎用品とならず高い利益率を出し続ける製品として、今後も様々な試みが行われるものと考えます。

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Squareカードリーダー

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Squareカードリーダー

スマートフォンによるクレジットカード決済サービス、Squareが日本でもサービスを開始しました。 これは上の使用例からもわかるように、非常に小さいリーダーをiPhoneなどスマートフォンのイヤホンジャックに接続し、磁気読み取り式でクレジットカードを読み取って、決済を行うことができます。 スマートフォンを通信と読み取り機に使うことで、別途カードリーダー、通信設備などを用意する必要がなく、簡易なレジしかない小売店舗や、飲食店などでも簡単にクレジットカード決済を導入することができます。 北米から事業展開が始まり、今年5月末より日本でも事業展開されるようになりました。 一度のカード読み取りによる取引ごとに、取引額の3.25%からが手数料として差し引かれます。 Square登場の背景 日本的な感覚で言えば、このようなよく理解できない機器を利用するよりも、おサイフケータイとFelicaリーダーのほうが安心なのではないか、という疑問がわいてきます。 確かにFelicaのような非接触型のICカードのほうが記録する情報を複雑にでき、通信経路の暗号化などにも安心感を持てます。 全国津々浦々のコンビニエンスストアのPOS端末でもそれができるのだから、というのは、日本独自の感覚です。 海外でもクレジットカード決済はさまざまな店で使われていますが、複写紙を利用するインプリンタという器具を用いる店舗も多くのこっており、そのためにクレジットカードからカード番号と契約者名、有効期限のエンボス(凹凸加工)がなくならない事情があります。 またレジも簡易な開閉機構しかないものが多く、計算機能も備えてない場合、店員さんがだしてきた計算機で、お金のやり取りを行うお店はかなりの割合であります。 日本のレジは通信機能、Felicaの読み取り、お札を入れるとおつりが出てくる自動入出金など、複雑で高価なPOS製品がかなり普及していますが、世界的に見て、珍しい一地域と言えます。 スマートフォンにNFCが標準搭載されても、世界のどこででも利用できるようになるまでには、まだまだ時間がかかる、という現状があります。 そんな中にSquareのようなスマートフォンと$10あまりの簡易なリーダーがあれば、クレジットカード決済を導入できてしまうというのは、技術革新と呼んでも差支えのないものでしょう。 Squareの技術 Square技術的なバックグラウンドについて、セキュリティ上あまり詳しく解説はしていませんが、カード読み取りにイヤホンを接続するオーディオジャックを利用するというのは、端末の低価格化にかなりの貢献をしています。 そもそも、かつてアナログ回線しかない時代は、音声を通じたデータ通信は当たり前でした。いまでもファクシミリを利用する場合は、雑音のようなデータ通信の音を耳にする場合もあるかもしれません。 iPhoneであればLightning端子、Androidであれば、MicroUSB等で接続する機器を考えますが、そのような構成をとれば、価格は現在の3~4倍、それにAppleであればサードパーティーのアクセサリとして、認可が下りるかどうか、というハードルがあります。 推測ですが、iPhoneアプリとカードリーダはおそらく音声によって、アプリとの通信を行い、カード情報を暗号化してやり取りし、それを3GやLTE、あるいはWi-Fiの電波を通じてカード決済センターに暗号化通信、決済の可否を通知する、という仕組みになっていると考えます。 このカードリーダーは単純な磁気読み取り装置ではなく、小型のコンピュータが内蔵されており、データの双方向通信を行えるものではないかと考えます。 リーダー-アプリ間の通信、アプリ-決済センター間の通信については、SSLや公開鍵暗号化など確立された技術が利用されています。 ただ技術的に暗号化がどれだけ可能であっても、それだけでは不正な決済を監視することはできません。 これについては、まず店舗従業員による、期限、名前の目によるチェック、スマートフォンのタッチパネルによるサインのチェック、あからさまに怪しい高額な決済については、カードリーダを通す前の人によるチェックになります。 センターに対して情報が送られた後は、クレジットカード決済センターには、普段通りでない異常なカードの利用を検出するノウハウを持っています。 不正な決済が行われた痕跡があれば、カードの利用停止などがおこなえる仕組みが出来上がっています。 機械の前後に、人によるチェックがあってこそ、このような簡易な機器によるクレジット決済が可能となるわけです。 ケーブルのないコンピュータ カードリーダーとの通信、タッチパネルによる認証コードの入力、センターと安全な通信機能があれば、カード決済機としては十分な性能を持つことができます。 今までは無線による通信については安全ではない等の理由で、有線の決済専用回線などを用意していたことなどを考えると、機器、通信インフラなど、導入にはかなりのイニシャルコストがかかっていました。 しかしスマートフォンが、これらの機能を十分備え、手のひらの上に収まってしまうオールインワンのコンピュータとして、通信ケーブルの届かないところ、電源の届かないところへコンピュータの能力を延長しています。 このようなモバイル機器の利用は、コンピュータの新たな可能性を感じさせます。 そもそも簡単な仕組みで、個人用でしかなかったパーソナルコンピュータが、現在のビジネスにおいて欠かせない機器になったように、スマートフォンやタブレットが新しいビジネスに取り入れられ、溶け込んでいく将来はすぐそこにあるように感じます。

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iPadはなぜ幼児にも操作できるのか

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iPadはなぜ幼児にも操作できるのか

お子さんを育てている方で、iPhone、iPadなど、タッチスクリーンデバイスに対して、お子さんが強い興味を示し、機会があれば触ろうとする経験があるかたも、多くいらっしゃるのではないでしょうか。 それは操作が直観的だから、という答えも用意されていますが、もうちょっと自分なりに考えてみたことを書いてみたいと思います。 あまり役に立たないコラム的な記事ですが、気分転換にでも読んでいただけたらと思います。 人生最初の壁、テレビ 幼児はテレビを触ります。子供が触れないように対策していなければ、まずつかまり立ちができるようになれば、テレビを触ります。 子供は成長の過程で、どういう世界の中にいるのか把握するために、自分からのアクションに対して、どういう反応があるか、自分が感じるか、ということを積み重ねていきます。 そんな中で、言葉も通じない中、テレビは一方向のメディアであることは、当然わかりません。 両親に対して、両手を伸ばせば抱き上げられるように、テレビに対してもこちらからアクションを起こせば、何らかの反応があると思っているはずです。 当初は画面の切り替わりや、出演者の動き、音などがアクションに対する反応ではないか、と考えますが、やがて、テレビのガラス一枚向こうの世界はこちら側からのアクションに対して、何ら反応を示していないということを理解し始めます。 テレビの向こう側には干渉できない、そういった現実を受け入れるうちに、黙っておとなしく、テレビの中の出来事を見るようになります。 触れるテレビ タッチスクリーンを備えるiPadをはじめ、タブレットや、スマートフォンは、ガラスの向こう側の世界に、直接触って、干渉することができます。 画面を横にフリックすれば、画面がスムーズにスクロールし、アイコンをタップすれば、画面が切り替わってゲームやアプリが立ち上がる。AngryBirdを引っ張れば、かわいらしいキャラクターが気持ちいいように飛んでいく。 タブレットデバイスは、触る人にとって、想像以上の反応が返ってきます。そのために、従来のパソコン利用者にとっては、大げさとも思える演出、なめらかすぎる動きや、アプリの起動、切り替えのアニメーションが設計され、実装されたのではないでしょうか。 テレビの向こうの世界とガラス一枚で隔てられていた、幼児や、そこから成長したあらゆる人にとって、それは真に求めていた体験だったのではないかと思っています。 テレビが誕生して以来、テレビにはみんな触ってみたかった。 それが叶えられたからこそ、Appleのいう魔法のようなデバイス、という言葉が実感を持って受け入れられたのではないでしょうか。

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マイクロソフトSurfaceの日本発売を予告

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マイクロソフトSurfaceの日本発売を予告

マイクロソフトが日本でのタブレット型パソコン、Surfaceの発売を予告しています。 SurfaceにはRT版とPro版がありますが、どのような差があるか、またどのようなスペックかをまとめてみようと思います。 RTとPro共通の機能 タッチカバーというSurfaceの特徴的なキーボード、トラックパッド兼カバーは、ProとRT共通のオプションです。 外部拡張は、USBポートが一つ、無線はWi-Fi(802.11/a/b/g/n)、Bluetooth4.0。 イーサネットポートはなし。 microSDXCカードリーダー、ヘッドフォンジャック。ビデオ出力端子が一つ。 内蔵マイクが二つ、ステレオスピーカー。 カメラは全面と背面に二つ搭載。 センサは環境光センサ、加速度センサ、ジャイロ、コンパス。 それと充電用端子がついています。 RTとProの違い https://www.sys-cube.co.jp/1315 こちらにも投稿しましたが、表形式でまとめてみたいと思います。 RT Pro 解像度 1366x768ピクセル 1920x1080ピクセル ディスク容量 32GB,64GB 64GB,128GB CPU NVIDIA Tegra3 第3世代Core i5 RAM 2GB 4GB USBポート USB2.0 USB3.0 外部ビデオ出力 独自規格 miniDP バッテリ容量 31.5W-h 42W-h 重さ 680g 908g Office 付属 なし 従来のソフト 動作しない 動作する ペン入力 なし 対応 プリンタ 対応プリンタのみ Windows8同等 米国価格 $499 $899 大まかな違いとしてはこのようになります。 今回日本で発売されるSurfaceはPro版か、RT版かという情報は今のところありません。 筆者の予想としてはいままでのWindowsアプリの動作するPro版ではないかと思いますが、確かなところではありません。 事前に考えておくべきこと ポートが少ないこと 双方ともUSBポートが一つで、イーサネットポートもありませんので、Wi-FiやBluetooth環境を整えておく必要がありそうです。 唯一のUSBポートをマウスに占有させてしまうのももったいないので、Bluetoothマウスや、タッチカバーが不十分な場合Bluetoothキーボードなどが必要でしょう。 DVDの再生について RT版はUSBのDVDドライブをつないでもDVDを再生する能力はありません。スマートフォンやタブレットのように再生可能形式に変換して、コピーする必要があります。 Pro版はMediaCenterを別途購入することで、再生可能となります。標準の機能としては持っていません。 アプリケーションや周辺機器の引継ぎについて RT版は従来のアプリケーション、周辺機器などをWindowsパソコンからは引き継ぐことができないと考えておくと、いいでしょう。 RT版は従来のWindowsとは全く別の独立したOSと考えていただくほうが、わかりやすいと思います。 RTでは、USBハードディスクや、USBメモリなど、ストレージデバイスは問題なく使えますが、別途ドライバインストールが必要なものは、RTで動作するかは事前の確認は欠かせません。 Pro版であれば、従来のアプリケーションは、インストールメディアがあれば、DVDドライブを接続してインストールするほかに、他のパソコンでISOイメージに変換してUSBメモリなどに書き出し、読み込ませることでインストール可能です。 Pro版の周辺機器との互換性はWindows8に対応しているかどうかを確認しておくことで、使用の可否がわかります。 使用可能な記憶領域について RT版もPro版もストレージはフラッシュメモリドライブですが、容量のうち30GBほどはOSとプリインストールのOfiiceなどで占められています。 音楽や写真、ビデオを入れて楽しもうと考えている場合は、多い目の容量のモデルを選んでおくべきでしょう。 SkyDriveというネットワークストレージが標準で備わっているので、他のWindowsPCとのファイル連携はこれを使うと便利になりそうです。 ウィルスについて ウィルス対策について、SurfaceシリーズはWindowsディフェンダーによって保護されています。 SurfaceRTはその他のウィルス対策ソフトはインストールできない仕組みになっています。 しかし、WindowsRTに感染するウィルスが全く現れないわけではありません。 システムの中の脆弱性をつく方法が現れた場合、アップデートが行われるますので、アップデートのチェックと適用を欠かせてはいけないのは従来通りです。 iOSなどでも脱獄やJailBreakと呼ばれるものはシステムの脆弱性をつくものであり、WindowsRTにもほころびが生まれることは十分予想できることです。 Proは一般のWindows8ですので、従来通りのウィルス対策で問題ありません。 Windowsストア AppleのAppStore,AndroidのGooglePlayなどのような、Windowsストア経由のアプリはRT版でもPro版でも使用できます。 有料アプリ、無料アプリなどがあり、これは5台までのPCやSurfaceなどと共有できます。 Windowsユーザーの生産性を著しく下げてきたおなじみのマインスイーパーも、Surfaceには付属していませんので、無料アプリをインストールするおためしにもいいかもしれません。 1.ゲームのカテゴリを選択 2.マインスイーパーを選択 3.購入用マイクロソフトアカウントを登録あるいはサインアップ。五台までというのはこのアカウントに紐づくものです。 4.インストールが終わると、スタート画面に入ります 5.内容はいつものマインスイーパーです マイクロソフト社としては、このWindowsストアを盛り上げていきたいようですが、今後どうなるのか、それがSurfaceのこれからにかかってくるのではないかと考えています。

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タブレット=アバウトなコンピューター

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タブレット=アバウトなコンピューター

タブレットとはアバウトなコンピュータととらえることができます。 パソコンは便利さを向上させていく中で、どんどん複雑な存在になってきていました。 この複雑さから、アバウトさへ大きく舵を切るのがタブレットの存在ではないかと考えてみます。 パソコン誕生からの歴史をたどってみて、個人向けコンピュータのあり方を振り返ってみましょう。 CUIの時代 CUIとはキャラクターユーザーインターフェイスの略で、黒い画面に文字だけのパソコン、MS-DOSなどといった言葉でわかっていただける方もいらっしゃると思います。 この時代、グラフィックを十分に扱うことができない性能上の理由もあり、コンピュータの操作はキーボードから打ち込むコマンドで行っていました。 この時代の主なパソコンの用途としては、ワードプロセッサー、文字ベースの表計算ソフトなどがありました。 ワードプロセッサは現在のWordのようなものとは違い、文字の色も自由に選べず、文字のサイズも倍角、4倍角などで強調するぐらいで、シンプルでタイプライターに近い性能を持つものでした。 フォントもゴシックか明朝を選べる程度で、プリンタ内蔵のフォントを使うしかありません。現在のようにさまざまなフォントを利用することはできませんでした。 パソコンを使うためにはこれらコマンドを覚えて操作する必要があり、使用するためのハードルは現在よりはかなり高いものでした。 GUIの時代 1984年にAppleがMacintoshが発売されるとともに、GUIの時代が訪れました。 Windowsは1990年に発売されたWindows3.0以降で、GUIを本格的に取り入れています。 GUIとはグラフィカルユーザーインターフェイスの略で、マウスで画面上のアイコンやボタンを操作する、現在皆さんが利用されているパソコンの操作方法です。 GUIの登場とともにWYSIWYG(ウィジウィグ)というディスプレイに表示されたものとプリンタの印刷結果が一致するという概念と、自由なフォントや図形、グラフィック、写真などを扱うことができるようになりました。 複数のウィンドウが開いて、その中でアプリケーションを扱うことができる、マルチウィンドウというものが実用化されたのもGUIの時代の特徴です。 GUIがコンピュータに何をもたらしたかというと、最も大きな変化はDTP(デスクトップパブリッシング)の登場です。 DTPの登場により、卓上で誰もが印刷物を自由に作れるようになりました。前述のWYSIWYGという概念が、これを可能にすることができました。 これは印刷業にかかわる人だけの話ではなく、たとえばWordやExcel、PowerPointなどで、仕事用の資料の作成をするのも、広義のDTPといえます。 このDTPにおいて、最も重要なのはマウスの存在で、マウスにより精密な操作を行えることが重要なポイントでした。 表計算ソフトExcelもこのマウスによる操作で、CUI時代の表計算ソフトよりもより複雑な作業が、手軽に行えるようなりました。 タブレットの時代 タブレットの時代はまだまだ始まったばかりです。 タブレットは基本的にはGUIを継承していますが、操作にはディスプレイを直接タッチする、マルチタッチのタッチパネルを利用するという特徴があります。 静電式のタッチパネルは、そのタブレットOSの操作感と相まって、非常にとっつきやすいものではありますが、マウスのようなポインティングデバイスと比べると、かなり精度は劣ります。 人の指は、小さいボタンや、チェックボックス、あるいは表計算のセルなどを正確にタッチするには太く、またタッチパネルの感度にも限界があります。 もう一つは、タブレットは据え置きで利用するものではないので、ディスプレイを見る角度によって、タッチしている場所を正確に合わせることが難しいのです。 そのため、タブレットの操作はマウスなどと比べると、アバウトにならざるを得なく、精密な作業をあきらめるかわりに、精密でない操作の快適さを追求していくことになります。 タブレット時代のユーザーインターフェイス 多くのタブレットがマルチウィンドウを採用せず、単一のアプリケーションが画面のすべてを利用する、いわゆるフルスクリーンで動きます。 これはタッチパネルと、マルチウィンドウというシステムの相性がよくないのが理由でしょう。 マルチウィンドウは複数のアプリケーションを同時に操作し、まるでデスクの上に書類を重ねるようにウィンドウを重ね、画面を共有するものです。 タブレットは操作のシンプルさが重要なので、デスクの上のようであるよりも、一つの書類として扱われることに重きを置かれています。 タブレットという形状に、マルチウィンドウOSを搭載しても、それぞれの良さを相殺してしまうのです。 タブレットとして、いままで利用されていた、電子書籍端末や、飲食店の注文端末、カラオケボックスなどの操作端末として利用する上で、一目瞭然の操作感で特に戸惑うところはないと思います。 マルチウィンドウのOSをタブレットに搭載しても、マウスがないことによる操作性の悪さだけが目立ってしまいます。 タブレットはその操作性から 、直感的で迷いのないユーザーインターフェイスを持つことが最も重要なポイントです。 タブレットとパソコンの使い分け タブレットが今後普及していく理由は、その操作の単純さであり、その単純さゆえに精密な操作ができないため、パソコンを置き換えることはできないでしょう。 パソコンは先述のDTPの分野など、操作の精密性を求められる、専門性の高いコンピュータとして特化していくことになりそうです。 WindowsRTのように、マウス、キーボードを接続できる、デスクトップモードという従来のマルチウィンドウを備えた、タブレットOSも出てきています。 タブレットにマウスやキーボードを接続し、主に使うのであれば、画面のタッチはほとんど使わなくなると想像します。 マウスとキーボードの操作に加えて、画面へのタッチがプラスされることは、操作の流れを中断するだけで、メリットがあまりありません。 利用シーンに合わせての、PCとタブレットのコンバーチブルを求める人はいるでしょうが、帯に短したすきに長しで、それぞれの専門性を求めるユーザーよりは少なくなると考えます。 タブレットは指先で操作できるそのアバウトさが、従来のコンピュータに壁を感じていた人には、身近なものとして捉えられるはずです。 移動の合間や、リビングでのひと時に、必要な時だけ取り出して、さっと指先だけで操作し、用が終われば折りたたむこともなくカバンに入れるなど、邪魔にならないようにしまっておける、圧迫感のないコンピュータ。 コンピュータはもっとアバウトな存在でいい、というのがタブレットの発想の転換点です。 今後、マウスを使った精密な操作を求めるユーザーと、よりアバウトなコンピューターを求めるユーザーに二分化されていくと想像します。

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タブレット機器の入力性について

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タブレット機器の入力性について

タブレット端末を利用する際、webブラウザや電子書籍など閲覧を主とした用途として利用するものと、メールやオフィス文書などの作成といった入力用途に利用する、大まかに二つのことが想定されると思います。 現在のタブレットは、連続的なキー入力を行う用途については、パソコン並みのユーザー体験を求めることは難しいです。 タブレットは現在マルチタッチインターフェイスを利用した、新しいコンピュータの方向性を示す段階で、事務器として見るのであれば、従来型のノートパソコンに及ぶものではありあせん。 モバイル機器として、持ち運びやすく、使いやすいコンピュータとして、ある程度の入力を想定する場合、入力性が高い方が、利用シーンも幅広く考えることができそうです。 今回、タブレット機器の入力性について考えてみたいと思います。 キーピッチ キーボードの入力しやすさを計る上で、キーピッチは特に大きな要素です。 キーピッチとはキーの中心から隣のキーの中心までの距離で、これが普段のキーボードと数ミリでも差があると、入力しにくかったり、誤タイプが増える要因となります。 一般のフルサイズのキーボードのキーピッチは19mmが標準となっています。 モバイルノートPCもよほど小型のもの以外では、キーピッチ19mmのキーボードを採用している場合が多いです。 iPadをはじめ、タブレット機器のキーピッチについて、調べてみました。 キーピッチ キーの大きさ タイプ iPad(9.7inch)横 18mm 15.5mm ソフト iPad(9.7inch)縦 14mm 11.5mm ソフト iPad mini 横 16mm 12.5mm ソフト iPad mini 縦 11.5mm 9mm ソフト Nexus7 横 7.5mm 12mm ソフト Nexus7 縦 9mm 7.5mm ソフト iPad向けTK710 17mm 13.5mm ハード PC向けキーボード 19mm 12mm ハード Apple Wireless 19mm 15mm ハード キーの大きさはソフトウェアキーボードの場合、タッチパネル操作の精密さが求められるかどうかも重要であるため、記載してみました。 PC向けキーボードは参考のために、普段利用しているDELLのものを計っています。 Nexus7は標準で付属しているiWnn IME以外にも複数のIMEが利用できますので、参考値として掲載しました。 以下それぞれの詳細を見てみます。 iPad(9.7inch) iPad(9.7inch)はiPad,iPad2,Retina iPadで、標準的な大きさのiPadです。 これは横置き(ランドスケープ)の際のキーボードです。およそ18mm程度のキーピッチがあります。 わずか19mmよりは小さいですが、キー自体が15.5mmと大きく、タッチパネルに表示されるソフトウェアキーボードとして一番パソコンのキーボードに近い感覚です。 キーボードが大きい分、画面の半分ほどをソフトウェアキーボードが占めることになります。 これは縦置き(ポートレイト)ですが、キーピッチは14mm程度。キーの大きさは11.5mm程です。 縦置きはキーボードの専有面積が小さくなります。キーピッチとキーの大きさは小さくなりますが、ドキュメントの一覧性は高くなります。 iPad mini これは横置き(ランドスケープ)の際のキーボードです。 iPadの8割程度のキーピッチとキーサイズです。 これは縦置き(ポートレイト)の際のキーボードです。 これもiPadに比較して8割程度の比率になります。 携帯性とのトレードオフで、入力性が低下したと考えられなくもありませんが、現在iPad miniを利用する上で、筆者が使いやすいと思うのはセパレート型のキーボード入力です。 セパレートキーボードはキーボード右下のキーボードマークをタップして、画面上部に持ち上げることで、キーボードが分割され好きな位置で利用できます。 iPad miniのホールド性と相まって、気持ちのいい入力感があります。 両手でホールドして、両親指で入力するのもいいですし、iPhoneのフリック入力に慣れている方は日本語キーにしてフリック入力を使うこともできます。 あまり長文には向かないかもしれませんが、手軽な入力にはちょうどよく、大きいスマートフォンを使っているような気持になります。 9.7inchのiPadにもこのセパレートキーボードはありますが、このiPad miniで利用するほうが、手の小さい日本人向けと言えそうです。 iPad & Apple Wireless Keyboard iPadはBluetooth規格をサポートしているので、Apple Wireless Keyboardをはじめとした、Bluetoothキーボードと無線接続して使用することができます。 Bluetoothキーボードを接続すると、画面上にソフトウェアキーボードが表示されなくなるので、100%の領域を表示に利用できます。 この組み合わせであれば、一般のPCと同じ感覚でキーボード入力ができます。キーボードは電池込みで320g程度の重さで、ケーブルは利用しません。650gのiPadと合わせると、およそ1Kg弱の重さです。 iPadとのサイズは上の写真で見ていただけるように、キーボードのほうが横幅がかなり広いです。 この組み合わせで確保しておきたいのは、iPad自体に傾斜をつける方法でしょう。デスクに平置きした場合と、傾斜をつけた場合とでは見やすさが違い、長時間の利用に差が出ます。 写真ではスマートカバーを利用して、傾斜をつけています。 iPad + Logicool TK710 Logicool TK710(ロジクール Ultrathin Keyboard Cover)は、Bluetoothキーボードですが、iPad2以降のiPad(9.7インチ)専用として作られたキーボードです。(リンクはメーカーサイト) マグネットを利用して、iPadカバーとして持ち運びができ、使用の際はキーボードを外して、スリットにiPadを固定して使用します。 スリットに固定する方式のために、スタンドいらずで、ポートレイトでもランドスケープでも利用できるのがいいところです。 キーピッチは17mmとパソコン用のキーボードには及びませんが、ハードウェアキーボードであるので、確かなタッチ感でソフトウェアキーボードとは一線を画するものがあります。 重量は355gでバッテリは内臓型。iPadと合わせてちょうど1Kg程度の重さとなります。 最近は出回りもよくなり、ネット通販で7000円ほどで販売されています。 タブレットとキーボードのまとめ タブレットが持ち運びしやすい最大の要因は、キーボードが無いことからくるものであり、キーボードをつけるのは本末転倒と考えられる方もいらっしゃると思います。 出先などで、ちょっとした長さのメールや、報告書、あるいはブログ記事などを書く必要がある場合など、キーボードがあるほうが便利ではあります。 そういった場合に1Kg前後の薄型ノートパソコンと用途や携帯性にも競合するものがあり、意見が分かれるところでもあります。 iPad自体、使ってみたけど用途に合わなかったという方は、この入力性を重要視するか否かというところが、もっとも大きかったのではないかと想像します。 そういった意味で、コンピュータに求める汎用性を、タブレット機器にどこまで求めるか。 今後タブレットを使用していく中で、どういうシーンで、どういった用途を求めていくかを考えるなかで、今回の記事が少しでもお役に立てばうれしいです。