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スマホが使えてもパソコンが使えない人とは

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スマホが使えてもパソコンが使えない人とは

よくネットなどで「スマートフォンが使えてもパソコンが使えない若者が増えている」や「若者がパソコン離れを起こしている」という意見を見かけることがあります。 果たしてそれは真実なのかなと懐疑的だなと筆者は思っています。 スマートフォンはコミュニケーション能力を強化されたパーソナルコンピュータであると考えるからです。 スマートフォンがあるからパソコンが不要という層は、本来パソコンという道具がオーバーだった層です。そのような層にも十分コンピュータの能力が適応されるということは、スマートフォンの利点でしょう。 コンピュータはアプリケーションがなければただの箱です。機械とOSだけあっても何かの役に立つことはありません。 コンピュータが何らかの目的を達成するのはアプリケーションが必須です。それはスマホアプリにしても同様です。 スマホアプリがプリインストール、あるいはアプリストアなどからダウンロードされている限りは、スマートフォンはパーソナルコンピュータとして役立っていると考えます。 ではスマートフォンを業務に使うのかといえば、スマートフォンに向いた業務内容にはマッチすることだと思います。 例えばコミュニケーションです、LINEやChatworkのようなインスタントメッセージ。地図アプリ、カレンダー、タスクアプリ、これらも業務のために役立つものです。 生産性を高めるということで、キーボード、マウスのついたパソコンを使うことは主に事務作業にとって今後も重要になります。 例をあげれば、筆者はフォークリフトを使うことができませんが、業務で必要ならフォークリフトを使えるように技能を習得します。 手でパレットの上の荷物を持ち運び別のパレットに移すことは可能かもしれませんが、効率として業務の役には立ちません。 スマートフォンしか利用できなくとも業務に必要であればパソコンの利用を習得し利用することになるのは変わりがありません。 むしろスマートフォンによって、タッチパネルを用いたコンピュータに馴染みがある、あるいは抵抗がなければ、コンピュータが用いられなかった現場にも低いラーニングコストでコンピュータを導入することができると考えるのはいかがでしょうか。 これだけ多くのかたが日常的にインターネットに接続されたパーソナルコンピュータに触れていることは、パーソナルコンピュータ誕生以来もっとも盛んだと考えます。

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Google AMP

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Google AMP

GoogleがAMP(Accelerated Mobile Pages)という規格を定め、AMP対応ページをモバイル検索の中でも特別に扱うようになりました。 ニュースサイトや、ポートタルサイトなどの閲覧数が非常に多く頻繁に更新されるサイトのAMP対応を促進しています。Google検索の中でAMP対応マークがつき、ニュースなどはカルーセル形式で表示されるようになりました。 Google AMPはわかりやすく言えばGoogleが独自の配信ネットワークで配信するためのキャッシュです。モバイル機器からGoogleで検索された結果で、AMP対応されていればAMPページがGoogleの配信ネットワークから優先的に表示されます。 閲覧数の多いニュースサイトではこれらAMP対応されたページを取得しキャッシュすることで、モバイルユーザーは非常に高速にページを開くことができます。 AMP対応ページとそうでないページをスマートフォンで開けば一目瞭然の速さです。 インターネットの通信量の軽減や、高速に開くことのできるユーザー利便性のために作られた規格と仕組みです。 Googleが現在全力で推し進めているのはモバイルの利便性です。スマートフォン、タブレットからの検索やWEB閲覧をPCで行うよりも快適なものにしたいという考え方です。 AMP対応ページによって高速で開くのであれば、ユーザーとしてはモバイルで閲覧する有利さを感じることができます。 AMP規格はjavascriptが利用できない、対応していないタグや要素があるなど、一般向けのサイト構築とはまた別の仕様が求められます。 WEBサイトの構造としてはかなり単純に作ることが求められます。あまり多くの要素を含まないことでページの表示速度を早くし、キャッシュする意味が出てくるからでしょう。 あくまで現在はニュースサイトなどの閲覧数が多く頻繁に更新されるサイトだけに必要とされています。 一般のサイトやショッピングサイトについてはAMP対応が今の所検索結果で有利に働くことはないようです。 今後AMPの展開がどのようになるのか、WebをモバイルにシフトさせようとするGoogleの試みは続くはずです。

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スマートフォンは戻れない変化

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スマートフォンは戻れない変化

スマートフォンは最新のパーソナルコンピュータとして広く普及しました。 ここからやはりパソコンのほうが便利だということで、スマートフォンが停滞、あるいは後退することはないでしょう。 今後Webなどはどんどんモバイルにシフトしていくことを中心として考えていく必要があります。 プロ用の機器としてのデスクトップパソコン、ノートパソコンは今後も消えることはありませんが、個人用途、まさにパーソナルという部分でスマートフォンがこれを代替する流れがやってきています。 そもそもパソコンがビジネスに取り入れられ普及したのが1990年代後半、それ以前で事業規模の小さい企業ではコンピュータが導入されていないところもありました。 20年の間にこれなしでは業務が不可能というぐらいに普及したものではありますが、それもまた時代の流れになります。 スマートフォン、タブレットなどはデータを巻き込んでハードディスクが故障するなどのパソコンにありがちなトラブルが少なく、業務用途であってもメンテナンス性の高さやコストの低さで、さらに広い分野で取り入れられて行くでしょう。 導入コストや運用コストの高いメインフレームと呼ばれるコンピュータがかつて業務用途のパソコンでした。 メインフレームの導入のためには専用の24時間エアコン付きの部屋の設備と、数千万円の費用、それを毎年運用するのに数百万円からの費用が必要です。 その代わりのもの、低コスト化を必要とされパソコンが普及した経緯から見ても、スマートフォン、タブレットの業務用途への導入は必然的のように感じます。 一般向けであれ業務向けであれ、物珍しさだけでなく、実用的にこれらの機器を利用して行く手段を考えておくことは無駄なことにはなりません。 一時は物珍しさでスマートフォンやタブレットが利用されるという時期がありましたが、すでにその段階を超えています。 企業にコンピュータが導入される、企業にパソコンが導入される、これらはどちらも戻れない変化です。 スマートフォンもまた戻れない変化の一つになるでしょう。 20年後あたりにまた戻れない変化が訪れるのではないかと筆者は想像しています。

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幼児とスマートフォン動画

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幼児とスマートフォン動画

幼児がスマートフォンやタブレット端末などを利用して動画を見るということは非常に簡単になりました。 キーボードのタイピングを覚えるまでもなく、音声アシスタントを利用し、言葉で番組名などを検索しYoutubeにたどり着けます。 そこから動画を見て、関連の動画を次から次へ飽くことなく観ることを覚えます。 Siriなどの音声アシスタントを動作させ、幼児向けアニメの名前を言葉に出せば検索結果が表示され、その中にすでにオフィシャルなものではない動画がリストアップされていることもあります。 Youtubeなどが悪質なものだとは考えないですが、幼児がこれを一人利用し続けることには不安を感じます。 良質な動画もある中で、違法にアップロードされた動画もタグ付けやタイトルによって関連動画になったり、不適切でかつフィルタをされていない動画にもたどり着くことができます。 iPadでYoutubeを閲覧できないようにする方法を考えてみます。 iOSには機能制限という設定項目があり、ここで特定のサイトをブロックすることができます。 設定から機能制限を選択し、機能制限用パスワードを設定します。そこからWebサイト、アダルトコンテンツを制限をタップし、常に禁止のWebサイトにyoutube.comを追加します。 これでSafariからYoutubeを閲覧することはできなくなります。 同様にして他の禁止したいサイトもブロックすることができます。 このような学習コストの少ないコンピュータ機器は幼児はどれだけでも好奇心を持って、自分なりに目的に応じて使いこなすことができるようになります。 パスコードを覗き見て覚える、隠しても見つけてしまう、親の目を盗んで早朝に起きて利用するなど、子供の尽きることのない好奇心の力は多少のことは克服してしまいます。 子供が勝手に使ってしまうものの中にコンピュータが増えたというだけのことではありますが、どのような影響があるかは未知な部分もあり保護者としては不安を覚えることの一つにもなるでしょう。 Webサイトのフィルタリングがそれに対して正しい対処法なのかもまた不明ではありますが、それによって少しでも不安が軽減されるのであれば導入を考えても良いかもしれません。

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Pokemon Go Plusを使ってみました

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Pokemon Go Plusを使ってみました

スマートフォンアプリPokemon Goの補助機器であるPokemon Go Plus(以下Go Plus)を使ってみました。 Pokemon Goはスマートフォン単体でも遊べるアプリですが、このGo Plusはリモコンの役割を果たします。 Pokemon Goアプリ内からGo PlusをBluetoothでペアリングすると、Pokemon Goは常に起動状態となります。 ペアリングするとポケストップの訪問と、ポケモンのゲットという二つの操作を一つのボタンで行うことができます。 振動とランプの色で状態や通知を行いますが、実際はGo Plusが振動すればボタンを押す、という感覚で見ながらでなくとも使うことはできます。 Pokemon Goをこれから一定時間楽しもうという気持ちでGo Plusを接続し、遊び終われば接続を解除するという感覚が適しているようです。 常にペアリング状態だとスマートフォン側でPokemon Goが起動したままになり、通信が行われバッテリが消費され続けます。 外出中はずっと接続しておくというのはあまり現実的ではありません。 ペアリング自体はほとんど時間のかからないことなので、しばらく徒歩やジョギングなどをする際にGo Plusを接続し、所定のコースを終えれば接続解除しアプリを終了させるような形になります。 徒歩で遊ぶ限りは立ち止まる必要がありませんので、ながらでPokemon Goを遊ぶのには非常に適します。 利用中のポケモンゲットや、アイテム入手の履歴はアプリ内のぼうけんノートに記録されています。 Go Plusだけを利用しているとポケモンゲットについては確立がかなり低いため、レアなポケモンを捕まえたいという気持ちがあればGo Plusだけでは足りないようです。 Go Plusを利用に適した遊び方としては、ポケストップのある地域をウォーキングやジョギングに選び、振動すればボタンを押す、歩行距離はカウントされるのでポケモンのタマゴを孵化させる、そのような形になるのではと思いました。 見た感じで言えばカプセルトイなどにあってもおかしくないイメージですが、Bluetoothとバイブレーション機能、LED付きのボタンでアプリと連携するものは玩具として新しく、面白く感じました。

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コンピュータの抽象化

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コンピュータの抽象化

コンピュータの進歩の歴史はどのようにしてコンピュータの機能を抽象化するか、という歴史です。 もともとはコマンドを文字で入力し、コンピュータが処理して結果は文字で帰ってきます。 今でもWindowsではコマンドプロンプトやPowershellとして残っている抽象度の低い操作方法です。 Windowsをはじめとしたマルチウィンドウシステムではマウスを使うことで一気に抽象性が上がります。 もともとOSが持っていたディレクトリという構造をフォルダという形に見せて、紙の書類をフォルダにまとめるようにして扱うように見せました。 deleteというコマンドで削除していたファイルも、マウスでファイルをつかんでゴミ箱に入れるという操作で可能にすることで、実生活でよく行う行動と同じものだと理解することができるようになります。 ファイル実行もファイルをダブルクリックする、という操作さえ覚えれば違和感なく実行することができます。 スマートフォンではさらにファイルという概念をなくそうとしています。 スマートフォンのアプリはパッケージ化された複数のフォルダによって成り立っていますが、ユーザーはフォルダ自体をすでに意識することはありません。 指で触れればアプリが実行される裏では様々な処理が行われますが、それはユーザーの目に触れることはありません。 次の段階の抽象化は、コンピュータを持っていないと思わせるぐらいの抽象化になるのではないか、と考えています。 SiriやGoogle音声検索などの音声アシスタントは、今はスマートフォンというコンピュータに対する操作であることがはっきりしています。ボタンなどを押しスマートフォンに呼びかける操作であるとユーザーは捉えているはずです。 それがさらに一段階抽象化すれば、空気に話しかければ答えが返ってくるという形が当たり前になるのかもしれません。 自宅にいる家族に対して、天気予報で明日の天気はどう言っていたかを聞いたり、家を出るときは戸締りをお願いしたり、などは違和感なく自然なやりとりとして行われていることです。 音声アシスタントがもっと自然なやりとりができるようになれば、そのようなやりとりは人としているようになり、コンピュータを媒介していることは抽象化されてしまうでしょう。 音声入力を正確に行うためには端末からインターネット越しに音声をクラウドなどのサーバーに送り、結果を返すことになります。 そのような高度なやりとりについて一切知らなくても使えるということこそコンピュータの抽象化の意味です。 より高齢者やコンピュータに対する苦手意識のある方も自然とコンピュータのユーザーとなって便利に利用でき、またサービス提供の企業とすればビジネスチャンスが増えることになります。

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Microsoftのモバイル戦略

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Microsoftのモバイル戦略

Microsoft社がスマートフォン、タブレット向けのマルチプラットフォーム開発ツールXamarinを無償公開しました。 マルチプラットフォーム開発は、iOSやAndroidなど複数あるプラットフォームどちらでもソースコードを共有してアプリを開発することを指します。 iOSアプリを開発する場合は、Mac上のX Codeを利用してObjective-Cで開発をする、Androidの場合はAndroid Studioを利用してJAVAで開発するなど、それぞれのプラットフォームに応じた開発環境を用意する必要がありました。 Xamarinはプラットフォームの差異を吸収し、主にパソコン用のソフトウェア開発に利用されるC#と.Netフレームワークを利用してアプリの開発ができます。 他にもマルチプラットフォームの開発環境は幾つかありますが、Microsoftのモバイル戦略としてVisual Studioに標準で搭載される機能ということになり、その点では特異な存在です。 Microsoftのモバイル戦略として想像されるのはWindows Phoneの普及が第一で、アプリ開発などはMicrosoft製品内で完結するもの、Microsoftストアの購入を促進することが優先されるものと考えていました。 開発者とユーザーはまた別の話になりますので、Windows Phoneについてはシェアの拡大を別途目指しています。 ただユーザーの囲い込みでなく、開発者の囲い込みをまず行うという発想は従来までのMicrosoftのイメージからは随分変わったなと思います。 C#でのモバイル開発の蓄積はまだまだこれからですが、規模を大きくしなければ実績は積み上がりません。 マルチプラットフォーム開発、と言っても100%のコード流用ができるわけでなく、それぞれ独自の製品機能については独自の実装をしなければいけません。 そう表現すると、マルチプラットフォームの意義とは何か、ということになりますが、そのコードはまたWindows PhoneやWindowsタブレットなどMicrosoftのうちだすデバイスでも再利用が可能ということになります。 なるだけ多くのデバイスで動作し、開発しやすい環境であれば、他のマルチプラットフォーム開発ツールからシェアを奪うことも可能です。 多くのマルチプラットフォーム開発がjavascriptなどを利用しているのに対し、エンタープライズ開発で実績のあるC#で作成できることは重要です。 モバイル向けアプリはエンタープライズ用途での利用が要になっています。 企業向けアプリはアプリストアには並びませんが、大規模な導入や、より大きなシステム、クラウドや企業の基幹系などにも組み込むことでパフォーマンスを発揮することができます。 広告や、ユーザー単位の課金など細かいものではなく、システム一式の受託の形をとれますので、開発工数に対して利益を見込みやすく、また大手企業も導入に積極的です。 潮流を読み、業界を牽引するスピード感と実行力がMicrosoftに感じられます。

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IntelがAtomプロセッサーから撤退か?

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IntelがAtomプロセッサーから撤退か?

Intelが省電力性を重視したプロセッサーラインナップのAtomの開発計画をキャンセルしたという内容の報道が流れています。 そのため実質的にAtomプロセッサー開発から撤退してしまうのではないかという憶測があります。 具体的な内容の発表がIntelから現時点ではないようですが、複数の報道がそのように伝えているようです。 Atomプロセッサーは現在主力製品であるCore iシリーズなどとは別途設計されたものです。計算性能よりコンパクトさと低消費電力に重点が置かれています。 安価なWindowsノートパソコンやWindowsタブレット、一部Androidスマートフォンなどにも利用されています。 Atomの競合製品は、ARMアーキテクチャのプロセッサーです。 ARMアーキテクチャが主流のスマートフォン、タブレット市場に対して、Intelが独自のプロセッサーでシェア拡大を狙ってAtomを改良しリリースしていました。 AtomがARMアーキテクチャに比較する最大のメリットはIntel Core iシリーズなどと同じマイクロコードが動作することです。このようなことをバイナリ互換性と呼ぶこともあります。 Atomプロセッサを利用しWindowsパソコンと同じ規格で造られたタブレットでは、パソコンと同じWindowsをインストールでき、アプリケーションも使い回すことができます。 ただ省電力性を重視していること、また別途設計されていることから、バイナリ互換性はあっても動作速度については主力のCore iシリーズやその廉価版Celeronには及ばないものとなっています。 Core iシリーズを低消費電力化を推し進めたCore Mプロセッサーが今後Atomプロセッサーの後釜を埋めるとも考えられています。 どのようなプラットフォーム上でどのようなアプリケーションが動くかということについて、長らくOSやプロセッサーの組み合わせによって語られてきました。 Intelのプロセッサで動作するWindowsやWindowsサーバー、Intelのプロセッサで動作するMac、ARMで動作するAndroidタブレット、ARMで動作するiOS機器、Atomで動作するWindowsタブレット、ARMで動作するWindowsタブレット、などなど。 どれかの組み合わせでないと動作しないアプリケーションなどがあれば、それに応じてプラットフォームを変えなければなりませんでした。 最近の流れとして、一度プログラムコードをかけば、他のプラットフォームでも同じように動作する、という開発環境が充実してきています。 そもそもプロセッサの違いに応じて実行形式のファイルを書き出す部分についてはコンパイラなどが対応すべきであり、プラットフォームに合わせて開発側が対応するという時代は終わりを迎えそうです。 従来のIntelプロセッサーとのバイナリ互換性という独自性を打ち出した低消費電力プロセッサーでしたが、特にモバイル用途において大きなアドバンテージにならなくなってきた表れなのかもしれません。  

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Wi-Fiの電波の選び方

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Wi-Fiの電波の選び方

Wi-Fi機能付きルータの普及率もスマートフォンをきっかけにして広がってきたように感じます。 無線LANルータなどとも呼ばれています。 屋内のWi-Fiで通信すれば、携帯電話でのデータ転送が発生しないため、ノートパソコンや離れた部屋での利用、タブレットなどと合わせて利用されている方も多いと思います。 現在発売されているWi-Fi機器はGとAというような名前で二つのアクセスポイントが見えるようになっているものも普及してきました。 これはそれぞれIEEE802.11g、802.11aとそれぞれの上位互換の規格が搭載されていることになります。 802.11b/g/nは2.4GHzという周波数を使い、802.11a/acは5GHzという周波数を利用します。 802.11b/g/nの利点は対応機種が多い、室内でも広い範囲に到達しやすい、などがあります。 ノートパソコンでは内蔵Wi-Fiで今も2.4GHz帯を使うものが多く、普及台数としてはこちらの方がはるかに多いです。 802.11b/g/nのデメリットとしてはWi-Fiといえばほとんどがこちらなために、特に集合住宅などではアクセスポイントが密集します。 アクセスポイントが狭い範囲に密集すると電波干渉が起こり、結果的に電波の強さは弱まってしまいます。これによって通信スピードの低下や到達範囲が狭くなる、などが起こります。 2.4GHz帯は電子レンジなどとも干渉するため、電子レンジ利用中は通信できなくなったり、極端に遅くなったりします。 5GHzは対応機種が少ないため、普及が広がっていないこと、到達範囲が2.4GHz帯に比べて狭いことがデメリットとしてあげられますが、逆に集合住宅などでは到達範囲が狭いこととアクセスポイントが少ない分干渉が起こりにくいことがメリットになります。 5GHz帯を利用する802.11a/ac電波の干渉が起こりにくいことと、通信スピードが速いというメリットもあります。 スマートフォンやタブレットなどでは802.11a/ac規格の普及も進んでいるので、自宅のアクセスポイントにa規格のものがあれば、そちらのアクセスポイントとの接続を設定しておくと、快適になるかもしれません。 あまり広い家屋だと遠い部屋では届きにくくなるかもしれませんが、アクセスポイントの近くではかなりの高速を実感できるのではないかと思います。

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暗号化とバックドア

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暗号化とバックドア

米国のFBIがAppleに対し、容疑者の保持するiPhoneにバックドアの作成を依頼するがApple側がこれを拒否する、という事態が起こっています。 iPhoneに格納されているデータは、本体側でパスコードを入力しない限りは外部から読み取ることができなように暗号化されています。 この暗号化をパスして本体のデータにアクセスする方法をバックドアと呼んでいます。そもそも外部から解除不能な暗号化を通り抜ける裏口を別に作って解除する、ということです。 例を挙げると、現在主流として利用されている暗号化で、httpsを始めソフトウェアVPNなどにも利用されているRSA2048bit暗号鍵は、膨大な計算量をこなさないと解読することができません。 現在の技術で大量の高速計算用コンピュータを投入して解読しようとしても、数百年以上の時間がかかると考えられ、技術的に解読は不能とされています。 それも一つ一つの秘密鍵についての解読時間になりますので、複数の暗号化されたデータを復号して解読することは不可能とされています。 ただそれら暗号方式に脆弱性を用意する、あるいは完全にバイパスしてしまって、データを取り出せるようにすることは、OSやブラウザなどへの組み込みをすることによって可能となります。 暗号化を解除されたデータを何らかの方法で別の領域に保存する、別のサーバへ送信する、コンピュータ内の秘密鍵を直接取り出す仕組みを作る、などです。 そのようなものが作られている、密かに組み込まれている、という疑念はOSやメーカーには常に付きまとうものです。 現実にバックドアが組み込まれているかどうかは、ソースコードを公開していないOSについて明らかにされることはないでしょう。 ただ一度だけの特例であってもバックドアを作ることができる、ということをメーカーが示してしまうと、そもそも暗号化されているということ自体が無意味化してしまいます。 そのためたとえ重大な事件の解明に必要なことでも、バックドアを作成はできない、とする姿勢はユーザー保護の観点から理解することができます。 ただ実際にバックドアが作られているかどうかは、今後も明らかにされることはないだろうと思われます。 犯罪やテロなどに限定されず、現在金融や個人情報など様々なことに暗号化が利用されているので、やましいことをしていないから関係がない、ということではありません。