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Chromebook 国内一般向け発売

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Chromebook 国内一般向け発売

Googleが開発したChromeOSを搭載した廉価版ノートパソコン、Chromebookが法人だけでなく一般向けに発売開始されました。 Chromebookの特徴としては、起動が非常に早いこと、Windows搭載パソコンにくらべて安価なこと、軽量で長時間バッテリーが持続すること、などが挙げられます。 ChromebookはGoogleアカウントでログインすることと、オンランで使用することが最低限の条件になっています。 またWindowsに比較してChromeOSはいろいろと制限がありますので、その違いを意識して利用する必要があります。 Chromebookと比較するもの 価格帯、性能、制限など様々なことを考えるとChomebookは様々な競合があります。 一つはWindows搭載ノートパソコン、ひとつはiPadやAndroidタブレットです。 Windowsノートパソコンはこの三つの中では、ほぼオールマイティで、Chromebookやタブレットにできて、ノートパソコンにできないものはありません。ただOffice、携帯性、バッテリ持続時間などをすべて満たすには、それなりの費用がかかります。 Chromebookは安価なノートパソコンとして使うことができるものです。制約が多いですが、制約内で使うのであれば十分なノートパソコンとして作業性を持ちます。 タブレットは携帯性、デザイン性、バッテリ持続時間などがこの中ではトップになりますが、その分作業性は最低限のものになります。 WEB閲覧・メール・SNS・Youtubeなど Chromebookではオンライン利用が前提で、そもそもChromeブラウザを基として作られていますので、パソコンのChormeブラウザで実現できていることはすべて実現できます。 この分野ではタブレットの方が携帯性などで優れていることと、マルチタッチパネルでの操作に慣れてしまうと、トラックパッドを利用した従来のノート型を選ぶ理由は減少するかもしれません。 この辺りについては、すでにスマートフォン含め、どんな機器でもできることなので、特段にChromebookが強い、弱いということは見当たりません。 ChromebookにはFlashプレイヤーが組み込まれていますので、タブレット機器でFlashに強いものは少なく、Flashで動作するゲームや、Webアプリケーションについてはタブレットよりも強い部分になります。 アプリ利用 Chromebookはあくまでオンラインでの利用が前提になっていますので、オフラインのアプリ利用はかなりの制限を受けます。 タブレットのアプリも、サーバー依存しないものであればオフラインで使用できますので、Chromebookよりは自由度は高いと言えるかもしれません。 Windowsは従来型のオフラインのアプリが充実しており、とくにOfficeのような強力なソフトがファイルとともに内蔵の大容量ハードディスクから利用できるのは未だ強力な部分です。ネットワーク環境の利用不可、という条件ではWindowsノートパソコンより有利なものはおそらくないでしょう。 入力・出力 キーボードによる入力ができることは、やはりタブレットに比較すればビジネス用途として大きなアドバンテージです。 タブレットにBluetoothキーボードなどで入力手段を強化する方法もありますが、その利用頻度が高いのであれば、フルピッチのキーボードを持つChromebookに利があります。 出力、とくに印刷という面に関しては、Chromebookはタブレットとほぼ同等で不得意分野、と考えて間違いありません。USB型のプリンタを接続することはできません。Wi-Fi接続のプリンタにも直接の接続は不可能です。 Chromebookに対応したプリンタドライバが時間が経てば登場する、ということもおそらくありません。 おおよそほとんどのプリンタについてドライバが用意されているWindowsパソコンとは比べることはできません。 Chromebookはクラウドの端末機器ですので、思想としてはペーパーレスを目指すものになります。 一部対応のプリンタにWi-Fiで接続できるタブレットの方が印刷面では有利といえます。 ファイル共有 ファイル共有という点について、タブレットとChromebookはほぼ同等です。なんらかのオンラインストレージを利用した共有が必須です。 Google DriveというサービスがGoogleアカウントを持つユーザーには提供されていますが、これを利用し限定した相手にファイルを共有する場合は、共有相手もGoogleアカウントの保有が必須です。 同じネットワークに接続してもWindowsファイル共有を使うことができないのは、Chromebookとタブレットに共通の特徴でしょう。 ChromebookはUSBメモリやハードディスクは接続できますので、それを介したパソコンとのファイルのやり取りは可能です。 出先用パソコンとしてのChromebook Chromebookの能力を最大限発揮するためには、普段使うWindowsパソコンや、MacなどでChromeとGoogleアカウントを利用していて、出かける時にChromebookを持って行くという形になりそうです。 そうすれば、Googleドキュメントやスプレッドシートなどのファイルの続きをシームレスに編集することができますし、パソコンでインストールしたChromeで動作するアプリも使用可能、ほぼ閲覧専用に近いタブレットなどに比べれば、作業性は非常に高くなります。 それまで手書きのメモ帳に書いていた内容などもGoogleドキュメントに素早く入力し、必要な人にはGoogle Drive内のアドレスをメールで伝達すれば、情報共有ができます。 省電力なChromebookはバッテリも長持ちしますので、電源ケーブルなども持たず、スマートフォンなどでのテザリングの環境さえ持ち運べばそれで十分、普段のパソコンの出先利用ができます。 出先までプリンタを持って行って印刷するということはあまりないケースでしょうから、プリンタの問題も発生しません。 印刷や他のOfficeなどとの連携は、帰社・帰宅後に普段のパソコンから行えば出先での作業の後工程として行えそうです。 自宅用にタブレット一台で十分間に合っている、という方には、Chromebook一台でも置き換えはできるかもしれませんが、置き場所のとらなさ、軽さなどではChromebookに優位性はあまり感じられません。 あくまで持ち出し用途のサブノートパソコンとしてChromebookをつかえば、コストパフォーマンスでWindowsパソコンより優位になりえます。

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Kintone開発者講習会を行いました

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Kintone開発者講習会を行いました

システムキューブでは2014年10月1日にサイボウズ株式会社より講師をお招きし、社内向けにクラウドビジネスプラットフォームKintoneの開発者講習会を行いました。 Kintone(キントーン)とはクラウド上にビジネスアプリを簡単に作成し、業務を効率化したり、協力会社との連携を行うビジネス向けのプラットフォームです。 現在複数人でエクセルファイルを共有したり、エクセルから別のエクセルに貼付けてまとめたり、エクセルからプリントアウトして手書きの書式として提出したり、といった事柄をスマートに解決することができます。 またこの開発者講習会で学んだAPIの使い方によっては、基幹業務システムとの連携や、他のWebをはじめとしたアプリケーションとの組み合わせによって、様々な用途に利用することができます。 KintoneのAPI Kintoneはブラウザから様々なカスタマイズを行い、業務に適応させることができますが、APIというプログラム同士がやり取りをする仕組みが複数用意されており、さまざまに用途を拡張していくことができます。 REST APIは要求URLとヘッダの組み合わせで、必要な情報の取得、更新などを行うことができます。HTTPのリクエストで様々な処理を行えますので、相手方のプラットフォームを選びません。 JavaScript APIはJavaScriptをKintoneのアプリケーション内に組み込むことで、様々な機能を拡張することができます。 データ更新時、削除時、などのイベントによるプログラムの実行や、見た目や使いやすさに対する変更も加えることができます。 ExcelやAccessでいえばVBAに近い機能です。Kintoneアプリ間の連携も行うことができます。 利用が広がるKintone Kintoneは大手企業をはじめとして、導入が全国でひろがっています。 何らか手続き上の効率化をはかりたいとお考えの企業は多くありますし、Kintoneの導入によりモバイル活用などのスピード感がえられることで、より大きなチャンスを見込めることもあります。 弊社もKintoneを活用し、お客様に提案することで、クラウドを前面に押し出していく方針をさらに強くしていきたいと考えています。

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クラウドの顧客囲い込み

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クラウドの顧客囲い込み

クラウドコンピューティングは、序盤の戦いがかなり激しくなり、各社ともシェアの確保にサービスをより安価で、より多く使えるように内容を拡充させています。 クラウドでの顧客の囲い込みが、今後のIT業界の趨勢を決すると言っても過言ではありません。 クラウドで繰り広げられる競争 現在、クラウドストレージの容量争いが激しく展開されています。 クラウドストレージはオンラインでどこでも利用できるハードディスクのようなものです。 サーバー上の単一のハードディスクに保存されているのではなく、複数のハードディスクをまたがったイメージとして保存されていますので、ハードディスクのクラッシュによりすべてのデータが失われるという危険性はほとんど考える必要がありません。 またオンライン上のものですが、サーバーとの通信は暗号化されている為に、セキュリティについても大きな心配はありません。 GoogleのGoogle Drive、マイクロソフトのOne Drive、Dropbox、BOXなど、大手が無償の保存領域を拡張し、有料プランでは最大無制限など、さまざまな形でサービスを大きくしています。 クラウドストレージがここまで取り上げられるのは、本体に大きな保存領域を持たないスマートフォンやタブレットでファイルを扱うのに最適であり、デスクトップのコンピュータと即時的にファイルを共有できるメリットがあるからです。 クラウドストレージも10GB以上が無料で使えるものが増えてきたため、いちどこれらをパソコンとスマートフォンなどとの連携に用いると、よほど大きな理由がなければ乗り換えることを考えるユーザーは少ないと考えられます。 マイクロソフトのOne Driveは無料で15GB、ビジネス向け有料で1TBの容量が¥210/月で提供されます GoogleのGoogle Driveは15GBが無料、ビジネス向け有料が無制限で¥1,200/月です。 Dropboxは無償2GBで、ビジネス向けが¥1,500/月で無制限利用が可能です。 BOXは無料が10GB、ビジネス向けが¥1,800円/月で無制限となっています。 無制限プランはここ数ヶ月で多くのクラウドストレージが提供を始めるようになりました。 それぞれの思惑 マイクロソフトのOne DriveはWindowsとOfficeとの統合でもっとも効果を発揮し、現在のWindowsユーザーがマイクロソフトのソフトウェアから離れないようにする思惑があります。 GoogleはGoogleが提供する有償のサービス、Google Appsへのユーザーの誘導と、AndroidやChromeBookなどのGoogleのサービスに、より統合された一貫性を提供するものです。 Dropboxはクラウドストレージとしては老舗であり、現在様々な企業買収をすすめ、クラウドストレージから様々なサービスを展開していく思惑がみられます。 BOXは当初からビジネス向けのクラウドストレージとして開始し、現在様々なエンタープライズ向けのクラウドサービスとの連携をすすめ、連携先とタッグを組んでユーザーを獲得していく動きが活発です。 クラウドストレージは現在誰もが利用する訳ではなく、十数ギガのデータであれば、丸のまま移してしまう事もまだまだ不可能ではありません。 現在はオンラインで動作するアプリケーションやサービスを拡張するより、比較的に安価に拡張できるディスク容量で競争をしています。 これからオンラインのサービスやアプリケーションがより高機能になり、誰もが使えるようになる事で、それらのユーザーはそのサービスに囲い込まれていく事になりそうです。 オンラインのサービスなどは、同等のものを後発他社が提供するのは難しいので、ディスク容量よりはもっと替えがきかないものになるでしょう。 現在はパソコンだけ、社内ネットワークだけで共有されていたアプリケーションや情報を、オンラインでブラウザ経由で実行できるようにするサービスがどんどん増えています。 スマートフォンやタブレット、ChromeBookのような安価なパソコンの利用が拡大する時流の中、利用者は急速に増えてきています。 各サービス提供社は利用者にフィットした充実したサービスを提供する事で、ユーザーはパソコンの機械そのものよりも、クラウド上のサービスに料金を支払うよう方向にシフトしていく事になりそうです。

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クラウド、使えるか使えないか

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クラウド、使えるか使えないか

パソコンをビジネスの現場で使う事は、ごくありふれた事になりました。 コンピュータは銀行や政府機関、大企業の業務システムとして1960年代から既に利用されていましたが、一般企業のオフィスで見かけるようになったのは1990年代の後半からです。 パソコンは80年代から一般家庭向けにも存在しましたが、当時は仕事にはつかえない、とほとんどの方が判断したため、オフィスで頻繁に見かける事はありませんでした。 この区切りはどこにあったのでしょうか。 そしてクラウドが使える、という区切りはどこにあるのでしょうか。 仕事につかえるパソコンとは パソコンが仕事につかえるようになった流れの中で、32ビットのパソコンが登場は、大きな節目となりました。 インテルが80386という32bitのプロセッサをリリースし、それを搭載したIBMのパソコンPS/2が現在まで続くWindows搭載パソコンの源流となりました。 いまでもキーボードなどのPS/2端子といった言葉に名残があり、日本ではDOS/Vなどと呼ばれた事もあります。 それまでの業務コンピュータと、16bit以前のパソコンの間には、価格も大きな差がありましたが、性能的にも大きな差があり、大きなデータが扱えない、高速な処理ができないなど、様々な壁がありました。 16bit以前のパソコンであれば、ワープロもライン出力のプリンタを使うもので、現在のようにグラフィックスや写真を文書内で取り扱う事もできませんでした。 伝票などを打ち出す用途などには利用できましたが、あまり多くの用途には対応できないもので、それを数十から数百万円かけて購入するのであれば、手書きの方がよい、という判断も妥当な時代です。 32bitの時代になり、IBMのPS/2がスタンダードな規格として普及し始めて数年後、1995年に32bitのWindows95がリリースされ、ワープロ、表計算など能力が向上しパソコンはビジネス向けの機器として受け入れられるようになりました。 この流れの中で少なくとも2000年前後にパソコンは使える、として多くの企業が導入し始めました。 クラウドの歴史を追う このように歴史を追えば、使えない時代からなにか技術的な節目があって、使える時代に変化する流れをたどる事ができます。 クラウドのようなネットワーク越しにコンピュータを利用する考え方は、例えば1995年にOracleが提唱した500ドルパソコンというものがありました。 500ドルパソコンはネットワークからアプリケーションやデータを利用する形にすれば、パソコンとは違ってハードディスクなどの記憶装置を組み込まず、安価にコンピュータを導入することができるだろう、という考え方でした。 しかし当時ネットワークの通信速度が遅かった事や、パソコンが急激にシェアを増やした為にパソコン自体が安くなってしまったので、500ドルパソコンは実現しませんでした。 ネットワーク通信速度が遅かった事に加え、サーバーに多くの機能を割り振ってしまうと、サーバーが故障してだれも利用できなってしまうことも考えねばなりません。そのためネットワークにすべて預けない、リスクをのせる必要がありました。 結果ブラウザ依存や、追加プログラムのインストール、プラグインなど使い勝手を追求すればするほど、パソコン側に多くのものを必要とするような流れがありました。 仕事に使えるクラウドとは 従来のサーバーからクラウドのもっとも大きな変化は、障害にとても強いという事です。 それまでのサーバーであれば物理的な故障は必ず想定しなければなりませんが、クラウドのサーバーは仮想化によって、システムの停止の影響は最小限に抑える事ができるようになっています。 前述の500ドルパソコンは実現する事はなかったと書きましたが、タブレットという形で、現在多く普及しています。 タブレット自体はパソコンほど高性能ではありませんし、記憶容量も少ないですが、主にネットワーク越しにクラウドのデータやサービスを使う事によって必要なものを共有して利用する事ができます。 現在はLTEやWi-Fiなど高速な無線ネットワークや、インターネット接続が光ファイバーで高速化されていること、またサーバーの耐障害性が向上する事で、このような仕組みが現実化するようになりました。 そして電源ケーブルから解放されたコンピュータはスマートフォン、タブレットなどの形で外出先や望む場所からコンピュータを利用できる事を可能とするようになりました。 スマートフォン、タブレットを効果的に使うにはクラウドが必要ですし、クラウドはスマートフォン、タブレットの普及に応じてシェアを伸ばすという、お互いを必要とする関係があります。 この流れができている事、スマートフォン登場からちょうど7年、それを大きな節目として、クラウドは使えるという判断を行う理由です。

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SalesForce認定Force.com Developer試験

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SalesForce認定Force.com Developer試験

弊社SalesForce担当チームのものがSalesFroce認定開発者試験に合格しました。 SalesForce社では技術者を認定する事で、一定水準以上の専門的知識を持った企業を公表しています。 この試験までの流れを簡単に説明します。 試験への流れ 1.webassessor(ウェブアセッサー)にアカウント作成 2.会場の決定と料金の支払 3.会場での試験(90分) 4.合否確定 SalesForceの認定試験は、監督付きのオンライン試験です。 個人情報の登録時からWebで行い、試験料金の支払、試験、合否判定までを自動化されています。 自動化されてはいますが、試験会場には監督者がいるため、あらゆる持ち込みや不正などは行えません。 答案の提出ボタンを押すと、その場で合否が確定する仕組みです。 合否の画面で監督者の確認を受けて合否を確認し終了となります。 合格であれば、合格した旨のメールがすぐに到着しますが、合否問わず何問正解したかは公表されません。 いかにもSalesForceらしい、オンラインを活用しきった合理的な試験のプロセスをとっています。 試験問題の傾向 試験問題の出題範囲はSalesForce社から提示されていますが、かなり大きく捉える事のできるものです。 しかしながら、過去問題から出題傾向はわかりますので、可能であれば過去問題や出題傾向を講習などで受ける事が合格への近道です。 弊社では株式会社ケーピーエス様の試験前対策講座にて講習を受けました。 比率的に大きく、かつ確実な理解を求められるのはワークフローと権限の設定です。 SalesForceはワークフローを用いて、承認プロセスや、メール送信などの自動化が可能です。 このワークフロー機能を用いて何ができ、何ができないか、という事柄について、完全に理解する必要があります。 ここでワークフローにできない事を選ばせる引っかけ問題なども多く含まれます。 また権限の設定も大きい項目で、権限設定により、組織での情報共有のルールを作る事ができます。 組織全体の設定、個々の属性を定めるプロファイル、上下関係を定めるロール、グループや個々の共有設定など、SalesForce内でももっとも重要なものと考えられている事がわかります。 役職に応じてアクセスできる情報を設定したり、部下の持つ情報のみを共有する。同一チーム内で共有、あるいは閲覧のみ可能など、さまざまなルール作りが可能です。 この部分は難しいところではありますが、従来からのシステムに携わるものからすれば、ここまでわかりやすくデータのアクセス権を設定できる事について驚きを感じる部分でもあります。 この共有の権限設定は、組織内でSalesForceを利用するのに不可欠な機能であるため認定を受けるためには正確に理解する事が肝心となります。

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クラウドのメリット

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クラウドのメリット

クラウドコンピューティングが次の世代のコンピュータのあり方、と言われるようになって、しかし一体、どのようなところが新しく、有利なのか?という疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。 このところクラウドについて学んでいくうちに、こういうところが今までのコンピュータとは違うな、というところが自分なりに理解できるようになってきました。 その事を今回は書いてみようと思います 管理コストの削減 コンピュータを使う上で、必要な時に利用できる、という事が何よりも大事です。 パソコンを利用されている方は、たとえば何かしら調子が悪い、つながりにくい、アップデートが溜まっている、などという状態を経験された事もあると思います。 サーバーの管理はこれよりも大変で、社内での情報共有の手段ですから、ここが止まってしまうとサーバーを利用している皆に影響が及んでしまいます。 そのために、バックアップ、ハードディスクを冗長化するRAID、電源を多重化などあらゆる障害に備える必要があり、それでもトラブルがある場合はきり分けをして、できるだけ確実に短時間で再度利用可能にしなければいけません。 これにはシステムに対する知識、ハードに対する知識など、多くのノウハウが必要になります。 これは小規模の企業でも同じで、機材導入費とともに運用の費用も考えなければいけません。 クラウドではこの辺りの管理コストが大幅に抑えられます。 クラウドは巨大な一つのコンピュータではなく、数多くのコンピュータの集合したものです。 そのため、一つ一つのコンピュータ故障のリスクはあるものとして含まれています。 それをどうやりくりするか、という考え方こそがクラウドであるとも言えるものです。 一つが故障をしたとしても、バックアップされているシステムが別のコンピュータの上で即時に稼働を始めるので、実質的な停止時間は少なく抑えられます。 また一つ一つのコンピュータとしてみるとしても、かなり厳重な冗長性とバックアップを持っています。 コンピュータを扱う上で、もっともコストがかかるのは、失われたデータを復旧させる事です。 失われたデータを復旧、回復する事は、マンパワーに頼らざるを得ず、作業を巻き戻す事になってしまいます。 それを防止するのがもっとも重要な課題であることは、コンピュータを扱う上で向後も変わらない事項です。 セキュリティ セキュリティについて、インターネットを経由することで不安を覚える、という事は、大変理解できる事です。 情報漏洩は事業の継続についても大きな影響を与える事であり、情報を社内で管理する事は絶対の条件とされている企業も多くあります。 たとえばOpenSSLの脆弱性などによって、それが揺らぐことはあってはならないことでしょう。 セキュリティーの基本的な考え方として、リスクを低減してから受容する、というものがあります。 実際ISMSやPマークなどセキュリティーについて関わった事があれば、必ず最初に理解しなければいけない事です。 あらゆるリスクをゼロにしてしまえる方法は、ほとんどありません。 例を挙げれば、人を介する以上、その人を通じて漏洩、改ざん、破壊はあり得るので、入館申請、入退館管理、監視カメラ、ログインの制限、媒体持ち込み禁止、などリスクを低減した上で、そのリスクを受け入れるというかたちになります。 これが、社内ネットワークや、インターネット接続との関わり、VPN、共有のアクセス権、それぞれについても同じ事が言えます。 クラウドを運営する企業は、このセキュリティーを非常に高いグレードで確保しています。 またリスクを低減するために、高度のセキュリティ技術者を抱えており、OpenSSLなどの脆弱性も未然に捉えている、即時対応する、あるいは利用不可という判断をして別の方法を利用しているケースも今回多くありました。 そのため、米国国防省など政府機関をはじめとして、多くの情報漏洩が致命的な現場でも利用されているのが現状です。 企業は顧客との契約の関係上、クラウドなどにデータ保管ができない条件もありますので、何もかもがクラウドでまかなう事ができるとは考えていません。 ただリスクを分析し、クラウドを使わない場合と、使う場合のリスクの低減を検討すれば、クラウドを利用する場合がコストとしては安くなることが多いです。 インターネット経由だから不可、という形でリスク分析を放棄してしまうのではなく、クラウド利用がどのようなリスクがあって、それで社内のリスクを低減できるかを検討する事は決して無駄ではないと感じます。

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2014年度の私たちの取り組み

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2014年度の私たちの取り組み

システムキューブ最寄りの公園の桜が満開になりました。 春の始まりとともに、気持ちも新たに従業員一同業務に取り組んでゆく所存です。 WindowsXPのサポート終了後 思えばこの4月は時代の移り目を感じさせる出来事があります。 WindowsXPのサポート終了です。 WindowsXPは2001年にリリースされて13年、Windowsのシェアを牽引する役割を担っていました。 WindowsXPはWindowsNTの堅牢性に、マルチメディア性能、セキュリティ強化を行った、多用途に使える素晴らしいOSでした。 実際に、業務に本格的に取り入れたのはWindowsXP以降から、という企業様も多いでしょう。 パソコンは定期的に更新することで、新しい機能や、快適な操作性を手に入れられるものですが、事務用機としては、現在の機能が使えるならば、壊れてしまうまで使いたいという気持ちが生まれます。 特に障害になるのが、初期に導入したプリンタなどの周辺機器が新しいOSでは使えない、ソフトウェアも最新のOSで動作するかわからない、といったことです。 これを一気に更新するのは、家庭用の一台のパソコンと、安価なプリンタの構成の、個人と同じ感覚では難しいです。 この状況を一変させてしまうツールとして、クラウドが一歩前へ進み始めました。 クラウド時代の始まり クラウドはインターネット上にサービスとしてソフトウェアや、コンピュータを展開し、それをユーザーが利用するものです。 クラウド化によって得られる恩恵は、セキュリティの高さと、障害で停止する時間を最低限に抑える堅牢性が確保できることになります。 事務所内のコンピュータが故障しても、別のコンピュータで続きの作業を始めることができ、またクラウド上のシステムは常にアップデートされ最新の状態を保たれています。 インターネット経由で企業の情報などを送信して勝手に使われたり、盗聴できないか、という疑問に関しては、技術的にはクリアできており、サービス自体の品質に依存します。 クラウドという形態はGoogleの誕生以来ですが、Googleは1998年に設立されており、そこからクラウドの堅牢性と機密性への発達が始まりました。 すでに15年を超える歳月で発展し、それらは政府機関、銀行、大手企業などでも使用に耐えるものとして、実際に導入される事例は多く上げることができます。 このデスクトップパソコンのおよそ10年の境目に、成長したクラウドが実用に耐える選択肢として私たちユーザーの前に現れました。 またスマートフォン、タブレットなど、コンピュータの新しい形が次々と現れる中で、クラウドがその能力を補うものとして存在感を増しています。 デスクトップやノート型のパソコンは、業務の根幹を担うものとして消えてしまうことはないでしょう。 一方で持ち運べるコンピュータであるスマートフォンなどを活用するにはクラウドを今取り入れ、お互いを補うことがコンピュータの可能性を大きく広げていきます。 費用対効果の高いソリューションを目指して ソフトウェアの開発を主に行っている私たちシステムキューブとしては、これからはクラウドも視野に入れたシステムの構築をお勧めしていきたいと考えています。 事務所内のデスクトップ、離れた事業所、出先のスマートフォンやタブレット、など、モバイルと業務システムをうまく繋げるのがクラウドのもっとも大きな役割になります。 現在メールで情報共有されているものも、クラウドを使えば、メールよりもはるかにコミュニケーションが円滑に、またスピードを持ったものになります。 意思決定のスピード、そして社内での重要な情報の共有は、最終的に顧客満足度、安心感、信頼感につながるものです。 より時代に合わせた、より満足度の高いシステムをご提案させていただくため、システムキューブはこれからも時代の流れをつかみ、研鑽を重ねていきます。   (3/31桜の木の下でキャッチボール)

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SalesForce開発セミナー5日間

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SalesForce開発セミナー5日間

3月10~14までの五日間、Force.comの開発のためのセミナーを受講しました。 場所は東京都新宿区の新大久保。韓流ブームの中心地であり、アジア各国の人々も集い、多文化交流の拠点となっている地域です。 講座は株式会社KPS様が開講するもので、SalesForceはじめForce.comの開発者としての基礎を教わりました。 SalesForceの機能 SalesForceはクラウドサービスの中でSaaS・マルチテナントという形式で提供されるもので、基本的な機能として、顧客管理(CRM)、営業支援(SFA)、マーケティング支援、販売管理などのサービスが組み込みで提供されています。 これにカスタムオブジェクトを加えていくことで、機能を拡張することができます。SalesForce上で在庫管理、売り上げ管理を構築され、利用されている企業もあります。 組み込み機能だけでも多くのことが可能ですが、必要な部分にはApexコード、VisualForceページの作成によって、SaaS上でカスタマイズされた機能を実現することができます。 SalesForceの開発 ApexコードはJavaに似た言語で、SOQLというSQLに似たクエリを発行し、SalesForceのデータベースにアクセスし、SalesForceObjectを拡張します。 VisualForceページはカスタマイズされたページを記述し、様々なユーザーインターフェースを提供します。 HTMLやJavascriptを用いて、WEBページの作成スキルを生かすこともできます。 MVCモデルという言葉がありますが、Model(データとロジック)をSalesForceの標準オブジェクト、View(ユーザーインターフェースへの出力)をVisualForceページ、Controller(入力からの制御)をAPEXコードが担う、という作りになっています。 SalesForceはWEBブラウザを通じて、パソコンを始め、スマートフォン、タブレットなどどこでも利用することが大きな利点ですが、またプログラミングによる外部への拡張性を持っていますので、他のサーバーからのデータ収集や、他のサービスとの連携なども可能となります。 SalesForce開発の必要性 SalesForce自体、完成された仕組みで、多くの企業が世界中で採用されていますので、カスタマイズなしでも必要充分な機能を備えているものですが、そのSalesForce自身を構築するための仕組みを開発者に公開することで、可能性を大きく広げています。 これと同等のシステムを一から構築、あるいは他のシステムのカスタマイズで得られることは難しく、巨額の予算がなければ、実現不能です。 さらに年に三度のアップデートが約束されているので、さらに機能の追加、改善などが図られ続けています。 2013年11月のアップデートで大幅なスマートフォン向けのアップデートがあり、これとカスタマイズをあわせれば、モバイルとの連携が大きく前進しています。 このSalesForceをさらに業務に適用するためのカスタマイズが可能であれば、SalesForceのパワーをさらに多くのユーザーに提供し、SalesForceの最大の目的であるROIの向上、顧客満足度の向上などを体感してもらうことができるはずです。 Force.com研修で得られたものを活かし、SalesForce開発を押し進めていきたいと考えています。   (大久保通りの風景) 付録:研修中の生活 和歌山から東京の講座を受講するのであれば、やっぱり大都会東京で、ちょっと行きたいなと思っているところに行ってみたい、という気持ちが生まれても不思議ではありません(ですよね?) 筆者は、東京を訪れると、東京の居酒屋さんを訪問したいという、とあるBSテレビ番組的な思いがありますので、四谷鈴伝を訪れました。 スタンディングスタイルで全国の日本酒が飲めるお店で、仕事帰りのサラリーマンでぎっしりです。筆者は菊姫、乾坤一、あと二杯ぐらいいただきました。後半記憶力に問題があるのは、日中の研修で頭がいっぱいだったからです。 ともに講習を受けたO君は、ファイナルファンタジーシリーズの大ファンですので、宿泊地のそばにあった憧れのSQUARE ENIX本社を目にして大満足のご様子でした。 記念に写真を一枚。 以上蛇足ながら東京訪問の思い出などを書いてみました。

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JAWS DAYS2014に参加しました

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JAWS DAYS2014に参加しました

ベルサール新宿グランドで開催された、JAWS DAYSに弊社のエンジニア2名が参加しました。 JAWSはJapan Amazon Web Serviceのユーザーズグループで行われる大きなイベントで、フォーラム、セミナー、利用者同士の意見交換会、交流会などを定期的に行っているものです。 Amazon Web Serviceはクラウドの中でも大規模サービスに多く使われており、任天堂、東急ハンズ、クックパッドなど、知らない人が少ないような巨大企業のサービスを支えています。 そういった現場の声を聞き、体験することで、これからの時代の流れにしっかり追従してい事が、エンジニアとして大事と考えています。 Amazonというとオンラインショッピング最大手というイメージが強い企業ですが、そのバックグラウンドの技術にこれだけ多くの技術者が関心を持ち、利用されている事を直接体験できるイベントです。 それでは当日参加した者から、レポートとして受け取ったものをそのまま掲載します。 『北海道から沖縄まで、1000人以上の方が参加 会場はベルサール新宿グランド。 まずは新宿駅のダンジョンを抜けなければならないというミッション。 無事ミッションクリアし、会場へ到着。 中に入ると人が多い! 1000人以上の参加者でした。 内容としては、 AWSの活用方法を紹介するセミナーがほとんどで 実際に使ったことがある人でないと難しい内容。 専門用語が飛び交っていました。 AWSに初めて触れたのは4年ほど前ですが、 ずっとほったらかしていて特に勉強しておらず 細かいところまではわかりませんでした。 AWSを活用して如何にランニングコストを節約するか、 AWSでの失敗例、何故AWSを活用するのか等々 いろいろ聞きましたが、2点ほど感じたことがあります。 弊社では通常1サービスに対して、1サーバーしか使わないわけですが、 講演されている企業様のサービスは何百インスタンス、 つまり何百ものサーバーでサービスを提供しているようです。 それぐらいのサーバーが必要なほどのサービスを創造できればいいなぁ、 ということと、 大きなサービスでもMySQLを利用しているということです。 誰でも大きなサービスを提供することができるAWSは注目です!』 今後もさまざまなセミナーや勉強会に参加し、システムキューブの力としていってもらいたいです。

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Amazonのもう一つの顔

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Amazonのもう一つの顔

Amazonは日本でも利用者が多く、おそらく楽天とともに最初に名前の挙がるオンラインショッピングサイトでしょう。 注文時間により、即日、ほとんどの商品が遅くても翌々日までに配送されるAmazonはその購入のしやすさ、サイトの使いやすさ、おすすめ商品の的確さから、その人気もうなずけるものがあります。 Amazonは、現在クラウドのサービス提供企業として、かなり大きな存在感を持っています。 Googleが検索と広告の配信を本業として、クラウドの基盤を成長させたように、Amazonはオンラインショッピングを本業として、その裏側であるクラウドの基盤を成長させてきました。 Amazonのクラウドの利点 Amazonのクラウドの大きな利点は、世界各地に拠点がある事、またサービスの展開が幅広いという事です。 Amazonは注文の処理や、検索などを1ミリ秒でも短縮するための努力を続けていますし、また数十分でも停止すれば大きな損失を出してしまうので、高速性、高信頼性、安全性についてAmazonのショッピングという最高の事例を持っています。 サーバーだけでなく、ファイル保存のみなど、プランが充実しているので、小規模で安価なクラウドプラットフォームからスタートし、サーバの能力がより必要な際は、大きい能力を持つプランに移行する事ができるなど、スケールアップも行いやすいといった点も強みになっていますです。 さまざまな課題と利用目的に応じた利用が可能です。 Amazonクラウドの利用者 Amazonのクラウドサービスは、スマートフォンなどでメジャーなサービス、FoursquareやHootsuiteのような世界中でユーザー数の非常に大きいサービスを運営しています。 国内企業でも大手がWEBサービスや基幹系業務に利用している実績があります。 http://aws.amazon.com/jp/solutions/case-studies-jp/ スマートフォンのクライアントサーバー型アプリのサーバー提供者としても、まず最初に検討される一候補になります。 Amazonのイメージ戦略 Amazonはクラウド企業としてのイメージを表に押し出す事を積極的に行っていません。 あくまで消費者の目線とすれば、オンラインの書店、一般消費者向け小売業のイメージを持ち続けてもらう事を大事にしている様です。 一方で開発者向けにはカンファレンス、セミナー、勉強会等を積極的に行い、Amazonのクラウド戦略の認知を広げています。 国内でもクラウドのビジネス利用が広まれば、IT企業Amazonの存在感は大きく増す事になります。 コンピュータとクラウドのこれから クラウドはこれから、個々のコンピュータの処理能力を、ネットワーク越しに負担する役割をになうことになるでしょう。 スマートフォンなどは処理をクラウドに渡す事で、より効率よく電力を節約し、コンパクトでシンプルな形になるでしょう。 Google、Microsoft、Appleなど、ハード事業の展開を行う大手企業は、独自のクラウド基盤を持っています。 AmazonもKindleというハードを独自で開発しています。 現在はブックリーダーという認識のKindleですが、ある日、Amazonのクラウドをバックに備えたコンピュータとして大きく売り出される時が来るかもしれません。

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