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Evernoteが先日、現在無料利用しているユーザーには2台の端末制限を設け、個人向け有料プランを値上げする旨を発表しました。
利用率の高いユーザーほど有料プランに移行せざるをえない状況となりました。
個人向けクラウドサービスは、AmazonやGoogleなど、クラウド最大手が格安でサービスを提供し始めると、苦戦を強いられることは想像できていました。
MicrosoftのOneDriveとOneNoteを合わせれば完全に同等とはいかないまでも、利用に不便なく移行でき、Microsoftが純正のEvernoteからOneNoteへの移行が行えます。
Evernote独自の機能であった画像ファイルのOCRやWEBクリップなどの強みも競合サービスによって同等の機能が利用できるようになっています。
Dropboxと並んで、個人向けクラウドサービスのお手本のような存在であったEvernoteも、今後は企業ユーザーに選ばれることを目的としているように感じます。
Evernote Bussinesという企業向けに提供されるプランが設定されています。
企業向けサービスはグループワークの効率化に使われ、素早い意思伝達やドキュメントの共有など、個人向けとはまた違った価値をもたらします。
サービス提供者としても大口で導入もあり、年間で更新をしてくれる企業ユーザーを優遇したいという気持ちは大きいはずです。
Dropboxも個人向けに提供されていた写真アプリCarouselやメールクライアントMailboxを終了し、Google PhotosやAmazon Cloud Driveに道を譲ったかのような形になりました。
BOXなど当初から企業ユーザー向けのサービスとして開始し、他の企業向けクラウドとの連携を押し出したものもあります。
WEBアプリとしての完成度や、モバイル対応などではまだまだサービス独自の個性を販売することはできますが、容量や転送速度の部分ではGoogleやAmazonにアドバンテージを持つことは難しいです。
Evernoteと様々なツールの組み合わせは未だ有益なもので、他社の追従を許さない部分ですが、利用中の個人ユーザーが有償プランで利用を続けるか、他のクラウドサービスに移行するかなど、選択をしなければならなくなりました。