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社内で使うインスタントメッセージアプリとして、システムキューブではChatworkを利用し始めるまではIPメッセンジャーを主に利用していました。
IPメッセンジャーは構内LAN環境のIPメッセンジャーをインストールしてある端末を自動で探索して表示してくれるので、個別のPCにインストールすればすぐメッセージやファイルのやり取りができるフリーソフトです。
IPメッセンジャーはIPメッセンジャーのためのサーバーが必要なく、PC同士がP2Pで通信をするので、管理というほどの管理を必要としないところが導入コストの少なさです。管理は必要ありませんが、管理ができないというところはあります。
メッセージは個別のPCにログファイルという形で残すことができます。これは単純なプレーンテキストで、複雑な検索などをする場合は別途テキストエディタなどがあると便利です。
IPメッセンジャー自体は非常にシンプルで、シンプルさ故に堅牢です。ネットワークが疎通していれば利用出来るという安定性があります。
社外へつなげるということには少し難度が高いです。特に拠点間の連絡であればVPNのような仕組みは必須です。
HamachiなどのソフトウェアVPNを利用すればWAN越しにIPメッセンジャーを利用することができますが、手順は増えます。
IPメッセンジャーに弱みがあるとすれば、スマートフォン対策です。スマートフォンアプリのIPメッセンジャーもあるのですが、同じLANに接続していることが条件になりますので、Wi-Fiの範囲を出ればメッセージの送信も受信もできなくなります。
スマートフォンでVPNは接続などにそれなりに手間が必要となりますので、常用を前提にするには結構な準備が必要となります。
スマートフォンとの統合されたインスタントメッセージという点で、Chatworkは非常に強いツールになっています。
機能としてはインスタントメッセージ、グループチャット、ファイル転送になりますが、ブラウザが動作するパソコン、スマートフォン、タブレットなど使える機種は幅広いです。
ログの検索についても、ユーザーごと、グループごとに分けて前文から検索をする機能もパワフルです。
スマートフォンを使うことで、スマートフォンの通知を使えることがインスタントメッセージの最高の強みになっています。
IPメッセンジャーに対する弱みといえば、インターネット接続がなければ構内LANだけの接続もできなくなってしまうところです。
ライセンスについてChatworkはクライアントごとに必要になります。フリーウェアであるIPメッセンジャーとは最も違うところです。
仕組み的に大きく違う二つのインスタントメッセンジャーですが、必要な時に素早くメッセージを送る手段として有益に活用するシーンを考えてみると良さそうです。