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Adobeが自社製品Creative Suiteをクラウド型購読制のCreative Cloudに完全に移行し3年が経過しました。
Adobeの通年決算の発表があり、Creative Cloudの会員数の純増が83,300件に上り、26億ドルの経常収益となったということです。
Creative SuiteからCreative Cloudへの移行は順調と言えるものでしょう。
それまでソフトウェアパッケージとして販売されていたPhotoshopやIllustratorなどの販売をやめ、Creative Suiteという月額での契約制一本に絞りました。
契約を結んでいる期間中はWindowsあるいはMac2台までのパソコンにインストールでき、アカウント情報でログインすればダウンロードして利用を開始できます。
アカウントの契約を終了すると非アクティブ化されインストールされた状態でも利用できなくなります。
Adobe Creative Cloudの全製品が月額4,980円で利用できます(個人プラン)。
こういったパッケージ式でないアプリケーション提供は、配布やライセンス管理についてメーカーや代理店は非常に扱いやすくなります。
流通のコストを無くし、不正コピーなども不可能です。
購入するとサポートされる限り使い続けることができる従来のものよりも割高と考えるユーザーもいますが、普及速度から見て販売形式の移行はほぼ抵抗なくできたのだろうと想像できます。
プロ用にも使われるソフトウェアですので、人員の配置などが流動的な法人でも取り扱いが簡単になり、また導入状況やライセンス管理のためのコストも削減されます。
ソフトウェアのライセンスキー管理は数が増えてくると、ライセンス認証などとても煩雑になりますので、管理部門としても購読制の方が受け入れやすいはずです。
MicrosoftのOffice365などもMicrosoft Officeを購読制にしたもので、今後業界標準と呼べるソフト販売のあり方が購読制に切り替わることは予想できることです。