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パソコンのCPU(プロセッサ)は面積あたりに多くの回路を作れるようになり、マルチコアプロセッサというものが当たり前になってきます。
現在であれば、スマートフォンのCPUがデュアルコアなどという用語で語られることもありますが、これは一つのプロセッサのチップが幾つかのプロセッサの集合したものであることを示しています。
Core iシリーズなどパソコン用のプロセッサもマルチコアで、Core i5で4コアなどもよく聞かれる言葉です。
コア数が多ければ、それだけ処理を複数実行できるのですが、コアが2個あれば2倍になるというわけでもなく、この効率を上げるためにはOSやアプリケーション側でマルチコアに最適なものを作らなければなりません。
現在のCore iシリーズはCPUとGPUという二つの種類のコアが混ざったもので、GPUはグラフィックプロセッサーと呼ばれているグラフィック処理を行うためのものです。
スマートフォンのプロセッサもCPUとGPUが混載されたSoCで、CPUとGPUはそれぞれ別の種類の計算が得意です。
CPUは汎用性が高く、様々な計算を場合に応じて実行するのに向いており、コンピュータやサーバー機器などで利用されているプロセッサのほとんどを占めています。
GPUは行列計算などが得意で、動画や音声の再生など、データを次々と読み込んで定型の処理をかけていくとCPUよりはるかに高速です。
音楽や動画の再生はスマートフォンなどでは重要視されるもので、省電力でありながらこれらをこなすGPUは重点的に強化されています。
またアプリケーションやOSが高性能なGPUがあることを前提に、行列計算はGPUに割り当てるという仕組みづくりが進んでいます。
二つのプロセッサの協調によって、従来のプロセッサより早いスピードで性能が向上していき、モバイル機器の進化を助けています。