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WindowsXPのサポートも完全に終了し、現在のところ目立った形での大規模なセキュリティ攻撃は無いように見えます。
ただゼロデイ攻撃はその名の通り前置きなく行われるもので、強力なゼロデイ攻撃が行われるのがいつになるのか、それは今日であるか、明日であるかはわかりません。
何度かブログでも書きましたが、現在使用中の場合、速やかに新しいOSへの移行を検討してください。
WindowsXPからの移行先に選ぶWindowsは何がいいでしょうか。手堅いところではWindows7を選ばれる事が多いでしょう。
Windows8は出始めの評判の悪さを引きずって、WindowsVistaのように避けられる傾向がありますが、Windows8.1になってそこまで使いづらいものではないと筆者は感じています。
それぞれのメリットデメリットで大きく感じるものを書き出してみます。
Windows7のメリット
・今現在もっとも出荷数が多く枯れているので不具合が少ない
・WindowsXPからの見た目の変更点が少ないため、学習コストが少ない
Windows7のデメリット
・利用を始めるまでアップデートに数時間を必要とする
・おそらく今後サービスパックによる更新は提供されない
Windows8.1のメリット
・比較的古いパソコンでもWindows7より軽快に動作する
・アップデートがまだまだ少ないので使い始めるまでの時間がわずか。WindowsDefenderであればアンチウィルスソフトも統合されている
Windows8.1のデメリット
・スタートボタン周りの利用方法が大きく変わる。エクスプローラーの見た目も変わるため、学習コストがかかる
・企業向けモデルで導入済みモデルはまだまだ少ない
Windows7は2020年、Windows8.1は2023年までのサポートがあります。
USBポータブルハードディスクを利用して、Windows転送ツールを使用する事がもっとも簡単で高速な方法でしょう。
Windows転送ツールを使ってみました
https://www.sys-cube.co.jp/blog/2506.html
上記記事でも紹介しています。
Windows転送ツールはMicrosoftの公式ツールで、OutlookExpressのメールデータをLiveメールに移行したり、ユーザーファイル、一部アプリケーションの設定なども移行する事ができます。
公式ツールだけあって確実です。USBポータブルハードディスクをお勧めするのは容量が大きく高速で別途電源が必要ありません。
ネットワーク経由なども転送可能ですが、かなり時間がかかります。
マイドキュメントやビデオ、音楽などは自動的にすべて転送されますので、容量が大きければそれだけ時間がかかります。メールなども過去のメールが添付ファイル込みで多く溜まっていると想像以上に容量が大きくなってます。
古いパソコンの能力にもよりますが、経験上1GBで20分程度はかかります。
必要なソフトなどは移行先に予めインストールしておけば、同じ設定でそのまま使えるものもあります。
メール、デスクトップ上のファイル、マイドキュメント、お気に入りだけを移行したい場合は移行ツールよりも簡単に移行する方法があります。
1.C:¥Doucumets and Settings内のユーザーフォルダを開き、デスクトップ、お気に入り、マイドキュメント、を外付けハードディスクにコピーします。
2.OutlookExpressを起動し、アカウントをiaf形式でエクスポート。アドレス帳をWAB形式でエクスポート。
3.メールメッセージはオプションからメンテナンスタブ、保存フォルダボタンを押し、そのフォルダ名をコピーして、エクスプローラーのアドレスバーに貼付けます。受信トレイなど複数のファイルをすべて、外付けハードディスクの空のフォルダにコピーします。
4.Document and Settings内からコピーしたものは、新しいパソコンのc:¥user¥ユーザー名の中のそれぞれのフォルダにコピーします。
5.Liveメールを起動し、アカウント、アドレス帳、メールメッセージをインポートします。
http://azby.fmworld.net/support/ikou/mail/outlookexpress/windowslivemail/
上記URLがメール移行の参考になります。
他のパソコンに対して共有フォルダを設定してある場合、作業は難しくなります。
スタートボタンからマイコンピュータを右クリックし、プロパティからシステムのプロパティ画面を表示し、コンピュータ名たぶからフルコンピュータ名をコピーします。
エクスプローラーのアドレスバーに¥¥フルコンピュータ名と入力すると、他のパソコンから見えている共有が表示されます。
新しいパソコンでも、同じコンピュータ名と共有名があれば、他のパソコンから同じショートカットやネットワークドライブで共有をみる事ができます。
この共有フォルダがどこに設定されているかは、コンピュータの管理から共有フォルダで調べる事ができます。
http://dynabook.com/assistpc/faq/pcdata/003001.htm
上記URLが参考になります。
現在PC間で共有を開く際にパスワードを入力しない方法であっても、Windows7は標準でパスワードを求める仕様になっています。
セキュリティとしてみれば弱くなり、運用方法を変更すべき点ではありますが、共有の際にパスワードの認証なしにすると現在の運用を変えずに共有を使う事ができます。
コントロールパネルからネットワークと共有センターを選び、共有の詳細設定から、パスワード保護の共有を有効にするを無効にするに変更することでパスワード無しでの共有が可能になります。
移行元がOfficeのOutlookを利用している場合は、そのままOffice付属のOutlookへ移行するのがもっとも簡単です。Outlook形式のエクスポートデータはLiveメールなどでは利用できません。
CSVを利用してLiveメールにアドレス帳をインポートする場合は、文字コードをUTF8にする必要があります。ほとんどのWindowsのメールアプリはシフトJIS形式でエクスポートしますので、メモ帳を利用して文字コードをUTF8に変更して保存します。
またOfficeファイルがLiveメールで添付されているものを直接開けず「メモリまたはディスクの空き容量が不足しています」というメッセージが出る場合があります。
これはOfficeの保護ビューという機能が有効になっていて、インターネットからダウンロードしたファイルがWindowsに影響を与えない形で開く機能が、メッセージの内容は明らかにおかしい為、バグなのかも知れません。
Officeアプリそれぞれのオプション、セキュリティセンターから保護ビューのチェックを外します。
これでマクロウィルスなどには無防備になってしまう事はご理解のうえで参考にしていただければと思います。