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米国Micorosoftは、SurfaceのWindows8搭載版である、Surface Windows 8 Proの発馬日を2月9日と発表しました。
北米市場での発売で、現在日本での発売予定は未定です。
価格は$899ドル(およそ8万円)となっています。
このタブレットは、タブレット型のパソコンと呼べるもので、Intelの第3世代Core i5プロセッサが搭載されています。
WindowsRTとは違い、従来のWindowsアプリケーションが実行できる、フルセットのWindows8が搭載されます。
Microsoft Officeは標準で添付されないようです。
外形は似ていますが、厚みが増し、重さが0.5ポンド(226g)ほど増えています。
北米市場で、タブレットがブレイクしたのは一昨年の年末(2011年12月クリスマス商戦)でした。
iPad2、Galaxy TabletやSONY TabletなどのAndroidタブレット、第1世代Kindle Fireが発表され、タブレットが出そろって市場が一気に活性化しました。
日本での、ちょうど2012年末のような状況を想像していただければ、わかりやすいです。
マイクロソフトもタブレット市場の中で存在感を示す必要がありました。
従来型のWindows搭載タブレットでは、低価格路線のタブレットと価格競争力も低く、またタッチパネルでの操作を前面に押し出すことが難しかったので、Windows8とWindowsRTの完成を待つ必要がありました。
WindowsRTがそれまでのWindowsパソコンが違う点は、
・IntelではなくNVIDIAのARM系プロセッサを利用している
・従来のWindowsアプリとの互換性がない
・Microsoftが独自ブランドで発売する
など、今までにない手法での発売となりました。
新しいプラットフォームでの存在感を示すためであり、タブレットに新規性を求める層には興味を引かれるものがありました。
しかしアプリケーションの後方互換性を求める多くのユーザーにとっては、まったくニーズを満たさないものです。
安価なフルセットのWindows8PCという誤解の上で買い求めてしまうと、大変なことになります。
今回発売日が発表されたSurface Proはタブレットでありながら、フルセットのWindowsを利用したい層に訴えかけるものがありそうです。
現在、日本でSurfaceは展開されておらず、WindowsRT機自体もほとんど発売されていません。
日本ではタブレットに対する需要が、北米市場ほど高くはありません。
市場の規模としては10~20%程度とみてもよさそうです。
そんな中にWindowsRTを投入しても、新しいもの好きのニーズは満たせても、最も売りたいWindows8のイメージを下げてしまうだけになるという判断が働いていると考えます。
そうであればフル機能を備えた、Surface with Windows 8 Proの日本投入は早くなるかもしれません。
マイクロソフトが日本におけるタブレット市場で、どういった存在感を示してくるのか、これからの動向を楽しみにしています。