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国税庁が積極的に利用を促しているe-Tax(国税電子申請・納税システム)ですが、これを利用するための電子証明書を発行してみました。
従来e-Taxを利用するためにはFelicaリーダーを用意して、電子証明書を記録されたICカードを読み込ませるという手順が必要で、そのICカードを申請するために書類作成と認証までの時間が必要でした。
法務局が管理運営している商業登記認証局の電子証明書は鍵ペア方式ファイルによる電子証明書で、実質1日以内で認証・取得することができます。
認証局を利用した鍵ペア方式は一般的にWebサイトのSSLにも利用されているくらいに一般的でありふれた方法でありつつ、高い安全性が証明された方法でもあります。
手順として専用ソフトを利用してPC内に秘密鍵ファイルと証明書要求ファイルを作成します。
この証明書要求ファイルをCDかUSBメモリに記録し、法務局に印鑑が押された申請書を持ち込むことにより、一時間程度〜で認証局である法務局から暗号鍵とペアになる電子証明書が作成されます。
この電子証明書をダウンロードすることにより国税局のe-Taxシステムで利用することができるようになります。
この手順はWebサイトのSSL申請と全く同じものであり、Webのみならず多くのシステムで利用されているものです。
Felicaリーダーなどの購入費用も不要で、短時間で発行されるために大変取得しやすく扱いやすいものになっています。
もちろんのことながら暗号鍵と証明書ファイルの扱いは慎重な扱いを必要とするものですが、これについてはICカードにも同じことが言えます。
日本のシステムだから何かしら日本独自の仕組みを導入しなければいけないというものも多い中で、このような合理的でシンプルな方法を利用した電子証明書の発行も行われているのだと実感できました。
このようなシンプルかつセキュアな方法がもっと多くの公的な期間で使われるようになれば良いなと思うところです。