和歌山のプログラミング・システム開発ならシステムキューブ
第2回はRaspbian Linuxのユーザー環境について書いておきたいと思います。
初回ログインしたユーザーpiは初期パスワードがraspberryという風に誰もが知っているパスワードでさらにsudoでパスワードを聴かれることのない設定になっています。
この状態でインターネットに接続しIoTデバイスとして公開してしまうと危険極まりない状態で公開してしまいますので必ずユーザー pi のパスワードを変えるかこのユーザー自体をロックしておく必要があります。
ユーザロックはrootユーザーで passwd -l pi とするとロックできます。
またロックを解除する場合は passwd -u pi で解除可能です。
ちなみに新しいユーザーを登録する場合は adduser [ユーザー名] で追加することが可能です。
起動直後はrootユーザーになる手段は pi ユーザーで sudo を実行するしかありませんのでこの時にrootユーザーパスワードを変えておくか、ユーザー piを有効にしておく必要があります。
次に、Raspbian Linuxで i2c 通信を有効にします。
i2c通信が有効になると /dev/i2c-1 というデバイスファイルが出来上がります。
rootで raspi-config を起動します。
メニューから Interfacing Options ⇒ I2C を選ぶとI2Cを有効にするかを聞いてきますので<はい>を選びます。
あとは<確認>でEnterを押しraspi-config メニューを終了し reboot コマンドで再起動します。
再起動した後
ls -l /dev/i2c-1
で表示されることを確認できます。
次に i2c-toolsというパッケージをインストールすることでシェルスクリプトからデバイスの操作が可能になります。
インストール方法は次の通り
apt-get install i2c-tools
でインストールできます。
以上で、I2C通信に必要なツールまでインストールできました。