和歌山のプログラミング・システム開発ならシステムキューブ
メモリ編に引き続いて、ハードディスク・CPUなどにについても書いてみたいと思います。
これらはメモリ不足になっているPCほどの劇的な改善は見込めないかもしれません。
ハードディスクの容量によって、パソコンのスピードが左右されることはありません。
空き容量が少なすぎる場合は、うまく動作できなくなることはあるので、空き容量はできるだけ多くなるように、不要なアプリケーションやデータなどは適宜整理していくことが大事です。
ハードディスクがパソコンの速度低下にかかわるのは、断片化があります。
断片化とは、一つのファイルが、ハードディスク内でバラバラな空き部分に分断して配置されてしまい、アクセスに時間がかかる状態です。一つのファイルはハードディスク内で連続した範囲に配置されていることで、高速に読み取りすることができるようになります。
これは各ドライブのプロパティから最適化を選択することで解消することができます。
時間がかかりますので、余裕があるときに実行する必要があります。
PCを使いながら実行すると、完全に完了しない、あるいは完了するまでにより時間がかかることも多いです。
ハードディスクの代わりにSSD(ソリッドステートドライブ)という高速なフラッシュメモリ機器を搭載することで、ディスクアクセスを数倍高速化する方法があります。
これはパーツの単価は安くなってきたとはいえ、かなり高価です。コストパフォーマンスという点では、まだまだ改善の余地はあります。
どちらかといえば、ハイエンド志向の方法で、最大限に効率化する必要がなければ、そういった方法もある、というぐらいにとらえておくのがいいと考えます。
CPUのみをアップグレードするという方法も、デスクトップでは選べることもありますが、メモリ増設よりもかなりハードルは高いので、これを選択するのであれば、よほど準備が必要となります。
またこういった行為は改造とみなされて、メーカーの保証は受けられなくなる場合がほとんどです。
いまは個別パーツのグレードアップを選択するよりも、定期的なPCの入れ替えの方が、コスト面で優れていることも多くあります。
新規にPCを購入する際に、CPUの種類が記載されていると思いますが、どれを選ぶといいのかという指標を書いてみます。
これらはIntel社のPC向けメインストリームの製品群で、最大限の能力を発揮します。
iに続く数字が大きいほうが、高速で処理をすることができます。その分高価にはなります。
Core i5を中心に見据えて、予算に応じてi7を選択したり、i3にするとよいでしょう。
Celeronは低価格デスクトップ向けの製品群です。
製造工程については、Core iシリーズと同一のものが使われていますが、一部の機能をOFFにしています。
事務的な用途であれば、十分な性能を持つものです。
複数台、同一の仕様で導入する必要がある場合などは、コスト面でもメリットがあるでしょう。
一般にネットブックといわれる小型のモバイルノートパソコンなどでよく利用されています。
Core iシリーズなどとは設計がそもそも違い、同じソフトウェアが動作しますが、省電力性に重きが置かれているため、処理速度はあまり見込めません。
モバイル用のCeleronなどと比べても、処理速度は遅くなります。携帯性を重要視したモバイルノートなど、省電力が重要となる場合に選ぶべきCPUです。