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インターネットの到達範囲というとほとんど意識しないうちに驚くほど拡大されています。
かつてインターネットは米国の大学間の広域ネットワークからスタートし、大学の電算機室などで利用できるものでした。
そこから大手企業などへ拡大し、やがてISP(インターネットサービスプロバイダ)が誕生、家庭でもインターネットに接続できるようになりました。
そのとき、各家庭にモデム装置が設置され、電話回線を通じてISPとのやりとりをしていました。
そのため、電話回線の引き込み口から電話線を延長し、モデム装置に接続。モデム装置とパソコンはシリアルケーブルでの接続で、電話線の延長できる長さ、シリアルケーブルの延長できる長さがインターネットの到達範囲でした。
やがてADSLや光回線などに移行するようになり、またネットワーク機器が安価で手に入るようになったため、ADSLや光回線の末端装置からLANケーブルでルーターに接続し、LANケーブルの届く範囲が到達可能範囲に拡大しました。
そこからWi-Fiのワイヤレス通信が広まるまでは長くはかからず、配線なども不要でワイヤレスルータの電波の届く限りインターネットが利用できるようになりました。
家庭の中で拡大する間に、携帯電話が3G通信に移行し、ゆっくりでも屋外でインターネット通信が実用できるようになります。
2G通信では電話回線とモデムを利用していた頃と同じぐらいのスピードしか出なかったものが、3G通信ではそれ以上の通信速度が得られました。
LTEなど4G通信ではさらに高速化し、また到達可能範囲も携帯電話会社の整備投資によりかなりの広域になり、現在では携帯電話のアンテナが立つ範囲がインターネットの到達範囲です。
このようなネットワークインフラの拡大が様々なことを可能にしています。インターネットはパソコンデスクの周りから離れ、コミュニケーションや音声認識、IoTなど様々な分野で活用されています。