お知らせ

Raspberry Pi 3登場

小型の教育用コンピュータRaspberry Pi(ラズベリーパイ)の新型Raspberry Pi3が発売開始されました。

Raspberry Piは小型のコンピュータで、マザーボードやチップ、端子がむき出しとなった形状をしています。

前モデルのRaspberry Pi2との差はプロセッサ処理能力が向上したこと、Wi-FiとBluetoothが組み込みとなったことです。

プロセッサ能力が向上したため、消費電力は2.5Aと増加し、それまでRaspberry Piで利用していたMicroUSBケーブルと電源アダプタは利用できない可能性があります。

従来のRaspberry Piシリーズで利用していたディスクのイメージはそのままで利用できるようです。

Raspberry Pi開発元の提供するOSであるRaspbianは、LinuxのディストリビューションであるDebianをRaspberry Piに最適化されたものです。

Linuxということで尻込みしてしまう方は多いかもしれませんが、教育用途としては無償で提供されるLinuxは適していることもあり、またかつてのイメージされているLinuxに比べれば随分と簡単になっています。

APTというパッケージ管理ソフトウェアがDebianには備えられていて、複数の必要なライブラリの依存関係をすべてクリアした上でソフトウェアのインストールが簡単に行えます。

すでにRaspberryの為にに作られたバイナリパッケージをダウンロードしてみるのも良いですし、ソースコードをダウンロードしてビルドしてインストールするなども簡単にできるようになっています。

HTTPサーバーをRaspberry Piで動作させて、家庭内LANで使えるWebサーバを作ってみたり、音楽などのストリーミングサービスを自分で設定してみたり様々なことが簡単に行えます。

多くの人が当たり前のように使っているWebですが、サーバ側がどのような設定で動作しているのか、どのようにインストールされているのか、などを知るためには安価で最適なものとなるでしょう。

またサーバー側で動作するPHPやPythonなどの言語や、データベースについて学ぶ機会でもあります。

教育用途として利用されるコンピュータで、表だって利用されるブラウザやメールソフトの接続する向こう側がどのようになっているかを知ることは、将来のエンジニアにとって大切な機会だろうと思います。

タブレットなどを教育用途に利用するのも人に使い易い形に作り上げられたコンピュータの使い方の学習になります。

インターネットというインフラについて学習できるRaspberry Piはもう一つの観点からの学びとなるはずです。