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クラウドは未完成?

クラウドサービスの大きなメリットは最低限の機能からスタートできるところです。

パッケージソフトでは、ほぼ全ての機能を設計までの段階から用意し、すべて実装、テストをしてリリースに至ります。

パッケージソフトでは設計やプログラミングなどの実作業に入れば、その段階での機能追加は難しいので、仕様の決定は厳密に行われます。

クラウドサービスのパッケージソフトと違うところは、まず最低限の利用者数と機能でスタートしていくことができることです。

利用者が増えるうちに、ニーズも増えていきます。そのニーズの中でも声の大きいものを採用し、さらなる利用者獲得のためにバージョンアップを短いサイクルで繰り返していくことができます。

安全性や、様々な場所で同じサービスを使えるなど、クラウドの強みはいろいろとありますが、このバージョンアップのサイクルの短さや、スピード感もその利点の一つです。

クラウドは、最初はあまり様々な機能がなく、コアとなる部分からサービス開始することが多いです。

その際に機能の優劣で他のパッケージソフトと比べると見劣りして、また未完成品の様に感じてしまうことは否めません。

ただ機能や使い勝手についてはほぼ確実に良くなっていくことを見越し、少しずつ小さい部分から導入していくことなどで評価し、また要望を寄せることができます。

クラウドは買いきりではなく月額や年額での利用料の形が多く、このような製品の特性に沿ったものです。

またどれだけ機能拡張されても、利用料が上がることは稀で徐々にコストパフォーマンスが増していくものという見方もできます。