壊れないパソコン
パソコンを使う上での不安は、故障が一番大きいでしょう。
今している作業、保存されているデータなどが失われる、朝会社に来てパソコンが動かなければどうするか、という不安は常に付きまといます。
パソコンが壊れるのはどこが壊れやすいのでしょうか、また故障しないパソコンはできるのでしょうか。
壊れやすい部分
パソコンで壊れやすい部分は、可動部です。具体的にはモーターなどが付いているパーツです。
これはDVDドライブ、ハードディスク、電源、CPU冷却ファンやグラフィックボードのファンなどが挙げられます。
これらは消耗していきますので壊れることはやむを得ないことです。交換も比較的簡単にできています。
ただハードディスクはパソコンのなかで、データやソフトが保存されたユーザーにとって最も重要なパーツです。この重要なパーツが消耗品であることを理解すれば、バックアップがいかに必要なことかを理解できるはずです。
ハードディスクが故障する原因として、熱もまた挙げられます。統計的にパソコンの内部が高温になるとハードディスクは故障しやすいです。
ですので高温になりやすいハードディスク、CPU、グラフィックボードが発熱しにくく、またファンが正常に動いていることが重要になります。
これらのパーツが多ければ多いほど、メンテナンスの必要性は大きくなります。通気口が埃で詰まっていることでも故障率が増えてしまいます。
高温多湿になるとマザーボードのパーツなどにもダメージを与えてしまい、何をしても起動しないという状態を招きやすいです。
またUSBから電源をとる機器なども、使用電力の多いものを使い続けると発熱を招き、USBポートはマザーボード直接繋がっていることが多いのでダメージを与えてしまいがちです。
USBファンや携帯の充電なども大切に使いたい場合はあまりお勧めしません。
壊れにくいパソコン
壊れにくいパソコンを考えるなら、パーツの少ない、可動部の少ないものが理想的です。
現在とても低発熱のCPU、Core MやAtomが登場して、どんどん洗練されています。
Core Mはノートパソコン用ですがファンレスを目指して設計されたものです。Core iシリーズに比べれば処理能力は落ちますが、Officeの操作がもたつくというようなことはないでしょう。
このようなCPUはグラフィック機能も内蔵しているので別途グラフィックボードを必要としません。これで発熱源を一つ減らせます。
またハードディスクでなくSSDを利用したパソコンも故障の確率はかなり減ります。
SSDは半導体でできていて、少ない電力で動作するのでハードディスクのような熱を発することはありません。
DVDドライブなども内蔵ではなく、利用回数が少なく外付けで大丈夫であればそちらをお勧めします。
これらの構成であれば、電源も大きな電力を必要とせず、簡略化でき不具合も少ないです。
ノートパソコンは小さい筐体の中にパーツが密集しますので、どうしても熱がこもりがちですが、放熱の良い金属素材で筐体が作られていれば熱による故障率はかなり減少するはずです。
これらの条件をすべて満たせばパソコンで故障する可能性は限りなく減らせます。