IoTをどう捉えるか
IoTという言葉がここ数年で徐々に大きく取り上げられるようになりました。
IoTとは様々な機器がインターネットに接続し連携してデータを活用したり、機器を制御するなどを行うことです。Internet of the thingsでモノのインターネットと言われます。従来の人が使う人のインターネットと、今後のモノのインターネットということです。
家庭用のIoTについては徐々にイメージが固まってきており、スマートフォンやAmazon Alexaなどをハブにして、照明やテレビやビデオ、映像や音楽、空調、施錠などIoT機器をコントロールします。
家庭用IoTは様々なリモコンを人が使うのではなく、音声アシスタントを利用して自然に部屋の設備などをコントロールする、外部のインターネットサービスを利用するなどが可能となります。
「照明を暗くして」などと音声アシスタントに呼びかけるとインターネットに接続されたモノ(この場合はLED電球)を制御できるというイメージです。
業務用とのIoTというと様々な可能性が考えられます。
遠隔操作や状態の計測など、センサーを利用して様々な情報を収集することにより、歩留まりをあげたり、統計データを取得して業務の改善などにも利用できる可能性があります。
先ほど例に挙げた家庭用IoTではハブを提供する企業が公開しているAPIに従って機器にプログラムを実装できます。
業務用途で今後作り上げていく場合はAPIの実装方法や、どこにサーバーを構築するかなど様々な選択肢があり、そこが単純ではなく難しい部分でもあります。
現在REST APIを持っているWebサービスやプラットフォームが多くあり、それにIoT機器を接続するのが最初の導入としては良さそうです。
REST APIはHTTPの標準的なリクエストでWebサービスなどに対してデータの送信や受信などができる簡易な仕組みです。現在は手のひらサイズのコンピュータでも高性能でLinuxなどの一般的なOSが動作し、これらHTTPのリクエストなどを簡単に実装することができます。
それらをつかって何ができるか、どう展開していくかなどIoTには考える要素がたくさんあり、今後期待できます。